金属のフックが使える！種類や使い方など基本情報を紹介

まず一般的なのは「S字フック」や「L字フック」と呼ばれる【吊り金具】ではないでしょうか？L字フックは、フックの根元がネジになっていて木製の壁などに直接突き刺し、くるくると回して固定します。1本数十円で購入できるものからあり、安価なのが一番の魅力です。しかし、壁に直接ねじ込むだけなので強度が弱く、あまり重いものを掛けるのには向いていません。
鉄製やステンレス、ブロンズ、真鍮など素材はさまざまです。また、フック部分がやわらかくカラフルな素材でコーティングされているタイプのものもあります。簡易的なものでデザイン性はあまりありませんが、手軽に使えるのが魅力です。

次に紹介するのは【ビス止め用フック】です。ビスを使い壁に穴を開けて固定します。壁の状態にもよりますが、わりと重いものでもかけることのできるタイプです。形や素材はいろいろあり、形によって「Jフック」「UC型」「UJ型」などアルファベットであらわされることもあります。
フックの両脇にビス止め用の穴があるものは「バタフライフック」とも呼ばれています。両脇が羽を広げた蝶々のように見えるからでしょう。フックの形は各メーカーによってさまざまです。シンプルなものからデザイン性のあるものまで幅広くそろっています。洋風なもの、和風なものなどお部屋の雰囲気に合わせてお好みのものを選ぶことができます。
素材もいろいろあります。光沢のあるもの、ないもので雰囲気が大分変ってきます。強度があり滑らかな金属面が美しいステンレス製のフックが人気です。その他、真鍮製や鉄製、軽くて丈夫なアルミなどさまざまです。

穴を開けないタイプのものでは引っ掛けるタイプが手軽に利用できます。「S字フック」は金属がS字状に加工してあり、NBR（発砲ゴム）スチールでコーティングされています。カラフルでお部屋の雰囲気に合わせて色を選ぶことができます。鴨居などに引っ掛けて使うので壁などに穴が開かず賃貸にお住まいの方でも気軽に利用ができます。しかし、洋風のお部屋だと鴨居がなく、使える場所が限られてしまう欠点もあります。「ナゲシフック」など室内のドアに引っ掛けて使うタイプのものもあります。

ビスタイプのものや吊り金具は直接壁に穴を開けて固定します。そのため、コンクリートなど固い壁に固定はできません。また石膏ボードなどにも不向きです。木製の壁である程度の厚みが無ければしっかりとフックを取り付けられません。またある程度大きい穴が開いてしまいます。取り付ける前に使いやすい位置かどうかを考えてから慎重に作業をしてください。

コンクリートの壁に取り付けたいときには専用のプラグ付きのものを選びましょう。コンクリートに木ネジを差し込むことはできません。ドリルで穴を開け、プラグを差し込みます。プラグに木ネジをねじ込み、従来のようにフックを取り付けます。プラグがしっかりと固定してくれるのである程度の重さには耐えることができます。
引っ掛けるタイプのものは鴨居やドアなど引っ掛けるところさえあればどこにでも使用できます。しかし、金属製のものはドアや鴨居を傷つけることもありますので充分注意をして使用してください。

穴を開けないフックとして吸盤のついたタイプのものもあります。吸盤を壁に固定し、吸盤に付いている金属のJ字のフックにものを掛けます。問題は壁が吸盤をくっつけることのできる素材かどうかです。ガラスや鏡など表面が滑らかなものでなければ吸盤は固定できません。またビスやネジと違い、重さに耐えきれず落ちてしまうこともあります。
両面テープなど粘着性のもので固定をするタイプもありますが、壁に粘着テープの跡が残ってしまうこと、重さに耐えることができないことなどデメリットがあります。
マグネットタイプのものであれば玄関のドアなどに固定ができます。本体は真鍮でクロームメッキが施され、光沢ある素材でスタイリッシュな雰囲気が人気です。

