純和風の家、畳だけの家というのは都市部では特に少なくなりました。それでも靴を脱いだ生活が多いですよね。ソファはるけどソファを背にして床に座る、なんてこともあるのではないですか?そういうこともあって、素足で触れる床材はできるだけ無垢のフローリングなどの床材、なるべくいいものを使おうと思っています。同時に、床や床みたいなところにすわれる工夫も良くしています。そんなスキップフロアの階段やベンチをご紹介します。
スキップフロアの階段
バリアフリーということで、段差のない空間もいいのですが、条件によっては段差を生かすということもあります。個人の住宅では、中途半端な段差は危ないだけですが、はっきりした段差はスペースにメリハリをつけるのにはとてもいいものです。
スキップフロアの段差は90cm以内程度にしておくと、空間がつながった感じになります。逆に区切りたいときは、それ以上にいておけばいいわけです。
![7a3f474d 16b0 4b79 9e2d ebc4c9150748](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/7a3f474d-16b0-4b79-9e2d-ebc4c9150748.jpg?w=348&t=r)
軽井沢の家
リビングルーム
二段スキップしたところにダイニングとキッチン
ここでは二段=40cm弱の段差です。ソファやこの段差の階段に座って談笑するイメージでつくりました。写真から外れていますが、左には薪ストーブがあります。
![3a200858 18b2 4159 bf9d 2224f04c63c0](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/3a200858-18b2-4159-bf9d-2224f04c63c0.jpg?w=348&t=r)
ダイニングの横から二段下がったリビングを見る。冬には薪ストーブを前にこの段差に座るイメージ。
ダイニングテーブルのある手前側は天井に近く、落ち着いた空間に。二段降りたリビングは天井がその分高くなります。広々と、奥のウッドデッキへと連続する場所になります。床は無垢のカバフローリング、ワックス仕上げです。
![0390f46c 66bf 4595 93ea dfc0406d0f30](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/0390f46c-66bf-4595-93ea-dfc0406d0f30.jpg?w=348&t=r)
スキップフロアでつながるリビングとダイニング
三段の段差でつながる、リビング・ダイニング・キッチン。
階段の段差、二段目にあわせて左側にベンチ。ソファを置かずにベンチや床に座る生活を選びました。床は桧の無垢フローリングになります。手触り、足触り、キメが細かくていいです。
![09e8ae07 ecc9 4c4f a9ed b51e28e5dec1](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/09e8ae07-ecc9-4c4f-a9ed-b51e28e5dec1.jpg?w=348&t=r)
人が集まったときには、こんな風に最後に記念写真。すごく便利ですよ(笑)
たくさん人が集まったあとには、段差に座って記念撮影ができます(笑)大勢の人がきたのでリビングにもテーブル(ただの板)を出して使っています。
![B065810f 7391 49cf 8a71 063dbf52a2de](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/b065810f-7391-49cf-8a71-063dbf52a2de.jpg?w=348&t=r)
こちらは、ダイニングからリビングへとスキップ。手前がダイニングテーブルが置かれる予定のスペース。
2階のダイニングとキッチンのスペースです。奥に斜めにリビングルーム。天井高の違う空間が連続しています。広めの斜めの階段は思わず座りたくなる場所です。
![2976420c 6c3a 4ce7 b719 719508c700dd](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/2976420c-6c3a-4ce7-b719-719508c700dd.jpg?w=348&t=r)
ここに座りながら、料理をする人と話せます。例えば、お子さんとお母さんと。
キッチンを囲んだカウンターと近い位置なのでお子さんとお母さんがお話をする情景も生まれます。キッチンからはお子さんたちの様子も近くに見えます。
家具で椅子で床のようなベンチ
![29a84a0c 6c1a 4c3d 8c9f b0354c5fa792](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/29a84a0c-6c1a-4c3d-8c9f-b0354c5fa792.jpg?w=348&t=r)
ダイニングテーブルは片方は椅子、片方(壁側)はベンチに腰をかけるようにしました。
吹き抜けの空間があるLDK。左手にベンチを連続させました。
![Aa0bee27 ac64 4a54 a2ae 315563ae43d6](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/aa0bee27-ac64-4a54-a2ae-315563ae43d6.jpg?w=348&t=r)
この家では、ベンチをずっと連続させています。ベンチは上げフタ式で、その中は収納になります。
お子さんたちのグループが遊びに来た時に、こどもたちにおやつを上げてズラっと座る様子はなかなかの光景だったそうですよ(笑)
![591e9129 ee2a 4c78 8e52 5c1d7e9907f6](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/591e9129-ee2a-4c78-8e52-5c1d7e9907f6.jpg?w=348&t=r)
普段はこんな風に。座布団をならべて。座布団を置ける大きさとしたのは、あぐらをかいてベンチの上に座っても落ち着くからなんです。
