みなさんの家には神棚を置いていますか?また、引越や新居を建てたときにどこに神棚を置いていいのか分からなかったりしますよね。神棚には置く場所に制約があるため、どこに置いて良いというものではありません。基本的な神棚の配置の仕方と神棚について知っておくべき情報を確認しましょう。
神棚とは
まずは神棚は何の意味を持っているのか、という基本的な部分から確認しましょう。なんとなく神棚をおまつりするではなく、しっかり意味を知って行うことで、神棚にどのように接していいかが見えてきます。
基本的な神棚の考え方
出典: shinto-shrine50.com
神棚は家や事務所などで神道の神をまつるための棚のことです。神棚をまつるということは、その家に神様をお迎えするということ。その神棚を置く場所や手入れの仕方、毎日のご挨拶はきちんと行いたいですね。
昔から日本人はあらゆるものに神霊が存在すると見てきました。そのあらゆる神が存在する世界の調和の中で、平和な暮らしができると考えたのです。
家の中も同様で、家庭の中心として国の総氏神様(そううじがみさま)の天照皇大御神様(あまてらすおおみかみさま)、地域の守護神として氏神様を神棚におまつりし、国の繁栄や家の安全を祈ってきました。
神棚を置く意味
出典: www.mlab.ne.jp
神社に行ってお参りするのと同じで、神棚は家庭や会社の中に置く小さな神社です。神様に祈りを捧げ、家内安全や商売繁盛など、神様からのご加護をお願いします。そして毎日挨拶し、いつも見守って下さっていることを感謝します。
神棚の中には各種神具が置かれていますが、メインとなるのは神社から頂いたお神札になります。神聖なものですから神棚に納めて大切に扱いましょう。
どんな神棚がある?
出典: item.rakuten.co.jp
神棚は伊勢神宮を模した「神明造り」が一般的です。他にも最近の住宅状況に合わせてモダンなデザインのものも出て来ました。
一般的な神棚には、神棚の扉が一枚の「一社造り」と、扉が三枚の「三社造り」があります。お神札を納めるお神座の数により、扉の数が違います。また五社造り、七社造りというものもありますよ。五社や七社は大きさがかなり大きいものになります。
一社造りの神棚は略式のものとされていますが、大きさがとてもコンパクトです。なのでマンションやアパートにお住まいの方や、住居スペースが小さい方にはおすすめです。無理をせず、みなさんの自宅にあったものを選びましょう。
出典: www.ise-miyachu.net
次に、屋根の材質で茅葺、板葺、そして桧皮葺、箱組みのタイプがあります。
茅葺:伊勢神宮のご正殿と同じ茅葺屋根は、日本古来より根付いている伝統的な形です。
桧皮葺:屋根部分は檜の樹皮を用いて作られます。
板葺:最近では最も良く見かける神棚となっているようです。
箱宮:お社が箱の形になっているのは、この箱宮です。高さが無いので神棚を配置する場所の高さに制限があるときにおすすめです。棚板が不要で壁掛けできるとことが利点です。
出典: www.ise-miyachu.net
三舎造りの神棚には屋根の形にも種類があります。横一列に並んだ「通し屋根」、中心の社の屋根を一段高くした「違い屋根」、そしてまさに神社そのものの形の「入母屋根」があります。
モダンタイプも出ている
出典: www.kamitana.com
最近では住宅のスタイルや洋室に合わせたタイプの神棚も販売されています。ただ棚だけを設置して、その上にお札やお供え物を置くというタイプのものもあります。お値段も低めなので、神棚は初めてという方でもおまつりしやすいというメリットがありますね。
神棚を自宅に置きたいけれど場所が無い、ちょうどいいサイズのものが無い、という方はぜひチェックしてみて下さい。
本来のデザインとは違えど、神様にお祈りする気持ちが大切です。
どんな神具が必要?
