よく飛ぶ紙飛行機と一口に言っても飛行距離が長いのか、滞空時間が長いのか、飛行スピードが早いのか、何をもってよく飛ぶと言うのかでそれぞれ折り方も飛ばし方も変わってきます。折り紙の紙飛行機はアナログの極みです。デジタル全盛の今だからこそ「モノづくりニッポン」の原点でもある紙飛行機を見なおしてみませんか。
よく飛ぶ紙飛行機を折るコツ
紙飛行機は、紙という最低限の素材を使って、その制約された条件の中でどれほど機能的に作れるのかが問われるものです。どういう機能をもたせるのかによって折り方を変える必要があり、創意工夫を行っていくことはモノづくりの原点と言えます。
折り方のお手本を見てもうまく作れないということはあります。どういう点に注意すればうまくいくのでしょうか。当たり前のように見えることにそのコツが隠されています。
丁寧に折る
出典: www.natsume.co.jp
角をきっちり揃えて、丁寧に折る、基本中の基本ですが、折り方を見てもうまく作れない場合の多くは、この基本中の基本がおろそかなケースがほとんどです。
自分基準で合わせるのではなく、寸分違わないほどきっちり合わせる必要があります。うまくきれいな角を出すと、それだけできれいに仕上がります
どうしても難しい場合は、まち針などを使って先端をきれいに出す工夫をします。どれだけ合わせられたかが出来上がりの差、性能の差につながります。
紙飛行機の場合、折り目の中の適度な空間が性能のポイントにもってくることがあります。定規やヘラを使って折り目そのものをきっちりつけながら、空間も保持するような工夫も必要になってきます。
左右対称
出典: karapaia.livedoor.biz
紙飛行機は左右対称が基本です。
ほんの小さなバランスのズレが、紙飛行機の飛行性能を大きく損なうことがあります。折っている時も左右がきれいな対称形になっているか確認しながら折ります。
またできあがってからも、しっかり左右対称になっているか確認し、微調整を行う必要があります。先端をクリップで挟んで確認するとわかりやすくなります。
直線的に合わせるだけでなく、適度に性能を高めるためにカーブを付ける場合もありますが、その場合も左右対称にカーブをつけるので、テスト飛行を繰り返しながら微調整します。
滞空時間を長くしたいときは重心は前に、翼は広く
滞空時間のギネス記録を持つ紙飛行スカイキングは、先端をつぶして重心を前に寄せ、翼を広くしてあります。また飛ばす時、前方に向けて大きく振り放つのではなく、上空に向けて高く高く上がるように振り放ちます。
空を飛ぶ鳥をみてもわかるように、長くゆっくり飛ぶ時は翼を大きく広げて飛びます。滞空時間を長くするには翼を広くする必要があるのはよくわかります。
出典: logmi.jp
同じ紙で紙飛行機を作り、翼をより広くしていくと、強度が弱まってしまい高く上げられなくなってしまいます。よりしっかりとした紙を使うほうが強度が保持できます。同じ紙で作る場合は、広さと強さのバランスを見極めたところで翼の大きさを決めていく必要があります。
折り紙で折る紙飛行機の折り方1
出典: kinarinosumomo
小さい子供でも簡単に折れ、特別な技術がなくてもスピード感ある飛び方をしてくれ、飛距離も出る紙飛行機です。滑空していくスピード感がとても楽しく、またそのスピードゆえ、多少の折り方のバランスの悪さも打ち消してくれます。
製作者の方が競技用ではないとおっしゃっていますが、基本的な形状の中に計算された構造がうかがえます。
シンプルな作りなので、ここから翼の大きさや角度を変えてみる、先端の形を変えてみるなどの工夫で飛び方がどう変わるのか考え、実際に試してみることが容易にできます。
用意するもの
正方形の折り紙で作ります。
厚さや大きさの異なる折り紙を用意しておくと、同じ形状の紙飛行機であっても、その性能がどう変わっていくのか楽しむことができます。
ヘラや定規がなくても、子どもでも十分しっかりしたものが折れます。
折り紙で折る紙飛行機の折り方2
出典: kinarinosumomo