モリギン　アルミJフックB-777はアルミ製のフックです。色は黒とシルバーがあり、小さくてシンプルなつくりが特徴です。アルミでできていて軽くて丈夫。最大8kgまで荷物を掛けることができます。マット仕上げでさりげなく都会的な雰囲気を持っています。

「アイワ回転フックAP-073W」はシルバーとブロンズの2種類があります。シルバーは亜鉛ダイカスト製。ブロンズの方も同じ亜鉛ダイカスト製ですがメッキ仕上げが施してあります。耐荷重は約2kgです。フック部分が左右に回転するので向きを変えて使用することができます。日本製でしっかりとしたつくりが特徴の金属フックは、どことなく象のような面持ちがかわいらしく感じます。

洗練された見た目が特徴の「ヤマシン　高級フック匠」は全長が60mmのクローム製です。純国産で作られていて高級感があります。一つひとつの工程を丹念に行い、丁寧な研磨や鍍金がされています。木製の壁に取り付けたときの耐荷重は4kgでしっかりとした使用感があります。

ランプ印　フックハンドル　2H-40Sは、曲線が美しいステンレス製のフックです。取り付ける壁の状態にもよりますが耐荷重は約6kg。ネジを取り付ける部分よりも上に伸びたフックが曲線を帯びていて個性的な表情を見せています。工夫次第でいろいろな使い方ができます。

ランプ印　ステンレスフック　HJ-30は天板や天井など頭上に取り付け、垂直に物を吊り下げるタイプの金属フックです。素材はステンレス製で錆びにくくとっても丈夫。吊り下げる荷重は約8kgですが取り付ける場所の状態によって左右されます。上から物を吊り下げたいときにとても便利です。

橋本　ラウンドフック60mm　CA-04は全3色。ブラックとシルバー、ホワイトがあり、お部屋の雰囲気によって選ぶことができます。素材は鉄で焼きつけ仕上げが施してあります。2個入りでお買い得なのも魅力です。シンプルなJ字のフックは木製の壁などにキリで穴を開けてからビスで固定をします。ものを掛けたり、吊るしたりとアイディア次第で用途が広がります。耐荷重は約10kgと安定性もあります。

コニビオラ　ミニフックA-173はミニタイプの鉄製フックです。ニッケルメッキされていてシルバーでシンプルなつくりが特徴。ちょっとしたものを掛けることができます。小さいフックなので重いものを掛けるのには不向きです。2個入りでお得。

ベスト　黒ニッケルロングSカンは引っ掛けるタイプの金属フックです。直径5mm、長さ150mm。引っ掛けてぶら下げるだけなので場所を選びません。デッドスペースの活用にもぴったりです。

CMC　プチフックは折りたためるタイプのS字フックです。鋼材、アクリル製で光沢のある素材でおしゃれな便利フックです。収納時は約35mm。カバンの中に携帯できるコンパクトさが特徴。必要に応じて広げて使え、グリップやハンドルなどにバッグやカバンを吊り下げることができます。通勤や通学、出張、旅行など1つ持っていると便利な金属フックです。

マジッククロスJフック得用　ダブル7個入は石膏ボード用の金属フックです。取り付けにはクロスしたクギを使用し、壁にしっかりと固定できます。石膏ボードのほか、薄ベニヤなどにも使用可能。細ピンを刺しキャップを被せるだけで取り付けが完了します。また壁に刺す部分が細い釘のため、抜いた跡が目立たないのも特徴です。簡単で手軽に使用できる反面、最大荷重は約11kgと安定性もあります。

エックスフック真中　M　A‐56は真鍮でできた金属フックです。レトロな感じで雰囲気のある佇まいが特徴です。石膏ボードや合板などに細い針を2本使用して止めて使うタイプで、安全荷重は約4kg。24mm×36mmほどのコンパクトタイプです。使用後も跡が目立たないのも嬉しいポイントです。

