部屋の広さはこれぐらい、とか、窓の大きさはこれぐらい、といったような感じで、家づくりには、「当たり前」の一般的な常識というものがたくさんあります。そして既製品は大抵、こうした「当たり前」を基準にしてつくられています。全てをこうした「当たり前」に従って家づくりをするということは、食堂で定食を注文するようなものなので、確かにハズレは少ないのかもしれません。ただ、本当にそれだけでいいものでしょうか?どんなものでも深く知れば知るほど、そうした「当たり前」のものだけでは飽き足らなくなるものです。まして、家づくりは多くの人にとって、人生で一度あるかないかの大事業のはずです。どこかに自分達らしい工夫があってもいいのではないでしょうか?すべてが「当たり前」でなくてもいいんです!
ここでは、部分的に「当たり前」を見直すことで、魅力的な空間をつくり出そうと工夫した例を紹介したいと思います。
窓の大きさに決まりなんてありません!長さ15メートルの蛇行する窓

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
緑の多い、広々とした環境。
その中に置かれた木の箱のような家。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
木の箱によって、しっかりと守られた屋内空間をつくり出していますが、周囲の緑豊かな広々とした感じも、せっかくなので、箱の中に採り込みたいと考えました。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
そこで、ウッドデッキのテラスによって、外の気持ちのいい光や風を、木の箱の奥深くにまで採り込んでいます。
ウッドデッキのテラスは、屋内と床の段差無しで繋がっています。
守られた木の箱の中は、屋外も屋内も一繋がりになった、広々とした空間にしたいと考えたからです。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
さらに、そのような広々とした空間を実現するために、木の箱の中は、出来るだけ視界を遮る壁を減らし、ガラスの窓だけで仕切るようにしてあります。
そのため、通常の住宅の窓は、2、3メートルの長さが「当たり前」になっているところを、この家では、15メートル近い長さの蛇行する窓をつくりました。
実現したい家のイメージによっては、窓の長さなどの「当たり前」にとらわれる必要はありません。
家と庭を繋ぐ!長さ10メートルの縁側

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
この家の南側は山になっていて、そちら側からの視線を気にする必要はなく、プライバシーは十分に守られていました。
そのため、南側に床から天井までの大きな窓をつくり、家全体を、庭と一体になった広々とした空間にしようと考えました。

出典: www.architect-w.com / Nakama Kunihiko Architects
窓の先には、床を延長するように縁側をつくりました。その長さ、およそ10メートル!
最近では、ひとつの窓の前に付いた、せいぜい2、3メートルの長さの縁側が普通になっていますが、そんな「当たり前」を気にする必要はありません。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
庭と一体になった気持ちのいい空間を実現するためには、「当たり前」ではない長さの縁側が、どうしても必要でした。
制限を超えて家を拡げる!長さ10メートルの巨大な出窓

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
敷地には、そこに建てることが出来る家の面積が、法律で定められています。
しかし、あまり広くない敷地の場合には、そうした制限を超えて、もう少し広い家を建てることが出来ないものだろうか、と考えてしまうものです。まして、変形した難しい敷地などの場合には尚更です。
この家は、決して広いとは言えない、奥に細長い三角形の敷地に建っています。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
決して広いとは言えない、奥に細長い三角形の変形敷地。厳しい高さ制限。
そうした様々な制約の中で、出来るだけ広々とした空間をつくり出すために、出窓を付けることを考えました。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
道路に面した正面にも、印象的な出窓が付いていますが、側面の3階部分にも、大きな出窓が付いています。
その長さ、およそ10メートル!
実は出窓は、外壁からの出っ張りが50cm以内とか、床からの高さが30cm以上などといった、いくつかの条件をクリアすると、面積制限の対象となる、法律上の床面積には入らないことになっています。
(自治体などによっては、法律の解釈が異なる場合がありますので、必ず事前に確認してください)

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
こうした決まりを使うことで、面積の制限を超えて、もっと広い空間を実現しようと考えました。
クリアすべき条件の中には、出窓の長さについての決まりはありません。どんな長さの出窓をつくってもいいのです!
それならばということで、「当たり前」の出窓の長さをはるかに超えて、長さおよそ10メートルの出窓をつくりました。
面積にすると4畳半ぐらい。法律をキチンと守りながら、家を拡げることが出来ました。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
また、出窓の高さは、通常の椅子の高さぐらいにしてあります。
そこに腰掛ければ、テーブルを置くだけで、ダイニングとしても使うことが出来るように、工夫してあります。
椅子を置くスペースが減れば、細長い空間をその分だけ広く使うことが出来ますから。
窓の大きさに決まりなんてありません!長さ15メートルの蛇行する窓

