近年、新築マンションの契約数が減り、一方で中古マンションの売れ行きが伸びていることを知っていますか?
日本はまだまだ「新築信仰」が強いと言われますが、これまであまり興味がなかった人も、ぜひ今どきの中古マンションの世界を覗いてみてください!
中古マンションのトレンドは?
マイホーム探しって人生で最大の買い物で、その分選ぶのがとても難しくて時間もかかりますよね。
日本ではマイホームと言えば新築が一般的で、中古の戸建て住宅や中古マンションにこだわって探す人はまだまだ少ないのが現実のようです。インターネットや住宅情報誌などを見ても中古は探しにくく、情報量も新築に比べると少ないです。
ここでは「中古マンション」をキーワードに最近のトレンドを探ってみたいと思います。
出典: trendland.com
マイホーム探しって人生で最大の買い物で、その分選ぶのがとても難しくて時間もかかりますよね。
日本ではマイホームと言えば新築が一般的で、中古の戸建て住宅や中古マンションにこだわって探す人はまだまだ少ないのが現実のようです。インターネットや住宅情報誌などを見ても中古は探しにくく、情報量も新築に比べると少ないです。
ここでは「中古マンション」をキーワードに最近のトレンドを探ってみたいと思います。
◆目次
◇日本は遅れている!?欧米では中古が常識!
・これぞNew York!高層アパートメントスタイル。
・Paris。古さを魅力に!憧れのヨーロピアンスタイル♪
◇新築は飽和状態!中古マンションの方が自由に選べる?
・【必読】今どき中古マンション利点。新築との違いは?
・中古マンションに視野を広げると選択肢は5倍に!
・おさえておきたい、費用面のメリット
◇今、中古マンション市場が熱い!本格ブームきてます!
・スケルトンリフォームって知ってますか?
・【厳選】こだわりのリノベーション実例
・女性必見!キッチンだけはこだわりたい♪
・予算内で~「プチリノベ」のすすめ~
日本は遅れている!?欧米では中古が常識!
アメリカ、イギリス、フランスといった先進国の住宅市場は中古住宅が主流です。それらと比較すると日本は「中古住宅後進国」と言われるほどなのです。
その理由は、まずは国民性によるもの。日本人の「新築のほうが快適だ」という考え方と、欧米の古さや歴史に価値を置く思想の違い。
それから構造上の木造と石造の耐久性の差もあるようです。木造はいつかは朽ち果て劣化するもの、石造は半永久的に残るものという差がそれぞれの国によって根付いてきたようです。
他にも日本の中古不動産市場の未熟さも挙げられますようです。
やはり日本では実際よりも古くからの思想的な影響が強いのかもしれませんね。
これぞNew York!高層アパートメントスタイル。
思わずうっとりしてしまう海外の中古マンションを見ていきましょう。
例えば高層ビルのひしめき合うニューヨークでは新築物件はたいへん少なく、賃貸・購入共に「中古」であることが一般的です。古くからのアパートメントを入居者の好みで何度も何度も改修を重ね、使いこまれて現代でも決して古臭くはない快適な空間となっているのです。
こちらのマンションは眺められる景色は日本とまったく違うにしても、例えば少し広めのテラス付き高層マンションであれば、このようにリビングルームからつながった贅沢なくつろぎ空間となり、まるでもうひと部屋あるかのようです。真似してみたいですね。
出典: www.abcddesign.com
このリビングルーム、建物の古さを感じさせないインテリアセンスはさすがです。
よく見ると壁や天井にはそれなりの古さが出ていて、家具をよけた空の部屋にしてしまうと、部屋そのものはとても古いのです。
それでもどこかモダンで洗練された空間に仕上がっているのは、絵画を選ぶセンスやその飾り方、それから素敵なアンティーク家具の配置とのバランスでしょうか。
アイテムを選ぶセンスが抜群なニューヨークの部屋、参考にしてみては?
出典: www.abcddesign.com
この部屋はさらに古く、天井の汚れや色むら、シンク付近の使用感を見ると日本だと確実に避けられてしまうレベルではないでしょうか。または真っ先にリノベーションの対象になる部分かもしれません。
ここで選び抜かれた照明や絵画、キッチングッズの数々は、そのような古さや使用感を逆に生かすような、見事なアート空間に仕上がっています。なかなか真似することは難しいですが、身に付けたいセンスです。
出典: freshome.com
天井は剥き出しですが部屋を区切らずにパーテーションのみで広い空間を実現させたスタイル。
天井を高く見せるために今でこそ日本の店舗や住宅空間でも剥き出し天井をよく見かけるようになりましたが、天井の高さで部屋の印象はずいぶんかわるものです。
また、部屋ごとを壁として完全に仕切らず、パーテーションで、それぞれの奥行きが見えるような間取りで見事な解放感を生み出しています。
Paris。古さを魅力に!憧れのヨーロピアンスタイル♪
次は、古くからの建造物を国民全体で大切に引き継ぎ、現在に残してきたパリの住まいを覗いてみましょう。
外観からはとても想像できない室内インテリアのモダンさに驚きます!
