今でも多くの日本の家庭に存在しているのが神棚です。神棚にはお供えをしなければいけません。しかし、そのための具体的なルールについては、今では知らない方が増えています。罰当たりなことをしないためにも、神棚のお供え物のルールを説明します。配置の仕方から片付け方まで、知っておくべきことをまとめました。
お供え物の種類について
お供え物の基本的な三品
出典: www.hasegawa-bt.jp
最近の日本人は無宗教であるといわれることが多いですが、未だに自宅に神棚のある家はたくさんあります。神棚とは神様をまつるためのものであり、神棚に向かって祈りを捧げてきた文化が続いています。神様に対してはお供え物をしなければいけません。
ただ神棚を飾っているだけでは不十分なのです。日頃からお供え物をして、きちんと拝礼をすることによって、神様からの御加護を受けることができます。
出典: www.amazon.co.jp
お供え物は神饌とも呼ばれます。神道においてはとても重要な物となっています。お供え物の基本は三品であり、米と塩、水です。これらをきちんと器に盛りつけて、三方あるいは折敷に載せてからお供えをします。
日頃から米と塩と水をお供えすることによって、神様に感謝の気持ちを捧げるのです。家に神棚があるならば、きちんとお供え物を用意しましょう。
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米は1升程度用意しましょう。基本的にはそのままお供えすればいいです。場合によっては洗ってからお供えすることもあります。塩と水は1合程度あれば十分です。
どうして神様にお供えするものが米と水と塩なのでしょうか。これらは人間が生きていく上で欠かせないものです。そのため、これらをお供えすることによって、神様に対して自分が生きていることの感謝を捧げるのです。
神棚にお供えしておきたい物
神様へのお供え物の基本は水と塩と米です。ただし、この3つしかお供えしてはいけないということではありません。これ以外にもできればお供えしておいてもらいたい物があります。
まず、お酒をお供えしましょう。量は1升ほどで大丈夫です。これに加えて、正月やその他家族にとって特別な日などには野菜やお菓子、果物などをお供えすると良いでしょう。
また、知人や親戚などから何かをもらった時には、それをお供えするのも良いです。一度お供えをしてから、神様からのお下がりとしてそれをいただくことで御加護を得られるでしょう。
出典: togetter.com
野菜や果物に関してはそれぞれの季節の旬のものを選びましょう。大根やナス、きゅうり、人参、ほうれん草といった野菜をお供えすることが多いです。色どりもきちんと考えておきましょう。
果物はりんごやみかん、なし、ぶどう、バナナなどを用意しましょう。海菜をお供えするならば、こんぶやわかめ、ひじき、のり、寒天などです。魚をお供えする時にはタイが最も望ましいです。地域ごとに風習として決まっているケースもあります。
基本的には朝にお供えをして夕方になったらお下げします。お供え物については細かい決まりがあるわけではないです。
毎月1日と15日にお供えするべき物
出典: blogs.yahoo.co.jp
神様へのお供え物の基本は米と水と塩であり、これを毎日お供えします。それに加えて、毎月1日と15日にはお酒や山海の産物をお供えするのが一般的です。また、榊も1日と15日に新しい物をお供えするべきです。榊とはツバキ科の常緑樹のことであり、神木として昔から用いられています。できるだけ質の良い榊をお供えしましょう。
どうして1日と15日は重要なのでしょうか。多くの神社では毎月1日と15日に月次祭が行われます。この日は神様の日とされており、この日に神社へ参拝するとより強いご利益があるとされています。このような特別な日のため、お酒をお供えしたり、山海の産物をお供えするべきとされているのです。毎月決まった日に神様へ感謝をするお祭りを行うのはどの神社でもやっています。1日と15日に大きな意味があるというわけではないのですが、特別な日を設けていつもよりもさらに大きな感謝を神様に捧げるというのは大切なことです。
