ブルックリンスタイルや西海岸スタイルなどのアメリカンな住まいはラフさがありながら洗練されていて憧れますよね。コンクリート打ちっぱなしのようなモダンなスタイルもありますが、アメリカでは何十年、何百年も前に建てられた伝統的建築スタイルが残る家をリフォームした住まいが主流です。古くても伝統スタイルを残しながら自分らしい住まいを手に入れているアメリカンな家づくりをご紹介いたします。
伝統スタイルが家づくりの基本
アメリカの家は1620年頃から始まった開拓時代に建てられたスタイルをもつ家が現代でも多く存在します。イギリスやオランダなどのヨーロッパから移民した人々が母国のスタイルを取り入れながら、住んでいる場所の気候や風土に合わせた住まいを作っていきました。
始まりは”コロニアルスタイル”
コロニアルスタイルは、アメリカ独立までに建てられた建物を指します。アーリーアメリカンとも呼ばれ木造りで外壁は下見板という横長の板が特徴です。
イングランドなコロニアル
この家は1770年に建てられました。当時イギリスで流行っていたジョージアンスタイルの特徴が見られます。ジョージアンはアメリカに渡ったイギリス人によって伝えられ、玄関ドアを中心に左右対称に配されたダブルハング窓が特徴です。
イギリスのジョージアンスタイルの外壁はレンガ造りでしたが、アメリカではその土地で容易に得られる木材が使用されており風土とも合っていますね。今まで何度もリフォームがされオーナーも変わっていったはずですが、当時の時代背景が残る外観は古いですが新鮮に見えます。
木製キッチン
木造の外観にも合った木製キッチン。住宅を建てる材料として使われた木がキッチンにも用いられています。機能的なキッチンが出回っている現代でも伝統的スタイルを崩さず取り入れているアメリカンな家づくりは是非真似したいですね。
木製フローリング
フローリングもまた木製です。昔は均一にカットする技術がなかったため不揃いな巾のフローリングでした。アメリカでは土足で歩くため厚みもあります。そのラフさが心地良よくシンプルなインテリアもおしゃれに魅せてくれています。
オランダ人によるコロニアルスタイル
アメリカへ移民したヨーロッパ人はイギリス人のほかに、北欧系の人たちも多くいました。その中でもオランダ人によって建てられたダッチ・コロニアルスタイルはセレブを中心に人気です。
ダッチ・コロニアルスタイル
ダッチ・コロニアルはカクカクとした屋根が特徴です。これはギャンブレル屋根(腰折れ屋根)と呼ばれ、屋根裏を大きく取るためにこのような形になりました。日本でも勝手口のドアで見られる上半分が開くドアがありますよね。それはダッチドアという名前のとおりこの建築スタイルを特徴づけるドアでもあります。
繊細なディテールが豊かさの象徴
ダッチ・コロニアルスタイルだけではありませんが、職人技が光る繊細なディテールのある家づくりは豊かさを示す指標にもなっていました。アメリカに移民して何もなかった時代から成功した人たちは経済や文化が発展していたヨーロッパの家づくりに憧れ取り入れていったっそうです。
細かいところまでこだわる家づくり
窓もこだわりのひとつです。当時は大きな一枚ガラスを製作することは困難だったため小さなガラスを格子にはめ込んでいました。その当時のデザインを現代の住まいに取り入れることで個性が表わされたインテリアになっています。
個性をアピール!”ヴィクトリアンスタイル”
19世紀になると産業革命がおこり建築資材の生産技術も発展してきました。そのためより繊細で多様な装飾を施したヴィクトリアンスタイルが好まれるようになり、個性あるスタイルの住まいが生まれました。
ヨーロッパからもたらされたヴィクトリアンスタイルは、アメリカならではのデザインにアレンジされているので”アメリカン”ヴィクトリアンスタイルとも呼ばれます。
アメリカン・ヴィクトリアンスタイル
この家は、1887年に建てられたアメリカン・ヴィクトリアンスタイルの家です。外観にもさまざまなデザインが施されていますね。技術が発達し細かな装飾が可能になったことで他人と同じものは作りたくないという精神がうまれてきた時代背景を象徴したスタイルです。
外観の写真でも印象的だった楕円形ガラスの玄関ドア。夜の暗闇の中でも美しく映し出されロマンティックな気分にさせてくれますね。階段の柱に施された装飾はまさに芸術的です。1887年に建てられた当時からですと100年以上経っています。これまで住んできた人が大切に使い現代にまで受け継いできてくれたんだと考えると感慨深くなります。
パネルドアとモールディング
アメリカン住宅の特徴といえば、パネルドアとモールディングですね。8枚のパネルから構成されたドアは職人たちのオリジナル精神を感じます。華麗なモールディングが施されリビングとダイニングを結ぶ間口が額縁のようです。ダイニングから見るリビングがおしゃれな絵のように見えますね。
アメリカでは今でも300年以上前にできたデザインの窓、ドアや装飾材などの住建材がホームセンターなどで手に入れることができます。だから何代にも渡って受け継がれたヴィンテージな住まいが残っているんでしょう。