パリをはじめヨーロッパの都市部では中古のアパルトマンが住宅の主流です。
観光などで通りを歩いている限りでは、まさかこのような古い趣のある立派な歴史建造物の一部壁面が全面ガラス張りになってることすら想像できませんね。
では室内に注目して見ていきましょう♪
もともとの建物自体はとても古いものです。
モダンなモノトーンのテキスタイルや家具を選ぶことでその空間は古さを感じさせません。
しかしながら、完全に新しいものばかりにしてしまうと、部屋からの風景や、もともと持つ部屋の重厚感との違和感が生まれてしまうのかもしれません。
パリの人は、オブジェや絵画ひとつにしても、その飾り方にしても、たくさん飾っても散らからなく雰囲気をよく見せる才能が優れているような気がします。
斬新なデザインです。
部屋の壁面にあえて古いレンガの外壁をデザインしてして取り入れています。
一気に重厚感のある落ち着いた部屋になり、ピンクのアクセントの天井と壁面とのバランスもよく、大胆で個性的な部屋ですね。
これぞパリの王道。
クラシカルな住宅空間をよりクラシカルに。
歴史を感じさせる壁に施されたモチーフも暖炉も床も、昔ながらのものをそのままというわけではなく、デザインを変えないように修復して状態をよくして現在に生かしています。
そもそもパリでは「中古住宅」なんていう言い方はしないのかもしれません。古ければ古いほどゴージャスな空間を生み出していて、とてもグレードの高い住まいのように感じますね。
新築は飽和状態!中古マンションのほうが自由に選べる?
出典: www.kagami-reform.com
日本の「中古マンションブーム」はもう始まっています。その背景には建築ラッシュ時代の耐震性の問題がようやく解決されてきたことや、法律による長期優良住宅への優遇などがあります。
都市部を中心に新たにマンションを建設する土地が残っておらず、その希少価値からただでさえ高額な新築マンション価格はさらに高騰を続けていきます。
そこで視点を変えてみては?
駅からの距離・間取り・部屋の広さなど希望する条件はさまざまです。
やむを得ず優先順位をつけて、いくつかの条件を諦めざるを得ないのがマイホーム選びですが、いざ中古マンションまで視野を広げるてみると、実はすべて条件に合ったものが見つかる場合があるのです!
【必読】今どき中古マンション利点~新築とどこが違うの?~
そもそも中古マンションと新築マンションの違いとはなんなのでしょう?
わかりやすく言うと価格。この価格ですが単純に「古いから安い」だけではないのです。
一般に新築マンションの価格には、2割ほどの経費が上乗せされています。その経費というのは販売のためのかかる広告費やデベロッパー分の利益などのことです。
ところが中古マンションとなると、いったん販売が終わり誰かが購入したものなので、その2割の上乗せ分が除かれた、現状そのものの建物の価値が価格となっています。
10年20年と経ち、建物の価値そのものは下がるのが一般的で、仮にそれでも価格が下がっていなかったり、逆に値上がりをしているマンションがあれば、それは立地や利便性などがマンション建設時とかわってよくなったなどの理由が考えられます。
しかし通常でいくと、新築より価格が下がった中古マンションは購入しやすいのはもちろんのこと、さらに中古マンション同士の比較もしやすいと言えます。
そういった意味では中古マンションの価格設定は、とてもわかりやすいものと言え選びやすい印象を受けます。
中古マンションを視野に入れると、選択肢は5倍に!
現在、販売用に登録されている中古マンションの数は新築の約5倍です。
この数は、例えば検索サイトで希望の駅に新築が2件しかヒットしなかったとき中古マンションであれば10件ヒットするということ。格段に選択肢が広がります。
それらを比較してみましょう。
駅からの距離、部屋からの眺めなども基準に入れてみると、おそらく先に建設された中古マンションのほうが新築よりよい条件と考えられるのではないでしょうか?