お供え物の交換時期
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神棚にはお供え物をするのですが、基本的にそのままずっと置いておいたのでは腐ってしまいます。腐ったものをお供えするなんてとても罰当たりなことです。できるだけ新鮮な状態にお供え物を保つことが大切です。そのため、基本的には米と水と塩は毎日交換するべきです。そうすることによって、お供え物は良い状態を保つことができて、神様への礼儀を尽くしたことになるでしょう。
酒や榊に関しては毎月1日と15日に変えればいいでしょう。これらは毎日変えなくてもある程度は日持ちします。水と米と塩は絶対に毎日交換しなければいけないものではありません。しかし、腐りやすいため、定期的にチェックする必要があります。それならば、毎日交換する方が楽だという方もいるでしょう。それほど神経質になる必要はありません。神様は慈悲深い存在であり、多少のことは大目に見てくれます。
絶対的な決まりがあるわけではなく、大切なことは心の底から神様へ感謝をしていることを示すことです。そのための方法としてお供え物があるのです。うっかり忘れてしまったからといって、それほど気に病むことはありません。自分にとってやりやすい頻度でお供え物の交換をすればよいでしょう。
お供え物で用いる塩について
出典: www.isemiya.com
お供え物の一つに塩があります。水や米に関してはその種類に迷うことはないでしょう。しかし、塩の場合は色々なものが存在しています。普段、料理を作る時に使っている塩をそのままお供え物にして良いのか迷う方も多いでしょう。
基本的には専用の塩を選ぶと良いでしょう。お店に行けば盛り塩のための塩が売られています。一般的に使われている食塩は科学的に作られたものであり、塩の粒子は均一な形状をしていて、乾燥しています。そのため、あまり盛り塩には向いていません。天然塩が一番盛り塩には適しているとされています。
出典: item.rakuten.co.jp
ネット上のショップには色々な種類の盛り塩ようの塩が売られています。海水から精製された天然の塩であれば、神様も納得してくれるでしょう。
天然塩は食塩とは異なり、粒子の大きさはばらばらであり、水分を少し含んでいるためフレーク状になっています。そのため、そのまま器に入れるだけで自然と円錐状になります。そんなに高いものではなく、お供え物として利用する量もあまり多くはないため、定期的に購入すると良いでしょう。
由緒ある場所で得られた天然塩が売られているケースもあります。お供え物としての塩にこだわってみると良いでしょう。
お供え物の置き方
お供え物の配置の基本
お供え物に関しては配置の仕方に決まりがあります。まず、水と塩と米の場合は、米を中央に配置して、左に水、右に塩を置いてください。横一列に並べるやり方と、三角形になるように配置する方法があります。
どちらの場合でも、3つの位置関係は変わらないようにしましょう。お酒を加えて4種類のお供え物をする場合は、たとえばお酒を2つにして、五角形になるように並べる方法があります。この場合、米を中央奥にして、手前の左に水、右に塩が置かれるようにしましょう。そして、中央の左右にそれぞれ酒を配置してください。基本的に酒は榊の前に配置します。
出典: torukawabe.blogspot.com
もっとも重要なことは米を常に真ん中に配置することです。たまに間違えた資料が出回っていることがありますが、どんな時でも米は中央になるようにしましょう。元々、米という漢字の本来の意味は、四方八方へと神様の恵みが広がっている様子を現しています。つまり、米は真ん中に置かれなければいけないのです。そうすることによって、神様の恵みがあらゆる方向へと広がっていきます。水を中央にするべきだと説明されているものは間違えです。
ちゃんとした配置で神様にお供え物をすることによって、きちんとお祈りができます。