「鉄パネル用フック　35T」は、本体は真鍮製でクロームメッキがされています。磁石にネオジウウマグネットを使用し2kgの重さまで耐えることができます。玄関のドアなど金属製のものにマグネットで固定をして使用します。丸みのあるかわいらしいデザインで金属の固さを忘れてしまいそうなデザインです。

八幡ねじ　真中よーおれはさまざまなサイズが用意されているL字型の金属フックです。16mm～38mmまであり、用途に合わせて選ぶことができます。素材は真鍮製。使用荷重は16mmで約5kg、38mmで約9kgです。小物を掛けるときに使用でき、インテリアにも活用できます。

八幡ねじ　真中よーとは、丸型の金属フック金具です。真中よーおれ同様、16mm～38ｍｍまでさまざまなサイズが用意されていて、用途に合わせて使うことができます。真鍮製で木製の壁などに直接ねじ込んで使用でき、手軽に使える魅力があります。インテリアを彩る小物を飾るのにも適しています。

八幡ねじ　鉄ひーとんは丸型のヒートンです。素材は鉄でニッケルメッキが施されています。丸型なので通したものが外れず、コードの配線や小物掛けなどに使用できます。サイズもいろいろあり、用途に合わせて使用が可能です。丸カンの直径も変わるため、通すものに合わせて選ぶことをおすすめします。使用荷重は線径1.6×全長16mmのもので約4kg、線径3×全長34mmのもので9kgです。取り付ける壁の状態によっても使用荷重は変わるのでご注意ください。

押すだけ取りつけフックは、お風呂などで使用することができる吸盤タイプのフックです。取り付ける壁の汚れをきれいに掃除し、吸盤部分を壁に付け、PUSHボタンを数回押すと空気が抜けてしっかりと固定されます。吸盤部分は塩化ビニール樹脂、PUSHボタンなど本体はポリスチレン、フックはステンレス製です。ステンレスなので錆びにくく、お風呂やキッチンなどの水回りでも使うことができます。取り付ける面の状態にもよりますが、最大で約5kgの使用荷重でしっかりとホールドしてくれます。

フックはホームセンターなどで買えます。全国には大きなホームセンターがたくさんあります。たとえばホームセンターコーナンやホームセンタームサシ、コメリホームセンターやホームセンターカインズなどです。足を運んでみるとわかりますが、サイズや種類などいろいろなフックがたくさん並んでいてどれにしようか悩むほどです。

実店舗で選ぶときにはサイズや質感を実際に見ることができるメリットがあります。お店のスタッフに相談してもいいでしょう。どのようなものを掛けて使用するのか、重さはどれくらいか、取り付ける壁の素材などよく考えて購入すると失敗しません。

最近のDIYブームで数多くの金属フックが市販されるようになりました。スタイリッシュなものやクラシカルなものなど、デザインにもこだわってフック選びをすることができます。たった1本の金属フックが予想以上に使い勝手が良く、生活が便利になることもあります。じっくりと商品を見比べ、後悔しないフックを取り付けましょう。

ホームセンターの中にはインターネットで販売をしているところもあります。そのような通販サイトを利用するのもいいでしょう。また、フックを専門に取り扱っているサイトもあります。

たとえばフック専門通販サイト「ふっく屋さん」です。いろいろな用途に合わせてさまざまなフックを販売しています。わざわざ足を運ばなくても欲しいフックを購入できるのが通販サイトの強みです。

東急ハンズの通販サイトでもいろいろなフックを取り扱っています。デザイン性、機能性ともに優れたものが多く、たくさんの商品の中からお気に入りのものを選ぶことができます。

ものづくりの明日を支えるMiSUMi-VONAでは、ハンガーフックとしていろいろな金属フックを掲載しています。
シングルフック、マルチフック、回転フック、フレックスフック、受け座フックなど用途に合わせて探せます。