おさえておきたい、費用面のメリット
中古マンションの魅力はなんといっても「割安な価格」をイメージするでしょう。
中古=古い、レベルダウン、と考えるのはもうひと昔まえのことです。決してネガティブに考えるのではなく、より広いところに!よりよい立地で!憧れのエリアに!想定していたよりも上階に!などといった建物の条件をレベルアップさせるための唯一の選択が中古マンションを選ぶことなのです。
そして中古=安く済ませる、と考えるのも今やナンセンスです。
建物に対しては予算を最大限に抑えて、内装を贅沢に充実させることに予算を費やす。これがすでに欧米の中古住宅では一般的なように、日本でもこれからの住まいの選び方の主流になりそうです。
例えば建物代が低予算で済んだ分、到底予算が足りないと思っていたシステムキッチンを思い切ってリノベーションで入れてみる!自由度が高まり、夢はどんどん広がりますね。
今、中古マンション市場が熱い!日本の本格ブームきてます!
スケルトンリフォームって知ってますか?
出典: kagami-renovation.com
スケルトンリフォームとは、建物の骨組み(壁や柱)のみを残してすべてリフォームするフルリフォームです。
マンションであれば、このスケルトンリフォームで、建物の構造上の制限だけ抑えておけば、大幅な間取りの変更や、配管を変えて水回りも使いやすく自在に変更できるというメリットがあります。
また、バリアフリーにしたり、天井を剥き出しにしたり、と空間そのものを広くイメージチェンジすることも可能なのです。
【厳選】こだわりのリノベーション実例
もともとの間取りは、マンションでは一般的なリビングに和室が隣接しているタイプでした。リノベーションにおいて昔ながらの和室をなくすというプランは最も多いかもしれません。
その6畳和室をなくしそのままリビングに追加されとても広いリビングが完成しています。
天井はあえて剥き出しの状態で、キッチン部分のみアクセントに緑のタイルを貼り、カフェにいるかのようなセンスのいい空間に仕上がっていますね。
お馴染みの和室が必要ないと思われるようになったのはいつの時代からなのでしょう?
二間続いた和室のうち、窓際の和室はリビングと一体化させ、手前の和室は洋室に作りかえることで、今の生活に合うスタイルに見事にリノベーションに成功している例です。
日本の中古マンションではこのような和室はとても一般的なので、この和室をどうアレンジするかがリノベーションの鍵となってくるのかもしれませんね。
同じ部屋とは思えませんが、玄関に大きく確保したシューズクロークです。
こちらのお住まいは間取りをみてもわかるように、リノベーションによって収納スペースをかなり充実させているようです。
それぞれの洋室は最小限スペースとし、かわりにウォークインクローゼットやシューズクロークやパントリーなど収納を充実させているのが特徴でとても生活しやすそうです。
次の例は間取り自体はほとんど変更がないというケース。
部屋の大きさやキッチン・収納の位置に変更がありません。
元の和室部分を洋室に変更し一部に畳を敷くというデザインにかわっています。
仕切りも前のままなので写真で見ても以前の様子が想像できますね。
畳スペースはフローリングの色に近く一見畳とは気づかないですね。和室そのものは必要ないけれど、少しだけ畳部分が欲しい人にはとてもいい方法ですね。
以前のキッチンスペースの写真を見てみると今とまったく違っていたことがわかります。
同じ間取り、同じ配置でもキッチンをオープンにするか壁で囲うかによって空間の印象がまったくかわってくることがわかります。
以前のキッチンで吊戸棚にあった収納スペースは改修後は壁面に作ることにより、収納問題も解決していて見事です。
仕切りの壁が取り払われることでリビングがこんなにも広く感じられるとは驚きです。
次は、今後も生活スタイルの変化によってフレキシブルに変更が楽しめるようにと先まで考えて完成されたリノベーションです。
リノベーション前は3LDKでリビングの脇は和室という日本のオーソドックスな間取りで天井の配管隠しの梁も目立っています。
玄関から中央にリビングに続く廊下も定番のタイプですよね。
これをスケルトンの状態にした写真が次のもの。部屋の仕切りがなくなるとこんなに広いのかと驚きますね。
はじめに広い空間にしてしまってから、生活スタイルに合わせて、必要なスペースや広さ、間取りを考えていくという方法もあります。
いったんスケルトンにしてしまうと本当に必要なものだけを考えていくことができ、こうなるともう注文住宅とかわらないですね!
そしてあえてデザインにこだわりすぎないことで、数年後何十年後の変更を楽しめるように、という家主さんの考えがあるようです。
リノベーション後です。
中央の廊下が跡形もなくなくなっています。いったんスケルトン状態になると、そもそも廊下の必要性ってなんなのだろう?と考えてしまうぐらい原点に帰って、いるものいらないものを見極められそうですね。
このリノベーションでのこだわりは造作の広々キッチンや、リビング脇の飾り棚だそうで、本当に必要なものを見極めるために、スケルトンリフォームは有効なのかもしれませんね。
女性必見!キッチンだけはこだわりたい♪
では次にキッチンのリノベーションに注目してみましょう。
中古住宅の一番の懸念はなんといっても水回りではないでしょうか?
