フローリングに傷がついたら。必要なアイテムや修理方法を紹介

現在は、ほとんどの家の床がフローリングです。自宅の床が傷だらけなのもいやですが、賃貸の床に傷が入った場合、退去時に修理費用などがかかってしまうので、本当に困ってしまいます。

そんなときに便利なのが、身近なもので傷を目立たなくする方法です。どこの家にもあるもので簡単にできるので、すぐに実践できます。気になる傷があるときは、まずこの方法を試してみましょう。

どこの家庭にもあるクレヨン。子どもが入園・入学する際に買ったはいいけれど、使い切らずにしまったままになることの多い画材です。床と同じ色のクレヨンを、傷にすり込むように塗ります。これで、薄い傷は目立たなくなるのです。クレヨンでなくても、油性ペンでも同じことができます。自分が使いやすいほうで試してみてください。

でもまさか、絵を描くためのアイテムにこんな使い道があるなんて、ちょっと驚きですね。

紅茶のティーバッグという、フローリングとまったく関係のなさそうなアイテム。実は、これも傷を目立たなくするのに便利なんです。ただし、この方法を試す場合は、天然木のフローリングで試すようにしてくださいね。

方法は簡単。飲み終わったあとの使い古したティーバッグを、少し湿った状態で軽く傷にあてます。そうすると紅茶の色が傷につくのです。これを乾かす、塗る、乾かす……を繰り返すだけ。フローリングと同じ色になるまで繰り返してくださいね。最終的に、まったく目立たなくなります。黒っぽい濃いめのフローリングでやる際は、あらかじめ鉛筆や灰色のペンで傷を塗ってからティーパックで擦りましょう。キレイになりますよ。

爪をオシャレに見せるために大活躍するマニキュア。実は傷にも使えるんです。

まず傷を直す前に、雑巾で乾拭きします。ホコリなどの汚れをとってあげてください。その後に、透明マニキュアを塗る。これだけです。こうすると、傷が目立たなくキレイになるのです。透明マニキュアは、ネイルの仕上げなどのために持っている人も多いアイテムです。100円ショップでも売っているので、お財布に優しくチャレンジしやすいですね。

傷を補修する専用の道具も販売されています。ホームセンターやインターネット通販で買うことができて、とても便利なアイテムです。ある程度の傷はこれで直すことができるので、身近なものじゃどうにもならない傷には、このアイテムを使用してはいかがでしょう。

毎日生活をしていれば、気づかぬうちに傷だらけになるのが、フローリングというものです。どうせ傷がつくなら、先を見越して補修用のキットを買っておくのもいいのではないでしょうか。これなら、万が一傷がついてもどうにかなるという安心感が得られます。

傷の面積が大きかったり、傷自体が深ければ、専用シールでの補修はいかがでしょう？シールの利点は、何より手軽に補修ができることです。これなら時間がなかったり、子どもが小さく目が離せない家庭でも、簡単に直すことができます。

さまざまな商品があり、色の種類も豊富にあるので、自分の家に合うものを選びましょう。シールといっても、子どもが遊ぶシールとはやはり違います。とても薄く、出来上がりを見てもシールを貼ったとはわかりません。段差が気になることもないので、そこだけあからさまに目立つということもないでしょう。

傷専用のクレヨンやシールは有名ですが、粘土で埋めるタイプの補修アイテムはご存知ですか？床と同じ色の粘土を用意し、必要な量をこねます。これを傷に埋め込むことで、固まった粘土が床と同じようになり、まったくへこみが目立たなくなります。

こちらはものを落したり、家具を置いていてついたへこみに効果的な補修アイテムです。ある意味傷よりもやっかいなへこみ。へこみがあると、床がでこぼこでキレイに見えません。これを使ってキレイに直してしまいましょう！

特にへこみはないし、深い傷もない。そんなかすり傷やすり傷のような、薄い傷があります。しかし、深くなくても目立つのが傷です。そんな困った傷には、マーカータイプの補修アイテムが向いています。

床の色に合うマーカーを、傷のある部分にむらなく塗ります。マーカーが乾く前に、すぐに布で吹きのばしてください。そうするとキレイに塗られて、薄いかすり傷が目立たなくなります。かすり傷は範囲が広いことが多いので、クレヨン系のアイテムよりも、こういったマーカーのようなアイテムのほうが、早くキレイに塗れるでしょう。

最初のほうでクレヨンを使用して傷を目立たなくする方法を紹介しました。しかし、より完璧に安心できる形で補修したいのであれば、フローリングの傷専用のクレヨンも販売されています。

