土壁リフォーム！気になる費用とDIYで格安きれいに仕上げるコツをご紹介♪

一番お手軽な方法がクロスを直接貼る方法ですね。他の方法に比べて施工時間も費用もかかりません。ただクロスというのは厚さが1～2mmほどしかありませんのでその下の土壁の下処理がポイントになってきます。あまりに土壁が古く、触ると表面の砂や土がボロボロ落ちてく土壁にはオススメしない方法です。今は気にならないデコボコもクロスを貼ると目立ってくることがあります。シーラー処理をして全面パテでたいらにした後でクロスを貼りましょう。

土壁を合版や石膏ボードで覆いその上にクロスを張る方法です。直接クロスを張るより時間と費用がかかります。しかし、土壁を凹凸のないたいらな板で覆うので直接クロスを張る方法よりは仕上がりが綺麗なります。合板や石膏ボードを釘で止めるのでインパクトッドライバーや壁の中の柱がわかる下地センサーがあると便利ですし作業もはかどります。

土壁の上から漆喰を塗る方法です。クロスを張る方法とは異なり、塗り壁になるのでコテを扱う技術やたいらに塗る技術が必要です。やり方は、土壁に下処理材を塗って土壁の表面が崩れないようにします。そのあとで漆喰をコテで均等に塗っていきます。漆喰とは消石灰に「すさ」と砂と糊を混ぜたもので、防火性に優れ建築基準法で不燃材に指定されています。自然素材なので調湿性もありカビに強いといった特徴があります。また材料の再利用が可能です。

専門業者にお願いする場合、土壁に直接クロスを張る方法を取る方はいないでしょう。板で土壁を塞いでクロスを張っていきます。その方が早いですし仕上がりもキレイになります。下で紹介する塗り壁とは違ってクロスを貼るだけなので施工時間も少なくて済み、その分人件費もかからないので費用は抑えられます。リフォーム費用は、壁の広さにもよりますが、８畳のお部屋でおよそ10万円～20万円になります。

珪藻土は珪藻という（藻の一種）の化石と、土と糊を混ぜたものになります。断熱性に優れ吸放湿性がよく材料は再利用できます。また、ダニやカビが発生しにくく、近年のシックハウス症候群対策としても人気のある材料です。漆喰とおなじく塗り壁になりクロスを張る方法よりも技術と時間がかかります。費用は8畳のお部屋でおよそ20万円～30万円になりますので大体クロス張りより10万円ほど高いイメージですね。

漆喰の場合、乾燥後の収縮率が高くヒビが入りやすいです。その為、砂やスサを混ぜたり、塗り回数を多くしてヒビを防ぎます。塗り回数を多くしても薄く仕上げるという左官職人の腕の見せどころでもあります。費用は珪藻土と変わらず8畳のお部屋で20万円～30万円になります。土壁の上に漆喰を施す方法は気密性を高めつつ調湿性を維持できます。

土壁のリフォームを「自分でやってみる!!」というDIY派の方のメリットは、まず費用が抑えられます。業者に頼むとその分人件費がかかるので費用がプラスされますが、DIYは材料費だけです。もうひとつのメリットは作業を楽しめる。仕事ではないのでマイペースにできますし、すこしづつ上達してくると嬉しいです。デメリットは、やはり仕上がりのキレイさです。最初の頃は慣れてないので時間もかかりますし、最初と最後で仕上がりに違いがあるなんてこともあります。

クロス張りの時は、糊バケ、ローラー、スクイージ、ヘラなどがあると便利です。漆喰や珪藻土などの塗り壁の場合は、コテ、コテ板、マスキングテープ、ビニールシートは必須道具です。マスキングテープで塗らない部分に貼っておくと汚れませんし仕上がりもキレイになります。また、脚立、スポンジ、バケツ、定規、メジャーなどはどの方法でも使う道具です。

土壁リフォームのDIYを失敗しないコツとして、一気にやろうとしないことです。最初は小さい壁や板で試して、順序や要領が分かってきたら大きな壁に移りましょう。慣れてくると、自分に必要な道具もわかってきますし、人手が必要な作業もわかってきます。そんな時は無理に自分だけでやらないで知り合いに手伝ってもらうのも失敗しないコツです。

漆喰と塗る際に必要な道具がセットで販売されています。商品としてチューブタイプの漆喰もあり初心者の味方ですね。