予算があれば、なんとか水回り、中でもキッチンはフルチェンジしたいもの。特に女性なら、最近ではお料理男子も、料理時間はできるだけ快適に過ごしたいものです。過ごしていてワクワクするようなそして機能的なキッチンの実例を見ていきましょう。
こちらはまるでカフェにいるようなとてもスタイリッシュなキッチンです。
広く作業ができるアイランドキッチンは今や珍しくありませんが、とても重厚感のあるコンクリートの素材感はキッチンそのものに趣を出していて、男性からも好まれそうなデザインです。
上部の吊りシェルフも黒のパイプが効いてシンプルでセンス良くまとまっていますね。
こちらは海外のレストランの厨房を思わせるようなステンレスキッチン。
キッチンのステンレス、ダクト、壁面のコンクリートの色合いがどことなく無機質な雰囲気を醸し出していますが、料理をしている人を囲むスタイルで、家に人を招いてお手製料理のおもてなし好きの人にはたまらないデザインなのではないでしょうか?
収納部分もたっぷりあり、お酒の陳列スペースもしっかり設けられていて、食後はそのままバーに切り替えができそうなムード満点のキッチンです。
こちらは木の統一感が清々しいとても温かみのあるキッチン。
ダクトは剥き出しになっていますが壁の色と統一していて景色の邪魔をしていません。
テーブルも含むと作業スペースがとても広いので、夫婦でまたは子供との料理の作業も楽しめそうです。
収納スペースも手の届く範囲でたっぷり設けられているので、料理の作業スペースはいつも整頓でき、とても機能的に使えそうなキッチンです。
例えば新築マンションであれば、すでにシステムキッチンのメーカーが決まっていて、自分で選ぶことができるとしたらパネルの色やシンクの大きさぐらいです。パネルや天板の素材や元々持っている家具とのバランスなどを考えながらもキッチンそのもののレイアウトから選ぶことができるのはリノベーションの特権です。
マンションだから狭いカウンターキッチンはしょうがない、と諦めていた人はこんなに自由度の高いキッチン嬉しいですよね。
予算内で~「プチリノベ」のすすめ~
大がかりなリノベーションはそれなりに費用がかかるものです。
中古マンションの内装状態がそれほど気にならないようであれば、ほんの少し手を加えるだけの『プチリノベ』がおすすめです。
例えば部屋それぞれのドアに色を付けてアクセントにしてみる。
靴にこだわりがあり、オープンスペースで見せて飾りたい、とオープンシューズクローゼットを造りつけて玄関入ってすぐのインパクトにしてみる。
こういったアイデアであれば、もしかしたら業者に依頼せずともDIY感覚で自分で挑戦してみることも可能かもしれません。
中古マンションを購入して、とりあえずは現状のまま暮らしてみて気になるところからプチリノベーションしていく。これもひとつのリノベーションのやり方ですね。
和室を完全になくしてしまうのは惜しいと思っている方は、部屋の一部に畳スペースを設けてみるのはいかがでしょう?
最近では和室が有効なのは、例えばたまに親が遊びにくるときや子育て期間に子どもが遊んだり、赤ちゃんが寝ころぶ空間としてぐらいであり、それも必須ではなく、あったらほうが便利だけど必須ではないかな、程度ではないでしょうか?
わざわざ部屋として和室を確保しなくても、これぐらいのスペースがあれば畳として使いたいスペースの機能は果たしてくれる気がします。
こちらの実例は洋室に収納を兼ねた畳スペースを設置していて、高さを出すことで椅子代わりにもなりますし、収納力もたっぷりで使いやすそうです。
将来的には畳をなくすこともできそうで実用的な案ですね。
家の中で最も生活感が出てしまうスペースが洗面台からお風呂につながるスペースではないでしょうか?
