狭小住宅は、狭い場所にゆとりある暮らしを実現するために、センスや努力が必要な住宅のこと。都心では求めることができない、広い土地、ゆとりある家。そんな夢を、都心でも叶えることができるのでしょうか?狭小住宅の工夫や、住まいの実例をご紹介します。ぜひ夢を、現実のものへと変えましょう!
そもそも狭小住宅とは?どのくらいの広さ?
狭小住宅とは
出典: www.zaus-co.com
そもそも狭小住宅とはどういった住宅なのかご存知でしょうか。日本でしか聞くことのない、狭小住宅という言葉ですが、読み方は「きょうしょうじゅうたく」と言います。「狭小」とは狭くて小さいと読んで字のごとしの意味。狭小な土地に建てられた住宅のことを、狭小住宅と言います。
実は、明確な定義はありません。一般的には、15坪程度しかない土地に建てられる住宅を、狭小住宅と呼びます。人ひとりが生活をするためには、一人約9畳必要だと言われています。だいたい2畳で1坪ですから、15坪の広さでしたら、30畳の広さで、おとな3人が住むことができる家となります。ファミリー向けではありませんし、実際にトイレやお風呂、キッチン、リビング、寝室などゆとりを持った間取りを作ろうと思えば、ちょっと土地が足りないという広さです。
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狭小な土地に建てられた建売住宅についた呼び名として、「ミニ戸建て」と呼ばれることもあります。住宅を建てるさいに、狭小住宅という言葉は悪いイメージしか持たれないような気もしますが、実は「アイディア」と「センス」溢れる良い家が完成する可能性もある住宅なのです。
元々の面積が小さいため、土地代は安く済みます。という点は、狭小住宅のメリットでもあります。「土地が狭くて、建てる家が限られてしまう」と懸念されることもありますが、土地代が安いために限られた予算ながら、マイホームを建てたいという方にはメリットの多い住宅となっています。
タイプ別の間取り例
デザイン性豊かな三階建て
出典: suumo.jp
都心ではどうしても、40畳の平屋やゆとりを持った三階建て住宅など建てることはできません。土地価格も高いですし、経済的に余裕のある方でも、それだけの広さを持った住宅を建てるには無理があるでしょう。
そこで、機能性とデザイン性を両方兼ね備えた、北欧スタイルのモダンな住宅を建てられた方がいます。
家具が映える白を基調としたインテリアをはじめ、オブジェのような階段。そして三階建ての1階にはビルトインガレージを組み込み、ガレージの上の空間を利用して第収納空間を実現。
無駄のない土地の使い方はまさに、センスのある狭小住宅だといえます。住まわれる人数は子供さんを含め4名。土地面積は147平方メートル。しっかりバイクと車を1台ずつ駐車できるスペース、そして奥様がしっかり満足できる収納スペースを設けた家が完成しました。
二世帯も可能?将来を考えた住宅
出典: www.ohyamasyouji.com
「将来は二世帯住宅にしたい」家を建てるにも、将来はどうなるかをしっかり考えなければいけませんよね。敷地は間口が狭く、奥に細長いカタチです。そこで、5人家族のこのファミリーは、将来長男が結婚されたときに、二世帯住宅になっても良いように、と1階、2階にそれぞれトイレと浴槽を設置し、1階はキッチンを設けるためのスペースも確保。ゆとりを持った家が完成しました。
こだわりは、自然と光が入り込む、2階のLDKです。センターにリビングを設け、3階には子供の部屋を作り、そこへ行く階段はリビングの中心にあるという、コミュニケーションが図れる空間設計となっています。家族がみんな、リビングに集まれるようにと。ファミリーならではの住宅へと仕上がっています。
敷地総面積は103平方メートル。家族5人で長く住むにはちょっと難しい土地面積なものの、工夫溢れる狭小住宅の設計のおかげで、ゆとりを持った、将来二世帯住宅になっても良いような住宅が仕上がりました。
