部屋の空間づくりを考える際、大切な要素のひとつになるのが窓の設置です。どこに、どんな大きさの窓を設けるのがいいのでしょう?建築家の熊澤安子さんは「どのような景色を眺め、どのような光を採り込みたいかを考えて、厳選した場所に設置しましょう」とアドバイスしています。心地よい空間を実現するための適切な窓の設け方を、熊澤さんの自宅兼アトリエで教えてもらいました。
「窓から得られる心地よさ」をイメージ
出典: sumai.panasonic.jp
「窓から得られる心地よさを、どこに座って体感したいかを考えれば、自然と最適な場所が見えてきますよ」と熊澤さん。ご自宅のリビングの大きな窓は、対面にある低いソファから見上げることをイメージ。窓の下に家具を置くことも考えて、窓の位置と大きさを決めています。少し高い位置に設けた窓とおしゃれな家具、インテリア小物は、まるで一枚の絵画のようにまとまっています。
「光や景色」を取り入れるか、「風」を取り入れるか
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リビングの大きな窓の横には、縦格子の窓が取り付けられています。大きな窓を通風目的で開閉することは少なく、主に縦格子の窓から風を取り込んでいます。窓には“光や景色を取り込む役割”と“風を取り込む役割”があります。分けて考えることで、よりきめ細かく、心地いい空間をカスタマイズできるのです。
ソファに座ったとき「風」を感じる小さな窓
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リビングのソファの横には、通風用の縦長の格子の窓が取りつけられています。当初は予定していなかったそうですが、「ソファに座ったとき、風が感じられる場所に」と考えて追加したそうです。格子からもれてくる光も美しくて、心地いい空間に感じられますね。
窓が切り取る「景色」も大切なポイント
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窓の設置場所を決める大切なポイントは、窓が切り取る「景色」。「直接隣の家が見えるのではなく、間にさりげなく木が見えることで心理的な距離が生まれ、プライベート性が高まります」。熊澤さんが重視しているのは、人の目線と窓の緑との関連性です。植栽するとき、手前に1本、奥に2本といったように遠近感をつけると、緑に包まれているような雰囲気になるそうです。
窓の外に緑が広がるお風呂
出典: sumai.panasonic.jp
熊澤邸では、2階の浴室の窓からも緑が眺められるようにと、屋上庭園のような中庭が作られています。緑に包まれて入るお風呂は、気持ちよさそうですね。
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「窓から得られる心地よさを、どこに座って体感したいかを考えれば、自然と最適な場所が見えてきますよ」と熊澤さん。ご自宅のリビングの大きな窓は、対面にある低いソファから見上げることをイメージ。窓の下に家具を置くことも考えて、窓の位置と大きさを決めています。少し高い位置に設けた窓とおしゃれな家具、インテリア小物は、まるで一枚の絵画のようにまとまっています。
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リビングの大きな窓の横には、縦格子の窓が取り付けられています。大きな窓を通風目的で開閉することは少なく、主に縦格子の窓から風を取り込んでいます。窓には“光や景色を取り込む役割”と“風を取り込む役割”があります。分けて考えることで、よりきめ細かく、心地いい空間をカスタマイズできるのです。
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リビングのソファの横には、通風用の縦長の格子の窓が取りつけられています。当初は予定していなかったそうですが、「ソファに座ったとき、風が感じられる場所に」と考えて追加したそうです。格子からもれてくる光も美しくて、心地いい空間に感じられますね。
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窓の設置場所を決める大切なポイントは、窓が切り取る「景色」。「直接隣の家が見えるのではなく、間にさりげなく木が見えることで心理的な距離が生まれ、プライベート性が高まります」。熊澤さんが重視しているのは、人の目線と窓の緑との関連性です。植栽するとき、手前に1本、奥に2本といったように遠近感をつけると、緑に包まれているような雰囲気になるそうです。
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熊澤邸では、2階の浴室の窓からも緑が眺められるようにと、屋上庭園のような中庭が作られています。緑に包まれて入るお風呂は、気持ちよさそうですね。
コツ・ポイント
部屋を明るくするために、窓をたくさんつけたり、大きな窓をつけようと考える人もいますが、必ずしも心地いい空間につながるとは限りません。大切なのは、窓から取り込まれる光や風がどう感じられるか、そして窓の外に広がる景色です。緑に限らず、空や山、星など、自分が心地いいと感じる景色を探して、窓を設置する場所を考えましょう。