直線的な”モダンスタイル”
20世紀に入ると多様な装飾はなくなり、工業製品が作られ始め住宅にも使用されてきました。仕事は農業から会社勤めをする人たちも増えライフスタイルも大きく変わっていきその変化が住まいにもあらわれています。
モダンスタイル
この家は1968年に、ある芸術家のスタジオ兼住居として建てられました。外壁は金属でできた波型の材料が使われています。今まで見てきたスタイルとは異なりより現代的なモダンスタイルですね。建てられてから50年近く経っているなんて信じられないほど手入れの行き届いた洗練されたデザインです。
ラスティックなインテリア
今から数年前に3人のお子さんがいる5人家族によって購入されリフォームされました。まだ小学生の男の子がいるご家庭なので、彼らに自然の中でのびのびと育って欲しいという思いが込められたラスティックなインテリアです。
家でリゾート気分♪
家族で食卓を囲みながら森林浴が楽しめそうなダイニングです。モダンで直線的なデザインの窓スタイルにもテーブル、椅子、ラグなどからコロニアルやヴィクトリアンスタイルの頃のデザインを彷彿とさせてくれます。
近年のアメリカの住宅トレンドは、この住まいから見られるリビング、ダイニング、キッチンを壁で仕切らずワンフロアに配置されたスタイルだそうです。また家でヴァケーションを楽しもうという「ホームケーション」という言葉が流行っておりまさに時代背景とライフスタイルを合わせた自分らしい家づくりを叶えていますね。
アメリカの家づくりをもっと知りたい!
アメリカの家づくりの秘訣はほかにもたくさんあります。もっと知りたい方は「一般社団法人 輸入住宅産業協会」のホームページをご参照ください。
ショールームで実際に体感してみませんか?
アメリカの家づくりがわかる建材の展示館
出典: www.howdy-inc.com / ハウディー株式会社
アメリカの家づくりに使われている建材はハウディー横浜展示場でご覧いただけます。輸入窓、輸入建具、階段材、内外装をはじめとする木製フローリング、洗面、キッチン等のオリジナル建材も展示しておりますので、見て、触れて、動かして体感してみてください。
スタッフ一同、皆様のご来場をお待ちいたしております。
ショールーム詳細情報
住所:神奈川県横浜市都筑区中川1-4-1 ハウスクエア横浜No.6
TEL:045-509-1977 Open:AM10:00~PM6:00 休館日:水曜日
最寄駅:・横浜市営地下鉄ブルーライン 中川駅より徒歩2分・駐車場200台完備
備考:諸事情により予告なく休館する場合もございますので、事前にお電話にてご来場予約頂けますと幸いです。
アメリカの家は1620年頃から始まった開拓時代に建てられたスタイルをもつ家が現代でも多く存在します。イギリスやオランダなどのヨーロッパから移民した人々が母国のスタイルを取り入れながら、住んでいる場所の気候や風土に合わせた住まいを作っていきました。
コロニアルスタイルは、アメリカ独立までに建てられた建物を指します。アーリーアメリカンとも呼ばれ木造りで外壁は下見板という横長の板が特徴です。
イングランドなコロニアル
この家は1770年に建てられました。当時イギリスで流行っていたジョージアンスタイルの特徴が見られます。ジョージアンはアメリカに渡ったイギリス人によって伝えられ、玄関ドアを中心に左右対称に配されたダブルハング窓が特徴です。
イギリスのジョージアンスタイルの外壁はレンガ造りでしたが、アメリカではその土地で容易に得られる木材が使用されており風土とも合っていますね。今まで何度もリフォームがされオーナーも変わっていったはずですが、当時の時代背景が残る外観は古いですが新鮮に見えます。
木製キッチン
木造の外観にも合った木製キッチン。住宅を建てる材料として使われた木がキッチンにも用いられています。機能的なキッチンが出回っている現代でも伝統的スタイルを崩さず取り入れているアメリカンな家づくりは是非真似したいですね。
木製フローリング
フローリングもまた木製です。昔は均一にカットする技術がなかったため不揃いな巾のフローリングでした。アメリカでは土足で歩くため厚みもあります。そのラフさが心地良よくシンプルなインテリアもおしゃれに魅せてくれています。
アメリカへ移民したヨーロッパ人はイギリス人のほかに、北欧系の人たちも多くいました。その中でもオランダ人によって建てられたダッチ・コロニアルスタイルはセレブを中心に人気です。
ダッチ・コロニアルスタイル
ダッチ・コロニアルはカクカクとした屋根が特徴です。これはギャンブレル屋根(腰折れ屋根)と呼ばれ、屋根裏を大きく取るためにこのような形になりました。日本でも勝手口のドアで見られる上半分が開くドアがありますよね。それはダッチドアという名前のとおりこの建築スタイルを特徴づけるドアでもあります。
繊細なディテールが豊かさの象徴
