スウェーデンに、Ribersborgという海岸沿いの街があります。近くにはスウェーデン有数の都市マルメがあり、沿岸の美しい都市です。そんなRibersborgに、都市部らしい小型のアパーメントを見つけました。狭いながらに、ゆったりと毎日を贅沢に送れそうな空間使いに、思わずため息が出ます。
こじんまりとライフスタイルを楽しむ
小ささをものともしないアパートの姿がありました。
そこには、決して日本の2LDKと同程度の広さとは感じられない、広くて余裕のある空間が広がっていました。
日本での暮らしにも学べそうなポイントが発掘できそうです!
大きな光を取り入れるレイアウト
このアパートには、自然光を、窓からたくさん流入させる工夫があります。
窓の直ぐ側にダイニングセットを置き、カーテンはホワイト、さらには、床までの長さの丈をセレクトして、光と風のゆらぎをカーテン全体で受ける。
こうすることで、光をいっぱいに浴びて生活できるスタイルができあがります。
角を活用してソファをまとめて
広い部屋では、お部屋の中央にソファを置くことが多いでしょう。
でも、このアパートでは、動線をしっかり確保して、角を上手に使っています。
2.5人がけソファも、周囲に小振りなプフクッションと椅子などで空間をひとまとめにするイメージで置けば、余裕のあるリビング空間に。
観葉植物も日の当たる窓際に置いて健康的に。
ダイニングセット×本棚で生活空間をミックス
ダイニングスペースに、普通はこんな大きな本棚を置く発想はなかなかできません。
でも、大胆に、ダイニングセットの脇に構えた本棚。ここは書斎としても使える共有スペース。
隣のリビングと書斎をミックスさせることで、過ごす場所に自由が生まれ、ゆったりした生活が送れます。
やっぱり光が大切なベッドルーム
ベッドルームにも、さんさんと光が入るように工夫をします。2階にあるこの一室は、木が目の前に見えるのでかえって景色も白に映えて清々しいです。
サイドテーブルを両脇に置くことで、ベッドサイドのスペースを広く使っているかのような錯覚さえ感じられます。
カーテンは、キッチン同様ロング丈。
そして、観葉植物をさりげなく置いて、目の保養も忘れません。
テキスタイルとキッチンの雰囲気をマッチさせて
キッチンボードは、北欧らしい青のタイルで、白のカントリーなキッチンに爽やかな印象を与えます。
それを活かして、同系色のキッチンリネンをレンジにかけて室内をコーディネート。
水回りでも、そっと植物を目で楽しむ
さりげない植物を、バルスーム脇に飾って、季節を楽しみます。
いろいろ置く必要はありません。ひとつあるだけで、ぱっと空間が華やぐのがお花の底力です。
バルコニーで楽しむガーデニング
ガーデニングは、必ずしもお庭で行うものではありません。
小さなバルコニーでも、家庭菜園や植物を育てる喜びを感じられます。
狭い空間で、ラックを上手に使って縦型にグリーンを楽しんでいます。折りたたみ式のテーブルとチェアも、お庭の雰囲気をぐっと出しています。キャンドルやランタン使いも参考になりますね。
コツ・ポイント
他の家にもある白い壁でシンプルな設計の住宅。でも、この住宅が、決してたったの60平米しか無いなんて思わせないインテリアの使い方が、とても参考になるアパートでした。多くを北欧スタイル一色にせずに、あくまで心地よい、そして広い空間作りを心がけた、スウェーデンのアパートを紹介しました。