完全同居の二世帯住宅
出典: suumo.jp
「二世帯それぞれの意見をまとめた」という住宅は、3階建てで玄関は一つ。キッチンやお風呂も共有するという同居型の二世帯住宅です。キッチンや浴室を分ける案も出た物の、一緒が良いと意見が一致。
一つの世帯として考えると、物事を決定するのはとても簡単です。双方の生活文化の違いもありますが、寝室やトイレはしっかり別々。そして1階は親世帯。2階は共同。そして3階は娘夫婦世帯としっかりゆとりを持った狭小住宅が完成しました。
こだわりは、収納スペースにあります。家事をしながらでも、子供に目が届く範囲に生活感を感じられる間取り。そして邪魔にならない程度に、しっかり二世帯分の物が収納することができる収納スペースを確保。同居ならではの工夫がなされている狭小住宅です。
ピットリビングのある家
出典: www.alulu.com
円形のソファがあるリビング。なんともおしゃれな家ですが、実は狭小住宅です。家族や友人が集まって、楽しめる家が良い、そんな要望を形にした住宅です。
外観デザインはとても個性的で、三角形の変型の敷地を生かして、階段状に作り上げた建物のフォルム、そして見た目も美しいデザインとなっています。
建物と外構は一体感がありながらも、フォルムの違いを強調しています。円形ソファを備えた1階リビングは、ダイニングにもなっておりどの位置に座ってもみんなの顔を見ることができます。直径約3.5メートルのソファはかなり大きいですが、床より30センチほど上げることで、圧迫感のない作りとなっています。
実は、地下があり、オフィス兼書斎を兼ね備えています。楽器演奏やホームシアターも可能で、生活にゆとりがあります。サニタリーなどの日常的な空間も、美しいデザイン性にこだわっています。ダイニングにはガラステーブル、自然光や照明が映えるような空間を演出しています。
京都を感じさせる和風の家
出典: www.joto.co.jp
店舗兼併用住宅を建てられた方は、1階2階の外観はダークグレイのタイルを使い、3階は白の吹き抜けという、和風の家に仕上げました。京都の町ならではの風情を生かした作りで、古き良き伝統を感じさせる新築です。
隣接する家とは、高さや角度をそろえ、外壁材を同じ色にするなどの配慮がされています。店舗スペースは1階、そして2階3階は生活スペースですが、1階は京都ならではの内観ながらも、2階からは打って変わり、モダンなスペースになっています。
白を基調とした壁と、フローリングで明るい開放感ある狭小住宅です。そしてオープンキッチンがあり、家族のコミュニケーションを意識した空間を創り上げている住宅です。
暮らし方で決める間取り例
カップル向け
出典: kagu-note.com
カップルの場合、家が狭いと気になるのは、双方の文句。「洋服をしまう収納スペースがない」「一人でくつろげる部屋がない」など。そんなカップルにおすすめの狭小住宅は、小さな収納スペースをたくさん取り、なおかつ書斎や趣味の部屋を1つ増やすという住宅。
やはり、いくら同棲とはいっても一人になれる部屋は必要です。最近では、自宅でお仕事をされる方や、パソコンを触ることが趣味だという方も増えました。書斎や趣味の部屋を6畳の狭いスペースでもしっかり作り、なおかつ収納スペースは個別に分けて、たくさん設けるようにする間取りをおすすめします。
カップルの場合、いずれは結婚や、子供が生まれるということもあるでしょう。そんな、将来設計を踏まえた狭小住宅設計を考えて見て下さい。
おしゃれ女子向け
出典: www.anhouse.co.jp
おしゃれ女子におすすめな狭小住宅の1つ目のポイントは、廊下です。廊下は短いステップがあるような階段状にして、別の部屋を半階だけずらして作ると、空間が広がり、とてもおしゃれです。