洗面台に個性を出してみるという方法もあります。
一戸建ての家であれば、トイレ、洗面台、浴室すべてを別々に作ることで洗濯機のような生活感を出すアイテムを来客に見せなくて済むレイアウトも可能ですが、限られたマンションのスペースでは現実的に難しいですよね。
この実例のように、あえてビビッドな色のタイル、デザイン性のある洗面台や棚を作ることでいかにもな生活感は遠ざかっています。「わっ!なんかおしゃれ」と思わせる空間です。
遊び心もあってとても素敵なプチリノベです♪
こちらは壁面の一部に可動式の棚を取り付けるアイデアです。
「棚」と一括りに言ってもそのパターンは無限にあります。近年少しずつ主流になってきているのがオープンラック。「見せる収納」です。飾り方によってセンスが試されますが、飾り方によって個性が出せるというとても重要なスペースです。
木材や金具など材料の選び方で予算を抑えることができ、用途に合わせて棚の量を増やしたり移動させたり変幻自在なので、部屋にアクセントを持たせたい方におすすめです。
DIYが得意な人は、ホームセンターで材料を調達し、棚そのものから個性を出してみるのも楽しいかもしれません。
マイホーム探しって人生で最大の買い物で、その分選ぶのがとても難しくて時間もかかりますよね。
日本ではマイホームと言えば新築が一般的で、中古の戸建て住宅や中古マンションにこだわって探す人はまだまだ少ないのが現実のようです。インターネットや住宅情報誌などを見ても中古は探しにくく、情報量も新築に比べると少ないです。
ここでは「中古マンション」をキーワードに最近のトレンドを探ってみたいと思います。
出典: trendland.com
マイホーム探しって人生で最大の買い物で、その分選ぶのがとても難しくて時間もかかりますよね。
日本ではマイホームと言えば新築が一般的で、中古の戸建て住宅や中古マンションにこだわって探す人はまだまだ少ないのが現実のようです。インターネットや住宅情報誌などを見ても中古は探しにくく、情報量も新築に比べると少ないです。
ここでは「中古マンション」をキーワードに最近のトレンドを探ってみたいと思います。
◇日本は遅れている!?欧米では中古が常識!
・これぞNew York!高層アパートメントスタイル。
・Paris。古さを魅力に!憧れのヨーロピアンスタイル♪
◇新築は飽和状態!中古マンションの方が自由に選べる?
・【必読】今どき中古マンション利点。新築との違いは?
・中古マンションに視野を広げると選択肢は5倍に!
・おさえておきたい、費用面のメリット
◇今、中古マンション市場が熱い!本格ブームきてます!
・スケルトンリフォームって知ってますか?
・【厳選】こだわりのリノベーション実例
・女性必見!キッチンだけはこだわりたい♪
・予算内で~「プチリノベ」のすすめ~
アメリカ、イギリス、フランスといった先進国の住宅市場は中古住宅が主流です。それらと比較すると日本は「中古住宅後進国」と言われるほどなのです。
その理由は、まずは国民性によるもの。日本人の「新築のほうが快適だ」という考え方と、欧米の古さや歴史に価値を置く思想の違い。
それから構造上の木造と石造の耐久性の差もあるようです。木造はいつかは朽ち果て劣化するもの、石造は半永久的に残るものという差がそれぞれの国によって根付いてきたようです。
他にも日本の中古不動産市場の未熟さも挙げられますようです。
やはり日本では実際よりも古くからの思想的な影響が強いのかもしれませんね。
これぞNew York!高層アパートメントスタイル。
思わずうっとりしてしまう海外の中古マンションを見ていきましょう。
例えば高層ビルのひしめき合うニューヨークでは新築物件はたいへん少なく、賃貸・購入共に「中古」であることが一般的です。古くからのアパートメントを入居者の好みで何度も何度も改修を重ね、使いこまれて現代でも決して古臭くはない快適な空間となっているのです。
こちらのマンションは眺められる景色は日本とまったく違うにしても、例えば少し広めのテラス付き高層マンションであれば、このようにリビングルームからつながった贅沢なくつろぎ空間となり、まるでもうひと部屋あるかのようです。真似してみたいですね。
出典: www.abcddesign.com
このリビングルーム、建物の古さを感じさせないインテリアセンスはさすがです。
よく見ると壁や天井にはそれなりの古さが出ていて、家具をよけた空の部屋にしてしまうと、部屋そのものはとても古いのです。
それでもどこかモダンで洗練された空間に仕上がっているのは、絵画を選ぶセンスやその飾り方、それから素敵なアンティーク家具の配置とのバランスでしょうか。
アイテムを選ぶセンスが抜群なニューヨークの部屋、参考にしてみては?
出典: www.abcddesign.com
この部屋はさらに古く、天井の汚れや色むら、シンク付近の使用感を見ると日本だと確実に避けられてしまうレベルではないでしょうか。または真っ先にリノベーションの対象になる部分かもしれません。
ここで選び抜かれた照明や絵画、キッチングッズの数々は、そのような古さや使用感を逆に生かすような、見事なアート空間に仕上がっています。なかなか真似することは難しいですが、身に付けたいセンスです。
出典: freshome.com
天井は剥き出しですが部屋を区切らずにパーテーションのみで広い空間を実現させたスタイル。
天井を高く見せるために今でこそ日本の店舗や住宅空間でも剥き出し天井をよく見かけるようになりましたが、天井の高さで部屋の印象はずいぶんかわるものです。
また、部屋ごとを壁として完全に仕切らず、パーテーションで、それぞれの奥行きが見えるような間取りで見事な解放感を生み出しています。
Paris。古さを魅力に!憧れのヨーロピアンスタイル♪
次は、古くからの建造物を国民全体で大切に引き継ぎ、現在に残してきたパリの住まいを覗いてみましょう。
外観からはとても想像できない室内インテリアのモダンさに驚きます!
