日本には、縁起物を送ったり、組み合わせて使用して良縁を祈るなど、願いを物に込める風土があります。でも、そもそも縁起物は古来の日本人の知恵や発想で、現代の私たちの生活にはなかなか馴染まない「古さ」や「堅苦しさ」があるかもしれません。でも、新鋭のデザイナーが、その文化を見逃してはいません。贈り物に喜ばれる食器や雑貨に、そうした日本の縁起物を取り入れ、日々愛される品々が生まれています。モダンなアイテムに込められた、日本らしい奥ゆかしさを、プロダクトから感じてみましょう。
長崎の伝統工芸品『波佐見焼』陶器セット
セットで揃えたい、縁起物
(右上)一富士二鷹三茄子:富士、鷹、茄子(成す)のコンビネーション。これらは、夢に見ると縁起の良いものとされています。
(左)波月兎:月の上で飛ぶウサギは跳躍を表します。そして、ツキが波に乗るという更なる祈願を込めた、縁起物トリオ。
(右下)笑門来福:よく知られる言葉「笑う門には福来たる」をストレートに表現したお皿と箸置きのセット。
ガジェット好きにはたまらない、このアイテムは一体?
富士山と折り鶴のテキスタイルデザインが新しい、“おまもりぽっけ”。これ、実はポーチなんです。スマホやデジカメなどがすっぽり入る、普段ガンガン使えちゃう大型ポーチ。縁起のいいテキスタイルなので、つい持ち歩きたい“お守り”的存在に。
サクラサクグラス、おめでたい季節のアイテム
春にココロが踊る縁起のいい桜。ほのかなピンクが美しいこのグラス、底に注目。桜の花びらの形をした底は、グラスの内部と外部の温度差で桜が浮き出るアイディアグラス。紅白セットでの購入も可能。
縁をしっかり結ぶ水引がモダンに
祝儀袋のバラエティもだいぶ豊富な昨今。折り込みと立体的なカットがモダンな慶事アイテム登場。堅苦しい儀式を、伝統を残しつつおしゃれに着飾るアイテムです。これからの季節のお祝い事は春らしいピンクで。
めで『鯛』この雑貨の正体は・・・
祝いの席にかかせない高級魚、鯛。その鯛がモチーフとなっているこの雑貨、実は「石鹸」。ちょっとした手土産に話題性が豊富。色も「めでたい」3色で揃えています。
5種類の縁起皿
松、竹、梅、菊、桃の5つの縁起物を象った、可愛いお皿。薬味入れ、醤油皿などゲスト用にもマルチに使える使いやすさや、色の出し方にもこだわった、春らしいにぎやかな小皿のセットです。
日本の最高峰、富士山グラス
世界文化遺産として登録が叶い、日本の象徴的な山として有名な富士山のアイテムが最近多く見られます。これは、末広がりのビールグラス。泡が雪化粧のようにみえて、注いだ瞬間に富士山が出来上がる、アイディア商品。外国人にも喜ばれそうなアイテム。
サクラ咲く、加湿器
デスクやキッチンのちょっとしたところに置けるサクラの加湿器。簡易加湿器として売れ筋の商品に、日本の美しい桜をちりばめた、春らしいアイテムです。
コツ・ポイント
ちょっとした贈り物やお祝いには、相手が嬉しい、そして気の張らないほっこりしたものが喜ばれます。日本の文化が織り交ぜられたモダンなプロダクトは、その期待に応えてくれるものばかり。丁寧な手仕事で生まれた縁起物プロダクトは、新しい発見あり、美しさありで、見ていて飽きませんね。