家づくりには、日当りや周囲の環境、敷地のカタチなど、様々な条件があります。こうした条件は、単なる制約と捉えられがちですが、実は、その家を個性的なものにする要因でもあります。快適な家にするためには、良い条件を活かし、悪い条件は上手にカバーするように工夫することが大切になります。ここでは、「視線の抜け」をつくり出すことで、そうした工夫を試みた家づくりの例を紹介したいと思います。
長所は捨てることなく、すべて活かす!
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
敷地の北側には、海が見える素晴らしい景色が広がっていました。ただやはり、南側からの暖かい太陽の光も捨てがたい。
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
そこでまずは、北側の眼前に広がる海の景色に向かって、天井までの大きな窓をつくり、その景色を楽しむことが出来るようにしました。
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
そしてさらに南側には、半透明の屋根が架かった中庭のようなウッドデッキのテラスをつくり、太陽の光を家の奥深くまで採り入れました。
そして、南北を一直線に繋ぐように「視線の抜け」をつくり出しました。
こうすることで、家の中のどこからでも、海の景色を楽しむことができ、家の中のどこにいても、暖かい太陽の光が得られるようになりました。
周囲の環境の良い点をすべて採り入れることが出来るようにと工夫しました。
長いものはさらに長く!敷地の個性を活かす
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
周囲の環境の良い点を活かす場合だけではなく、あまり良くない点がある場合にも、それを良い方向に活かすことが大切になります。
この家の敷地は、道路から奥に向かって細長い三角形になっていました。
そのため、家の中が狭く感じられてしまうことが心配されました。
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
極端な変形敷地であるため、確かに厳しい環境ではありましたが、ここではあえて、奥に向かって細長い敷地の特徴を、この家を個性的なものにしてくれる条件として、ポジティブにとらえることにしました。
そして、あえて長さを強調するように「視線の抜け」をつくり出すことで、全体が広く感じられるようにと考えました。
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
さらに、家の外側の境界塀も、室内の壁と同じような仕上げにすることで、庭まで続く「視線の抜け」をつくり出し、長さをさらに強調しています。
このようにすることで、実際の面積以上の広がりが感じられるようになっています。
遠近法で部屋を広く!変形敷地も個性ととらえる
出典: nakama.tamaliver.jp / Nakama Kunihiko Architects
同じ家の上の階でも、敷地のカタチをそのまま室内に残すことで、遠近法のように長さを強調し、部屋が広く感じられるように工夫しています。
また、先端にある階段室をガラス張りにすることで、さらにその先へと続く「視線の抜け」をつくり出しています。
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
また、長さを強調して、部屋を広く感じられるようにする一方で、天井のカタチや間接照明、可動間仕切りなどによって、必要に応じて部屋を狭く使うことも出来るようにという工夫もしています。
スキマをつくって広がりをつくる!厳しい条件は上手にカバー
出典: www.ac.auone-net.jp
狭い上に細長い三角形。このような厳しい条件を持つ空間をリフォームする際にも、「視線の抜け」を使って、広がりをつくり出しました。
出典: www.ac.auone-net.jp
水廻りの設備や収納など、どうしても必要な要素をすべて、スッキリと木の箱の中に収め、それらを離して並べることで、その間にスキマをつくり出しました。
出典: www.ac.auone-net.jp
箱と箱のスキマから、奥へと続く広がりが感じられます。それでいて、箱によって視線が遮られもするため、それぞれの場所のプライバシーも保たれています。
長所は捨てることなく、すべて活かす!
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敷地の北側には、海が見える素晴らしい景色が広がっていました。ただやはり、南側からの暖かい太陽の光も捨てがたい。
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
そこでまずは、北側の眼前に広がる海の景色に向かって、天井までの大きな窓をつくり、その景色を楽しむことが出来るようにしました。
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
そしてさらに南側には、半透明の屋根が架かった中庭のようなウッドデッキのテラスをつくり、太陽の光を家の奥深くまで採り入れました。
そして、南北を一直線に繋ぐように「視線の抜け」をつくり出しました。
こうすることで、家の中のどこからでも、海の景色を楽しむことができ、家の中のどこにいても、暖かい太陽の光が得られるようになりました。
周囲の環境の良い点をすべて採り入れることが出来るようにと工夫しました。
長いものはさらに長く!敷地の個性を活かす
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
周囲の環境の良い点を活かす場合だけではなく、あまり良くない点がある場合にも、それを良い方向に活かすことが大切になります。
この家の敷地は、道路から奥に向かって細長い三角形になっていました。
そのため、家の中が狭く感じられてしまうことが心配されました。
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
極端な変形敷地であるため、確かに厳しい環境ではありましたが、ここではあえて、奥に向かって細長い敷地の特徴を、この家を個性的なものにしてくれる条件として、ポジティブにとらえることにしました。
そして、あえて長さを強調するように「視線の抜け」をつくり出すことで、全体が広く感じられるようにと考えました。
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
さらに、家の外側の境界塀も、室内の壁と同じような仕上げにすることで、庭まで続く「視線の抜け」をつくり出し、長さをさらに強調しています。
このようにすることで、実際の面積以上の広がりが感じられるようになっています。
遠近法で部屋を広く!変形敷地も個性ととらえる
出典: nakama.tamaliver.jp / Nakama Kunihiko Architects
同じ家の上の階でも、敷地のカタチをそのまま室内に残すことで、遠近法のように長さを強調し、部屋が広く感じられるように工夫しています。
また、先端にある階段室をガラス張りにすることで、さらにその先へと続く「視線の抜け」をつくり出しています。
出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
また、長さを強調して、部屋を広く感じられるようにする一方で、天井のカタチや間接照明、可動間仕切りなどによって、必要に応じて部屋を狭く使うことも出来るようにという工夫もしています。
スキマをつくって広がりをつくる!厳しい条件は上手にカバー
出典: www.ac.auone-net.jp
狭い上に細長い三角形。このような厳しい条件を持つ空間をリフォームする際にも、「視線の抜け」を使って、広がりをつくり出しました。
出典: www.ac.auone-net.jp
水廻りの設備や収納など、どうしても必要な要素をすべて、スッキリと木の箱の中に収め、それらを離して並べることで、その間にスキマをつくり出しました。
出典: www.ac.auone-net.jp
箱と箱のスキマから、奥へと続く広がりが感じられます。それでいて、箱によって視線が遮られもするため、それぞれの場所のプライバシーも保たれています。
コツ・ポイント
家づくりには様々な条件があるものです。でも、それを単に、自由を縛る制約とだけ考えるのでは面白くありません。そうした条件を家の個性に変えるためのアイデアも、工夫次第で、実はいろいろとあります。
それは、新築であっても、リフォームであっても、同じことで、すべては工夫次第です。
せっかくの家づくりですから、そうした工夫がいっぱいつまった、楽しい家にしてみてはいかがでしょうか!