パリをはじめヨーロッパの都市部では中古のアパルトマンが住宅の主流です。
観光などで通りを歩いている限りでは、まさかこのような古い趣のある立派な歴史建造物の一部壁面が全面ガラス張りになってることすら想像できませんね。
では室内に注目して見ていきましょう♪
もともとの建物自体はとても古いものです。
モダンなモノトーンのテキスタイルや家具を選ぶことでその空間は古さを感じさせません。
しかしながら、完全に新しいものばかりにしてしまうと、部屋からの風景や、もともと持つ部屋の重厚感との違和感が生まれてしまうのかもしれません。
パリの人は、オブジェや絵画ひとつにしても、その飾り方にしても、たくさん飾っても散らからなく雰囲気をよく見せる才能が優れているような気がします。
斬新なデザインです。
部屋の壁面にあえて古いレンガの外壁をデザインしてして取り入れています。
一気に重厚感のある落ち着いた部屋になり、ピンクのアクセントの天井と壁面とのバランスもよく、大胆で個性的な部屋ですね。
これぞパリの王道。
クラシカルな住宅空間をよりクラシカルに。
歴史を感じさせる壁に施されたモチーフも暖炉も床も、昔ながらのものをそのままというわけではなく、デザインを変えないように修復して状態をよくして現在に生かしています。
そもそもパリでは「中古住宅」なんていう言い方はしないのかもしれません。古ければ古いほどゴージャスな空間を生み出していて、とてもグレードの高い住まいのように感じますね。
出典: www.kagami-reform.com
日本の「中古マンションブーム」はもう始まっています。その背景には建築ラッシュ時代の耐震性の問題がようやく解決されてきたことや、法律による長期優良住宅への優遇などがあります。
都市部を中心に新たにマンションを建設する土地が残っておらず、その希少価値からただでさえ高額な新築マンション価格はさらに高騰を続けていきます。
そこで視点を変えてみては?
駅からの距離・間取り・部屋の広さなど希望する条件はさまざまです。
やむを得ず優先順位をつけて、いくつかの条件を諦めざるを得ないのがマイホーム選びですが、いざ中古マンションまで視野を広げるてみると、実はすべて条件に合ったものが見つかる場合があるのです!
【必読】今どき中古マンション利点~新築とどこが違うの?~
そもそも中古マンションと新築マンションの違いとはなんなのでしょう?
わかりやすく言うと価格。この価格ですが単純に「古いから安い」だけではないのです。
一般に新築マンションの価格には、2割ほどの経費が上乗せされています。その経費というのは販売のためのかかる広告費やデベロッパー分の利益などのことです。
ところが中古マンションとなると、いったん販売が終わり誰かが購入したものなので、その2割の上乗せ分が除かれた、現状そのものの建物の価値が価格となっています。
10年20年と経ち、建物の価値そのものは下がるのが一般的で、仮にそれでも価格が下がっていなかったり、逆に値上がりをしているマンションがあれば、それは立地や利便性などがマンション建設時とかわってよくなったなどの理由が考えられます。
しかし通常でいくと、新築より価格が下がった中古マンションは購入しやすいのはもちろんのこと、さらに中古マンション同士の比較もしやすいと言えます。
そういった意味では中古マンションの価格設定は、とてもわかりやすいものと言え選びやすい印象を受けます。
中古マンションを視野に入れると、選択肢は5倍に!
現在、販売用に登録されている中古マンションの数は新築の約5倍です。
この数は、例えば検索サイトで希望の駅に新築が2件しかヒットしなかったとき中古マンションであれば10件ヒットするということ。格段に選択肢が広がります。
それらを比較してみましょう。
駅からの距離、部屋からの眺めなども基準に入れてみると、おそらく先に建設された中古マンションのほうが新築よりよい条件と考えられるのではないでしょうか?
おさえておきたい、費用面のメリット
中古マンションの魅力はなんといっても「割安な価格」をイメージするでしょう。
中古=古い、レベルダウン、と考えるのはもうひと昔まえのことです。決してネガティブに考えるのではなく、より広いところに!よりよい立地で!憧れのエリアに!想定していたよりも上階に!などといった建物の条件をレベルアップさせるための唯一の選択が中古マンションを選ぶことなのです。
そして中古=安く済ませる、と考えるのも今やナンセンスです。
建物に対しては予算を最大限に抑えて、内装を贅沢に充実させることに予算を費やす。これがすでに欧米の中古住宅では一般的なように、日本でもこれからの住まいの選び方の主流になりそうです。
例えば建物代が低予算で済んだ分、到底予算が足りないと思っていたシステムキッチンを思い切ってリノベーションで入れてみる!自由度が高まり、夢はどんどん広がりますね。
スケルトンリフォームって知ってますか?