わっかひこうきです。
この形を最初に見ると、「コレが紙飛行機?」と思う方が多いのではないかと思います。本当に飛べるのかという意味で、「よく(これが)飛ぶ(もんだ)なぁ」と言ってしまう一品。
作り方はシンプルかつ簡単です。実際に作って飛ばしてみるとその飛び方の面白さに夢中になります。
一番下の部分を折り重ねているのでその部分に重さがありますが、その重さがある方を前にして飛ばしても、後ろにして飛ばしても、いつの間にか重さがある方が前になって飛んでいきます。
長さがある方を上にするか下にするかで飛び方が全く違います。長さがある方を下にして、飛ばした方向、つまり風圧がかかる方向が飛行機にバランスよく当たる地点にあったとき、ハイスピードでまっすぐ長距離を飛んでいきます。
重さのバランスが左右対称ではないので、その地点がどこなのかはそれぞれの機体ごとに変わると思います。直径を変えてみるなどすると、また飛び方が変わるので、奥の深い遊び方ができます。
用意するもの
厚さや大きさがちがう折り紙を用意すると、飛び方の違いを楽しめると思います。
また、筒型の型にするラップの芯などを用意する時、筒のサイズを変えるとそれもバリエーションになります。
端を止めるのに、のりか両面テープが必要です。
コピー用紙で折る紙飛行機の折り方1
小さい頃から飛行機が大好きだった「折り紙飛行機51くらぶ」松本順治さんが考案されたのが松本式紙飛行機です。
松本さんはあっと驚くほど華麗に紙飛行機を飛ばされています。その滑空する姿は美しく優雅です。作り方のみならず、飛ばし方と飛び方のいろいろなことまで公開されています。
用意するもの
B5コピー用紙で、なるべく厚みのあるしっかりしたものがおすすめです。
定規・クリップ・先端を補強するための戸当りテープもある方が、よりよいものが出来上がります。
作り方ではゴムで発射させるための切れ込みを入れるよう説明されていますが、手で飛ばす場合は切れ込みは必要ありません。
松本式 紙飛行機の作り方
ひとつひとつの工程を詳しく説明した画像があるので、そちらと合わせて見ながら作ると、より高性能の松本式紙飛行機【フェニックス】が出来上がります。飛ばし方も研究されていて、飛ばし方と飛び方を実際にためしてみるとより幅広く紙飛行機について考察できます。
滞空時間・飛行距離・上昇高度・スピード・曲技飛行、5つの飛び方を楽しめます。
コピー用紙で折る紙飛行機の折り方2
出典: kinainosumomo
折り紙ヒコーキ協会会長戸田拓夫さんが考案されたよく飛ぶ紙飛行機です。戸田さんは滞空時間ギネス記録を持つ紙飛行機スカイキングの生みの親でもあります。
ここでご紹介している紙飛行機の作り方は、はじめにご紹介した折り紙の紙飛行機の折り方によく似たシンプルなものですが、飛距離もスピードもしっかりと出ます。
用意するもの
A4サイズ紙を用意します。ツルツルの紙は飛びにくく、ガサガサの広告の紙などがよく飛ぶそうです。
同じコピー用紙でも高品質のツルンとしたものでないほうがよく飛ぶことになります。それ以外の道具はとくには必要ありません。
折り方手順
A4サイズのの紙を手順通りに折っていきますが、きっちり隙間なく折るのではなく、むしろ飛行能力を上げるために所々で隙間を開けたりするので、かえって折りやすくなっています。
最後の仕上げに飛行機の形状を微調整します。その微調整が飛行機の性能をさらに上げることもダメにすることもあるので、丁寧に調整しましょう。
コピー用紙で折る紙飛行機の折り方3
出典: www.youtube.com
F16戦闘機です。ただし、飛ばすことに主眼を置かれた紙飛行機ではありません。これだけは飛ばない飛行機です。
紙を折って作る紙飛行機で、ここまでできることの素晴らしさにただ感動します。造形美の全てが注ぎ込まれています。折り方が公開されていますが、非常に手際が良いので、繰り返し静止したり戻したりしながら丁寧に作っていきましょう。
用意するもの