![024afe65 b92a 4ae9 9b55 af9f891cdc90](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/024afe65-b92a-4ae9-9b55-af9f891cdc90.jpg?w=696&t=r)
吹き抜けの上から見ると、このようにぐるっとベンチです。階段の最初の段も兼ねています。
![6d24bca0 0ab2 45df 865c 8cd3d955f1bf](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/6d24bca0-0ab2-45df-865c-8cd3d955f1bf.jpg?w=348&t=r)
スキップフロア階段の2段目とベンチの高さを合わせました。
リビングには座るところがたくさんです。階段も床もベンチも、あまり名前を区別するのは意味がありません。ずるっとすわれるのが面白いです。ここにきて初めて階段をあがった!という赤ちゃんが何人もいます(笑)
床からあげた畳〜小上がりの空間
リビングの一角につくりる、小上がりの畳スペースというのも大変いい場所になります。やっぱり畳っていいな、という声もよく聞きます。実用的?には取り込んだ洗濯物を借りお期しておく、というのもあります。扉を閉められるようにしておけば、ゲスト用のちょっとお泊まりのスペース、予備室にもなります。
![E5b1d21f ca4d 4e6c bf2d 5b91c13ae143](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/e5b1d21f-ca4d-4e6c-bf2d-5b91c13ae143.jpg?w=696&t=r)
リビングの一角の小上がりの畳スペース。
畳のスペースは、もちろんフローリングの床と段差なしで連続させることもできます。段差をつけるということは、少しスペースを区切ることができる、ということ、それから段差があるのでその下を収納とすることができるということ、そして軽く腰掛けることができるのが利点ですね。
![0fbe6a3d bcbd 4f08 b61d ffcb0847ec70](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/0fbe6a3d-bcbd-4f08-b61d-ffcb0847ec70.jpg?w=348&t=r)
こちらはリビングに接する一室。わざと段差をもうけて、下は収納に。
![3bf0bd59 e24a 4b09 8c55 e6e6f5811907](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/3bf0bd59-e24a-4b09-8c55-e6e6f5811907.jpg?w=348&t=r)
こちらもリビングの一角に。
リビングの奥でほんの畳二畳+αのスペース。広々とした空間の中の落ち着いたスペースとしてうまく機能しています。
掘りごたつ
掘りこたつ式の場所も面白いものです。子どもたちはだいたい一度は潜りますね(笑)ヒーターを仕込んでおけばホントの掘りごたつになって良かったという声もあります。この辺はそこまでヘビーに使うのか、という想定、あとは予算だけの問題です。
![21f4bb78 bdf7 4857 8de7 3037dfb28b91](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/21f4bb78-bdf7-4857-8de7-3037dfb28b91.jpg?w=348&t=r)
右側はキッチン背面のカウンターの延長。リビングまで少しつなげて掘りごたつ式に。
キッチンと連続するカウンターなのでお子さんが小さいうちはキッチンから目が届き、便利です。
![80f810f4 a70c 45a7 b554 5f1c1982d4bf](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/80f810f4-a70c-45a7-b554-5f1c1982d4bf.jpg?w=348&t=r)
左奥が掘りごたつ式のスペース。お父さんの書斎的な場所です。床は桧の無垢材。
掘りごたつ式な分、床上に高さがでない、存在感が小さくなるのがいいところでもありますね。床が気持ちいい素材なら最高です。
ウッドデッキに作り付けベンチ
![0d76997d 4340 408e 97d0 352640dafd87](https://iemo.cdn-dena.com/uploads/2015/04/06/0d76997d-4340-408e-97d0-352640dafd87.jpg?w=348&t=r)
ウッドデッキと同じ素材、色でアウトドアのベンチを作り付けました。
リビング外のウッドデッキに、ベンチを作り付けてもらいました。大工さんのお手製です。先日はお隣の猫ちゃんが気持ち良さそうに寝ていたそうです(笑)
設計・監理
大庭建築設計事務所 一級建築士事務所
URL:http://www5a.biglobe.ne.jp/~obw/
住所:153-0061東京都目黒区中目黒2-7-11宮岸ビル4F
電話:03-5721-2822 FAX:03-3716-8459
E-mail:[email protected]
バリアフリーということで、段差のない空間もいいのですが、条件によっては段差を生かすということもあります。個人の住宅では、中途半端な段差は危ないだけですが、はっきりした段差はスペースにメリハリをつけるのにはとてもいいものです。
スキップフロアの段差は90cm以内程度にしておくと、空間がつながった感じになります。逆に区切りたいときは、それ以上にいておけばいいわけです。
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軽井沢の家
リビングルーム
二段スキップしたところにダイニングとキッチン
ここでは二段=40cm弱の段差です。ソファやこの段差の階段に座って談笑するイメージでつくりました。写真から外れていますが、左には薪ストーブがあります。
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ダイニングの横から二段下がったリビングを見る。冬には薪ストーブを前にこの段差に座るイメージ。
