個室中心の家造りが当たり前になってしまったために、一般的な扉の認識は「開き戸」(つまりドアですね)が常識になってしまいました。
しかしこれも戦前の住宅には存在しなかった、安易な西洋化がもたらしたものです。
個室を形作るためには、常に閉まっていて必要なときだけ開く扉が必要でした。それが「開き戸」です。そう閉めてある状態が基本形の「扉」です。
逆に開放的な「間」の発想の空間では、常には開いている状態の「扉」が必要になります。 それが「引き戸」です。
日本家屋で昔から使われてきたこの「引き戸」は、常には開いている状態で必要なときにだけ閉めて空間を独立させることができます。
「開き戸」とはまったく逆の使い勝手になるこの「引き戸」が、開放的な「間」の家造りには絶対に必要なのです。
出典: 永田
「引き戸」は、片引き戸、引き違い戸、引き収め戸とバリエーションが豊富で、用途によっていろいろな演出ができることも魅力です。
引き戸を中心にした扉の形態を!
脱個室主義と「間」の発想を・・・。
出典: 永田
家全体をひとつの空間ととらえ、時間を含めてそれをどのように「割って使うか」という発想を持つことが大切です。
簡単に言えば、日本で昔から使われていた「間」の発想を持つことです。
常には開放してある空間の一部を、必要な時間に必要に応じて仕切り「食事の間」とか「接客の間」として使うという発想です。
可変性のある間取りで・・・・。
出典: 永田
この開放的な「間」の発想からスタートすると、逆に生活の中で24時間孤立した部屋が本当に必要かどうかを考えることになります。
「子供室は個室で・・・。」と何の疑いもなく言われていますが、はたして子供が遊んでいる空間や勉強している部屋が、周囲から孤立してなければならないでしょうか?
「寝室は当然個室で・・・。」と言われますが、昼間も閉め切っていなければならない理由などどこにあるのでしょうか?
すべてはご家族のコミュニケーションが基本。
出典: 永田
「引き戸」を大きくしていけばそのものを可動壁にすることさえ可能になります。
つまり壁さえも固定しているものでなく、必要に応じて動かせるものとして設計できるということです。
さらに「引き戸」の概念は、今後進んでいく「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」に通じるものであることも、ご理解いただきたいと思います。
出典: 永田
「引き戸」は、片引き戸、引き違い戸、引き収め戸とバリエーションが豊富で、用途によっていろいろな演出ができることも魅力です。
脱個室主義と「間」の発想を・・・。
出典: 永田
家全体をひとつの空間ととらえ、時間を含めてそれをどのように「割って使うか」という発想を持つことが大切です。
簡単に言えば、日本で昔から使われていた「間」の発想を持つことです。
常には開放してある空間の一部を、必要な時間に必要に応じて仕切り「食事の間」とか「接客の間」として使うという発想です。
可変性のある間取りで・・・・。
出典: 永田
この開放的な「間」の発想からスタートすると、逆に生活の中で24時間孤立した部屋が本当に必要かどうかを考えることになります。
「子供室は個室で・・・。」と何の疑いもなく言われていますが、はたして子供が遊んでいる空間や勉強している部屋が、周囲から孤立してなければならないでしょうか?
「寝室は当然個室で・・・。」と言われますが、昼間も閉め切っていなければならない理由などどこにあるのでしょうか?
すべてはご家族のコミュニケーションが基本。
出典: 永田
「引き戸」を大きくしていけばそのものを可動壁にすることさえ可能になります。
つまり壁さえも固定しているものでなく、必要に応じて動かせるものとして設計できるということです。
さらに「引き戸」の概念は、今後進んでいく「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」に通じるものであることも、ご理解いただきたいと思います。
コツ・ポイント
どんな家に住もうとも、自分からコミュニケーションを取ろうと思えば取れます。
問題は間取りによって、無意識のうちにそれができる家とそうでない家に分かれてしまうということです。
特に子育ての期間においては、このコミュニケーションの方法が極めて重要なのです。
「間」の発想を取り入れた開放的な空間を「のびやかな空間」といっています。
吹き抜けや階段室を上手に室内に取り込むことで、上下に対しても空間がつながる工夫がなされています。
この「のびやかな空間」を通して、家族の存在をニュアンスとして常に感じて生活する。
言葉のやりとりでしかできなかったコミュニケーションは、気配を感じたり存在を感じたりしていることで変化するのではないでしょうか?