日本でも古くから伝わる絞り染め。近年海外では”Shibori”という名前も浸透し始めています。中でも熱いのはオーストラリア!いくつものブランドがあります。今回は、シックなデザインも多い絞り染めを使った、夏向けのインテリアをまとめてみました。
”絞り染め”って、どんなもの?
「タイ・ダイ」とも呼ばれています
”絞り染め”は、染料を使う前に、布を絞り、模様を付けていく染め方です。英語では、”Tie-dye(タイ・ダイ)”と言います。「Tie(縛る)」と「Dye(染める)」という意味があります。
絞り染めは、絞り方によってできる模様が異なります。シンプルな模様から、複雑な模様まで、絞り方や絞りの数でバリエーションは無限といってもいいほどです。
また、染料の色によって、雰囲気も大きく変わります。カラフルな色を使うと、明るく華やかで楽しい雰囲気になります。夏向けにはブルーやグレーなどの寒色がオススメです。
The Print Room Design and Textiles(メルボルン)
メルボルンのテキスタイルメーカー
「The Print Room Design and Textiles」は、オーストラリアのメルボルンをベースに活動しているデザインとテキスタイルのメーカーです。
シンプルなグリーティング・カードなど紙モノのデザインと、”Shibori”のクッションカバーを展開しています。
GRID
インディゴブルーでグリッドが美しく染め出されたデザインのクッションです。一つ一つが手作りなので、色合いやにじみにも微妙な違いがあり、それが温かみも伝えてくれます。
Wild Flowers
こちらはランダムに咲く「ワイルド・フラワー」という名前のクッションカバーです。置く方向によって、表情が変わって見えるところも面白いですね。
クッションの裏地は無地で
こちらのクッションの裏地は無地のファブリックが合わせられています。深みのある藍色と、ナチュラルなサンドベージュの2種類があります。
BindandFold(メルボルン)
こちらもメルボルンのメーカーです
「Bind | Fold」は「バインド・アンド・フォールド」と読みます。”Bind”は「結ぶ」、”Fold”は「折る」という言葉です。メルボルンをベースに活動しているテキスタイル・メーカーです。
インディゴを使った藍染めのワークショップも行っています。
淡いブルーのテーブルクロス
「Bind | Fold」は天然の藍を100%使った製品を作っています。こちらは「ペールブルー」と名づけられた淡い藍色です。さわやかな空の色を、テーブルに持ってきたような清清しさです。
ダークインディゴのテーブルクロス
何度も水にくぐらせて、少しずつ藍の色を濃くしていく藍染め。こちらのダークインディゴも、深く味わいのある色になっていますね。
”Shibori”リネンのテーブルクロス
こちらは”Shibori”をデザインに取り入れたテーブルクロスです。シンプルで素朴な器を合わせて、藍の色を味わいます。
インディゴ・ブロックのサマーキルト
こちらはリネン100%のサマーキルトです。夏用のキルトは、あっさりと仕上げて涼やかに。こちらは、色味の異なる藍染めリネンをサイズ違いのブロックでつないだデザインです。
使えば使うほど、肌なじみがよくなるリネンのキルトは、画像のようにベッドカバーとして。
Wabi Sabiピローケース
こちらは”Wabi Sabi”という名前が付けられているピローケースです。少しずつ色味の違う藍染めの麻を使っています。
Furoshiki
こちらは”Shibori”デザインで作られたファブリック。”Furoshiki”と日本語で名づけられています。”Furoshiki”は、エコ・アイテムの一つとして、世界中で使われ始めています。
サイズは、70cm×70cm。
エコ・ティータオル
こちらは枚数限定で作られたティータオルです。ほっこりした色の組み合わせが魅力的です。
ティータオル
こちらはいろいろな”Shibori”デザインのティータオルです。全てのデザインをそろえたくなる素敵さです。
Shibori Canvas Bowls
こちらはセラミック磁器のボウルに”Shibori”デザインがプリントされているボウルです。テキスタイルだけでなく、こうした器にも”Shibori”デザインが映えますね。
Shibori(シドニー)
シドニー郊外のShiboriスタジオ
「Shibori」は、オーストラリアのシドニー郊外にスタジオを構えています。スタジオの建物自体も濃い藍色にペイントされています。
Shiboriの壁紙
