肘掛も背もたれも無いシンプルな椅子、スツール。ソファのようにくつろいだりできないし、ワーキングチェアほど機能的でもありません。が、シンプルゆえに応用範囲が広く、そこが人気の家具です。場所もとらず、持ち運びも楽で、多彩な暮らし方に対応できるスツールを、2番目の椅子にいかがですか。
スツールとは
スツールとは、肘掛と背もたれのない、比較的小ぶりな1人掛けの椅子のことです。スツールの歴史は家具の中でもとても古い部類に入り、古代エジプト時代にはすでに今のスツールと同じような形のものが使われていました。まずは基本と言える、丸い4本脚のスツールと、x脚の折りたたみスツールをご紹介します。どちらもデザインがほぼ変わらないまま、今に受け継がれています。
4本脚のアンティークスツール
4本脚に丸い座面タイプのスツールです。スツールと言えば、このタイプが真っ先に浮かびますね。このスツール、なんと古代エジプトの昔から、ほぼ同じ形なのだそうです。実は、私の実家にも、このタイプのスツールがあります。よいものは変わらないと言いますが、ほっこりかわいらしいこのデザインは、とても普遍的なデザインでもあったのです。
x脚の折りたたみスツール
出典: www.naste.jp
こちらもお馴染み、x型の脚の折りたたみスツールです。家具と言うよりはアウトドアのイメージが強いですが、折りたたみスツールも、丸い4本脚スツール同様、古代エジプト時代からあった由緒正しい家具です。丸いスツールが家庭内でそのまま置かれていたのに対して、こちらは、公の場で使われる事が多いフォーマルなものだったようです。
色々なスツール
軽くて持ち運びやすく、小ぶりで邪魔にならないうえ、折りたためたり重ねられたりと手軽で便利なスツール。時代の流れに応じて多様化し、今や驚くほど多彩になっています。
ミルクスツール
出典: www.r88.jp
ミルクスツールとは、牛乳搾りの際に使われていたスツールです。雑貨屋さんでも時々見かけますね。写真のように、3本脚に持ち手のついた小さなスツールで、壁にも掛けられるようになっています。3本脚は、床が平らでなくても、安定して置けるので、牛舎で持ち運んで使うのに便利だったのでしょう。とてもかわいらしいこのデザインは、実用から生まれたものだったのです。
猫脚スツール
出典: www.himalayanet.co.jp
猫脚スツールとは、写真スツールの脚の部分、猫の脚に似ていませんか。これが、猫脚スツールです。ドレッサースツール等によく用いられていますね。ため息が出るような優美な曲線を持った猫脚は、ヨーロッパのアンティーク家具のイメージがありますが、元々は中国発祥です。シルクロードを通じてヨーロッパに渡り、白く塗られた、お姫様仕様が大流行したのです。
陶器のガーデンスツール
出典: dreamfundesign.com
ガーデンスツールとは、文字通り、庭に置くスツールです。こちらは、タルの形をした、美しい絵が描かれた、中国製の陶器のガーデンスツールです。このタイプのスツールは、日本ではあまり見かけないのですが、海外では、かなりポピュラーなもののようで、ガーデンスツールでありながら、写真のようにベッドルームに使ったり、リビングのサイドテーブルとして使っている例もありました。
フットスツール・オットマン
出典: vanilla-kagu.com
フットスツールとは、脚を乗せるためのスツールで、背が低く、上にクッションがついているものが多いです。ソファとセットになっているオットマンを見かけますが、あれもフットスツールです。元々は、オスマン帝国にあった、全体を布で覆い、座面にクッションがついているタイプの椅子がヨーロッパにもたらされ、オスマン帝国の英語読みから、オットマンと呼ばれるようになりました。
収納付きスツール
出典: item.rakuten.co.jp
収納のついたスツールです。写真のように、キューブ型のフットスツールタイプのものから、ベンチチェストと言った方がぴったりくる大きなものまで、収納付きのスツールも、とても多彩です。キューブを並べて、ソファ風に使ったり、ラタンのような風通しのよいものを利用して、パウダールームの収納家具兼スツールという使い方など、いろんなシーンで活躍しそうです。
ステップスツール
出典: www.ikea.com
IKEAのステップスツールです。階段がついて上りやすくなったスツールで、踏み台として使う時にらくちんです。IKEAらしい、シンプルナチュラルなスツールです。また、DIYの材料にしておめかしするのも楽しそうですし、2階建てに見えるステップを利用して、飾りだなとして使うのもいいですね。利用範囲の広い、優秀なスツールです。
シューメーカーチェアー
出典: item.rakuten.co.jp
北欧デンマークの家具メーカー、ワーナー社の、シューメーカーチェアです。靴職人が、座り心地を良くするために、ミルクスツールの座面を削っているのを見て、インスピレーションを得、このデザインを思いついたそうです。北欧家具らしい、シンプルでおしゃれなデザインに、スツールでありながら、長時間座っても疲れない座り心地が人気です。
アルテック スツール60
出典: www.fashion-headline.com
