モロッコランプでエキゾチックに。素敵なインテリアの作り方と実例集

フランス統治時代にもたらされたフランスのインテリアと原住民のベルベル人のアジアンテイストなインテリアがミックスされた、モロッコで取り入れられている独特のスタイルです。エキゾチックで鮮やかな雰囲気の中に、どこか洗練された雰囲気をもつこのスタイルは世界中にファンがおり、最近日本でも少しずつ目にする機会も増えてきました。

モロッコランプまたはモロッカンランプとは、このモロッコ風スタイルの定番となっているランプで、繊細なフォルムが美しいランプです。吊り下げ型や置き型、またフォルムも八角系や星型などさまざまな形をもつこのランプ、一度見たら誰もが欲しくなってしまう美しさです。

モロッコランプのスタンダードとも言える八角系の吊り下げ型のランプ。小さいものは30cmくらいのものから、大きいものは100cm近くになるものもあります。上部に輪っかが付いており、それを引っ掛ける仕様になっているものや、本体に吊り下げられるくさりがついているものがあります。

その多くはカラフルなモザイクガラスで彩られている丸い形のランプ。色合いもカラフルで、光を灯している時と消している時両方で違った表情を見せ、どちらも楽しむことができます。

こちらはモザイクガラスは使用されていませんが、本体そのものに柄が型どられたデザインになっています。お花のようなモチーフが、明かりを通すことで幾重にも壁に広がり、幻想的な印象を出すことができるランプです。

モロッコの国旗にも描かれている「星」をモチーフにしたランプです。国旗と同じ緑のものもありますが、こちらも青や赤色などさまざまな色のパターンがあります。
写真のように星の中に柄が描かれているバージョンのものもあり、こちらも明かりを灯すことでランプ消灯時とは違った印象をもたらすことができます。

アイアンと透明ガラスで形取られた星型のランプは、最近似たようなものをインテリアショップなどで見かける機会も多くなりましたね。写真のように多くの面を持つものが多いですが、その大きさもさまざまです。

階段やリビングの床に置ける「置き型」のランプも有ります。吊り下げられるランプをあえて置いている場合もありますが、置き型専用につくられており、吊り下げる輪っかなどがそもそも設置されていないものもあります。

壁に取り付けることが前提となっているランプも販売されています。他のランプと同様に、ろうそくを中に入れることもありますが、廊下や玄関など壁から電源を引いてランプを灯すことができる形状になっているものもあります。

四角形の形がかわいいランプもあります。絵本の中の世界に迷い込んだような気持ちになりますね。1つだと存在感があり、ちょっと目立ちすぎるので、広い空間が取れるのであれば幾つか並べて飾る方が、悪目立ちしすぎずバランスがとれます。

模様を描くのが苦手な場合は、レースシートを貼って模様を作っても便利です。レースシートはそのままでもかわいいですが、スプレーや絵の具などで色をつけて貼ってもおしゃれです。
その場合、黒一色など単一の色で色付けするようにすると、ムラがでず簡単です。

こちらはモロッコ風ではないインテリアにモロッコランプを取り入れた際の実例です。花瓶やモロッコランプ以外の雑貨を、ランプとあわせたシルバーで統一させているため、ジャンルが違うものでもしっかりとリンクしています。
家具もおちついた色合いを使用しているので、リビング全体の印象もおちついていて居心地が良さそうですね。

こちらは家具をすべてエキゾチックなもので揃えていますが、モダンな印象の壁紙が存在感を放つインテリアとなっています。家具や壁が強い存在感を放つなか、シンプルな色合いのランプがさらにモダンな雰囲気を印象づけていますね。複数個吊り下げられていますが、うるさい雰囲気になっておらずおしゃれです。

こちらは八角系のモロッコランプを2つリビングの真ん中に飾っているアレンジです。絨毯やクッション、カーテンの色味とモロッコランプの色味を揃えているため、全体的に統一感がでておしゃれですね。椅子やソファー、テーブル、また階段の模様などをすべてアイアンで統一しています。モロッコランプはアイアン素材との相性が抜群ですね。
アイアン椅子は座りにくそうに感じますが、クッションなどを変更すれば座り心地のよいものもありますので、この機会にすべて統一してしまうのもおしゃれです。

リビングの一角にたくさんのモロッコランプを置いてアートのように飾っています。バラバラの高さにさまざまな形や模様のランプを吊り下げることで、一気におしゃれな雰囲気を演出できますね。
色合いをあえてカラフルにせず、明かりの色を生かしたランプになっているので、上質感もあっておしゃれです。下に置かれている紫のクッションとの相性も抜群ですね。

置き型のモロッコランプを使用した実例です。存在感のある大きめのランプですが、色合いを他の家具とあわせているため、お部屋全体のインテリアとしっくりとなじんでいます。濃い茶色の床やソファーとの相性が抜群です。
他のランプや家具にヒョウ柄をとりいれたり、鮮やかな色合いの紫をとりいれたりすることで、上品ですがモダンな印象になっています。

モロッコ風のインテリアではない場所にモロッコ風ランプを取り入れた実例です。大きなスター型モロッコランプを吊り下げることで、上品な中にもモダンな印象が取り入れられていますね。

カラフルなモロッコランプは、明かりを灯していない時も自然光を当てることで美しい輝きを放ちます。ベランダなど外に設置すると、お昼や夕方、夜とでは違った印象に。たくさんのランプを飾るとエキゾチックな雰囲気がでておしゃれですね。紫や赤色のスツールとの相性も抜群です。

屋外のパーティーでも鮮やかで素敵な印象をもたらしてくれるのがモロッコランプのよいところ。カラフルなろうそく入れと鮮やかなお花、シンプルな色合いのモロッコランプで、幻想的なパーティーを演出しています。夕方の雰囲気とも相性が抜群ですね。

エキゾチッックな印象がかわいいバリ風のインテリア家具とも相性が良いのもモロッコランプの特徴です。こちらのベッドルームはアジアの高級ホテルのようなベッドカバーやクッション、家具を取り入れていますが、モロッコランプがその空間をモダンに引き締めています。ヨーロッパ風のろうそく立てとの相性もステキですね。

エキゾチックなクッションやベッドカバーと、さまざまな色のランタンとしっかりリンクしていて可愛らしいですね。
ランタンをたくさんかける時は高さや形をかえることが鉄則。中心にもっとも鮮やかなランプを持ってくることで、お部屋全体の雰囲気もしまります。

廊下や玄関など、空間がシンプルになりがちな場所にはモロッコランプで印象的な空間作りを目指してみるのも良いですね。こちらは全体的に白い印象のインテリアに、真鍮のモロッコランプを取り入れることで存在感のあるインテリアになっています。

高い天井や長い廊下などがある建物なら、同じデザインのランプを飾ると空間が引き締まります。シャンデリアなどとはちょっと違うおしゃれな雰囲気を印象づけたいのであれば、モロッコランプが一番おすすめです。