「Shibori」ブランドはたくさんの壁紙を作っています。「Shibori」のデザイナーはペパ・マーティン氏とカレン・デイビス氏。シンプルでいながらモダンな”Shibori”をデザインされています。
ストライプの壁紙
こちらは幅広のボーダー柄。ニュアンスのある濃淡が美しい壁紙です。カラーは、アリューシャン(インディゴ:画像の色です)、ドリフトウッド(グレー)、オリーブ、オーシャン(ダークブルーグリーン)、リップスティック(ピンク)の5色展開です。
スターの壁紙
こちらは「スター」という名前が付けられている”Shibori”です。斜めのラインが格子状にデザインされています。
スターのイス
グレーのスター模様の”Shibori”ファブリックを貼った一人掛け用の椅子です。壁紙として見るときとは、また別の雰囲気がありますね。
スターのカーテン
こちらはスター模様のファブリックを使ったカーテンです。リネンのような風合いの生地が、窓べを涼やかに彩ってくれます。
ブリック柄のテーブルクロス
四角がたくさん繋がったようなブリック柄のファブリックをテーブルクロスにしています。ブルーとホワイトの組み合わせは、夏らしさいっぱいです。
“Arashi”柄のクッションカバー
こちらはリネン100%のクッションです。「Arashi」という名前が付けられています。手染めの美しいグラデーションが、シャープですね。
“Boxes”という名前のクッションカバー
「箱」という名前が付けられているデザインです。”Shibori”は手仕事で作っているので、一つずつ色の濃淡や、にじみ方、ぼかし方が異なっているそうです。
箱の中心の濃い藍色と、絞り染めで生まれる白いラインの今トラスが、アートのようです。
水彩絵の具のような”Blue Stalactite”
ぼんやりと広がった薄い藍色が絶妙なバランスが素敵なクッションカバーです。水に絵の具をたらしたようなゆれるラインが、味わい深いデザインですね。
“Shibori”をインテリアに取り入れて
カーテン
こちらはタイ・ダイが施されたカーテンです。やわらかなブルーグレーと、ぼんやりとした絞り染めが涼しげです。
絞り染めの模様が、はっきりくっきりしすぎると、民俗調の印象が強くなります。涼やかな夏のインテリアには、すこしぼやけたような柄行がよさそうですね。
カーテンとラグ
こちらはオンブレ・ディップ・ダイと呼ばれるグラデーションが美しいカーテンと、タイ・ダイのラグが組み合わせられた子ども部屋です。どちらも深い藍色で、穏やかで落ち着いた空間にしてくれていますね。
ラグ
開放的なリビングに、大胆な絞り染めのラグを合わせて。濃淡のついた藍色のラインが、水の流れのような印象を与えてくれます。
木をふんだんに使ったンチュラルテイストのインテリアに、印象的なアクセントになっています。
黒からグレーの”Shibori”クッション
黒の”Shibori”で作られたクッションカバーは、モダンな印象ですね。絞り染めのグラデーションが、黒からグレー、そして白へと美しくぼかしが効いています。
インディゴ”Shibori”のクッションカバー
ブルー&ホワイトにまとめたベッドルームに、インディゴブルーの”Shibori”クッションがプラスされています。小花模様なストライプとは一味違う「涼」を感じさせてくれますね。
ソファ
こちらは”Shinori”デザインのファブリックを組み合わせて貼り地に使っているソファです。ユニークなデザインですね。
一人掛けイス
一人掛けのイスにも”Shibori”を使うと、モダンさとともに手仕事のぬくもりを感じさせてくれます。クラシカルなフレームとともに、印象的なデザインですね。
ベッドリネンその1
こちらはアンソロポロジー(Anthropologie)のベッドリネンです。ネイビーブルーやアクアブルーと白の組み合わせが爽やかな涼しさを届けてくれます。
ベッドリネンその2
ネイビーとホワイトでコーディネートされた夏のベッドルーム。手染めのピローケースやシーツと白いキャノピーのコントラストも涼やかです。
ベッドリネンその3
こちらはイギリスで作られている”Shibori”ベッドリネンです。柔らかいグレーの絞り染めが、クールな印象に。控えめな抽象模様がオシャレですね。
ベッドリネンその4
こちらは、明るいピンクをメインに使った”Shibori”ベッドリネンです。白地の分量が多いので、より明るくハッピーな雰囲気に。
コツ・ポイント
いかがでしたでしょうか。
オーストラリアで活動している3つの絞り染めメーカーと、絞り染めを取り入れたインテリアアイデアをまとめてご紹介しました。”Shibori”としても知られるようになってきた「絞り染め」。涼しげな色使いのアイテムは、夏向けインテリアにもオススメです。