A4サイズのコピー用紙を用意します。折り方は細部にまで細かく作業を必要としますが、全て手で対応します。一つ一つのパーツを正確に折っていくことで形が出来上がってきます。
途中印つけするので、ペンは必要です。
折り方手順
文字でも静止画でもご説明するには工程が多すぎて、動画を見ながら作っていくしかありません。
ひとつひとつ丁寧に加工のポイントがわかるような動画になっています。時々静止させたり戻したりしながら、少しづつ仕上げてください。根気とセンスが必要ですが、出来上がった時の達成感は別格です。
戦闘機 折り紙 紙飛行機 F16 折り方 作り方 How to make an F16 Fighting Falcon “origami”
とても丁寧に工程が紹介されています。最初はうまくいかないかない人がほとんどでしょうが、根気よく続けていると作れるようになるかと思います。一つうまく仕上がったら、次はもっとかっこよく仕上げるといった目標を持って取り組みましょう。
飛行距離ギネス記録の紙飛行機の折り方
出典: www.e-f.co.jp
紙飛行機の飛行距離のギネス記録は69.14m。本当に紙飛行機がそんなに飛ぶのかと疑いたくなるほどの距離です。かなり広いスペースがないとおもいっきり飛ばすのは難しいほどの飛行能力です。
ギネス記録69.14メートルの飛行機の紹介
出典: gigazine.net
左が機体の作成を担当したJohn M. Collinsさん、右が実際のフライトを担当したJoe Ayoobさんです。Ayoobさんはアメリカンフットボールのカレッジリーグで活躍した選手だったので、紙飛行機のスローイングを担当されたそうです。
用意するもの
A4の紙を用意します。コピー用紙でも折るのは可能ですが、厚めのもののほうが飛行距離は出ます。
できれば厚めのものを用意しましょう。
定規やヘラを使ってきっちりと折り合わせます。
形状をしっかりと確認するのに、大きめのクリップも使います。
折り方手順
ギネス記録保持者のCollinsさんの折り方指南ムービーもYou Tube上に公開されていますが、英語なので、日本の方の解説の方をご紹介しました。特別な折り方はしていません。きっちりとおって、最後に形をしっかりと整えます。
【ギネス世界記録認定】世界一よく飛ぶギネス認定紙飛行機の折り方!!作り方!!
飛ばす時のポイント
ギネス記録の画像を見るとよくわかると思いますが、飛ばすときは、少し上に向かって飛ばしています。
紙飛行機は一度大きく上昇し、それから下降しながら飛距離を伸ばしています。
ある程度上向きに飛ばす必要がありますが、あまり上向きにし過ぎると、失速してしまう危険性もあります。
ほぼ水平に飛ばしても、かなり飛距離は出るので、何度か飛ばしながら調整するのが一番かと思います。
World Record Paper Airplane Distance.mov
実際の映像なので、会話もすべて英語でが、雰囲気は十分わかりますし、実際どう飛ばし、どう飛んでいったかがよくわかります。
滞空時間ギネス記録の紙飛行機の折り方
紙飛行機の滞空時間のギネス記録27秒9を持つスカイキングの生みの親は日本人です。うれしいですね。日本折り紙ヒコーキ協会会長の戸田拓夫さんです。
出典: blogs.yahoo.co.jp
戸田さんは紙飛行機の本を10冊以上書いて、紙飛行機の博物館まで作られています。
用意するもの
Aサイズの紙であればなんでも構いませんが、一番適した用紙サイズはA5です。できればA5の紙を用意しましょう。なるべく厚手の紙を用意します。
しっかり作るために、定規やヘラも必要です。
ハサミでカットし、ホッチキスで補強する場合は、ハサミとホッチキスが必要です。
折り方手順
作り方自体は難しいものではありませんが、きっちりと折り込むことが必要です。先端をきっちり留め付ける構造になるように作ります。スキマができないよう、気をつけましょう。最後に翼の形を微調整します。何度かテスト飛行を繰り返しながら、最適な形状を探しましょう。
滞空時間世界一 紙飛行機「スカイキング」の折り方