そしてなおかつ、大きな窓を設置して、その景観が眺められるようにしましょう。光がたくさん入りこむだけでも開放感がありますし、視野が広がり、広がり感が増します。家は大きくすることができないなら、窓は大きく取りましょう。
仕切りを作ってしまうと、部屋も狭く感じてしまいますから、仕切りはガラスのドアにしてはいかがでしょうか。個室を普通に区切るより、だいぶおしゃれで見通しも広がります。更には、玄関などには天窓を取り入れ、開放感を演出しましょう。ポイントは、いかに部屋に明るさを取り入れるか?です。
最後に、1階建てでも2階建てでも、天井は高く取りましょう。家を横に広げることはできなくても、縦に広くすることはできます。天井にはトップライトがあると、より空間が広く見えるようになります。
ファミリー向け
出典: blog.goo.ne.jp
ファミリーの狭小住宅で考えてほしいポイントは3つあります。まずは、車の台数確認。車庫がなければ別途借りなければいけませんし、自宅に止めることができたら、一番便利です。駐車する車にはどれくらいの広さの車庫が必要か?1階をガレージにしてしまって、地下スペースと3階を作るという方法もあるのが、狭小住宅です。
主婦は一番気になるであろう収納スペースが、第二のポイント。小さい家では、ウォークインクローゼットなどを設けることもできません。そこで、いかに小さくてもたくさんの収納スペースを設けるか、が大切です。階段下、床下、天井裏、すべて活用しましょう。
最後に、部屋数の確認です。子供が増える予定はなくても、家族はいつ増えるかわかりませんし、将来何年間住んでいるかもわかりません。6畳でも、たった3畳の小部屋でも、部屋数はあればあるだけ、ファミリーには得だといえます。将来子供が「一人部屋がほしい!」とねだることも想定して、部屋数を確保しましょう。
間取り、レイアウトを上手にするコツ、ポイント を紹介
ポイント1:敷地を垂直方向に活用
狭小住宅を建てる家はそもそも、土地に限りがあります。限られた土地を生かす方法の一つとして、垂直方向を活用するという手があります。具体的にいえば、2階や3階、地下などを作るという方法です。
フロアを増やせば、使える部屋が増えることとなります。階段の上り下りが必要ですが、それも意識しなくて良いような空間設計を行えば、苦にはなりません。もし屋上が利用できるなら、ガーデニングを楽しむことができますし、子供やペットの遊び場としても最適です。「もう一つの部屋」の感覚で、狭小住宅でもゆとりある住居が完成します。
床下収納や、屋根裏部屋という収納スペースも便利です。1階と2階との間には中2階を設けると、床下収納面積を増やし、生活に余裕が生まれます。こういったアイデアはすべて、「空間を垂直に考えた結果」から生まれます。狭小住宅を建てる際には必ず、垂直を意識した住まい作りを心がけましょう。
ポイント2:仕切りを少なく
出典: www.tokyo-ki.jp
狭い土地で広く暮らす方法など、たくさんあります。垂直方向を活用する、以外にも様々な方法がありますが、一番手っ取り早いのは、仕切りをなくすことです。例えば、間取りを考えたときに、リビングとダイニング、キッチンを別々に考える必要などありません。
一つの空間を、多目的に考えてみましょう。リビングの一角に畳コーナーを設けたり、カウンターがあったり、利用用途は広がります。リビングはただ、家族がくつろぐだけの場所ではありません。子供さんは宿題をするでしょうし、奥様は忙しく、家事をされているでしょう。
空間をいかに有効に使うか?を考えたとき、仕切りというたった5センチのスペースでも有効活用したいところですし、仕切りがなければそれだけ視線の先が広くなり、広がり感を感じることができます。
階段をあがったらすぐに寝室があるなど、廊下を作らない工夫も大切。仕切りは最大限なくして、広がり感を意識しましょう。
ポイント3:上下階の動線配慮
