イギリスの建設デザイン会社「SURE Architecture」がとんでもない住まい空間をロンドンに計画中。ロンドン中心部に「垂直な都市」を建設し、市と協力して、ここで生活のすべてがまかなえる超理想的な空間をつくりだします。気になるその建物と中身について、さっそく見てみましょう。
夢のある名前『Endless City』
周囲を見ても、高層ビルはいっぱいあるのに、このひときわ目立つこの巨大ビル。高さは300メートル。ここに人が住めるんです。その各階に、公園を配置し、住まいの中に自然を感じることが出来る高層マンションができあがります。
その名前だけ見ても、夢の広がる建物ですよね。
内部は・・・
エコシステム搭載のオフィス、ショッピングセンター、学校、居住区、そして“森林”で構成された、巨大タワー。
ロンドン市は、この高さ300メートルという、地上から垂直に走るビルの中に、数千人の居住を見込んだ野心的な計画をしており、近い将来脚光を浴びることでしょう。
背景には人口問題も
人口が密集する地域の空間節約につなげるため、郊外のように外に向かって広がっていく街のスタイルではなく、空の方向に向かって拡張するという意図を持って設計。
なんと、建物面積は16万平方メートル以上。それだけあったら、数千人はすぐに収まりますよね。
“自然に優しい”を徹底する
ひとつの場所で生活のすべてが揃う多機能なだけでなく、エコをも徹底します。
「パッシブハウス方式」をとり、人工的な照明や空調などの活用を最小限に抑え、自然の受動的なエネルギー消費ができるようにするそうです。
日本を含むアジアの人口が密集する地域でもぜひ取り入れたいシステムではないでしょうか。
そびえ立つ複雑かつ豊かな街
この建物自体が、ひとつの街のように作られるそうです。そのため、近代的な高層ビルにあるような無機的なデザインではなく、より複雑なデザインを意識して、豊かさを表現するそう。人間生活のありのままをこの建物に凝縮したかのようです。
近隣からも利用しやすく
都市計画のひとつに、近隣の住人もこの施設が使いやすいような街の設計もぬかりなくされているそうです。道路の接続なども計算しつくされた空間は、ロンドンのランドマークになるでしょう。
コツ・ポイント
まだ設計段階ですが、これが完成した後の人々の暮らしが気になりますよね。
また、上から4枚目の建物断面図の写真をよーく見て!この建物の屋上には、まだまだ増設階があるのかもしれません?!どこまでも高く垂直に伸びる高層居住区を表すこの図から、名前が『Endless City』である所以にも気づきますね。空間に夢のある住まい、その暮らしの様子が見れる時が今から楽しみです。