軒先や窓辺で、涼やかな音色を響かせる「風鈴」は、日本の夏の風物詩の1つです。エアコンも扇風機も無かった時代、人々は音に涼を感じていました。今回は、目にも涼やかなガラスで作られた風鈴をまとめてご紹介します。チリリン♪という涼音が響いてきそうです。
風鈴は日本の夏にぴったり
軒先に…
軒先に揺れるガラスの風鈴。風情のある光景です。
玄関に
軒がないお家でも、玄関先に風鈴を下げることができます。キレイな色の風鈴を選ぶと、エクステリアのアクセントにもなりますね。
窓辺に…
お部屋の中に風鈴を吊るす時は、窓辺が定番です。木製の窓枠にクリアなガラスの風鈴が、シンプルモダンな雰囲気に。
よしずと合わせて和のなごみ
よしずとともに風鈴を吊るすと、和のなごみ空間が作り出されますね。
竹製の飾り台に
竹で作った飾り台に、風鈴を下げて。風鈴そのものの色や形、デザインをインテリア・アイテムとして楽しむことができますね。「篠原風鈴本舗」さんが作る、江戸風鈴の飾り台です。
壁のニッチに
こちらは、お部屋のニッチに風鈴をさげています。シンプルモダンなインテリアの中に、季節を楽しむコーナーを作ると、いろいろなデコレーションが楽しめますね。
薩摩切子風鈴
細かな切子模様
江戸時代、薩摩藩が藩の事業の1つとして力を注いだ薩摩切子。幕末の動乱などでその技は途絶えたそうです。昭和60年(1985年)に、職人たちの尽力によって復刻されました。
薩摩切子は、色のついた着色ガラスを被せた地に、細かい模様を刻んでいます。色の層が厚く、グラデーションが美しい薩摩切子の技術は、ぼかしと呼ばれています。
クリスタルガラスの高く澄んだ音が、涼しさを運んできてくれます。
博多風鈴
「博多びーどろ」の技法で
1832年(天保3年)にはじまった「博多びーどろ」。明治末期に、その技術は途絶えましたが、2000年(平成12年)に埋もれていた技術が発掘されました。
こちらの博多風鈴は、「天の川」と名づけられています。蓄光材が使われているので、夜間、お部屋の電気を消すと、暗闇に美しい模様が浮かび上がります。
幻想的な天の川
暗くすると、こちらの画像のように、幻想的な天の川が浮かび上がります。
琉球ガラスの風鈴
サンゴと組み合わせて
沖縄の海や空を、そのままガラスに閉じ込めたような琉球ガラス。宙吹き技法と呼ばれる吹きガラスの技術で作られています。
型を使わずに、拭き竿にとけたガラスの塊をまきとって、息を吹き込みながら整形していきます。
1つ1つが手作りなので、形や色、模様が少しずつ違います。”舌”と呼ばれるパーツには、サンゴが使われています。
工房花時 風鈴2
琉球ガラスを作られている工房花時さんの風鈴です。”舌”と呼ばれるパーツに、サンゴを使っている琉球ガラスの風鈴。ちりりん♪と鳴る澄んだ音に、癒されます。
江戸風鈴
アコヤ貝と組み合わせて
篠原風鈴本舗さんと篠原まるよし風鈴さんで作られている江戸風鈴。宙吹き技法で、型を使わずに作られています。
江戸風鈴には、いろいろな形があります。画像の風鈴は「小丸(こまる)」。そのほかに「ひょうたん」、「しんすい」、「すずらん」というバリエーションがあります。
こちらは篠原風鈴本舗さんが、中川政七商店さんの「粋更」ブランドのために作ったオリジナルの風鈴です。”舌”と呼ばれる部分にはアコヤ貝が使われています。
江戸切子風鈴
矢来魚子文様
江戸時代後期にはじまった江戸切子は、伝統工芸として長い間愛されているガラス製品です。
こちらの風鈴に刻まれているのは、矢来魚子文様です。ルリ色のガラスが涼しげな風を運んできてくれます。
津軽びいどろ風鈴
三角形の風鈴
こちらは、青森県津軽地方に伝わる津軽びいどろで作られた風鈴です。青森の伝統工芸品でもある津軽びいどろは、美しい色彩がとりどりに組み合わされています。
こちらは「海風」と名づけられた風鈴です。ほかに、カラフルな「ねぶた」、緑が美しい「谷風」、キュートなピンクの「桜流し」、そして水色と白が組み合わされた「波の音」の5つのデザインがあります。
風鈴は、新しく生まれ続けています