出典: www.tsukasa-inc.jp
神棚の神具はよく「7点セット」で販売されています。白皿2枚(米と塩)、水玉(水)、瓶子2つ(酒)、そして榊立(榊)が2つです。
他にはご神鏡、お供え物を置く三方などが大事な神具です。
それ以外でも、神前幕や鳥居など、より丁寧なおまつりになる神具もありますが、全て揃えればいいという訳ではありませんので、お供えに必要なものがあれば良いでしょう。
ご神鏡について
神棚の中で最も大切と言われているのが「ご神鏡」です。神道では挨拶に始まり挨拶に終わる、と言われており、普段みなさんが神棚へ向かって神様に挨拶をするときに、この鏡を通して行っているのです。
仏壇との違い
出典: www.geocities.jp
仏壇は自分の仏教の宗派のご本尊となる仏像をおまつりします。その脇にご先祖の位牌を安置して、仏様にお祈りします。宗派によって違いがあるのが特徴です。
配置について
吉とされている配置、凶とされている配置
吉とされている配置は、清浄で明るい場所で、人の集まるところや、「上」とされているお座敷など、お客さんをお通しできるお部屋です。そして、低い階の場所ではなく、最上階の天井近くに設置するのが一番良いとされています。
凶とされている位置は、吉の位置との反対で、清浄ではないところです。これは油汚れの多い台所付近や、トイレと背中合わせになるお部屋も含みます。扉の上やふすまの上など、出入りの多いところへ配置するのは避けましょう。また、目線より高い上に置きます。決して目線位置もしくは目線より低い位置には置かないように。
ちょうどよい場所が無く、タンスの上に置く場合もありますが、その場合はタンスの上に直接置きません。白い紙を敷くか、白木の板を敷いた上に置くようにしましょう。
こだわりすぎも危険
神棚の設置は目線よりも高くなる場所に配置しますが、高すぎる場所に置くとお供えものを取り替えるのが大変です。逆に不便だったりしますので、気をつけましょう。
また、方角や設置場所の善し悪しにこだわりすぎて、毎日のご挨拶がしづらい場所になってしまうかもしれません。こうなるときちんと挨拶できず本末転倒ですので、家族みんなが挨拶をしやすい場所を考慮に入れることも大切です。
重要なのは神棚をまつる場所ではなく、神棚をまつるということ、毎日挨拶をしてお祈りするということです。
リビングと床の間、どちらが最適?
出典: www.forestyle-home.jp
床の間は家の中で最高の部屋に当たるので、もし床の間があればそこに神棚を置くのが一番いいでしょう。しかし、最近では床の間がある家が少なかったり、マンションやアパート暮らしで部屋数が限られていることもあります。そんなときは、リビングに配置しましょう。人が多く集まるところに神棚を置くと良いと言われていますので、リビングは◎ですね。
どの方角が吉?その理由は?
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南向きと東向きの方角が吉です。北向きは大凶となるので、絶対に避けたい方角。西向きは吉兆半々と言われており、南向きと東向きの場所がどうしてもみつからないときに始めて考慮する場所になります。
その上を人が通るとこには置かない
出典: yaplog.jp
神棚をその上の人が歩くようなところには祀ってはいけません。神棚の上を歩くなんて考えただけでもとても失礼に当たりますよね。
しかし、マンションだったり家の構造上それを避けられない場合もあります。そんなときは「雲」と書いた紙を天井に貼付けます。これは、神棚の上には何もありません、という意味です。自分で紙に書いて構いません。木製のものも販売されています。
神棚と仏壇、近くにおいても大丈夫?
