好きなもの、好きな空間に囲まれれば、自分らしい暮らしが充実します。中古物件には、そんなこだわりをどこまでも取り入れられるポテンシャルがあります。今回ご紹介する家は、リノベーションで好きなものをとことん取り入れたいという独身男性のお部屋。でも、最初から予算が決まっていました。その中で、好きなことを全て実現するために行った家づくりの工夫とは…?
■今回ご紹介する家は
所在地は東京都三鷹市。都内へのアクセスも自然にも恵まれた立地。三鷹は緑も多く、仕事から帰宅した時間や、休日を充実して過ごせそうな場所です。
[物件のアウトライン]
工事費:480万円
面積:54.68㎡
築年数:26年
間取り:3DK
構造:RC造
施工期間:2ヶ月
家族構成:シングル男性Tさん
※今回ご紹介する家は、リノベーション・オブ・ザ・イヤー2014における受賞作品のひとつです。
◼︎リノベーション前は・・・
壁で仕切られた3LDK。ただし、プレキャスト工法(※)でできた建物で、躯体(骨組み)の状態はそもそも良かったとのこと。
今回は、予算が限られている中で「好きな事、楽しい事に囲まれた生活を絶対条件とし、こだわりだけを詰め込んでいくスタイルにしたい」とTさん。そこで、余計なものを削ぎ落とし、空間本来の持つポテンシャルに着目。
※従来の、型枠にコンクリートを流し込んで作られた骨格ではなく、建物の基本をあらかじめ製造して組み立てる方法。より安価で品質も良い。
◼︎リズム感のある壁や天井に、本来のポテンシャルを生かした
壁・天井を取り払い、躯体現しに。凸凹したリブ付きの天井が空間にリズム感を与えています。床をひとつなぎにした形で、玄関まわりに広めに土間を設けました。むき出し感と、ブリックタイルの男らしい風合いが引き立っていますね。
入ってすぐのところにカウンターダイニングを設け、まるで店舗のような形に。
■一つなぎの開放的な空間で自由にくつろぐ暮らし
最大のこだわりであるヘリンボーンのフローリング。Tさんの最もお気に入りのポイントです。基本的に壁を作らないスタンスで、前写真のキッチン部分からこのリビングまでもひとつなぎの床でできています。しっかり用途は分かれているけれども、家具で仕切ることでワンフロアをアレンジ。
■週末多くの人で賑わう、ブリックタイルで包んだ男のダイニング
床に加えて、もうひとつこだわったのがこのキッチン・ダイニング部分です。「友人が呼べるようにカウンターを大きくとった」とTさん。入居後は、おかげで週末、自然と人があつまるように。
なんと先日、近隣の人からこの家を店舗と認識されていたことに気づいたそう。友人の中には「従業員をやるから、ここで店にしてみては」と言ってくれる人までいるのだとか。
同じ会社にお願いしてリノベーションをした、同マンションの方々とのコミュニティもできたりと、今回のリノベーションから広がった出会いはとても大きいようです。そうした人たちで集まれる場にもしたいという希望もお持ちでした。
◼男前のセンスでチョイスした業務用キッチン
男の厨房らしく業務用キッチンを設置しました。擁壁のような石積みで囲われたキッチンはオープンスタイル。
このキッチンを使うようになってから、友人を招く際に限らず、ご自宅で料理をされる機会も増え、外食が減ったんだとか。業務用キッチンを選んだ事で多少ラフに使っても耐えてくれる点もお気に入りの点だそうです。最近のTさんは、スーパーの食材の値段などにも詳しくなり、まるでご自身を“主夫”とおっしゃる程です。
集まる人の顔を思い描きながら毎日を過ごす、Tさんのかっこいい一人暮らしの様子が目に浮かびます。
◼空間を隔てたカジュアルな水回り
青い壁に引き立つブラックの扉を開けると、奥にはまるでインテリア家具のような木製の洗面台が。ブリックタイルや天井の石造りの内装から区切られた室内は、ダウンライトでよりあたたかい雰囲気です。
◼︎無機質でクールな天井にも、イキイキとしたアクセント
スチールの吊戸棚を配して、グラスや植物などを飾っています。店舗のようなダイニングの頭上に、また空間を際立たせるアクセントになっています。
■間取り図:Before
今回の最大のポイントは、限られた予算の中で既存クロスを削ぎ落としてとことんカッコよく見せる工夫をした点。物件の壁や天井の持つ特徴を残したまま、新しい見せ方に変え、「こだわり」と「そのまま」をはっきりさせました。
■間取り図:After
その結果、あるものを最大限に魅せることができるワンルームが完成。こだわりのキッチン・ダイニングを中心に、家全体を壁のないワンフロアにし、たくさんの友人を呼べるようになりました。
ここまで自分の好きなものにこだわった家づくりを終えて、Tさんは「今の自分に合った家に大満足。これから家族ができて新しい家に越した場合にも、売らずに人に貸して持ち続けたい」と家への強い思い入れを語られました。
◼︎設計・コーディネート会社のご紹介
【設計・施工会社】
会社名:株式会社 錬
会社URL:http://www.ren-web.co.jp/index.html
住所:東京都練馬区下石神井3-23-34
TEL. 03-3995-6550 / FAX. 03-3995-6551
▶︎facebookページ
https://www.facebook.com/pages/%E9%8C%AC-ren-/278207952205853
【コーディネート会社】
会社名:株式会社リビタ
会社URL:http://www.rebita.co.jp/
住所:東京都渋谷区渋谷2-16-1 Daiwa 渋谷宮益坂ビル11F
TEL. 03-5468-9225
▶︎facebookページ
https://www.facebook.com/rebita.jp?fref=ts