お供え物は毎日変えるか、いつ下げるか
お供え物は毎日変えるべきなのでしょうか。本来の方法としては米と塩と水は毎日取り替えるべきです。そうすれば、常に神様に対して新鮮なものをお供えすることができます。お供え物というのは、人間が神様に感謝を示すために行う大事な儀式なのです。そのため、信仰心の厚い方の場合は几帳面に毎日取り替えることが多いです。
しかし、厳密に決まっているわけではありません。また、毎日取り替えるのは大変です。そこで、腐らない程度であれば、お供え物をそのまま放置しておいても良いでしょう。ただし、限度があるため、ある程度の日数で取り替えるべきです。
出典: www.ishizakikagu.com
それではお供え物はいつ下げるべきなのでしょうか。神棚に関しては、基本的には礼拝をした後にすぐ下げても構わないことになっています。たとえば、神社で祭典が行われる際には、祭儀がスタートしてすぐにお供えをします。そして、祭儀が終了する前にお供え物を下げるのが普通です。
すぐに下げないのであれば、お供え物が腐らない程度の時間までは置いておいても問題ないでしょう。もしお供え物が腐ったり、傷んでしまうと、汚れたものをお供えしていることになるため、それはとても罰当たりな行為です。そうならないように気をつけましょう。
お供え物は誰がやるのか
出典: www.wagaie.jp
神棚にはお供え物をしなければいけません。これは一体誰がやるべきなのでしょうか。昔は男性がやるべきものとされていました。女性というのは穢れた存在であり、女性がお供え物をするのは罰当たりな行為とされていたのです。これはおそらく女性は生理があるためでしょう。人間の血というのは、少なくとも日本においては穢れたものの象徴となっているからです。
そのため、今でも地方によっては、女性が神棚へお供え物をすることが禁止されているケースもあります。ただし、このような風習というのは時代や地域によって異なっています。今では女性が神棚にお供え物をすることは普通に行われています。むしろそちらの方が一般的かもしれません。男性は仕事に出かけていることが多いため、専業主婦が任されることが多いのです。
お供え物を誰がやるのかはきちんと家族で話し合っておきましょう。ひょっとしたら、女性がやることに抵抗を覚える方がいるかもしれません。その場合は、きちんと事情を説明するべきでしょう。結局、それぞれの家庭内でよく話し合いをして、納得できるやり方を選ぶしかないのです。特に正解のやり方が存在するわけではないため気をつけましょう。
お供え物を下げた後の扱い方
お供え物の処分の仕方
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神棚には色々なものをお供えします。基本的には米と水と塩とお酒になります。これに加えて榊もきちんとお供えしなければいけません。米に関してはそのまま普通の米と混ぜて食べても問題ありません。水については、玄関先や庭にまきましょう。流しに捨ててはいけません。塩も同じような扱い方をしましょう。
お酒に関しても、水や塩と同じような処分の仕方で良いです。榊に関しては、枯れてしまったら取り替えるようにしましょう。こちらは普通に捨てても問題ありません。榊が枯れてしまうと穢れていることになるため、神様はとても嫌がります。一刻も早く神棚から取り除くべきです。
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基本的にはお供え物の処分の方法に決まりがあるわけではありません。面倒な方は水や塩もすべて流し台に捨ててしまうケースもあります。
しかし、神棚へのお供え物というのは、とても意味のあることです。それをお下がりとして食べるということが基本となっています。神道としての決まりを厳密に守っている家庭であれば、処分方法にこだわっているケースが多いでしょう。
普通の家庭ならば、あまり神経質になる必要はありません。
お供え物は食べたり飲んだりしていいのか?