神棚と仏壇を同じお部屋に置いてはいけないという話もありますが、そんなことはありません。両方家の中で一番良い場所に置きたいですよね。
ただし、同じ部屋に置くときの注意点はあります。まず、向かい合わせに置かないこと。神棚に挨拶するときに仏壇にお尻を向け、また仏壇に向かって拝むときに神棚にお尻を向けてはとても失礼です。
また、仏壇の上に神棚を置くのも避けたいという考え方があります。神棚に向かって手を叩くときに、仏壇に向かって手を叩くように見えるからですね。でも地域によっては神棚を仏壇の上に配置する習慣もありますので、その良し悪しは地域などにもよってきます。
マンションの場合は
できれば神棚は一階建ての家にお祀りするのが一番いいのですが、マンションなどの集合住宅の場合は、1つの部屋を一戸として見ます。
上に説明した「雲」の例と同様で、マンションの上には他人が住んでいて人通りがあったり、上が寝室であったりもします。こちらも同様に「雲」の紙を天井に貼りましょう。
神棚をまつる日について
神棚を置きたいけどいつがふさわしい日なのか分からなかったりしますよね。神棚を置くタイミングとしては、家を新築したときや新しい新居で生活が始まるときがちょうど良いでしょう。
尚、引越をするときに家具などを家に運ぶ前に神様にお入りいただくのが良いとされています。
神棚を取り替える時期ですが、代替わりのとき、神棚をおまつりして5年、10年、15年目などの節目のときにすると良いそうです。
お供えの仕方
意外に正しいお供えの仕方が分からなかったり、頻度やお供え物のルールを知らなかったりします。毎日する神様へのお供えですので、基本をしっかりと押さえて正しくお供えをしましょう。
まずはお供えの基本事項
毎日お供えをするのが基本です。朝お供えしたら、夕方などその日のうちにお供え物を下げます。次の日までお供えしっぱなしはNGです。夕方に下げたお供え物は食事のときに頂きましょう。また、お供えする器にふたが付いているものもありますが、お供えするときはふたを取りましょう。
水、米、塩、それぞれの配置
出典: torukawabe.blogspot.com
お供え物は水、米、そして塩になります。神前に近い中央に米を置き、左に水、右に塩を置きます。お米は炊いたお米でもよいですし、炊いていないお米そのままでもよいです。
また、お酒をお供えしてもOKです。一緒にお供えする場合はお米の両側に2つ置きます。お酒は絶対必要というわけではありません。
お供え物は折敷(おしき)と呼ばれるお盆のようなものか、三方と呼ばれる台に乗せるのが本当のやり方です。
お供え物の取り替え方
米、塩、水は毎日取り替え、お酒と榊は月に2度取り替えるのが良いとされています。通常は毎月一日と十五日になります。榊自体はこの時の取替で結構ですが、榊を生けている水自体は毎日取り替えましょう。神へ備えたものは後で「お下がり」として頂くことができます。
他のお供え物は?
出典: www.nattoku-osaka.jp
知り合いからのいただきものや、季節の初物なども、神様にお供えすると良いです。他にも毎月一日、十五日のときや、お正月や家族でのお祝いごとがあれば、米・塩・水以外の野菜や果物、お魚などもお供えして、感謝の意を伝えましょう。
お札の置き方
出典: www.kamidana-jiten.com
1社の神棚であれば、一番手前に天照大御神様のお札、次に氏神様のお札、さらに特別にご縁の深い神様をおまつりされる場合には、そのお札を奥に納めます。
三社の神棚であれば、中央に天照大御神様のお札、向かって右側に氏神様のお札、そして向かって左側にご縁の深い神様のお札を納めます。
お札の位置や順序が違うと、神様に対してとても失礼なことに当たります。まずは中心は天照大御神様と氏神様ということを覚えておきましょう。
神棚が無いけれどお札をまつりたい場合
神棚は全ての家庭にあるというわけではありません。けれどお札があるのでどうおまつりすればいいのか、と悩む方もいらっしゃると思います。
お札には神様の力が宿っていますから、粗末な場所や不潔な場所に置いてはいけません。神棚が無くても、清潔な場所であればお札を置いておいても大丈夫です。きれいな白紙や布の上に置くと尚良いでしょう。