虹色風鈴
プロダクト・デザイナーの鈴木啓太氏による虹色風鈴は、2012年に発表され、瞬く間に人気になりました。シャボン玉が浮かんでいるような、美しい風鈴です。
ガラスメーカーの菅原工芸硝子さんとのコラボレーションで実現させたこの風鈴には、真珠のような輝きがあります。現在では、あまり使われなくなったイミテーション・パールを作る際に使うコーティングがかけられています。
n-craftsの風鈴
こちらは、ガラス作家の高梨良子氏による風鈴です。半透明のガラスが、ドリーミーな雰囲気です。優しいパステルカラーの縞模様は、棒状の色ガラスを一色ずつ手作業で加えているそうです。
画像の風鈴は、カーキ。ほかには、オレンジ、ブルー、ピンクがあります。風鈴の下にひるがえる”短冊”は、和紙が使われています。
ガラスの風鈴 blue1
山梨にある「白石ガラス工房」の風鈴です。丁寧に手作りされた吹きガラス製の風鈴が、涼やかな音を響かせてくれます。
ななこ文様 風鈴
「SAKATA GLASS WORKS」さんの風鈴は、淡いブルーが美しいですね。切子ガラスでも用いられる「魚子文様」をアレンジしたデザインの風鈴です。
こちらは切子ではなく、型に入れて「魚子文様」を作っているそうです。
ベルフラワー(bellflower)
風鈴とモビールが一体化したデザインの「ベルフラワー(bellflower)」です。シンプルでモダンなデザインが、リビングの涼やかなアクセントになってくれます。
こんなイベントもあります♪
川越氷川神社 縁むすび風鈴
毎年、夏に行われている埼玉県川越市にある川越氷川神社の”縁むすび風鈴”。縁結びの神様で知られる氷川神社は、1500年以上の歴史があります。「縁結び」と「風鈴」をコラボした「縁結び風鈴」は、昨年から始まったロマンティックなイベントです。
境内に飾られた、たくさんの風鈴が奏でる涼音に包まれる「風鈴回廊」や、境内を流れる御神水の水面に映し出される美しい映像など、見どころもたくさんあります。
今年は7月4日(土)から開催されています。8月31日(月)までの夏イベントです。
軒先に…
軒先に揺れるガラスの風鈴。風情のある光景です。
玄関に
軒がないお家でも、玄関先に風鈴を下げることができます。キレイな色の風鈴を選ぶと、エクステリアのアクセントにもなりますね。
窓辺に…
お部屋の中に風鈴を吊るす時は、窓辺が定番です。木製の窓枠にクリアなガラスの風鈴が、シンプルモダンな雰囲気に。
よしずと合わせて和のなごみ
よしずとともに風鈴を吊るすと、和のなごみ空間が作り出されますね。
竹製の飾り台に
竹で作った飾り台に、風鈴を下げて。風鈴そのものの色や形、デザインをインテリア・アイテムとして楽しむことができますね。「篠原風鈴本舗」さんが作る、江戸風鈴の飾り台です。
壁のニッチに
こちらは、お部屋のニッチに風鈴をさげています。シンプルモダンなインテリアの中に、季節を楽しむコーナーを作ると、いろいろなデコレーションが楽しめますね。
細かな切子模様
江戸時代、薩摩藩が藩の事業の1つとして力を注いだ薩摩切子。幕末の動乱などでその技は途絶えたそうです。昭和60年(1985年)に、職人たちの尽力によって復刻されました。
薩摩切子は、色のついた着色ガラスを被せた地に、細かい模様を刻んでいます。色の層が厚く、グラデーションが美しい薩摩切子の技術は、ぼかしと呼ばれています。
クリスタルガラスの高く澄んだ音が、涼しさを運んできてくれます。
「博多びーどろ」の技法で
1832年(天保3年)にはじまった「博多びーどろ」。明治末期に、その技術は途絶えましたが、2000年(平成12年)に埋もれていた技術が発掘されました。
こちらの博多風鈴は、「天の川」と名づけられています。蓄光材が使われているので、夜間、お部屋の電気を消すと、暗闇に美しい模様が浮かび上がります。
幻想的な天の川
暗くすると、こちらの画像のように、幻想的な天の川が浮かび上がります。
サンゴと組み合わせて
沖縄の海や空を、そのままガラスに閉じ込めたような琉球ガラス。宙吹き技法と呼ばれる吹きガラスの技術で作られています。