ダイニングテーブルのある手前側は天井に近く、落ち着いた空間に。二段降りたリビングは天井がその分高くなります。広々と、奥のウッドデッキへと連続する場所になります。床は無垢のカバフローリング、ワックス仕上げです。
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スキップフロアでつながるリビングとダイニング
三段の段差でつながる、リビング・ダイニング・キッチン。
階段の段差、二段目にあわせて左側にベンチ。ソファを置かずにベンチや床に座る生活を選びました。床は桧の無垢フローリングになります。手触り、足触り、キメが細かくていいです。
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人が集まったときには、こんな風に最後に記念写真。すごく便利ですよ(笑)
たくさん人が集まったあとには、段差に座って記念撮影ができます(笑)大勢の人がきたのでリビングにもテーブル(ただの板)を出して使っています。
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こちらは、ダイニングからリビングへとスキップ。手前がダイニングテーブルが置かれる予定のスペース。
2階のダイニングとキッチンのスペースです。奥に斜めにリビングルーム。天井高の違う空間が連続しています。広めの斜めの階段は思わず座りたくなる場所です。
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ここに座りながら、料理をする人と話せます。例えば、お子さんとお母さんと。
キッチンを囲んだカウンターと近い位置なのでお子さんとお母さんがお話をする情景も生まれます。キッチンからはお子さんたちの様子も近くに見えます。
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ダイニングテーブルは片方は椅子、片方(壁側)はベンチに腰をかけるようにしました。
吹き抜けの空間があるLDK。左手にベンチを連続させました。
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この家では、ベンチをずっと連続させています。ベンチは上げフタ式で、その中は収納になります。
お子さんたちのグループが遊びに来た時に、こどもたちにおやつを上げてズラっと座る様子はなかなかの光景だったそうですよ(笑)
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普段はこんな風に。座布団をならべて。座布団を置ける大きさとしたのは、あぐらをかいてベンチの上に座っても落ち着くからなんです。
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吹き抜けの上から見ると、このようにぐるっとベンチです。階段の最初の段も兼ねています。
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スキップフロア階段の2段目とベンチの高さを合わせました。
リビングには座るところがたくさんです。階段も床もベンチも、あまり名前を区別するのは意味がありません。ずるっとすわれるのが面白いです。ここにきて初めて階段をあがった!という赤ちゃんが何人もいます(笑)
リビングの一角につくりる、小上がりの畳スペースというのも大変いい場所になります。やっぱり畳っていいな、という声もよく聞きます。実用的?には取り込んだ洗濯物を借りお期しておく、というのもあります。扉を閉められるようにしておけば、ゲスト用のちょっとお泊まりのスペース、予備室にもなります。
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リビングの一角の小上がりの畳スペース。
畳のスペースは、もちろんフローリングの床と段差なしで連続させることもできます。段差をつけるということは、少しスペースを区切ることができる、ということ、それから段差があるのでその下を収納とすることができるということ、そして軽く腰掛けることができるのが利点ですね。
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こちらはリビングに接する一室。わざと段差をもうけて、下は収納に。
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こちらもリビングの一角に。
リビングの奥でほんの畳二畳+αのスペース。広々とした空間の中の落ち着いたスペースとしてうまく機能しています。
掘りこたつ式の場所も面白いものです。子どもたちはだいたい一度は潜りますね(笑)ヒーターを仕込んでおけばホントの掘りごたつになって良かったという声もあります。この辺はそこまでヘビーに使うのか、という想定、あとは予算だけの問題です。
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右側はキッチン背面のカウンターの延長。リビングまで少しつなげて掘りごたつ式に。
キッチンと連続するカウンターなのでお子さんが小さいうちはキッチンから目が届き、便利です。
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左奥が掘りごたつ式のスペース。お父さんの書斎的な場所です。床は桧の無垢材。
掘りごたつ式な分、床上に高さがでない、存在感が小さくなるのがいいところでもありますね。床が気持ちいい素材なら最高です。
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ウッドデッキと同じ素材、色でアウトドアのベンチを作り付けました。
リビング外のウッドデッキに、ベンチを作り付けてもらいました。大工さんのお手製です。先日はお隣の猫ちゃんが気持ち良さそうに寝ていたそうです(笑)
大庭建築設計事務所 一級建築士事務所
URL:http://www5a.biglobe.ne.jp/~obw/
住所:153-0061東京都目黒区中目黒2-7-11宮岸ビル4F
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