北欧家具の代表的ブランド、アルティックのアイコン、スツール60です。80年間変わらないデザインで、世界で800万台以上売れたロングセラースツールです。白樺で作られた美しいスツールは、どんどん重ね置きできる、脚の曲線が最大のポイントです。美しさと機能性を兼ね備えたスツール60には、3本脚と4本脚のものがあります。
PK91 フォールディングスツール
出典: www.republicstore-keizo.com
フォールディングスツールとは、折りたためるタイプのスツールの事です。こちらは、北欧を代表する家具メーカー、フリッツ・ハンセンの名作スツール、PK91。家具デザイナー、ポール・ケアホルムが、1961年にデザインしました。ポール・ケアホルムのデザインは、あらゆる無駄をそぎ落とし、必要な機能だけを満たすという、ミニマムデザインが特徴です。シャープな機能美がかっこいいですね。
スツールを利用して
座るだけとは限らない、スツールのいろいろな利用法を紹介します。
飾りだなとして
出典: blog.livedoor.jp
でしゃばらなくて、どこにでも馴染む家具、スツール。ナチュラルタイプのものは、飾り棚としても優秀です。玄関に置いて、かばんも置ける飾り棚にしたり、お庭やベランダに置いて、観葉植物を飾ったり、ベッドサイドにおいて、ルームランプとおしゃれ雑貨をコーディネートしたりと、置く場所と、飾るものによって、多彩なレイアウトが楽しめます。
サイドテーブルとして
スツールをサイドテーブルとして利用するというもの、とてもポピュラーな利用法です。写真はオットマンをサイドテーブルとして利用しています。くつろぎたい時にはフットスツールに、お茶を飲みたい時には、サイドテーブルに、来客時には、椅子として、スツールの面目躍如といったところでしょうか。大きなソファセットは圧迫感があってちょっと、という場合にも、オットマンはいいですね。
カウンターキッチンに
スツールは、小さな家具なので、数個まとめて購入するのもよさそうです。背の高いスツールがあれば、キッチンワゴンや、キッチンカウンターが、軽食用のダイニングセットに早変わりします。カウンターとスツールで、ホームバー風に使うのもおしゃれですね。写真のスツールは、そのものずばり、カウンタースツールと呼ぶそうです。
踏み台として
出典: stylestore.jp
もちろん、踏み台としても使えます。実は、スツールの置き場所としてオススメしたいのが、キッチンです。写真のように高い棚のものを取る時の踏み台として、料理の時のサイドテーブルとして、ちょっとひと休みしたい時の椅子として、作りがしっかりしていて、実用的なデザインのスツールは、キッチンできっと役にたってくれます。
スツールとは、肘掛と背もたれのない、比較的小ぶりな1人掛けの椅子のことです。スツールの歴史は家具の中でもとても古い部類に入り、古代エジプト時代にはすでに今のスツールと同じような形のものが使われていました。まずは基本と言える、丸い4本脚のスツールと、x脚の折りたたみスツールをご紹介します。どちらもデザインがほぼ変わらないまま、今に受け継がれています。
4本脚のアンティークスツール
4本脚に丸い座面タイプのスツールです。スツールと言えば、このタイプが真っ先に浮かびますね。このスツール、なんと古代エジプトの昔から、ほぼ同じ形なのだそうです。実は、私の実家にも、このタイプのスツールがあります。よいものは変わらないと言いますが、ほっこりかわいらしいこのデザインは、とても普遍的なデザインでもあったのです。
x脚の折りたたみスツール
出典: www.naste.jp
こちらもお馴染み、x型の脚の折りたたみスツールです。家具と言うよりはアウトドアのイメージが強いですが、折りたたみスツールも、丸い4本脚スツール同様、古代エジプト時代からあった由緒正しい家具です。丸いスツールが家庭内でそのまま置かれていたのに対して、こちらは、公の場で使われる事が多いフォーマルなものだったようです。
軽くて持ち運びやすく、小ぶりで邪魔にならないうえ、折りたためたり重ねられたりと手軽で便利なスツール。時代の流れに応じて多様化し、今や驚くほど多彩になっています。
ミルクスツール
出典: www.r88.jp
ミルクスツールとは、牛乳搾りの際に使われていたスツールです。雑貨屋さんでも時々見かけますね。写真のように、3本脚に持ち手のついた小さなスツールで、壁にも掛けられるようになっています。3本脚は、床が平らでなくても、安定して置けるので、牛舎で持ち運んで使うのに便利だったのでしょう。とてもかわいらしいこのデザインは、実用から生まれたものだったのです。
猫脚スツール
出典: www.himalayanet.co.jp
猫脚スツールとは、写真スツールの脚の部分、猫の脚に似ていませんか。これが、猫脚スツールです。ドレッサースツール等によく用いられていますね。ため息が出るような優美な曲線を持った猫脚は、ヨーロッパのアンティーク家具のイメージがありますが、元々は中国発祥です。シルクロードを通じてヨーロッパに渡り、白く塗られた、お姫様仕様が大流行したのです。
陶器のガーデンスツール
出典: dreamfundesign.com
