35坪の間取りは？選び方や住まいの事例紹介！

35坪の住宅はどのようなものなのか想像できない方が多いでしょう。実際に35坪はどれくらいの広さなのか、どんな間取りを考えることができるのかを紹介しました。35坪という比較的小さな土地でも十分快適な住宅を建てることができるのです。ぜひとも参考にしてください。

そもそも35坪はどれくらいなのか

35坪という広さについて

35坪とはどれくらいの広さなのか想像できない方が多いでしょう。35坪を面積に変換すると約116平方メートルとなっています。これは都会であれば平均的なサイズの坪数ですが、地方の場合だと小さめの広さといえます。もちろん35坪の面積であっても、十分快適に暮らすことができる家を建てることは可能です。全国平均としては、38坪ぐらいが一戸建ての一般的に大きさであるといわれています。

また、同じ坪数であっても地域によって感じ方は異なるでしょう。地方の場合は基本的に土地が余っている傾向にあり、広い敷地を持っている家が多いです。そういう地域だと35坪の家というのは見た目が狭く感じることが多いでしょう。逆に都心の場合は、たとえ20坪だったとしても、それほど小さくは感じにくいものです。また、地域によって土地の値段はかなり異なっています。都心部では35坪の土地を買うだけでもかなりのお金がかかってしまうのですが、地方だとそれほど高くはありません。

大切なことは、自分にとってその空間が満足できるかどうかです。色々な工夫をして、間取りを考えることによって、たとえ35坪でも納得できるだけの家を建てることは可能です。色々なことを考えて間取りを決めることによって、35坪で最高の生活空間を得ることができるでしょう。実際に35坪の家がどれくらいの広さなのかを確認することをおすすめします。

35坪の間取り例

リビングの広いタイプ

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出典: comobit.com

35坪の住宅の間取りを考える際にリビングをとにかく広くするというパターンがあります。たとえ35坪の家であっても、工夫しだいでは広々としたリビングを作ることができるのです。たとえば、20畳のリビングダイニングを35坪の家で実現することは可能です。1階の空間の大部分をリビングダイニングにしてしまうことによって、35坪の家でも広々とした一つの空間を作ることは可能です。部屋の形を長方形にしてしまい、リビングとダイニングの部分とでゾーン分けをすれば良いでしょう。これによって1階には他の部屋を作ることはできなくなりますが、家族の数によってはこれでもまったく問題ありません。寝室はすべて2階に作ってしまえばいいのです。寝室は基本的に2階にある方が良いです。たとえば、万が一地震が起きてしまった時には、1階にいると瓦礫によってとても危険な状態になりやすいです。2階であればとても安全なのです。

出典: mu-ar.com

大きなリビングを確保するためには余計な空間を極力減らすことが大切です。たとえば廊下の部分をできるだけ少なくして、リビングダイニングの部屋の中に収納スペースを用意しましょう。動線をきちんと確保することも大切です。2階には両親の寝室とこども部屋を用意しておきましょう。こども部屋に関しては、将来2室に分離できるようにしておけば良いでしょう。

部屋数の多いタイプや家族との触れ合いを重視するタイプ

出典: fukukobo-shizuoka.net

リビングダイニングを広く取るようにすると部屋数がどうしても狭くなってしまいます。これとは逆にできるだけ部屋数を多くするような間取りを考えることもできます。部屋数が多くなるとリビングが狭くなるというデメリットがあるのですが、大人数の家族がそれぞれのプライベートな空間を確保できて、さらに来客用の部屋も準備できるというメリットがあります。たとえば、1階にはリビングとキッチン、トイレ・バスルームの他にもう1つ部屋を作る余裕があるでしょう。2階にも約6畳ぐらいの部屋を4室は設置することができます。これによって、全部で5部屋を確保することができます。