出典: www.tanakaootori.co.jp
極端に言えば、バスルームが1階にあるのに2階に洗濯室があったら、面倒ですよね。洗濯をされる主婦の方は、階段ののぼりおりでも苦痛に感じられることでしょう。これは極端な例ですが、生活導線というものはとても大切です。
地下を作った場合でも、「地下にはどんな部屋を作るか?」が大切。わざわざ地下へ行く必要のない人間が行かなければいけない生活導線を作ってしまうと、それは利便性の高い狭小住宅だとは言えません。
廊下や階段のサイズにも注意が必要です。いくら生活導線が楽でも、廊下や階段がせまければ、いつか窮屈さを感じてしまいます。狭小住宅で忘れてはいけないのが、「実際に生活しているようにシミュレーションをすること」です。
ポイント4:近隣の調査
出典: d.hatena.ne.jp
狭小住宅でしてしまいがちな失敗が、近隣の調査を怠ることです。隣の窓の位置と同じ位置に窓があると、やはり近所づきあいに気を使いすぎてしまいますし、騒音トラブルなども気になります。
地下や3階を作る場合は、近隣に必ず一言を入れること。「迷惑にならないか?」「邪魔ではないか?」を考えなければ、のちのちのトラブルへと繋がります。
狭小住宅を建てる前には、必ず近隣の環境調査をしておきましょう。注意すべきは、隣接している家の窓の位置や屋根の高さ、そして、太陽の入り方と風の通り方です。
ポイント5:無駄は必要なし
出典: vipworks.net
スペースの使い方に無駄は必要ありません。これは狭小住宅ではなくても、どんな家でもいえることですが、無駄なスペースは生活の中でいらないと感じる要因でしかありません。
たとえば、無駄に長い廊下、無駄に細い廊下、無駄に天井が高い部屋、すべて無駄なスペースです。廊下をなくし、部屋を広げる。天井を少し低くして、収納スペースを作る。
「無駄をなくす」ことは、住宅設計では基本的なことであり、床下や屋根裏の活用、階段下を有効活用するなどは狭小住宅では当たり前のことなのです。
もし将来二世帯になるかもしれないと、先のことを考えて無駄なスペースを確保するのであれば、それは無駄だとは言えません。家族が納得し、文句なく暮らすことができる、そんな工夫を考えましょう。
出典: www.zaus-co.com
そもそも狭小住宅とはどういった住宅なのかご存知でしょうか。日本でしか聞くことのない、狭小住宅という言葉ですが、読み方は「きょうしょうじゅうたく」と言います。「狭小」とは狭くて小さいと読んで字のごとしの意味。狭小な土地に建てられた住宅のことを、狭小住宅と言います。
実は、明確な定義はありません。一般的には、15坪程度しかない土地に建てられる住宅を、狭小住宅と呼びます。人ひとりが生活をするためには、一人約9畳必要だと言われています。だいたい2畳で1坪ですから、15坪の広さでしたら、30畳の広さで、おとな3人が住むことができる家となります。ファミリー向けではありませんし、実際にトイレやお風呂、キッチン、リビング、寝室などゆとりを持った間取りを作ろうと思えば、ちょっと土地が足りないという広さです。
出典: www.zaus-co.com
狭小な土地に建てられた建売住宅についた呼び名として、「ミニ戸建て」と呼ばれることもあります。住宅を建てるさいに、狭小住宅という言葉は悪いイメージしか持たれないような気もしますが、実は「アイディア」と「センス」溢れる良い家が完成する可能性もある住宅なのです。
元々の面積が小さいため、土地代は安く済みます。という点は、狭小住宅のメリットでもあります。「土地が狭くて、建てる家が限られてしまう」と懸念されることもありますが、土地代が安いために限られた予算ながら、マイホームを建てたいという方にはメリットの多い住宅となっています。
出典: suumo.jp