決して地面には置かず、床の間や棚やタンスの上など、敬意を払えるような場所に置いてくださいね。
お手入れの仕方
出典: item.rakuten.co.jp
神様をお迎えする場所なので、普段から清浄にしておく必要がありますよね。神棚のお掃除をするときには、「ただいまからお掃除をさせて頂きますので、よろしくお願いします」と挨拶をすることが大切なのだそうです。
ご神鏡は上質の布か紙で拭いてください。決して曇らせたりしてはいけません。
年末にはきれいな布でしっかり拭き取って掃除しましょう。
神棚のお参りの仕方
神社をお参りするときと同じお参りの仕方をします。二礼、二拍手、一礼の作法です。朝起きたらまずは神棚にお参りしましょう。手を洗い、口をすすいでからお参りできると尚良しです。
夕方や帰宅したときも挨拶できると尚良いのですが、基本の朝の挨拶は忘れずにきちんと行えるようにしましょう。
まずは神棚は何の意味を持っているのか、という基本的な部分から確認しましょう。なんとなく神棚をおまつりするではなく、しっかり意味を知って行うことで、神棚にどのように接していいかが見えてきます。
出典: shinto-shrine50.com
神棚は家や事務所などで神道の神をまつるための棚のことです。神棚をまつるということは、その家に神様をお迎えするということ。その神棚を置く場所や手入れの仕方、毎日のご挨拶はきちんと行いたいですね。
昔から日本人はあらゆるものに神霊が存在すると見てきました。そのあらゆる神が存在する世界の調和の中で、平和な暮らしができると考えたのです。
家の中も同様で、家庭の中心として国の総氏神様(そううじがみさま)の天照皇大御神様(あまてらすおおみかみさま)、地域の守護神として氏神様を神棚におまつりし、国の繁栄や家の安全を祈ってきました。
出典: www.mlab.ne.jp
神社に行ってお参りするのと同じで、神棚は家庭や会社の中に置く小さな神社です。神様に祈りを捧げ、家内安全や商売繁盛など、神様からのご加護をお願いします。そして毎日挨拶し、いつも見守って下さっていることを感謝します。
神棚の中には各種神具が置かれていますが、メインとなるのは神社から頂いたお神札になります。神聖なものですから神棚に納めて大切に扱いましょう。
出典: item.rakuten.co.jp
神棚は伊勢神宮を模した「神明造り」が一般的です。他にも最近の住宅状況に合わせてモダンなデザインのものも出て来ました。
一般的な神棚には、神棚の扉が一枚の「一社造り」と、扉が三枚の「三社造り」があります。お神札を納めるお神座の数により、扉の数が違います。また五社造り、七社造りというものもありますよ。五社や七社は大きさがかなり大きいものになります。
一社造りの神棚は略式のものとされていますが、大きさがとてもコンパクトです。なのでマンションやアパートにお住まいの方や、住居スペースが小さい方にはおすすめです。無理をせず、みなさんの自宅にあったものを選びましょう。
出典: www.ise-miyachu.net
次に、屋根の材質で茅葺、板葺、そして桧皮葺、箱組みのタイプがあります。
茅葺:伊勢神宮のご正殿と同じ茅葺屋根は、日本古来より根付いている伝統的な形です。
桧皮葺:屋根部分は檜の樹皮を用いて作られます。
板葺:最近では最も良く見かける神棚となっているようです。
箱宮:お社が箱の形になっているのは、この箱宮です。高さが無いので神棚を配置する場所の高さに制限があるときにおすすめです。棚板が不要で壁掛けできるとことが利点です。
出典: www.ise-miyachu.net
三舎造りの神棚には屋根の形にも種類があります。横一列に並んだ「通し屋根」、中心の社の屋根を一段高くした「違い屋根」、そしてまさに神社そのものの形の「入母屋根」があります。
出典: www.kamitana.com
最近では住宅のスタイルや洋室に合わせたタイプの神棚も販売されています。ただ棚だけを設置して、その上にお札やお供え物を置くというタイプのものもあります。お値段も低めなので、神棚は初めてという方でもおまつりしやすいというメリットがありますね。
神棚を自宅に置きたいけれど場所が無い、ちょうどいいサイズのものが無い、という方はぜひチェックしてみて下さい。
本来のデザインとは違えど、神様にお祈りする気持ちが大切です。