2014年10月29日放送のNHKためしてガッテン「脳をフル回転すさせる昔遊び」で紹介されたスカイキングの折り方を紹介する画像です。
飛ばす時のポイント
スカイキングは普通に前向きに飛ばしてもあまり飛びません。スカイキングは真上に向かって投げます。
天に向かって投げるイメージです。自作のスカイキングでギネス記録に挑戦してみましょう。
紙飛行機は、紙という最低限の素材を使って、その制約された条件の中でどれほど機能的に作れるのかが問われるものです。どういう機能をもたせるのかによって折り方を変える必要があり、創意工夫を行っていくことはモノづくりの原点と言えます。
折り方のお手本を見てもうまく作れないということはあります。どういう点に注意すればうまくいくのでしょうか。当たり前のように見えることにそのコツが隠されています。
丁寧に折る
出典: www.natsume.co.jp
角をきっちり揃えて、丁寧に折る、基本中の基本ですが、折り方を見てもうまく作れない場合の多くは、この基本中の基本がおろそかなケースがほとんどです。
自分基準で合わせるのではなく、寸分違わないほどきっちり合わせる必要があります。うまくきれいな角を出すと、それだけできれいに仕上がります
どうしても難しい場合は、まち針などを使って先端をきれいに出す工夫をします。どれだけ合わせられたかが出来上がりの差、性能の差につながります。
紙飛行機の場合、折り目の中の適度な空間が性能のポイントにもってくることがあります。定規やヘラを使って折り目そのものをきっちりつけながら、空間も保持するような工夫も必要になってきます。
左右対称
出典: karapaia.livedoor.biz
紙飛行機は左右対称が基本です。
ほんの小さなバランスのズレが、紙飛行機の飛行性能を大きく損なうことがあります。折っている時も左右がきれいな対称形になっているか確認しながら折ります。
またできあがってからも、しっかり左右対称になっているか確認し、微調整を行う必要があります。先端をクリップで挟んで確認するとわかりやすくなります。
直線的に合わせるだけでなく、適度に性能を高めるためにカーブを付ける場合もありますが、その場合も左右対称にカーブをつけるので、テスト飛行を繰り返しながら微調整します。
滞空時間のギネス記録を持つ紙飛行スカイキングは、先端をつぶして重心を前に寄せ、翼を広くしてあります。また飛ばす時、前方に向けて大きく振り放つのではなく、上空に向けて高く高く上がるように振り放ちます。
空を飛ぶ鳥をみてもわかるように、長くゆっくり飛ぶ時は翼を大きく広げて飛びます。滞空時間を長くするには翼を広くする必要があるのはよくわかります。
出典: logmi.jp
同じ紙で紙飛行機を作り、翼をより広くしていくと、強度が弱まってしまい高く上げられなくなってしまいます。よりしっかりとした紙を使うほうが強度が保持できます。同じ紙で作る場合は、広さと強さのバランスを見極めたところで翼の大きさを決めていく必要があります。
出典: kinarinosumomo
小さい子供でも簡単に折れ、特別な技術がなくてもスピード感ある飛び方をしてくれ、飛距離も出る紙飛行機です。滑空していくスピード感がとても楽しく、またそのスピードゆえ、多少の折り方のバランスの悪さも打ち消してくれます。
製作者の方が競技用ではないとおっしゃっていますが、基本的な形状の中に計算された構造がうかがえます。
シンプルな作りなので、ここから翼の大きさや角度を変えてみる、先端の形を変えてみるなどの工夫で飛び方がどう変わるのか考え、実際に試してみることが容易にできます。
正方形の折り紙で作ります。
厚さや大きさの異なる折り紙を用意しておくと、同じ形状の紙飛行機であっても、その性能がどう変わっていくのか楽しむことができます。
ヘラや定規がなくても、子どもでも十分しっかりしたものが折れます。
出典: kinarinosumomo
わっかひこうきです。
この形を最初に見ると、「コレが紙飛行機?」と思う方が多いのではないかと思います。本当に飛べるのかという意味で、「よく(これが)飛ぶ(もんだ)なぁ」と言ってしまう一品。