出典: kagami-renovation.com
スケルトンリフォームとは、建物の骨組み(壁や柱)のみを残してすべてリフォームするフルリフォームです。
マンションであれば、このスケルトンリフォームで、建物の構造上の制限だけ抑えておけば、大幅な間取りの変更や、配管を変えて水回りも使いやすく自在に変更できるというメリットがあります。
また、バリアフリーにしたり、天井を剥き出しにしたり、と空間そのものを広くイメージチェンジすることも可能なのです。
【厳選】こだわりのリノベーション実例
もともとの間取りは、マンションでは一般的なリビングに和室が隣接しているタイプでした。リノベーションにおいて昔ながらの和室をなくすというプランは最も多いかもしれません。
その6畳和室をなくしそのままリビングに追加されとても広いリビングが完成しています。
天井はあえて剥き出しの状態で、キッチン部分のみアクセントに緑のタイルを貼り、カフェにいるかのようなセンスのいい空間に仕上がっていますね。
お馴染みの和室が必要ないと思われるようになったのはいつの時代からなのでしょう?
二間続いた和室のうち、窓際の和室はリビングと一体化させ、手前の和室は洋室に作りかえることで、今の生活に合うスタイルに見事にリノベーションに成功している例です。
日本の中古マンションではこのような和室はとても一般的なので、この和室をどうアレンジするかがリノベーションの鍵となってくるのかもしれませんね。
同じ部屋とは思えませんが、玄関に大きく確保したシューズクロークです。
こちらのお住まいは間取りをみてもわかるように、リノベーションによって収納スペースをかなり充実させているようです。
それぞれの洋室は最小限スペースとし、かわりにウォークインクローゼットやシューズクロークやパントリーなど収納を充実させているのが特徴でとても生活しやすそうです。
次の例は間取り自体はほとんど変更がないというケース。
部屋の大きさやキッチン・収納の位置に変更がありません。
元の和室部分を洋室に変更し一部に畳を敷くというデザインにかわっています。
仕切りも前のままなので写真で見ても以前の様子が想像できますね。
畳スペースはフローリングの色に近く一見畳とは気づかないですね。和室そのものは必要ないけれど、少しだけ畳部分が欲しい人にはとてもいい方法ですね。
以前のキッチンスペースの写真を見てみると今とまったく違っていたことがわかります。
同じ間取り、同じ配置でもキッチンをオープンにするか壁で囲うかによって空間の印象がまったくかわってくることがわかります。
以前のキッチンで吊戸棚にあった収納スペースは改修後は壁面に作ることにより、収納問題も解決していて見事です。
仕切りの壁が取り払われることでリビングがこんなにも広く感じられるとは驚きです。
次は、今後も生活スタイルの変化によってフレキシブルに変更が楽しめるようにと先まで考えて完成されたリノベーションです。
リノベーション前は3LDKでリビングの脇は和室という日本のオーソドックスな間取りで天井の配管隠しの梁も目立っています。
玄関から中央にリビングに続く廊下も定番のタイプですよね。
これをスケルトンの状態にした写真が次のもの。部屋の仕切りがなくなるとこんなに広いのかと驚きますね。
はじめに広い空間にしてしまってから、生活スタイルに合わせて、必要なスペースや広さ、間取りを考えていくという方法もあります。
いったんスケルトンにしてしまうと本当に必要なものだけを考えていくことができ、こうなるともう注文住宅とかわらないですね!
そしてあえてデザインにこだわりすぎないことで、数年後何十年後の変更を楽しめるように、という家主さんの考えがあるようです。
リノベーション後です。
中央の廊下が跡形もなくなくなっています。いったんスケルトン状態になると、そもそも廊下の必要性ってなんなのだろう?と考えてしまうぐらい原点に帰って、いるものいらないものを見極められそうですね。
このリノベーションでのこだわりは造作の広々キッチンや、リビング脇の飾り棚だそうで、本当に必要なものを見極めるために、スケルトンリフォームは有効なのかもしれませんね。
女性必見!キッチンだけはこだわりたい♪
では次にキッチンのリノベーションに注目してみましょう。
中古住宅の一番の懸念はなんといっても水回りではないでしょうか?