部屋数を増やす間取りの場合は、闇雲に部屋を増やすのではなくて、生活の機能性を損なわないようにすることが大切です。たとえば、玄関からリビングを通らないで階段へ行けるような間取りにするのは35坪の場合は難しいケースがあります。部屋数が多いと、それ以外の空間が狭くなってしまったり、自由度がなくなってしまうのです。トイレを2階にも設置することが難しくなってしまうでしょう。部屋数を増やすならば、本当に必要なものだけを設置するべきです。

家族との触れ合いを重視するタイプの家を考えることもできます。たとえば、玄関からリビングを通らないと2階へ行けないようにするのです。こうすれば、必ず家族が帰ってきたら、誰かと顔を合わせることになります。キッチンをセミオープンにすれば、家事をしながらリビングの様子を確認できるようになり、コミュニケーションが円滑になるでしょう。2階にフリースペースを用意して、そこを子供の遊び場にするという方法もあります。

吹き抜けのある間取りと3LDKの間取り

出典: www.shinshin-homes.com

35坪の間取りのケースとして吹き抜けを作るというタイプを考えることができます。吹き抜けのある家には独特の解放感があり、ストレスを感じずに生活できるというメリットがあります。ゆったりとくつろげる空間を作ることができるでしょう。また、吹き抜けにすることによって、常に家族の存在を身近に感じることができます。キッチンとリビングダイニングがつながっていて、さらに吹き抜けもある家ならば、家族の絆はより深まるでしょう。日中でも明るいというメリットもあります。たとえ35坪の家でも吹き抜けの間取りにすることは不可能ではありません。

出典: www.takara-f.jp

35坪で書斎を作りたいという方もいるでしょう。この場合は2階の寝室の中に書斎のエリアを作るという方法があります。書斎だけ独立した部屋を作るのは難しいのですが、寝室と書斎を兼ねた部屋ということにしておけばスペースを有効に活用することができるでしょう。基本的に寝室というのは寝るときにしか使わない部屋のため、もったいないです。書斎にすることによって、一日中使うことのできる空間に変えられます。元々、寝室というのは落ち着いた雰囲気のある空間のため、そこに書斎を作ったとしても違和感はないでしょう。寝る前に本を読んで、眠気を誘うという活用もできます。多くの本を置けるようなスペースを確保しておきましょう。

暮らし方による間取り例

カップルのための間取り

出典: item.rakuten.co.jp

カップルで35坪の住宅に住む予定のある方がいるかもしれません。この場合はかなり余裕のある間取りとなります。35坪でも、とても快適な空間を作ることができるでしょう。それぞれの部屋を作ることができるだけではなく、目的に合わせて、たとえば書斎を作ったり、趣味の部屋を作ることも可能です。オーディオルームやシアタールームのようなものを作ることもできるでしょう。将来、子供を作る予定がないならば、子供のことは考えずに自分達の好きなように間取りを検討することができます。

出典: www.winning-jp.com

間取りの考え方としては、たとえば仕切りをできるだけなくしていつでも夫婦がお互いの存在を感じられる家にする方法があります。これとは逆に仕切りをたくさん用意して、それぞれの部屋にプライベートな空間を作り、必要なときにだけ夫婦が一緒にいるという間取りも考えられます。同じ家なのにそれぞれが一人暮らしをしているような感覚となるでしょう。たとえば、二人暮らしならば、トイレやバスルームを複数作ることも可能です。来客用に広々とした部屋を用意することもできるでしょう。また、リビングやダイニングをかなり大きくすることもできます。どのような生活をするのかを考えて間取りを二人で決めましょう。ペットのための部屋を作ったり、物置となるスペースを作るなど、間取りの可能性は幅広いです。

おしゃれな女子向けの間取り

出典: womantype.jp

最近は女性が一戸建てで一人暮らしをするケースが増えています。一戸建てといえばファミリーで暮らすものだという固定観念はなくなってきているのです。おしゃれ女子が35坪の住宅でどのような暮らしができるのでしょうか。一人暮らしの場合はさまざまな間取りを考えることができます。収納スペースをたくさん用意したり、趣味のものを置く部屋を準備できるでしょう。天井を高くしてとても開放的な空間を作り出すことができます。これによって、夏でも涼しく過ごすことが可能です。キッチンのスペースも広く取ることができるでしょう。ペットのための部屋を作ったり、来客のための部屋の準備も可能です。

