学生は、大きな家に住むことはたいてい許されない身分です。限られたワンルームの中でインテリアを楽しむ、それが学生なりにできること。海外の学生のアパートには、そうした狭い空間を工夫したアイディアを楽しんでいる様子が垣間見えて、日本の狭小住宅にも活かせる要素がいっぱいあります。
王道の北欧のインテリア
美しい白い壁が印象的なアパート。この北欧スウェーデンのアパートに住むのは、なんと学生。北欧テイストの代表的なコーディネートの節々に、狭さを克服するインテリアが隠れています。
スウェーデンの学生の美学
東京の感覚では、玄関を入ったところにデスクを置くことは発想しがたいかもしれません。北欧アパートでは、段差の無い空間には細身の家具を置いて、お部屋の中央を広く使う心がけをしているようです。
遠目で見ると部屋の角
普通なら、玄関を入って机が目に入る光景は珍しいもの。この場合、お部屋の角にさりげなくデスクを置き、玄関先に動きを与えます。ただし、棚などの閉塞感を感じるものは置かないのがコツ。ここは壁を活用。
後ろにはキッチン
デスクの後ろにはキッチンもあり、動線となっているのです。部屋全体から壁の見えるところに時計をオンして、一つの空間を意識。
十分な収納とラック使い
スタイリッシュなキッチンには冷蔵庫とレンジがビルトインなので余分な家具置き場が不要。頭上にはラックが。よく見るとダウンライトも付いていて、白さを強調させるキッチンパネル。ちょっと学生にしては贅沢ですね(笑)
奥が実に上手な使い方
キッチンの奥は、リビングとベッドルームが一緒になったワンルーム。動線は残しつつ、窓に向かってソファを置いて、ベッドをその並びにします。
壁を活用して寝室を演出
ベッドルームが独立していなくても、寝室の雰囲気を出すために本棚やベッド回りは睡眠の空間を意識してグリーンやDIY棚を設けて。
窓フレームも上手に使う
ワンルームに貴重な窓。窓には、お気に入りのインテリアと小物だけを置いて、部屋全体の印象が重くならないよう意識。
明るい水回り
窓のない水回りには、ものを最小限にとどめる工夫の他に、きちんと鏡やガラスを磨く習慣をつけ、照明一点で明るい室内にすればこんなに清潔感溢れる空間になるんですね。
コツ・ポイント
39平米という、ワンルームにしては広いと感じるお部屋かもしれませんが、一人でこんなに贅沢な使い方が出来る北欧のアパート暮らしに感嘆してしまいます。