フローリング用かくれん棒は、クレヨンタイプの補修アイテムの中でも、簡単に使用できるものです。ドライヤーで暖めてやわらかくしたかくれん棒を、傷に塗りこみます。これを冷ませばもう完成です。冷めるととても硬くなり、簡単に傷もつきません。その上からワックス掛けをするこもできるほどです。硬いフローリングに傷がついた場合に使用するといいアイテムです。

ただ塗るだけでいいものもあれば、本格的で時間や手の込んだ補修が必要になるキットまで、さまざまなものがあります。後者はその分お値段はしますが、補修の跡も断然キレイになります。自分の器用さに自信のある人や、小さなお子さんに邪魔されない人に向いているかもしれません。手のひらサイズのものが多いので、お子さんが口に入れないように気をつけましょう。

キズなおしま専科は、クレヨンタイプと同じように、傷に塗りこむタイプです。しかし、こちらはかなり難易度が高いです。付属の電熱コテで色のついたスティックを溶かし、傷に塗ります。その後、耐熱保護剤を上から塗り、余分なところをコテで取り除きます。最後に木目をペンシルで書き込めば完成です。

大変手間がかかりますが、代わりに出来上がりも美しいです。また、補修後の強度が大変高いので、床だけでなく、木製テーブルなどの荷重がかかるものを補修するのに向いています。

フローリングに傷がついても、いざというときの補修アイテムがこれだけ充実していれば安心ですね。とはいっても、なるべくなら傷が入らないように事前に対策ができるなら、それに越したことはありません。どんなに補修できたとしても、限度がありますし、手間もかかります。

フローリングの傷予防も、実は簡単にできます。日常で誰でもできて、お金がかからないアイテムがいっぱいありますから、こちらを活用しましょう。

一般的に広く知られている方法といえば、家具の足にカバーをつけることでしょう。特に椅子のような日常で動かすことの多い家具は、傷をつける原因になります。椅子専用のカバーが売られているので、購入するといいでしょう。これを椅子の足の裏に貼ったりかぶせたりして使用します。

椅子以外にも、たんすやベッドのような、大きくて重い家具の足にも貼るとなおいいでしょう。その場合は、使用する長さに自由にカットできるタイプのカバーがお勧めです。必要に合わせてカットできるので、さまざまな家具に使用できます。

もし、家にフェルトと両面テープがあるなら、それを使ってもカバーの代用ができます。どちらもハンドメイドに使用することが多く、手作りが好きな人なら持っている場合が多いでしょう。例え家になかったとしても、100円ショップに安く売っているので、気軽に購入できます。

まずフェルトを必要なサイズにカットして、片面に両面テープを貼ります。テープを貼った側を家具につければ、カバーの完成です。やわらかなフェルトが、フローリングに傷がつくのを防止してくれます。注意したいのが、両面テープの粘着力。弱いとすぐにフェルトがはがれ、強いと家具からフェルトをはがすときに大変かもしれません。気をつけましょう。

小さなお子さんや、ペットを飼っているご家庭なら、あらかじめマットを敷いたほうが早いかもしれません。彼らの遊び場にのみ敷くもよし、床一面に全て敷いてしまうのもよしです。

お勧めなのが、ジョイントマット。パズルのように好きに組み合わせられるので、どんなお部屋の形にも合わせて敷くことができます。カットすることもできるので、かなり自由度が高いといえるでしょう。汚れでボロボロになったら、そこだけ新しいものと取り替えられるので、衛生面でもすぐれています。

ジョイントマットを敷くことで、音も響きにくくなります。マンションのように、下の階に住人がいるご家庭にもお勧めです。注意しても、幼い子どもが走るのは止められません。仕方がないとはいえ、足音が階下の騒音になっていたら……ご近所付き合いもありますし、なんとかしたいと思う親御さんもいるでしょう。しかし、ジョイントマットを敷くことで、その悩みを減らすことができるのです。

また、床の硬さが、歩いたり飛び跳ねたりするペットの足腰に負担になる場合があります。そのときも役に立つのがジョイントマットです。敷くことによりクッションの役割をしてくれるので、負担が軽減します。大好きなペットを守ることにも繋がるのです。

フローリング自体に手をかけることで、傷の悩みを解消することができます。ワックス掛けです。フローリングではありませんが、学生時代に教室をワックス掛けした経験はありませんか？あれは掃除だけでなく、床をキレイに保つためでもあるんです。

ワックス掛けをすることで、傷が目立たなくなることもあります。フローリングについた細かい傷は、もともと塗ってあったワックスが削れただけの場合があります。再度ワックス掛けをすることで、その傷が消えるのです。ワックスは薄く塗るよりも、少し厚く塗ったほうが効果がありますし、キレイに見えます。新しい傷がつくのを防ぐ効果もあるので、積極的にワックス掛けをしましょう。