出典: www.tsukasa-inc.jp
神棚の神具はよく「7点セット」で販売されています。白皿2枚(米と塩)、水玉(水)、瓶子2つ(酒)、そして榊立(榊)が2つです。
他にはご神鏡、お供え物を置く三方などが大事な神具です。
それ以外でも、神前幕や鳥居など、より丁寧なおまつりになる神具もありますが、全て揃えればいいという訳ではありませんので、お供えに必要なものがあれば良いでしょう。
神棚の中で最も大切と言われているのが「ご神鏡」です。神道では挨拶に始まり挨拶に終わる、と言われており、普段みなさんが神棚へ向かって神様に挨拶をするときに、この鏡を通して行っているのです。
出典: www.geocities.jp
仏壇は自分の仏教の宗派のご本尊となる仏像をおまつりします。その脇にご先祖の位牌を安置して、仏様にお祈りします。宗派によって違いがあるのが特徴です。
吉とされている配置は、清浄で明るい場所で、人の集まるところや、「上」とされているお座敷など、お客さんをお通しできるお部屋です。そして、低い階の場所ではなく、最上階の天井近くに設置するのが一番良いとされています。
凶とされている位置は、吉の位置との反対で、清浄ではないところです。これは油汚れの多い台所付近や、トイレと背中合わせになるお部屋も含みます。扉の上やふすまの上など、出入りの多いところへ配置するのは避けましょう。また、目線より高い上に置きます。決して目線位置もしくは目線より低い位置には置かないように。
ちょうどよい場所が無く、タンスの上に置く場合もありますが、その場合はタンスの上に直接置きません。白い紙を敷くか、白木の板を敷いた上に置くようにしましょう。
神棚の設置は目線よりも高くなる場所に配置しますが、高すぎる場所に置くとお供えものを取り替えるのが大変です。逆に不便だったりしますので、気をつけましょう。
また、方角や設置場所の善し悪しにこだわりすぎて、毎日のご挨拶がしづらい場所になってしまうかもしれません。こうなるときちんと挨拶できず本末転倒ですので、家族みんなが挨拶をしやすい場所を考慮に入れることも大切です。
重要なのは神棚をまつる場所ではなく、神棚をまつるということ、毎日挨拶をしてお祈りするということです。
出典: www.forestyle-home.jp
床の間は家の中で最高の部屋に当たるので、もし床の間があればそこに神棚を置くのが一番いいでしょう。しかし、最近では床の間がある家が少なかったり、マンションやアパート暮らしで部屋数が限られていることもあります。そんなときは、リビングに配置しましょう。人が多く集まるところに神棚を置くと良いと言われていますので、リビングは◎ですね。
出典: www.androidauthority.com
南向きと東向きの方角が吉です。北向きは大凶となるので、絶対に避けたい方角。西向きは吉兆半々と言われており、南向きと東向きの場所がどうしてもみつからないときに始めて考慮する場所になります。
出典: yaplog.jp
神棚をその上の人が歩くようなところには祀ってはいけません。神棚の上を歩くなんて考えただけでもとても失礼に当たりますよね。
しかし、マンションだったり家の構造上それを避けられない場合もあります。そんなときは「雲」と書いた紙を天井に貼付けます。これは、神棚の上には何もありません、という意味です。自分で紙に書いて構いません。木製のものも販売されています。
神棚と仏壇を同じお部屋に置いてはいけないという話もありますが、そんなことはありません。両方家の中で一番良い場所に置きたいですよね。
ただし、同じ部屋に置くときの注意点はあります。まず、向かい合わせに置かないこと。神棚に挨拶するときに仏壇にお尻を向け、また仏壇に向かって拝むときに神棚にお尻を向けてはとても失礼です。
また、仏壇の上に神棚を置くのも避けたいという考え方があります。神棚に向かって手を叩くときに、仏壇に向かって手を叩くように見えるからですね。でも地域によっては神棚を仏壇の上に配置する習慣もありますので、その良し悪しは地域などにもよってきます。
できれば神棚は一階建ての家にお祀りするのが一番いいのですが、マンションなどの集合住宅の場合は、1つの部屋を一戸として見ます。
上に説明した「雲」の例と同様で、マンションの上には他人が住んでいて人通りがあったり、上が寝室であったりもします。こちらも同様に「雲」の紙を天井に貼りましょう。