都心ではどうしても、40畳の平屋やゆとりを持った三階建て住宅など建てることはできません。土地価格も高いですし、経済的に余裕のある方でも、それだけの広さを持った住宅を建てるには無理があるでしょう。
そこで、機能性とデザイン性を両方兼ね備えた、北欧スタイルのモダンな住宅を建てられた方がいます。
家具が映える白を基調としたインテリアをはじめ、オブジェのような階段。そして三階建ての1階にはビルトインガレージを組み込み、ガレージの上の空間を利用して第収納空間を実現。
無駄のない土地の使い方はまさに、センスのある狭小住宅だといえます。住まわれる人数は子供さんを含め4名。土地面積は147平方メートル。しっかりバイクと車を1台ずつ駐車できるスペース、そして奥様がしっかり満足できる収納スペースを設けた家が完成しました。
出典: www.ohyamasyouji.com
「将来は二世帯住宅にしたい」家を建てるにも、将来はどうなるかをしっかり考えなければいけませんよね。敷地は間口が狭く、奥に細長いカタチです。そこで、5人家族のこのファミリーは、将来長男が結婚されたときに、二世帯住宅になっても良いように、と1階、2階にそれぞれトイレと浴槽を設置し、1階はキッチンを設けるためのスペースも確保。ゆとりを持った家が完成しました。
こだわりは、自然と光が入り込む、2階のLDKです。センターにリビングを設け、3階には子供の部屋を作り、そこへ行く階段はリビングの中心にあるという、コミュニケーションが図れる空間設計となっています。家族がみんな、リビングに集まれるようにと。ファミリーならではの住宅へと仕上がっています。
敷地総面積は103平方メートル。家族5人で長く住むにはちょっと難しい土地面積なものの、工夫溢れる狭小住宅の設計のおかげで、ゆとりを持った、将来二世帯住宅になっても良いような住宅が仕上がりました。
出典: suumo.jp
「二世帯それぞれの意見をまとめた」という住宅は、3階建てで玄関は一つ。キッチンやお風呂も共有するという同居型の二世帯住宅です。キッチンや浴室を分ける案も出た物の、一緒が良いと意見が一致。
一つの世帯として考えると、物事を決定するのはとても簡単です。双方の生活文化の違いもありますが、寝室やトイレはしっかり別々。そして1階は親世帯。2階は共同。そして3階は娘夫婦世帯としっかりゆとりを持った狭小住宅が完成しました。
こだわりは、収納スペースにあります。家事をしながらでも、子供に目が届く範囲に生活感を感じられる間取り。そして邪魔にならない程度に、しっかり二世帯分の物が収納することができる収納スペースを確保。同居ならではの工夫がなされている狭小住宅です。
出典: www.alulu.com
円形のソファがあるリビング。なんともおしゃれな家ですが、実は狭小住宅です。家族や友人が集まって、楽しめる家が良い、そんな要望を形にした住宅です。
外観デザインはとても個性的で、三角形の変型の敷地を生かして、階段状に作り上げた建物のフォルム、そして見た目も美しいデザインとなっています。
建物と外構は一体感がありながらも、フォルムの違いを強調しています。円形ソファを備えた1階リビングは、ダイニングにもなっておりどの位置に座ってもみんなの顔を見ることができます。直径約3.5メートルのソファはかなり大きいですが、床より30センチほど上げることで、圧迫感のない作りとなっています。
実は、地下があり、オフィス兼書斎を兼ね備えています。楽器演奏やホームシアターも可能で、生活にゆとりがあります。サニタリーなどの日常的な空間も、美しいデザイン性にこだわっています。ダイニングにはガラステーブル、自然光や照明が映えるような空間を演出しています。
出典: www.joto.co.jp
店舗兼併用住宅を建てられた方は、1階2階の外観はダークグレイのタイルを使い、3階は白の吹き抜けという、和風の家に仕上げました。京都の町ならではの風情を生かした作りで、古き良き伝統を感じさせる新築です。