作り方はシンプルかつ簡単です。実際に作って飛ばしてみるとその飛び方の面白さに夢中になります。
一番下の部分を折り重ねているのでその部分に重さがありますが、その重さがある方を前にして飛ばしても、後ろにして飛ばしても、いつの間にか重さがある方が前になって飛んでいきます。
長さがある方を上にするか下にするかで飛び方が全く違います。長さがある方を下にして、飛ばした方向、つまり風圧がかかる方向が飛行機にバランスよく当たる地点にあったとき、ハイスピードでまっすぐ長距離を飛んでいきます。
重さのバランスが左右対称ではないので、その地点がどこなのかはそれぞれの機体ごとに変わると思います。直径を変えてみるなどすると、また飛び方が変わるので、奥の深い遊び方ができます。
厚さや大きさがちがう折り紙を用意すると、飛び方の違いを楽しめると思います。
また、筒型の型にするラップの芯などを用意する時、筒のサイズを変えるとそれもバリエーションになります。
端を止めるのに、のりか両面テープが必要です。
小さい頃から飛行機が大好きだった「折り紙飛行機51くらぶ」松本順治さんが考案されたのが松本式紙飛行機です。
松本さんはあっと驚くほど華麗に紙飛行機を飛ばされています。その滑空する姿は美しく優雅です。作り方のみならず、飛ばし方と飛び方のいろいろなことまで公開されています。
B5コピー用紙で、なるべく厚みのあるしっかりしたものがおすすめです。
定規・クリップ・先端を補強するための戸当りテープもある方が、よりよいものが出来上がります。
作り方ではゴムで発射させるための切れ込みを入れるよう説明されていますが、手で飛ばす場合は切れ込みは必要ありません。
松本式 紙飛行機の作り方
ひとつひとつの工程を詳しく説明した画像があるので、そちらと合わせて見ながら作ると、より高性能の松本式紙飛行機【フェニックス】が出来上がります。飛ばし方も研究されていて、飛ばし方と飛び方を実際にためしてみるとより幅広く紙飛行機について考察できます。
滞空時間・飛行距離・上昇高度・スピード・曲技飛行、5つの飛び方を楽しめます。
出典: kinainosumomo
折り紙ヒコーキ協会会長戸田拓夫さんが考案されたよく飛ぶ紙飛行機です。戸田さんは滞空時間ギネス記録を持つ紙飛行機スカイキングの生みの親でもあります。
ここでご紹介している紙飛行機の作り方は、はじめにご紹介した折り紙の紙飛行機の折り方によく似たシンプルなものですが、飛距離もスピードもしっかりと出ます。
A4サイズ紙を用意します。ツルツルの紙は飛びにくく、ガサガサの広告の紙などがよく飛ぶそうです。
同じコピー用紙でも高品質のツルンとしたものでないほうがよく飛ぶことになります。それ以外の道具はとくには必要ありません。
A4サイズのの紙を手順通りに折っていきますが、きっちり隙間なく折るのではなく、むしろ飛行能力を上げるために所々で隙間を開けたりするので、かえって折りやすくなっています。
最後の仕上げに飛行機の形状を微調整します。その微調整が飛行機の性能をさらに上げることもダメにすることもあるので、丁寧に調整しましょう。
出典: www.youtube.com
F16戦闘機です。ただし、飛ばすことに主眼を置かれた紙飛行機ではありません。これだけは飛ばない飛行機です。
紙を折って作る紙飛行機で、ここまでできることの素晴らしさにただ感動します。造形美の全てが注ぎ込まれています。折り方が公開されていますが、非常に手際が良いので、繰り返し静止したり戻したりしながら丁寧に作っていきましょう。
A4サイズのコピー用紙を用意します。折り方は細部にまで細かく作業を必要としますが、全て手で対応します。一つ一つのパーツを正確に折っていくことで形が出来上がってきます。
途中印つけするので、ペンは必要です。
文字でも静止画でもご説明するには工程が多すぎて、動画を見ながら作っていくしかありません。
ひとつひとつ丁寧に加工のポイントがわかるような動画になっています。時々静止させたり戻したりしながら、少しづつ仕上げてください。根気とセンスが必要ですが、出来上がった時の達成感は別格です。