神棚を置きたいけどいつがふさわしい日なのか分からなかったりしますよね。神棚を置くタイミングとしては、家を新築したときや新しい新居で生活が始まるときがちょうど良いでしょう。
尚、引越をするときに家具などを家に運ぶ前に神様にお入りいただくのが良いとされています。
神棚を取り替える時期ですが、代替わりのとき、神棚をおまつりして5年、10年、15年目などの節目のときにすると良いそうです。
意外に正しいお供えの仕方が分からなかったり、頻度やお供え物のルールを知らなかったりします。毎日する神様へのお供えですので、基本をしっかりと押さえて正しくお供えをしましょう。
毎日お供えをするのが基本です。朝お供えしたら、夕方などその日のうちにお供え物を下げます。次の日までお供えしっぱなしはNGです。夕方に下げたお供え物は食事のときに頂きましょう。また、お供えする器にふたが付いているものもありますが、お供えするときはふたを取りましょう。
出典: torukawabe.blogspot.com
お供え物は水、米、そして塩になります。神前に近い中央に米を置き、左に水、右に塩を置きます。お米は炊いたお米でもよいですし、炊いていないお米そのままでもよいです。
また、お酒をお供えしてもOKです。一緒にお供えする場合はお米の両側に2つ置きます。お酒は絶対必要というわけではありません。
お供え物は折敷(おしき)と呼ばれるお盆のようなものか、三方と呼ばれる台に乗せるのが本当のやり方です。
米、塩、水は毎日取り替え、お酒と榊は月に2度取り替えるのが良いとされています。通常は毎月一日と十五日になります。榊自体はこの時の取替で結構ですが、榊を生けている水自体は毎日取り替えましょう。神へ備えたものは後で「お下がり」として頂くことができます。
出典: www.nattoku-osaka.jp
知り合いからのいただきものや、季節の初物なども、神様にお供えすると良いです。他にも毎月一日、十五日のときや、お正月や家族でのお祝いごとがあれば、米・塩・水以外の野菜や果物、お魚などもお供えして、感謝の意を伝えましょう。
出典: www.kamidana-jiten.com
1社の神棚であれば、一番手前に天照大御神様のお札、次に氏神様のお札、さらに特別にご縁の深い神様をおまつりされる場合には、そのお札を奥に納めます。
三社の神棚であれば、中央に天照大御神様のお札、向かって右側に氏神様のお札、そして向かって左側にご縁の深い神様のお札を納めます。
お札の位置や順序が違うと、神様に対してとても失礼なことに当たります。まずは中心は天照大御神様と氏神様ということを覚えておきましょう。
神棚は全ての家庭にあるというわけではありません。けれどお札があるのでどうおまつりすればいいのか、と悩む方もいらっしゃると思います。
お札には神様の力が宿っていますから、粗末な場所や不潔な場所に置いてはいけません。神棚が無くても、清潔な場所であればお札を置いておいても大丈夫です。きれいな白紙や布の上に置くと尚良いでしょう。
決して地面には置かず、床の間や棚やタンスの上など、敬意を払えるような場所に置いてくださいね。
出典: item.rakuten.co.jp
神様をお迎えする場所なので、普段から清浄にしておく必要がありますよね。神棚のお掃除をするときには、「ただいまからお掃除をさせて頂きますので、よろしくお願いします」と挨拶をすることが大切なのだそうです。
ご神鏡は上質の布か紙で拭いてください。決して曇らせたりしてはいけません。
年末にはきれいな布でしっかり拭き取って掃除しましょう。
神社をお参りするときと同じお参りの仕方をします。二礼、二拍手、一礼の作法です。朝起きたらまずは神棚にお参りしましょう。手を洗い、口をすすいでからお参りできると尚良しです。
夕方や帰宅したときも挨拶できると尚良いのですが、基本の朝の挨拶は忘れずにきちんと行えるようにしましょう。
コツ・ポイント
いかがでしたか?以上、神棚の基本的な配置方法や、神棚の基本情報をご紹介しました。家庭の安全や幸福を守ってくれている神様へは日々感謝の気持ちを伝えたいですね。基本的な配置方法やお供え方法を確認して、ご家庭のふさわしい場所に神棚をおまつりしましょう。