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
緑の多い、広々とした環境。
その中に置かれた木の箱のような家。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
木の箱によって、しっかりと守られた屋内空間をつくり出していますが、周囲の緑豊かな広々とした感じも、せっかくなので、箱の中に採り込みたいと考えました。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
そこで、ウッドデッキのテラスによって、外の気持ちのいい光や風を、木の箱の奥深くにまで採り込んでいます。
ウッドデッキのテラスは、屋内と床の段差無しで繋がっています。
守られた木の箱の中は、屋外も屋内も一繋がりになった、広々とした空間にしたいと考えたからです。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
さらに、そのような広々とした空間を実現するために、木の箱の中は、出来るだけ視界を遮る壁を減らし、ガラスの窓だけで仕切るようにしてあります。
そのため、通常の住宅の窓は、2、3メートルの長さが「当たり前」になっているところを、この家では、15メートル近い長さの蛇行する窓をつくりました。
実現したい家のイメージによっては、窓の長さなどの「当たり前」にとらわれる必要はありません。
家と庭を繋ぐ!長さ10メートルの縁側

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
この家の南側は山になっていて、そちら側からの視線を気にする必要はなく、プライバシーは十分に守られていました。
そのため、南側に床から天井までの大きな窓をつくり、家全体を、庭と一体になった広々とした空間にしようと考えました。

出典: www.architect-w.com / Nakama Kunihiko Architects
窓の先には、床を延長するように縁側をつくりました。その長さ、およそ10メートル!
最近では、ひとつの窓の前に付いた、せいぜい2、3メートルの長さの縁側が普通になっていますが、そんな「当たり前」を気にする必要はありません。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
庭と一体になった気持ちのいい空間を実現するためには、「当たり前」ではない長さの縁側が、どうしても必要でした。
制限を超えて家を拡げる!長さ10メートルの巨大な出窓

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
敷地には、そこに建てることが出来る家の面積が、法律で定められています。
しかし、あまり広くない敷地の場合には、そうした制限を超えて、もう少し広い家を建てることが出来ないものだろうか、と考えてしまうものです。まして、変形した難しい敷地などの場合には尚更です。
この家は、決して広いとは言えない、奥に細長い三角形の敷地に建っています。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
決して広いとは言えない、奥に細長い三角形の変形敷地。厳しい高さ制限。
そうした様々な制約の中で、出来るだけ広々とした空間をつくり出すために、出窓を付けることを考えました。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
道路に面した正面にも、印象的な出窓が付いていますが、側面の3階部分にも、大きな出窓が付いています。
その長さ、およそ10メートル!
実は出窓は、外壁からの出っ張りが50cm以内とか、床からの高さが30cm以上などといった、いくつかの条件をクリアすると、面積制限の対象となる、法律上の床面積には入らないことになっています。
(自治体などによっては、法律の解釈が異なる場合がありますので、必ず事前に確認してください)

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
こうした決まりを使うことで、面積の制限を超えて、もっと広い空間を実現しようと考えました。
クリアすべき条件の中には、出窓の長さについての決まりはありません。どんな長さの出窓をつくってもいいのです!
それならばということで、「当たり前」の出窓の長さをはるかに超えて、長さおよそ10メートルの出窓をつくりました。
面積にすると4畳半ぐらい。法律をキチンと守りながら、家を拡げることが出来ました。

出典: www.ac.auone-net.jp / Nakama Kunihiko Architects
また、出窓の高さは、通常の椅子の高さぐらいにしてあります。
そこに腰掛ければ、テーブルを置くだけで、ダイニングとしても使うことが出来るように、工夫してあります。
椅子を置くスペースが減れば、細長い空間をその分だけ広く使うことが出来ますから。
コツ・ポイント
家づくりで、「当たり前」と思われていることを、何か一つでも見直してみると、そこに大きな可能性が広がることがあります。
新築であっても、リフォームであっても、そうした家づくりの工夫は、実はいろいろと考えられます。
そうした楽しい工夫に背を向けて、すべてを「当たり前」の通りに建てるなんて勿体ない!
せっかくの家づくりですから、そうした工夫がいっぱいつまった、楽しい家にしてみてはいかがでしょうか!