プライバシーに関する配慮をする必要がありません。ただし、将来的に誰かと住む予定があるならば、そのつもりで間取りを考えましょう。おしゃれなインテリアを配置したり、設備を導入することもできます。内装にもこだわれるでしょう。玄関やバスルーム、トイレといった空間を広く作ることもできます。とても自由度が高いのです。

ファミリー向けの間取り

出典: www.kumaken-arc.com

35坪の住宅であればファミリー向けとしては普通の広さでしょう。間取りとしては3LDKや4LDKが多いです。1階にはリビングやダイニング、キッチン、バスルームなどを配置して、2階に家族それぞれの部屋を配置するのが一般的でしょう。子供の数によって必要な部屋の数は決まります。子供の数が固定されているならば、子供の分の部屋を用意すれば良いでしょう。もしこれからも子供を産む予定があるならば、そのことを計算に入れた上で部屋数を考えなければいけません。基本的に子供に一人一部屋を与えて、夫婦は一つの寝室で寝ると良いでしょう。ただし、夫と妻の部屋をそれぞれ持ちたいというケースもあるでしょう。最終的にはどこかで妥協をしなければいけません。

出典: www.tag-ie.com

35坪で5LDKの家も存在するのですが、この場合はそれぞれの部屋は6畳程度とかなり狭くなってしまいます。部屋の広さを確保したいならば、部屋数は少ない方が良いでしょう。リビングを最小限のスペースにして、余ったスペースに部屋を設けるという方法もあります。どのような暮らしをしたいのかによって、ファミリー向けでも色々な間取りを考えることができます。プライベートな空間を重視したいのか、家族がみんな一緒にいる空間を大切にしたいのか、よく考えておきましょう。家族全員の意見を尊重するべきです。

間取りやレイアウトについてのポイント

間取りのポイント

出典: www.housenary.com

住宅の間取りを考える際のコツを紹介しましょう。まずできるだけ廊下が少なくなるように間取りを考えましょう。廊下のスペースというのは基本的に邪魔なものなのです。人が移動するためにだけ存在しているスペースであり、それ以外には必要性がありません。したがって、廊下の少ない家はそれだけスペースを有効に使っているのです。もちろん、快適に暮らすための動線を確保することは大切です。しかし、むやみに廊下の面積を広くする必要はまったくないのです。廊下を短くすることができれば、それだけ部屋の面積を広くすることができます。このことはきちんと理解しておきましょう。

廊下について説明したときに言及しましたが動線というのはとても重要です。動線とは人間が住宅内で動くときに通る道のことであり、スムーズに生活できるような動線を確保しましょう。特に重要なのはその家の家事を担っている方の動線です。主に女性が家事を担当していることが多いでしょうが、家の中をスムーズに移動できるような間取りを考えてあげましょう。そうすれば、家事の負担を減らせます。

自分で実際に色々な間取りを考えてみることは大切です。情報を集めてみたり、誰かに相談することも大切なのですが、自分の頭の中で間取りを考えてみることも重要なのです。そうすることによって、どのような間取りが最適なのかが分かるようになります。

レイアウトのポイント

間取りを決めたならば、それぞれの部屋の中のレイアウトを決める必要があります。このときに大切なことは生活動線を確保することです。間取りでも重要なのですが、実際に家具を配置する際にも動線のことを考慮するべきでしょう。どれくらいの頻度でどれくらいの人数がそこを通行するのかを考えて、できるだけ誰もぶつからないような家具の配置を考えましょう。主な動線となる通路がどこなのかを確認して、そのスペースは最低でも一人が通れるぐらいの広さを確保しておく必要があります。