最近、テニスの錦織選手が、世界で日本人の底力を見せてくれて、多くの人が日本人としての誇りに感じたことと思います。インテリアにおいても、世界で活躍する著名人は意外に多く、世界のインテリアのプロを唸らせるプロダクトを生み出すパワーがとても誇らしく思えます。今回は、日本人がプロデュースした、最近話題になった作品達をまとめてみました。
①Shoya YOSHIDA(璋也・吉田) – renaissance
Shoya YOSHIDA – renaissance(璋也・吉田ールネッサンス)という名のペンダントランプ。島根に1300年も前から伝わる因州和紙を使って、織り込んだり、畳んだりという動作を加えながらできるフォルム。2011年に立ち上がったブランドです。
寝室や重厚なリビングなどにぴったりの存在感。これは「Wrap lamp」といって、パリのホテルに実際に使われているんだそうですよ。
②「世界に通用するスタンダード」のマルニ60
マルニ木工のつくる「マルニ60+(マルニ ロクマルプラス)」。北欧家具のような取り入れやすいアイテムが多く、色展開も豊かで、選ぶ楽しさもあります。
シンプルですが、本物志向の人に愛されている高品質のプロダクト。
厳島がモチーフになっているチェア
「安芸の宮島」にある世界遺産「厳島神社」の鳥居をイメージ。
日本のある場所が、世界的に有名なデザイナーズ家具のインスピレーションになっているということ自体、誇らしいことですよね。
インダストリアルな家具との組み合わせもでき、旅館などの和室にも使われています。「ロングライフデザイン」をテーマとして、長く愛せて時代に埋もれない家具であることにこだわったもの。
③アルテック社「ツール60」
これはもともと北欧モダンを代表するフィンランドのインテリアブランドですが、日本人がこのプロダクトとコラボレーションした作品が話題に。
劣化ではなく変化を楽しむ生地
スツールに貼られたファブリックは、使い込むことを前提とし、くたくたに劣化してしまう本来のイメージを「変化」と捉え、新しいファブリックを作り出しました。
これを、日本人が手がける「dop(ドップ)」というデザインとコラボレーション。dopとは、ミナペルホネンのデザイナー皆川明氏がつくった張り地で、ドットが可愛らしい雰囲気をもちながら、使って幾たびに味わいを楽しめるテキスタイルなんです。なんと、国際家具見本市で「インテリアライフスタイル アワード」を受賞した作品。
新宿伊勢丹の北欧家具の展示イベントにて、ヴィンテージ版も注目をあびました!
コツ・ポイント
これらは今年6月に、日本の東京ビックサイトで国際家具見本市が行われた際、高い評価を得た作品でもあります。インスピレーションや、家具の考え方に関しても、日本人らしい丁寧で奥ゆかしい一面もあるプロダクトたち。世界のインテリアには、こうした日本人が手がけたものがまだまだゴロゴロ転がっているのです。