隣接する家とは、高さや角度をそろえ、外壁材を同じ色にするなどの配慮がされています。店舗スペースは1階、そして2階3階は生活スペースですが、1階は京都ならではの内観ながらも、2階からは打って変わり、モダンなスペースになっています。
白を基調とした壁と、フローリングで明るい開放感ある狭小住宅です。そしてオープンキッチンがあり、家族のコミュニケーションを意識した空間を創り上げている住宅です。
出典: kagu-note.com
カップルの場合、家が狭いと気になるのは、双方の文句。「洋服をしまう収納スペースがない」「一人でくつろげる部屋がない」など。そんなカップルにおすすめの狭小住宅は、小さな収納スペースをたくさん取り、なおかつ書斎や趣味の部屋を1つ増やすという住宅。
やはり、いくら同棲とはいっても一人になれる部屋は必要です。最近では、自宅でお仕事をされる方や、パソコンを触ることが趣味だという方も増えました。書斎や趣味の部屋を6畳の狭いスペースでもしっかり作り、なおかつ収納スペースは個別に分けて、たくさん設けるようにする間取りをおすすめします。
カップルの場合、いずれは結婚や、子供が生まれるということもあるでしょう。そんな、将来設計を踏まえた狭小住宅設計を考えて見て下さい。
出典: www.anhouse.co.jp
おしゃれ女子におすすめな狭小住宅の1つ目のポイントは、廊下です。廊下は短いステップがあるような階段状にして、別の部屋を半階だけずらして作ると、空間が広がり、とてもおしゃれです。
そしてなおかつ、大きな窓を設置して、その景観が眺められるようにしましょう。光がたくさん入りこむだけでも開放感がありますし、視野が広がり、広がり感が増します。家は大きくすることができないなら、窓は大きく取りましょう。
仕切りを作ってしまうと、部屋も狭く感じてしまいますから、仕切りはガラスのドアにしてはいかがでしょうか。個室を普通に区切るより、だいぶおしゃれで見通しも広がります。更には、玄関などには天窓を取り入れ、開放感を演出しましょう。ポイントは、いかに部屋に明るさを取り入れるか?です。
最後に、1階建てでも2階建てでも、天井は高く取りましょう。家を横に広げることはできなくても、縦に広くすることはできます。天井にはトップライトがあると、より空間が広く見えるようになります。
出典: blog.goo.ne.jp
ファミリーの狭小住宅で考えてほしいポイントは3つあります。まずは、車の台数確認。車庫がなければ別途借りなければいけませんし、自宅に止めることができたら、一番便利です。駐車する車にはどれくらいの広さの車庫が必要か?1階をガレージにしてしまって、地下スペースと3階を作るという方法もあるのが、狭小住宅です。
主婦は一番気になるであろう収納スペースが、第二のポイント。小さい家では、ウォークインクローゼットなどを設けることもできません。そこで、いかに小さくてもたくさんの収納スペースを設けるか、が大切です。階段下、床下、天井裏、すべて活用しましょう。
最後に、部屋数の確認です。子供が増える予定はなくても、家族はいつ増えるかわかりませんし、将来何年間住んでいるかもわかりません。6畳でも、たった3畳の小部屋でも、部屋数はあればあるだけ、ファミリーには得だといえます。将来子供が「一人部屋がほしい!」とねだることも想定して、部屋数を確保しましょう。
狭小住宅を建てる家はそもそも、土地に限りがあります。限られた土地を生かす方法の一つとして、垂直方向を活用するという手があります。具体的にいえば、2階や3階、地下などを作るという方法です。
フロアを増やせば、使える部屋が増えることとなります。階段の上り下りが必要ですが、それも意識しなくて良いような空間設計を行えば、苦にはなりません。もし屋上が利用できるなら、ガーデニングを楽しむことができますし、子供やペットの遊び場としても最適です。「もう一つの部屋」の感覚で、狭小住宅でもゆとりある住居が完成します。
