イギリスとは気候や歴史の違いもあり、日本では参考にならないインテリアも多いですが、それでもつい憧れてしまうのはなぜ?
何をおいてもまずは暖炉
日本では電気で明かりが灯る「暖炉風」なんてものがありますが、本物のイギリスのインテリアを目指すなら何をおいてもまずは本物の暖炉を設置しなければなりません。イギリスのリビングでは、24時間炎が燃えているのが当たり前。さらに言えばエアコンもNG。セントラルヒーティングが基本です。
暖炉は石作りで
ベージュ系で揃った部屋。温かい暖炉の火が似合います。
マントルピース周りにはたくさんの額縁
日本では「空白の美」を尊びますが、欧米では空間をぎっしり埋めたインテリアをよく見かけます。
左右対照に飾るのが基本。
楽器も重要なインテリアの1つ
お客様たちと音楽を楽しむのもイギリスではよくあること。ピアノとギターを買いましょう。
調度品はできるだけゴージャスに
暗い色のクロスに、濃いブラウンの家具を合わせます。照明はシャンデリア。ビクトリア朝の小物をできるだけたくさん揃え、所狭しと並べます。掃除しにくいかも…なんて考えは捨てましょう。
クロスは濃い柄モノが基本
テーブル、ミラー、時計…丸いもので揃えているので部屋にリズムが生まれます。
シノワズリ風味もプラス
シノワズリもイギリスでよく見かけるインテリア。向こうが透ける黒のパーテーションは、赤い部屋の中でちょうどいい分量です。
熊もいいですね
熊や鹿。
イギリスの田舎のホテルやマナーハウスでは時々見かけるので本物のイギリス風インテリアを目指すなら、ぜひ手頃な…って無理!
色と柄は揃えるべからず
本物のイギリス風を目指すなら、色や柄を統一して部屋を広く見せる、なんて発想は捨てましょう。壁の色もクロスの色もファブリック類も揃えてはいけないのです。それでいて居心地のいい、ホッとする空間をつくる。
そう、至難の業ですが。
緑の壁にあえて補色の赤を持ってきます。ソファの色にも注目
緑の壁に赤のカーテン。まずあり得ないチョイスですが、他のファブリックとのバランスで奇跡的にまとまっています。
ストライプ、水玉、花柄…何でもあり
これもソファ、クッション、絨毯とすべてバラバラの柄でありながら、トーンを揃え分量を計算しているおかげで美しくまとまっています。
こんなにバラバラなのに素敵なのはなぜだろう
ファブリック類のいろいろな色と柄を、無地のランプシェードがまとめています。これなら日本でもできるかも?
このソファだけでも持って帰りたい
ソファの小さいチェック、ひざかけの大きいチェック、花柄のソファ。何気ないけど色、柄を合わせ、さらに黄色い花でアクセントをつけています。
時にはこれでもかと統一感を出してみる
ときどき見かける、統一感のあり過ぎるインテリア。ソファはもはや背景に溶け込んでいますが、黒い小物でぴりっとアクセントをつけています。
やっぱりイギリスは素敵
パブも
ブルーのカウンターと柱が木製の家具にぴったりですね。グリーンの照明も効いています。清潔感もあり、やってみたい組み合わせです。
個人のおうちも
白と青のマリン風ですが、ところどころに効かせた柄のバランスが完璧。
美し過ぎるイギリスのインテリアなのです
ここ数年よく見かけるグレイッシュなインテリア。色の多い本がたくさんある部屋でもすっきりまとまります。
コツ・ポイント
昔からイギリスが大好きです。イギリスのインテリア雑誌も本当に素敵。だけど一般家庭のごちゃごちゃしたインテリアが実は一番好きだったりします。