予算があれば、なんとか水回り、中でもキッチンはフルチェンジしたいもの。特に女性なら、最近ではお料理男子も、料理時間はできるだけ快適に過ごしたいものです。過ごしていてワクワクするようなそして機能的なキッチンの実例を見ていきましょう。
こちらはまるでカフェにいるようなとてもスタイリッシュなキッチンです。
広く作業ができるアイランドキッチンは今や珍しくありませんが、とても重厚感のあるコンクリートの素材感はキッチンそのものに趣を出していて、男性からも好まれそうなデザインです。
上部の吊りシェルフも黒のパイプが効いてシンプルでセンス良くまとまっていますね。
こちらは海外のレストランの厨房を思わせるようなステンレスキッチン。
キッチンのステンレス、ダクト、壁面のコンクリートの色合いがどことなく無機質な雰囲気を醸し出していますが、料理をしている人を囲むスタイルで、家に人を招いてお手製料理のおもてなし好きの人にはたまらないデザインなのではないでしょうか?
収納部分もたっぷりあり、お酒の陳列スペースもしっかり設けられていて、食後はそのままバーに切り替えができそうなムード満点のキッチンです。
こちらは木の統一感が清々しいとても温かみのあるキッチン。
ダクトは剥き出しになっていますが壁の色と統一していて景色の邪魔をしていません。
テーブルも含むと作業スペースがとても広いので、夫婦でまたは子供との料理の作業も楽しめそうです。
収納スペースも手の届く範囲でたっぷり設けられているので、料理の作業スペースはいつも整頓でき、とても機能的に使えそうなキッチンです。
例えば新築マンションであれば、すでにシステムキッチンのメーカーが決まっていて、自分で選ぶことができるとしたらパネルの色やシンクの大きさぐらいです。パネルや天板の素材や元々持っている家具とのバランスなどを考えながらもキッチンそのもののレイアウトから選ぶことができるのはリノベーションの特権です。
マンションだから狭いカウンターキッチンはしょうがない、と諦めていた人はこんなに自由度の高いキッチン嬉しいですよね。
予算内で~「プチリノベ」のすすめ~
大がかりなリノベーションはそれなりに費用がかかるものです。
中古マンションの内装状態がそれほど気にならないようであれば、ほんの少し手を加えるだけの『プチリノベ』がおすすめです。
例えば部屋それぞれのドアに色を付けてアクセントにしてみる。
靴にこだわりがあり、オープンスペースで見せて飾りたい、とオープンシューズクローゼットを造りつけて玄関入ってすぐのインパクトにしてみる。
こういったアイデアであれば、もしかしたら業者に依頼せずともDIY感覚で自分で挑戦してみることも可能かもしれません。
中古マンションを購入して、とりあえずは現状のまま暮らしてみて気になるところからプチリノベーションしていく。これもひとつのリノベーションのやり方ですね。
和室を完全になくしてしまうのは惜しいと思っている方は、部屋の一部に畳スペースを設けてみるのはいかがでしょう?
最近では和室が有効なのは、例えばたまに親が遊びにくるときや子育て期間に子どもが遊んだり、赤ちゃんが寝ころぶ空間としてぐらいであり、それも必須ではなく、あったらほうが便利だけど必須ではないかな、程度ではないでしょうか?
わざわざ部屋として和室を確保しなくても、これぐらいのスペースがあれば畳として使いたいスペースの機能は果たしてくれる気がします。
こちらの実例は洋室に収納を兼ねた畳スペースを設置していて、高さを出すことで椅子代わりにもなりますし、収納力もたっぷりで使いやすそうです。
将来的には畳をなくすこともできそうで実用的な案ですね。
家の中で最も生活感が出てしまうスペースが洗面台からお風呂につながるスペースではないでしょうか?
洗面台に個性を出してみるという方法もあります。
一戸建ての家であれば、トイレ、洗面台、浴室すべてを別々に作ることで洗濯機のような生活感を出すアイテムを来客に見せなくて済むレイアウトも可能ですが、限られたマンションのスペースでは現実的に難しいですよね。
この実例のように、あえてビビッドな色のタイル、デザイン性のある洗面台や棚を作ることでいかにもな生活感は遠ざかっています。「わっ!なんかおしゃれ」と思わせる空間です。
遊び心もあってとても素敵なプチリノベです♪
こちらは壁面の一部に可動式の棚を取り付けるアイデアです。
「棚」と一括りに言ってもそのパターンは無限にあります。近年少しずつ主流になってきているのがオープンラック。「見せる収納」です。飾り方によってセンスが試されますが、飾り方によって個性が出せるというとても重要なスペースです。
木材や金具など材料の選び方で予算を抑えることができ、用途に合わせて棚の量を増やしたり移動させたり変幻自在なので、部屋にアクセントを持たせたい方におすすめです。
DIYが得意な人は、ホームセンターで材料を調達し、棚そのものから個性を出してみるのも楽しいかもしれません。
コツ・