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神棚にお供えするものは基本的に人間が飲み食いできるものとなっています。米や水、塩、酒、その他色々な食品をお備えます。これらの食物については、きちんとお下げした後に飲食できるものはきちんと食べましょう。
ただし、水と塩は食べる必要はありません。酒についても飲めないならば無理に飲む必要はないでしょう。お供え物には神様の力が宿るとされています。それを飲食するということは、神様の力を体に取り込むことになります。そのため、これはとても大事なことなのです。お供え物をした後に、それをきちんと飲食することで意味が生じるのです。
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たとえば、米を毎日お供えしているならば、朝にお供えしたものを夕飯に食べる米の中に混ぜてしまうと良いでしょう。これによって神様からの力を毎日体の中に取り込むことができます。神様には人間が食べられるものをお供えするという決まりがあります。
そのため、そもそもお下げしたものを人間が食べないというのはおかしなことなのです。友人からおみやげに何か美味しいものをいただいたならば、まずはそれを神棚にお供えして、神様へ与えた後にそのお下がりとして人間が美味しくいただくという流れとなっています。お供え物を捨ててしまうのは逆にマナー違反となります。
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最近の日本人は無宗教であるといわれることが多いですが、未だに自宅に神棚のある家はたくさんあります。神棚とは神様をまつるためのものであり、神棚に向かって祈りを捧げてきた文化が続いています。神様に対してはお供え物をしなければいけません。
ただ神棚を飾っているだけでは不十分なのです。日頃からお供え物をして、きちんと拝礼をすることによって、神様からの御加護を受けることができます。
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お供え物は神饌とも呼ばれます。神道においてはとても重要な物となっています。お供え物の基本は三品であり、米と塩、水です。これらをきちんと器に盛りつけて、三方あるいは折敷に載せてからお供えをします。
日頃から米と塩と水をお供えすることによって、神様に感謝の気持ちを捧げるのです。家に神棚があるならば、きちんとお供え物を用意しましょう。
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米は1升程度用意しましょう。基本的にはそのままお供えすればいいです。場合によっては洗ってからお供えすることもあります。塩と水は1合程度あれば十分です。
どうして神様にお供えするものが米と水と塩なのでしょうか。これらは人間が生きていく上で欠かせないものです。そのため、これらをお供えすることによって、神様に対して自分が生きていることの感謝を捧げるのです。
神様へのお供え物の基本は水と塩と米です。ただし、この3つしかお供えしてはいけないということではありません。これ以外にもできればお供えしておいてもらいたい物があります。
まず、お酒をお供えしましょう。量は1升ほどで大丈夫です。これに加えて、正月やその他家族にとって特別な日などには野菜やお菓子、果物などをお供えすると良いでしょう。
また、知人や親戚などから何かをもらった時には、それをお供えするのも良いです。一度お供えをしてから、神様からのお下がりとしてそれをいただくことで御加護を得られるでしょう。
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野菜や果物に関してはそれぞれの季節の旬のものを選びましょう。大根やナス、きゅうり、人参、ほうれん草といった野菜をお供えすることが多いです。色どりもきちんと考えておきましょう。
果物はりんごやみかん、なし、ぶどう、バナナなどを用意しましょう。海菜をお供えするならば、こんぶやわかめ、ひじき、のり、寒天などです。魚をお供えする時にはタイが最も望ましいです。地域ごとに風習として決まっているケースもあります。
基本的には朝にお供えをして夕方になったらお下げします。お供え物については細かい決まりがあるわけではないです。
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神様へのお供え物の基本は米と水と塩であり、これを毎日お供えします。それに加えて、毎月1日と15日にはお酒や山海の産物をお供えするのが一般的です。また、榊も1日と15日に新しい物をお供えするべきです。榊とはツバキ科の常緑樹のことであり、神木として昔から用いられています。できるだけ質の良い榊をお供えしましょう。