床下収納や、屋根裏部屋という収納スペースも便利です。1階と2階との間には中2階を設けると、床下収納面積を増やし、生活に余裕が生まれます。こういったアイデアはすべて、「空間を垂直に考えた結果」から生まれます。狭小住宅を建てる際には必ず、垂直を意識した住まい作りを心がけましょう。
出典: www.tokyo-ki.jp
狭い土地で広く暮らす方法など、たくさんあります。垂直方向を活用する、以外にも様々な方法がありますが、一番手っ取り早いのは、仕切りをなくすことです。例えば、間取りを考えたときに、リビングとダイニング、キッチンを別々に考える必要などありません。
一つの空間を、多目的に考えてみましょう。リビングの一角に畳コーナーを設けたり、カウンターがあったり、利用用途は広がります。リビングはただ、家族がくつろぐだけの場所ではありません。子供さんは宿題をするでしょうし、奥様は忙しく、家事をされているでしょう。
空間をいかに有効に使うか?を考えたとき、仕切りというたった5センチのスペースでも有効活用したいところですし、仕切りがなければそれだけ視線の先が広くなり、広がり感を感じることができます。
階段をあがったらすぐに寝室があるなど、廊下を作らない工夫も大切。仕切りは最大限なくして、広がり感を意識しましょう。
出典: www.tanakaootori.co.jp
極端に言えば、バスルームが1階にあるのに2階に洗濯室があったら、面倒ですよね。洗濯をされる主婦の方は、階段ののぼりおりでも苦痛に感じられることでしょう。これは極端な例ですが、生活導線というものはとても大切です。
地下を作った場合でも、「地下にはどんな部屋を作るか?」が大切。わざわざ地下へ行く必要のない人間が行かなければいけない生活導線を作ってしまうと、それは利便性の高い狭小住宅だとは言えません。
廊下や階段のサイズにも注意が必要です。いくら生活導線が楽でも、廊下や階段がせまければ、いつか窮屈さを感じてしまいます。狭小住宅で忘れてはいけないのが、「実際に生活しているようにシミュレーションをすること」です。
出典: d.hatena.ne.jp
狭小住宅でしてしまいがちな失敗が、近隣の調査を怠ることです。隣の窓の位置と同じ位置に窓があると、やはり近所づきあいに気を使いすぎてしまいますし、騒音トラブルなども気になります。
地下や3階を作る場合は、近隣に必ず一言を入れること。「迷惑にならないか?」「邪魔ではないか?」を考えなければ、のちのちのトラブルへと繋がります。
狭小住宅を建てる前には、必ず近隣の環境調査をしておきましょう。注意すべきは、隣接している家の窓の位置や屋根の高さ、そして、太陽の入り方と風の通り方です。
出典: vipworks.net
スペースの使い方に無駄は必要ありません。これは狭小住宅ではなくても、どんな家でもいえることですが、無駄なスペースは生活の中でいらないと感じる要因でしかありません。
たとえば、無駄に長い廊下、無駄に細い廊下、無駄に天井が高い部屋、すべて無駄なスペースです。廊下をなくし、部屋を広げる。天井を少し低くして、収納スペースを作る。
「無駄をなくす」ことは、住宅設計では基本的なことであり、床下や屋根裏の活用、階段下を有効活用するなどは狭小住宅では当たり前のことなのです。
もし将来二世帯になるかもしれないと、先のことを考えて無駄なスペースを確保するのであれば、それは無駄だとは言えません。家族が納得し、文句なく暮らすことができる、そんな工夫を考えましょう。
コツ・ポイント
広い敷地があれば問題はありませんが、狭小住宅はとてもセンスと工夫が必要です。狭く感じさせない空間設計と、デザイン性。様々な工夫を凝らして、開放感の演出や収納、通風などを考え、不自由になりがちな狭小住宅のデメリットを解消する住宅をご紹介しました。これらの事例を参考に、ゆとりある住まいづくりのアイデアを考えて見て下さい。