■今回ご紹介する家は
所在地は東京都三鷹市。都内へのアクセスも自然にも恵まれた立地。三鷹は緑も多く、仕事から帰宅した時間や、休日を充実して過ごせそうな場所です。
[物件のアウトライン]
工事費:480万円
面積:54.68㎡
築年数:26年
間取り:3DK
構造:RC造
施工期間:2ヶ月
家族構成:シングル男性Tさん
※今回ご紹介する家は、リノベーション・オブ・ザ・イヤー2014における受賞作品のひとつです。
◼︎リノベーション前は・・・
壁で仕切られた3LDK。ただし、プレキャスト工法(※)でできた建物で、躯体(骨組み)の状態はそもそも良かったとのこと。
今回は、予算が限られている中で「好きな事、楽しい事に囲まれた生活を絶対条件とし、こだわりだけを詰め込んでいくスタイルにしたい」とTさん。そこで、余計なものを削ぎ落とし、空間本来の持つポテンシャルに着目。
※従来の、型枠にコンクリートを流し込んで作られた骨格ではなく、建物の基本をあらかじめ製造して組み立てる方法。より安価で品質も良い。
◼︎リズム感のある壁や天井に、本来のポテンシャルを生かした
壁・天井を取り払い、躯体現しに。凸凹したリブ付きの天井が空間にリズム感を与えています。床をひとつなぎにした形で、玄関まわりに広めに土間を設けました。むき出し感と、ブリックタイルの男らしい風合いが引き立っていますね。
入ってすぐのところにカウンターダイニングを設け、まるで店舗のような形に。
■一つなぎの開放的な空間で自由にくつろぐ暮らし
最大のこだわりであるヘリンボーンのフローリング。Tさんの最もお気に入りのポイントです。基本的に壁を作らないスタンスで、前写真のキッチン部分からこのリビングまでもひとつなぎの床でできています。しっかり用途は分かれているけれども、家具で仕切ることでワンフロアをアレンジ。
■週末多くの人で賑わう、ブリックタイルで包んだ男のダイニング
床に加えて、もうひとつこだわったのがこのキッチン・ダイニング部分です。「友人が呼べるようにカウンターを大きくとった」とTさん。入居後は、おかげで週末、自然と人があつまるように。
なんと先日、近隣の人からこの家を店舗と認識されていたことに気づいたそう。友人の中には「従業員をやるから、ここで店にしてみては」と言ってくれる人までいるのだとか。
同じ会社にお願いしてリノベーションをした、同マンションの方々とのコミュニティもできたりと、今回のリノベーションから広がった出会いはとても大きいようです。そうした人たちで集まれる場にもしたいという希望もお持ちでした。
◼男前のセンスでチョイスした業務用キッチン
男の厨房らしく業務用キッチンを設置しました。擁壁のような石積みで囲われたキッチンはオープンスタイル。
このキッチンを使うようになってから、友人を招く際に限らず、ご自宅で料理をされる機会も増え、外食が減ったんだとか。業務用キッチンを選んだ事で多少ラフに使っても耐えてくれる点もお気に入りの点だそうです。最近のTさんは、スーパーの食材の値段などにも詳しくなり、まるでご自身を“主夫”とおっしゃる程です。
集まる人の顔を思い描きながら毎日を過ごす、Tさんのかっこいい一人暮らしの様子が目に浮かびます。
◼空間を隔てたカジュアルな水回り
青い壁に引き立つブラックの扉を開けると、奥にはまるでインテリア家具のような木製の洗面台が。ブリックタイルや天井の石造りの内装から区切られた室内は、ダウンライトでよりあたたかい雰囲気です。
◼︎無機質でクールな天井にも、イキイキとしたアクセント
スチールの吊戸棚を配して、グラスや植物などを飾っています。店舗のようなダイニングの頭上に、また空間を際立たせるアクセントになっています。
■間取り図:Before
今回の最大のポイントは、限られた予算の中で既存クロスを削ぎ落としてとことんカッコよく見せる工夫をした点。物件の壁や天井の持つ特徴を残したまま、新しい見せ方に変え、「こだわり」と「そのまま」をはっきりさせました。
■間取り図:After
その結果、あるものを最大限に魅せることができるワンルームが完成。こだわりのキッチン・ダイニングを中心に、家全体を壁のないワンフロアにし、たくさんの友人を呼べるようになりました。
ここまで自分の好きなものにこだわった家づくりを終えて、Tさんは「今の自分に合った家に大満足。これから家族ができて新しい家に越した場合にも、売らずに人に貸して持ち続けたい」と家への強い思い入れを語られました。
◼︎設計・コーディネート会社のご紹介
【設計・施工会社】
会社名:株式会社 錬
会社URL:http://www.ren-web.co.jp/index.html
住所:東京都練馬区下石神井3-23-34
TEL. 03-3995-6550 / FAX. 03-3995-6551
▶︎facebookページ
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【コーディネート会社】
会社名:株式会社リビタ
会社URL:http://www.rebita.co.jp/
住所:東京都渋谷区渋谷2-16-1 Daiwa 渋谷宮益坂ビル11F
TEL. 03-5468-9225
▶︎facebookページ
https://www.facebook.com/rebita.jp?fref=ts
コツ・ポイント
施工担当者によれば、既存現場の下見に初めて訪れた際、予定していた予算ではフルスケルトンでのリノベーションは無理だと感じる物件だったんだとか。しかし、丁寧に物件の潜在力を紐解いていくことで、予算内で希望を全部叶えられることを証明した、施工会社・コーディネート会社、そして施主Tさんの最高の合作になったようです。