どうして1日と15日は重要なのでしょうか。多くの神社では毎月1日と15日に月次祭が行われます。この日は神様の日とされており、この日に神社へ参拝するとより強いご利益があるとされています。このような特別な日のため、お酒をお供えしたり、山海の産物をお供えするべきとされているのです。毎月決まった日に神様へ感謝をするお祭りを行うのはどの神社でもやっています。1日と15日に大きな意味があるというわけではないのですが、特別な日を設けていつもよりもさらに大きな感謝を神様に捧げるというのは大切なことです。
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神棚にはお供え物をするのですが、基本的にそのままずっと置いておいたのでは腐ってしまいます。腐ったものをお供えするなんてとても罰当たりなことです。できるだけ新鮮な状態にお供え物を保つことが大切です。そのため、基本的には米と水と塩は毎日交換するべきです。そうすることによって、お供え物は良い状態を保つことができて、神様への礼儀を尽くしたことになるでしょう。
酒や榊に関しては毎月1日と15日に変えればいいでしょう。これらは毎日変えなくてもある程度は日持ちします。水と米と塩は絶対に毎日交換しなければいけないものではありません。しかし、腐りやすいため、定期的にチェックする必要があります。それならば、毎日交換する方が楽だという方もいるでしょう。それほど神経質になる必要はありません。神様は慈悲深い存在であり、多少のことは大目に見てくれます。
絶対的な決まりがあるわけではなく、大切なことは心の底から神様へ感謝をしていることを示すことです。そのための方法としてお供え物があるのです。うっかり忘れてしまったからといって、それほど気に病むことはありません。自分にとってやりやすい頻度でお供え物の交換をすればよいでしょう。
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お供え物の一つに塩があります。水や米に関してはその種類に迷うことはないでしょう。しかし、塩の場合は色々なものが存在しています。普段、料理を作る時に使っている塩をそのままお供え物にして良いのか迷う方も多いでしょう。
基本的には専用の塩を選ぶと良いでしょう。お店に行けば盛り塩のための塩が売られています。一般的に使われている食塩は科学的に作られたものであり、塩の粒子は均一な形状をしていて、乾燥しています。そのため、あまり盛り塩には向いていません。天然塩が一番盛り塩には適しているとされています。
出典: item.rakuten.co.jp
ネット上のショップには色々な種類の盛り塩ようの塩が売られています。海水から精製された天然の塩であれば、神様も納得してくれるでしょう。
天然塩は食塩とは異なり、粒子の大きさはばらばらであり、水分を少し含んでいるためフレーク状になっています。そのため、そのまま器に入れるだけで自然と円錐状になります。そんなに高いものではなく、お供え物として利用する量もあまり多くはないため、定期的に購入すると良いでしょう。
由緒ある場所で得られた天然塩が売られているケースもあります。お供え物としての塩にこだわってみると良いでしょう。
お供え物に関しては配置の仕方に決まりがあります。まず、水と塩と米の場合は、米を中央に配置して、左に水、右に塩を置いてください。横一列に並べるやり方と、三角形になるように配置する方法があります。
どちらの場合でも、3つの位置関係は変わらないようにしましょう。お酒を加えて4種類のお供え物をする場合は、たとえばお酒を2つにして、五角形になるように並べる方法があります。この場合、米を中央奥にして、手前の左に水、右に塩が置かれるようにしましょう。そして、中央の左右にそれぞれ酒を配置してください。基本的に酒は榊の前に配置します。
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もっとも重要なことは米を常に真ん中に配置することです。たまに間違えた資料が出回っていることがありますが、どんな時でも米は中央になるようにしましょう。元々、米という漢字の本来の意味は、四方八方へと神様の恵みが広がっている様子を現しています。つまり、米は真ん中に置かれなければいけないのです。そうすることによって、神様の恵みがあらゆる方向へと広がっていきます。水を中央にするべきだと説明されているものは間違えです。
ちゃんとした配置で神様にお供え物をすることによって、きちんとお祈りができます。
お供え物は毎日変えるべきなのでしょうか。本来の方法としては米と塩と水は毎日取り替えるべきです。そうすれば、常に神様に対して新鮮なものをお供えすることができます。お供え物というのは、人間が神様に感謝を示すために行う大事な儀式なのです。そのため、信仰心の厚い方の場合は几帳面に毎日取り替えることが多いです。
しかし、厳密に決まっているわけではありません。また、毎日取り替えるのは大変です。そこで、腐らない程度であれば、お供え物をそのまま放置しておいても良いでしょう。ただし、限度があるため、ある程度の日数で取り替えるべきです。
