住まいというものは、家族全員が共に生活するための器です。当然その単位である家族全員のための空間から発想すべきです。
具体的には個々人の個室の集合体にしないために、「個室の足し算」で計画しないことです。
逆に家全体をひとつの空間ととらえ、時間を含めてそれをどのように「割って使うか」という発想を持つことが大切です。
簡単に言えば、日本で昔から使われていた「間」の発想を持つことです。
常には開放してある空間の一部を、必要な時間に必要に応じて仕切り「食事の間」とか「接客の間」として使うという発想です。
個室の集合体として発想すると、すべての機能を各室に求めることになります。そうなれば必要と思う個室は、予算と規模が許すだけ欲しくなるのです。そしてその機能が必要な時間というのは、必要ない時間に対して圧倒的に少なく、また現状では予算や規模が無制限などという方はなかなかいませんから、常にそれぞれの部屋が狭いと感じてしまうことになるのです。
この開放的な「間」の発想からスタートすると、逆に生活の中で24時間孤立した部屋が本当に必要かどうかを考えることになります。
出典: 永田
「子供室は個室で・・・。」と何の疑いもなく言われていますが、はたして子供が遊んでいる空間や勉強している部屋が、周囲から孤立してなければならないでしょうか?
「寝室は当然個室で・・・。」と言われますが、昼間も閉め切っていなければならない理由などどこにあるのでしょうか?
突き詰めるとトイレや浴室でさえ、使用している時以外は閉め切る必要がないことがお分かりいただけるのではないでしょうか?
引き戸を中心にした扉の形態を!
大切なのは「間」の発想!
出典: 永田
個室を形作るためには、常に閉まっていて必要なときだけ開く扉が必要でした。それが「開き戸」です。そう閉めてある状態が基本形の「扉」です。
逆に開放的な「間」の発想の空間では、常には開いている状態の「扉」が必要になります。 それが「引き戸」です。
日本家屋で昔から使われてきたこの「引き戸」は、常には開いている状態で必要なときにだけ閉めて空間を独立させることができます。
「開き戸」とはまったく逆の使い勝手になるこの「引き戸」が、開放的な「間」の家造りには絶対に必要なのです。
子供スペースは可変性を持った空間に!
出典: 永田
100年使う家を造ろうとした場合、生活の変化に対応できる可変性(フレキシビリテイ)を持つ間取りが絶対に必要になります。
個室の集合体では不可能なこの可変性を持つ間取りは、家全体を上下階を含めてひとつの空間ととらえ、「間」の発想で部屋を考えることによって可能になります。
建物をひとつの空間として、必要に応じて仕切って使うだけなのですから、後々不要になる壁が最初から無いのです。
子供室に「のびやか空間」のすすめ!
出典: 永田
どんな家に住もうとも、自分からコミュニケーションを取ろうと思えば取れます。
問題は間取りによって、無意識のうちにそれができる家とそうでない家に分かれてしまうということです。
特に子育ての期間においては、このコミュニケーションの方法が極めて重要なのです。
アズでは、「間」の発想を取り入れた開放的な空間を「のびやかな空間」といっています。 吹き抜けや階段室を上手に室内に取り込むことで、上下に対しても空間がつながる工夫がなされています。
出典: 永田
「子供室は個室で・・・。」と何の疑いもなく言われていますが、はたして子供が遊んでいる空間や勉強している部屋が、周囲から孤立してなければならないでしょうか?
「寝室は当然個室で・・・。」と言われますが、昼間も閉め切っていなければならない理由などどこにあるのでしょうか?
突き詰めるとトイレや浴室でさえ、使用している時以外は閉め切る必要がないことがお分かりいただけるのではないでしょうか?
大切なのは「間」の発想!
出典: 永田
個室を形作るためには、常に閉まっていて必要なときだけ開く扉が必要でした。それが「開き戸」です。そう閉めてある状態が基本形の「扉」です。
逆に開放的な「間」の発想の空間では、常には開いている状態の「扉」が必要になります。 それが「引き戸」です。
日本家屋で昔から使われてきたこの「引き戸」は、常には開いている状態で必要なときにだけ閉めて空間を独立させることができます。
「開き戸」とはまったく逆の使い勝手になるこの「引き戸」が、開放的な「間」の家造りには絶対に必要なのです。
子供スペースは可変性を持った空間に!
出典: 永田
100年使う家を造ろうとした場合、生活の変化に対応できる可変性(フレキシビリテイ)を持つ間取りが絶対に必要になります。
個室の集合体では不可能なこの可変性を持つ間取りは、家全体を上下階を含めてひとつの空間ととらえ、「間」の発想で部屋を考えることによって可能になります。
建物をひとつの空間として、必要に応じて仕切って使うだけなのですから、後々不要になる壁が最初から無いのです。
子供室に「のびやか空間」のすすめ!
出典: 永田
どんな家に住もうとも、自分からコミュニケーションを取ろうと思えば取れます。
問題は間取りによって、無意識のうちにそれができる家とそうでない家に分かれてしまうということです。
特に子育ての期間においては、このコミュニケーションの方法が極めて重要なのです。
アズでは、「間」の発想を取り入れた開放的な空間を「のびやかな空間」といっています。 吹き抜けや階段室を上手に室内に取り込むことで、上下に対しても空間がつながる工夫がなされています。
コツ・ポイント
「のびやかな空間」を通して、家族の存在をニュアンスとして常に感じて生活する。
言葉のやりとりでしかできなかったコミュニケーションは、気配を感じたり存在を感じたりしていることで変化するのではないでしょうか?
「音が漏れるから不便では・・・。」とも言われますが、当然、家族それぞれが各個室にこもって、大音量でテレビや音楽を楽しむなどということはできなくなるでしょう。 しかしながら、それはお互いのことを思いやりながら生活するという、社会の中では極めて常識的な行動なのではないでしょうか?
家族の中にも社会と同じ常識的なルールは存在します。そのことを無意識に実行できることで、社会の中でも常識的な行動が当たり前に実践できるのではないでしょうか。
常にお互いの存在と気配を感じ合い、必要なときにコミュニケートする。そんな、昔は当たり前に行われていた生活パターンが、家族本来の姿ではないでしょうか。
私は、昔から行われてきたこの家族本来の生活パターンが、前述の家庭内の「心の病」を取り除くいちばんの処方箋ではないかと思うのです。
「のびやかな空間」は、そんな昔ながらの生活を取り戻すための、ささやかなお手伝いができるのではないかと期待しているのです。