ワンちゃんや猫ちゃんと一緒に生活されてる人は多いと思います。犬や猫のための家、という訳ではありませんが、少しの工夫。ワンちゃんのための足洗い場や、リビングに接する大きな土間、キャットドアーなどご紹介します。
庭とウッドデッキのある小さな家
3間×3間(5.4m×5.4m)の正方形の平面の小さな家。計画、竣工当時猫ちゃんとワンちゃんのいるというお家でした。ワンちゃんは大きな甘えん坊のゴールデン。ここで暮らす人と、一緒に過ごすワンちゃんと猫ちゃん、そして犬友達も気軽に訪れることのできるお家を目指して話し合い、設計をまとめました。
家の庭に面した南面、ウッドデッキの脇に付けられたのは大きな足洗い場です。コンクリートブロックとモルタルで作りました。お湯の出るシャワー水栓も用意しています。
大きな土間のある玄関です。タタミで3畳ほどの広さがあります。白いドアが正式な玄関ドア。右手には大きな掃き出しのサッシとそこに連続するウッドデッキがあります。
犬友達が犬と一緒に玄関に入って来れるようにという配慮。
外から見たウッドデッキと土間のある玄関。玄関ドアではなく、ウッドデッキ側から入りたくなりますね。
土間に連続してリビングです。玄関とか土間という名前はつけていますが、それらもリビングの一部です。土間の角にある柱はワンちゃんのリードを巻き付けておけるところ、という想定。このフロアはできるだけワンちゃんの足腰の負担にならぬよう、コルクの仕上げです。
マンションで猫と暮らす
フローリングの傷が気になる、ということで全面をタイルに変更、リノベーションしたお家です。
白い大理石の床をはじめは希望されていたのですが、排泄物や嘔吐物が放置されると変色等につながるので、黒いタイルになりました。
壁と天井は薄塗ですが珪藻土の仕上げになっています。珪藻土やエコカラットなどもそうですが、湿気を吸収してくれる素材は同時に臭いも吸着するので、空気のきれいな感じがします。
ガラスブロックの脇に置かれているのはキャットタワー。お客様が以前からお持ちになっていたものです。
天井の下には、文字通りの「キャット・ウォーク」を作りました。ですが、日当りや風通しのよい所ではなかったので、あまり通ってはくれません…
一番居心地の良い場所を移動しているようですが、ここはその対象にはならなかったようです。
バルコニーには専用の出入口?
13坪の敷地に立つ、小さな3階建ての住宅。猫ちゃんと暮らす家です。
面積は小さいですが、内部は想像以上に広々と感じられる作りです。
蹴込みのない、開放感ある階段から覗いています(笑)
当時、ほとんど家から出ない過ごし方をしていた猫ちゃんです。家の人が帰ってきたときに、飛び出してしまうことのないように、玄関ドアにはスリット状の細長いガラスをはめ込みました。
ご存知の方も多いかとは思いますが、キャットドアー。ガラスに付けるタイプのものです。首輪につけたマグネットで開閉できる仕組みです。
外部のウッドデッキに置かれたトイレに自分からアクセス。臭いもこもらないし、掃除の際にもサービスバルコニーというのは便利なものです。
コツ・ポイント
飼っている人間にとっても、一緒に暮らす動物たちにも少しの工夫で生活しやすくなることもありますね。話し合いながら設計を進めていくと、お互いにアイディアを出し合いながらいい解決が見つかることがあります。