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それではお供え物はいつ下げるべきなのでしょうか。神棚に関しては、基本的には礼拝をした後にすぐ下げても構わないことになっています。たとえば、神社で祭典が行われる際には、祭儀がスタートしてすぐにお供えをします。そして、祭儀が終了する前にお供え物を下げるのが普通です。
すぐに下げないのであれば、お供え物が腐らない程度の時間までは置いておいても問題ないでしょう。もしお供え物が腐ったり、傷んでしまうと、汚れたものをお供えしていることになるため、それはとても罰当たりな行為です。そうならないように気をつけましょう。
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神棚にはお供え物をしなければいけません。これは一体誰がやるべきなのでしょうか。昔は男性がやるべきものとされていました。女性というのは穢れた存在であり、女性がお供え物をするのは罰当たりな行為とされていたのです。これはおそらく女性は生理があるためでしょう。人間の血というのは、少なくとも日本においては穢れたものの象徴となっているからです。
そのため、今でも地方によっては、女性が神棚へお供え物をすることが禁止されているケースもあります。ただし、このような風習というのは時代や地域によって異なっています。今では女性が神棚にお供え物をすることは普通に行われています。むしろそちらの方が一般的かもしれません。男性は仕事に出かけていることが多いため、専業主婦が任されることが多いのです。
お供え物を誰がやるのかはきちんと家族で話し合っておきましょう。ひょっとしたら、女性がやることに抵抗を覚える方がいるかもしれません。その場合は、きちんと事情を説明するべきでしょう。結局、それぞれの家庭内でよく話し合いをして、納得できるやり方を選ぶしかないのです。特に正解のやり方が存在するわけではないため気をつけましょう。
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神棚には色々なものをお供えします。基本的には米と水と塩とお酒になります。これに加えて榊もきちんとお供えしなければいけません。米に関してはそのまま普通の米と混ぜて食べても問題ありません。水については、玄関先や庭にまきましょう。流しに捨ててはいけません。塩も同じような扱い方をしましょう。
お酒に関しても、水や塩と同じような処分の仕方で良いです。榊に関しては、枯れてしまったら取り替えるようにしましょう。こちらは普通に捨てても問題ありません。榊が枯れてしまうと穢れていることになるため、神様はとても嫌がります。一刻も早く神棚から取り除くべきです。
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基本的にはお供え物の処分の方法に決まりがあるわけではありません。面倒な方は水や塩もすべて流し台に捨ててしまうケースもあります。
しかし、神棚へのお供え物というのは、とても意味のあることです。それをお下がりとして食べるということが基本となっています。神道としての決まりを厳密に守っている家庭であれば、処分方法にこだわっているケースが多いでしょう。
普通の家庭ならば、あまり神経質になる必要はありません。
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神棚にお供えするものは基本的に人間が飲み食いできるものとなっています。米や水、塩、酒、その他色々な食品をお備えます。これらの食物については、きちんとお下げした後に飲食できるものはきちんと食べましょう。
ただし、水と塩は食べる必要はありません。酒についても飲めないならば無理に飲む必要はないでしょう。お供え物には神様の力が宿るとされています。それを飲食するということは、神様の力を体に取り込むことになります。そのため、これはとても大事なことなのです。お供え物をした後に、それをきちんと飲食することで意味が生じるのです。
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たとえば、米を毎日お供えしているならば、朝にお供えしたものを夕飯に食べる米の中に混ぜてしまうと良いでしょう。これによって神様からの力を毎日体の中に取り込むことができます。神様には人間が食べられるものをお供えするという決まりがあります。
そのため、そもそもお下げしたものを人間が食べないというのはおかしなことなのです。友人からおみやげに何か美味しいものをいただいたならば、まずはそれを神棚にお供えして、神様へ与えた後にそのお下がりとして人間が美味しくいただくという流れとなっています。お供え物を捨ててしまうのは逆にマナー違反となります。
コツ・ポイント
神棚へのお供え物についての取り扱い方を説明してきました。お供え物には一体何を選べばいいのか、お供え物はいつお下げして、それをどう処理すればいいのかなど必要なことはすべて解説しています。これらの知識を活かして、実際に神棚へお供え物をしましょう。きちんとしたルールを守れば、神様から力を得られます。