ガーデンスツールとは、文字通り、庭に置くスツールです。こちらは、タルの形をした、美しい絵が描かれた、中国製の陶器のガーデンスツールです。このタイプのスツールは、日本ではあまり見かけないのですが、海外では、かなりポピュラーなもののようで、ガーデンスツールでありながら、写真のようにベッドルームに使ったり、リビングのサイドテーブルとして使っている例もありました。
フットスツール・オットマン
出典: vanilla-kagu.com
フットスツールとは、脚を乗せるためのスツールで、背が低く、上にクッションがついているものが多いです。ソファとセットになっているオットマンを見かけますが、あれもフットスツールです。元々は、オスマン帝国にあった、全体を布で覆い、座面にクッションがついているタイプの椅子がヨーロッパにもたらされ、オスマン帝国の英語読みから、オットマンと呼ばれるようになりました。
収納付きスツール
出典: item.rakuten.co.jp
収納のついたスツールです。写真のように、キューブ型のフットスツールタイプのものから、ベンチチェストと言った方がぴったりくる大きなものまで、収納付きのスツールも、とても多彩です。キューブを並べて、ソファ風に使ったり、ラタンのような風通しのよいものを利用して、パウダールームの収納家具兼スツールという使い方など、いろんなシーンで活躍しそうです。
ステップスツール
出典: www.ikea.com
IKEAのステップスツールです。階段がついて上りやすくなったスツールで、踏み台として使う時にらくちんです。IKEAらしい、シンプルナチュラルなスツールです。また、DIYの材料にしておめかしするのも楽しそうですし、2階建てに見えるステップを利用して、飾りだなとして使うのもいいですね。利用範囲の広い、優秀なスツールです。
シューメーカーチェアー
出典: item.rakuten.co.jp
北欧デンマークの家具メーカー、ワーナー社の、シューメーカーチェアです。靴職人が、座り心地を良くするために、ミルクスツールの座面を削っているのを見て、インスピレーションを得、このデザインを思いついたそうです。北欧家具らしい、シンプルでおしゃれなデザインに、スツールでありながら、長時間座っても疲れない座り心地が人気です。
アルテック スツール60
出典: www.fashion-headline.com
北欧家具の代表的ブランド、アルティックのアイコン、スツール60です。80年間変わらないデザインで、世界で800万台以上売れたロングセラースツールです。白樺で作られた美しいスツールは、どんどん重ね置きできる、脚の曲線が最大のポイントです。美しさと機能性を兼ね備えたスツール60には、3本脚と4本脚のものがあります。
PK91 フォールディングスツール
出典: www.republicstore-keizo.com
フォールディングスツールとは、折りたためるタイプのスツールの事です。こちらは、北欧を代表する家具メーカー、フリッツ・ハンセンの名作スツール、PK91。家具デザイナー、ポール・ケアホルムが、1961年にデザインしました。ポール・ケアホルムのデザインは、あらゆる無駄をそぎ落とし、必要な機能だけを満たすという、ミニマムデザインが特徴です。シャープな機能美がかっこいいですね。
座るだけとは限らない、スツールのいろいろな利用法を紹介します。
飾りだなとして
出典: blog.livedoor.jp
でしゃばらなくて、どこにでも馴染む家具、スツール。ナチュラルタイプのものは、飾り棚としても優秀です。玄関に置いて、かばんも置ける飾り棚にしたり、お庭やベランダに置いて、観葉植物を飾ったり、ベッドサイドにおいて、ルームランプとおしゃれ雑貨をコーディネートしたりと、置く場所と、飾るものによって、多彩なレイアウトが楽しめます。
サイドテーブルとして
スツールをサイドテーブルとして利用するというもの、とてもポピュラーな利用法です。写真はオットマンをサイドテーブルとして利用しています。くつろぎたい時にはフットスツールに、お茶を飲みたい時には、サイドテーブルに、来客時には、椅子として、スツールの面目躍如といったところでしょうか。大きなソファセットは圧迫感があってちょっと、という場合にも、オットマンはいいですね。
カウンターキッチンに
スツールは、小さな家具なので、数個まとめて購入するのもよさそうです。背の高いスツールがあれば、キッチンワゴンや、キッチンカウンターが、軽食用のダイニングセットに早変わりします。カウンターとスツールで、ホームバー風に使うのもおしゃれですね。写真のスツールは、そのものずばり、カウンタースツールと呼ぶそうです。
踏み台として
出典: stylestore.jp
もちろん、踏み台としても使えます。実は、スツールの置き場所としてオススメしたいのが、キッチンです。写真のように高い棚のものを取る時の踏み台として、料理の時のサイドテーブルとして、ちょっとひと休みしたい時の椅子として、作りがしっかりしていて、実用的なデザインのスツールは、キッチンできっと役にたってくれます。
コツ・ポイント
いかがでしたか?気になるスツールはあったでしょうか。多彩な使い方ができるスツールは、現在の住宅事情にもとてもマッチしていて、人気上昇中です。シンプルで小ぶりな家具なので、DIYしている方もたくさんいらしゃいました。1家に1台はスツールほしいですね。