戦闘機 折り紙 紙飛行機 F16 折り方 作り方 How to make an F16 Fighting Falcon “origami”
とても丁寧に工程が紹介されています。最初はうまくいかないかない人がほとんどでしょうが、根気よく続けていると作れるようになるかと思います。一つうまく仕上がったら、次はもっとかっこよく仕上げるといった目標を持って取り組みましょう。
出典: www.e-f.co.jp
紙飛行機の飛行距離のギネス記録は69.14m。本当に紙飛行機がそんなに飛ぶのかと疑いたくなるほどの距離です。かなり広いスペースがないとおもいっきり飛ばすのは難しいほどの飛行能力です。
出典: gigazine.net
左が機体の作成を担当したJohn M. Collinsさん、右が実際のフライトを担当したJoe Ayoobさんです。Ayoobさんはアメリカンフットボールのカレッジリーグで活躍した選手だったので、紙飛行機のスローイングを担当されたそうです。
A4の紙を用意します。コピー用紙でも折るのは可能ですが、厚めのもののほうが飛行距離は出ます。
できれば厚めのものを用意しましょう。
定規やヘラを使ってきっちりと折り合わせます。
形状をしっかりと確認するのに、大きめのクリップも使います。
ギネス記録保持者のCollinsさんの折り方指南ムービーもYou Tube上に公開されていますが、英語なので、日本の方の解説の方をご紹介しました。特別な折り方はしていません。きっちりとおって、最後に形をしっかりと整えます。
【ギネス世界記録認定】世界一よく飛ぶギネス認定紙飛行機の折り方!!作り方!!
ギネス記録の画像を見るとよくわかると思いますが、飛ばすときは、少し上に向かって飛ばしています。
紙飛行機は一度大きく上昇し、それから下降しながら飛距離を伸ばしています。
ある程度上向きに飛ばす必要がありますが、あまり上向きにし過ぎると、失速してしまう危険性もあります。
ほぼ水平に飛ばしても、かなり飛距離は出るので、何度か飛ばしながら調整するのが一番かと思います。
World Record Paper Airplane Distance.mov
実際の映像なので、会話もすべて英語でが、雰囲気は十分わかりますし、実際どう飛ばし、どう飛んでいったかがよくわかります。
紙飛行機の滞空時間のギネス記録27秒9を持つスカイキングの生みの親は日本人です。うれしいですね。日本折り紙ヒコーキ協会会長の戸田拓夫さんです。
出典: blogs.yahoo.co.jp
戸田さんは紙飛行機の本を10冊以上書いて、紙飛行機の博物館まで作られています。
Aサイズの紙であればなんでも構いませんが、一番適した用紙サイズはA5です。できればA5の紙を用意しましょう。なるべく厚手の紙を用意します。
しっかり作るために、定規やヘラも必要です。
ハサミでカットし、ホッチキスで補強する場合は、ハサミとホッチキスが必要です。
作り方自体は難しいものではありませんが、きっちりと折り込むことが必要です。先端をきっちり留め付ける構造になるように作ります。スキマができないよう、気をつけましょう。最後に翼の形を微調整します。何度かテスト飛行を繰り返しながら、最適な形状を探しましょう。
滞空時間世界一 紙飛行機「スカイキング」の折り方
2014年10月29日放送のNHKためしてガッテン「脳をフル回転すさせる昔遊び」で紹介されたスカイキングの折り方を紹介する画像です。
スカイキングは普通に前向きに飛ばしてもあまり飛びません。スカイキングは真上に向かって投げます。
天に向かって投げるイメージです。自作のスカイキングでギネス記録に挑戦してみましょう。
コツ・ポイント
紙を折って作る紙飛行機は、誰でも2.3種類の折り方を知っているものですが、滞空時間や飛行距離の限界に挑戦するために、工夫を凝らした折り方も登場し、力学も考慮に入れた奥深い世界になっています。身近な素材で機能性を高めた工夫は、モノづくりの原点でもあります。