ダッチ・コロニアルスタイルだけではありませんが、職人技が光る繊細なディテールのある家づくりは豊かさを示す指標にもなっていました。アメリカに移民して何もなかった時代から成功した人たちは経済や文化が発展していたヨーロッパの家づくりに憧れ取り入れていったっそうです。
細かいところまでこだわる家づくり
窓もこだわりのひとつです。当時は大きな一枚ガラスを製作することは困難だったため小さなガラスを格子にはめ込んでいました。その当時のデザインを現代の住まいに取り入れることで個性が表わされたインテリアになっています。
19世紀になると産業革命がおこり建築資材の生産技術も発展してきました。そのためより繊細で多様な装飾を施したヴィクトリアンスタイルが好まれるようになり、個性あるスタイルの住まいが生まれました。
ヨーロッパからもたらされたヴィクトリアンスタイルは、アメリカならではのデザインにアレンジされているので”アメリカン”ヴィクトリアンスタイルとも呼ばれます。
アメリカン・ヴィクトリアンスタイル
この家は、1887年に建てられたアメリカン・ヴィクトリアンスタイルの家です。外観にもさまざまなデザインが施されていますね。技術が発達し細かな装飾が可能になったことで他人と同じものは作りたくないという精神がうまれてきた時代背景を象徴したスタイルです。
外観の写真でも印象的だった楕円形ガラスの玄関ドア。夜の暗闇の中でも美しく映し出されロマンティックな気分にさせてくれますね。階段の柱に施された装飾はまさに芸術的です。1887年に建てられた当時からですと100年以上経っています。これまで住んできた人が大切に使い現代にまで受け継いできてくれたんだと考えると感慨深くなります。
パネルドアとモールディング
アメリカン住宅の特徴といえば、パネルドアとモールディングですね。8枚のパネルから構成されたドアは職人たちのオリジナル精神を感じます。華麗なモールディングが施されリビングとダイニングを結ぶ間口が額縁のようです。ダイニングから見るリビングがおしゃれな絵のように見えますね。
アメリカでは今でも300年以上前にできたデザインの窓、ドアや装飾材などの住建材がホームセンターなどで手に入れることができます。だから何代にも渡って受け継がれたヴィンテージな住まいが残っているんでしょう。
20世紀に入ると多様な装飾はなくなり、工業製品が作られ始め住宅にも使用されてきました。仕事は農業から会社勤めをする人たちも増えライフスタイルも大きく変わっていきその変化が住まいにもあらわれています。
モダンスタイル
この家は1968年に、ある芸術家のスタジオ兼住居として建てられました。外壁は金属でできた波型の材料が使われています。今まで見てきたスタイルとは異なりより現代的なモダンスタイルですね。建てられてから50年近く経っているなんて信じられないほど手入れの行き届いた洗練されたデザインです。
ラスティックなインテリア
今から数年前に3人のお子さんがいる5人家族によって購入されリフォームされました。まだ小学生の男の子がいるご家庭なので、彼らに自然の中でのびのびと育って欲しいという思いが込められたラスティックなインテリアです。
家でリゾート気分♪
家族で食卓を囲みながら森林浴が楽しめそうなダイニングです。モダンで直線的なデザインの窓スタイルにもテーブル、椅子、ラグなどからコロニアルやヴィクトリアンスタイルの頃のデザインを彷彿とさせてくれます。
近年のアメリカの住宅トレンドは、この住まいから見られるリビング、ダイニング、キッチンを壁で仕切らずワンフロアに配置されたスタイルだそうです。また家でヴァケーションを楽しもうという「ホームケーション」という言葉が流行っておりまさに時代背景とライフスタイルを合わせた自分らしい家づくりを叶えていますね。
アメリカの家づくりの秘訣はほかにもたくさんあります。もっと知りたい方は「一般社団法人 輸入住宅産業協会」のホームページをご参照ください。
アメリカの家づくりがわかる建材の展示館
出典: www.howdy-inc.com / ハウディー株式会社
アメリカの家づくりに使われている建材はハウディー横浜展示場でご覧いただけます。輸入窓、輸入建具、階段材、内外装をはじめとする木製フローリング、洗面、キッチン等のオリジナル建材も展示しておりますので、見て、触れて、動かして体感してみてください。
スタッフ一同、皆様のご来場をお待ちいたしております。
住所:神奈川県横浜市都筑区中川1-4-1 ハウスクエア横浜No.6
TEL:045-509-1977 Open:AM10:00~PM6:00 休館日:水曜日
最寄駅:・横浜市営地下鉄ブルーライン 中川駅より徒歩2分・駐車場200台完備
備考:諸事情により予告なく休館する場合もございますので、事前にお電話にてご来場予約頂けますと幸いです。
コツ・ポイント
アメリカではさまざまな文化を持った人たちが自国のスタイルを持ちながら住んでいる土地や各々のライフスタイルに合わせた家づくりを実現しています。日本でも畳や障子など自国の住まい文化を持っています。それを取り入れながら現代に合わせた自分らしい家づくりをもち後世へとつなげていきたいですね。