型を使わずに、拭き竿にとけたガラスの塊をまきとって、息を吹き込みながら整形していきます。
1つ1つが手作りなので、形や色、模様が少しずつ違います。”舌”と呼ばれるパーツには、サンゴが使われています。
工房花時 風鈴2
琉球ガラスを作られている工房花時さんの風鈴です。”舌”と呼ばれるパーツに、サンゴを使っている琉球ガラスの風鈴。ちりりん♪と鳴る澄んだ音に、癒されます。
アコヤ貝と組み合わせて
篠原風鈴本舗さんと篠原まるよし風鈴さんで作られている江戸風鈴。宙吹き技法で、型を使わずに作られています。
江戸風鈴には、いろいろな形があります。画像の風鈴は「小丸(こまる)」。そのほかに「ひょうたん」、「しんすい」、「すずらん」というバリエーションがあります。
こちらは篠原風鈴本舗さんが、中川政七商店さんの「粋更」ブランドのために作ったオリジナルの風鈴です。”舌”と呼ばれる部分にはアコヤ貝が使われています。
矢来魚子文様
江戸時代後期にはじまった江戸切子は、伝統工芸として長い間愛されているガラス製品です。
こちらの風鈴に刻まれているのは、矢来魚子文様です。ルリ色のガラスが涼しげな風を運んできてくれます。
三角形の風鈴
こちらは、青森県津軽地方に伝わる津軽びいどろで作られた風鈴です。青森の伝統工芸品でもある津軽びいどろは、美しい色彩がとりどりに組み合わされています。
こちらは「海風」と名づけられた風鈴です。ほかに、カラフルな「ねぶた」、緑が美しい「谷風」、キュートなピンクの「桜流し」、そして水色と白が組み合わされた「波の音」の5つのデザインがあります。
虹色風鈴
プロダクト・デザイナーの鈴木啓太氏による虹色風鈴は、2012年に発表され、瞬く間に人気になりました。シャボン玉が浮かんでいるような、美しい風鈴です。
ガラスメーカーの菅原工芸硝子さんとのコラボレーションで実現させたこの風鈴には、真珠のような輝きがあります。現在では、あまり使われなくなったイミテーション・パールを作る際に使うコーティングがかけられています。
n-craftsの風鈴
こちらは、ガラス作家の高梨良子氏による風鈴です。半透明のガラスが、ドリーミーな雰囲気です。優しいパステルカラーの縞模様は、棒状の色ガラスを一色ずつ手作業で加えているそうです。
画像の風鈴は、カーキ。ほかには、オレンジ、ブルー、ピンクがあります。風鈴の下にひるがえる”短冊”は、和紙が使われています。
ガラスの風鈴 blue1
山梨にある「白石ガラス工房」の風鈴です。丁寧に手作りされた吹きガラス製の風鈴が、涼やかな音を響かせてくれます。
ななこ文様 風鈴
「SAKATA GLASS WORKS」さんの風鈴は、淡いブルーが美しいですね。切子ガラスでも用いられる「魚子文様」をアレンジしたデザインの風鈴です。
こちらは切子ではなく、型に入れて「魚子文様」を作っているそうです。
ベルフラワー(bellflower)
風鈴とモビールが一体化したデザインの「ベルフラワー(bellflower)」です。シンプルでモダンなデザインが、リビングの涼やかなアクセントになってくれます。
川越氷川神社 縁むすび風鈴
毎年、夏に行われている埼玉県川越市にある川越氷川神社の”縁むすび風鈴”。縁結びの神様で知られる氷川神社は、1500年以上の歴史があります。「縁結び」と「風鈴」をコラボした「縁結び風鈴」は、昨年から始まったロマンティックなイベントです。
境内に飾られた、たくさんの風鈴が奏でる涼音に包まれる「風鈴回廊」や、境内を流れる御神水の水面に映し出される美しい映像など、見どころもたくさんあります。
今年は7月4日(土)から開催されています。8月31日(月)までの夏イベントです。
コツ・ポイント
いかがでしたでしょうか。
目にも涼しいガラス製の風鈴をまとめてご紹介しました。チリンチリン♪と鳴る涼音は、日本の夏に似合いますね。伝統工芸にも指定されているものから、若きガラス作家の作品まで、いろいろな風鈴がありますね。今年の夏は、風鈴の音色を楽しんでみませんか。