多くの人が「一生のうち一度は経験してみたい」と思う一人暮らし。自分だけの空間と時間を満喫できる生活です。でもお金がいくらかかるのか、費用の問題が心配ですよね。そこで、引越し代や生活費など一人暮らしに必要な費用を分かりやすくまとめました。
不安と期待がいっぱい!都心の一人暮らし
一人暮らしを始めるときは、ワクワクした期待とともに不安も感じるもの。実家から離れた場所に住む場合はなおさらです。でもどんな場所だって“住めば都”。生活に慣れたら素敵な一人暮らしライフを楽しめるようになるでしょう。
でも忘れてはいけないのは、自分一人が生活するのに「いくらお金が必要か」ということ。費用のことを考えると、浮かれてばかりはいられません。
都会と田舎の違い
住む場所によってかかる費用は大きく変わります。人口密度の低い地方では比較的安い費用でアパートを借りることができるので、毎月の負担は大きくないでしょう。
問題は首都圏や大都市での一人暮らし。地方に比べて土地や物価が高く、同じような生活をしても費用が数万円高くなってしまうことも。
東京の生活費は世界◯位!
特に東京は世界的に見ても生活費が高い都市として有名。
YouTubeチャンネル「WatchMojo.com」が今年発表した「Top 10 Most Expensive Places to Live(生活費が最も高い都市トップ10)」によると…
10位:バンクーバー/カナダ
9位:サンフランシスコ/アメリカ
8位:シドニー/オーストラリア
7位:オスロ/ノルウェー
6位:香港/中国
5位:チューリッヒ/スイス
4位:モスクワ/ロシア
3位:シンガポール
2位:ロンドン/イギリス
1位:東京
このようなランキングはメディアによって統計方法が異なるため順位にばらつきがありますが、東京が世界トップレベルであることは共通しています。
日本に住んでいるとあまり実感できませんが、海外に比べて東京の飲食代や映画代、電車代などはかなり高い様子。
今回は、生活にかかる費用が世界トップレベルの「東京」で一人暮らしをした場合いくらかかるのか、具体的にみていきましょう。
ここからスタート!引越しでかかる費用は?
初期費用
一人暮らしを始めるには、ある程度まとまったお金が必要になります。初期費用を大きく分けると以下の3つ。
1、部屋を借りる
2、引越し作業をする(業者に依頼)
3、家具や電化製品など生活必需品を揃える
条件によって金額は変わりますが、一般的なワンルームアパートを借りる場合に必要な初期費用を詳しく説明します。
1、部屋を借りる
まず部屋を契約するときに必要なお金は
◯敷金2ヶ月分
◯礼金2ヶ月分
◯仲介手数料1ヶ月分
◯前払い家賃1ヶ月分
というのが一般的。ペット可物件では敷金がさらに高くなることも。部屋を借りるにはおよそ家賃6カ月分の初期費用を想定しておくと良いでしょう。
例えば家賃70,000円のワンルームアパートを例にすると、部屋を借りるまでに420,000円かかる計算となります。
地方から上京する場合は、部屋探しのための滞在費、交通費も必要に。
2、引越し作業
初めての一人暮らしは荷物が少ないのが特徴。車を使って「家族で引越し作業をする」という人も少なくありません。その場合はレンタカー代、ガソリン代程度で済みますが、問題は引越し業者に依頼する場合。
引越し先までの距離や荷物の量によって金額が異なりますが、一人暮らしだと40,000円〜80,000円程度であることが多いようです。
生活必需品の購入
部屋が決まったら、そこで生活するためのさまざまな生活必需品を揃えなければいけません。
何もない状態で一から揃える場合、家具、寝具、照明、電化製品、掃除用品、調理器具、食器、時計、カーテンなど買うものがとにかく多くなります。
一人暮らし用のコンパクトサイズで最低限の機能が付いたアイテムを購入したとしても、100,000円〜150,000万円はかかると考えられます。
ここまでの総額
この参考例の場合にかかる一人暮らしの初期費用は、
(部屋の契約)420,000円+(引越し業者代)80,000+(生活必需品)150,000円=総額650,000円。
さらに良い条件で高スペックなものを購入したら、初期費用はどんどん膨らんでいきます。
月々の生活費、いくらあれば足りる?
生活拠点の家が整ったら、一人暮らしが本格的にスタートします。東京で人並みの生活を送るには何にいくらかかるのか、1ヶ月いくら必要なのか検証していきましょう。
家賃
毎月の固定費で一番高額なのが「家賃」。基本的に変動せず、毎月必ず同じ金額がかかるため「とにかく家賃の安い家を」という条件で部屋探しをする人も少なくありません。
今回は家賃70,000円のワンルームアパートに住んでいると仮定します。
また参考までに、部屋の契約は2年間が一般的です。更新する際は「更新料」として基本家賃の他に「賃料1〜2ヶ月分」の費用を支払わなければいけない場合もあるので覚えておきましょう。
食費(飲み代は除く)
家賃の次に生活費の大部分を占めるのが「食費」。1カ月30日、1日3食とした場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか。自炊派と外食派の違いとともに見ていきます。
まず主な食事は家で食べるという「自炊派」。食材をスーパーで買って自分で調理をします。このタイプだと食費は一ヶ月30,000円前後を目安に生活している人が多い様子。
朝は軽めの朝食をとり、昼はお弁当、夕飯は家でしっかり食べる。簡単に聞こえますが、全て自炊でまかなう生活は結構大変です。
次に「外食派」。東京で外食をすると、お店にもよりますが1回1,000円前後かかるのが一般的。おしゃれなカフェなどではコーヒー1杯で800円程度するお店も。
朝はコンビニ、昼は安めの店でランチ、夜は庶民派レストランで外食(またはテイクアウト)という生活の場合、1ヶ月の食費は60,000円〜80,000円に。
お店によっては注文以外にチャージ料、サービス料をとることも珍しくありません。東京は日本で一番物価が高い場所ですから、外で食事をすると予想以上にお金がかかるのです。
実際一人暮らしをしている人で一番多いのは、自炊と外食の両方で生活する「バランス派」。
朝は自炊をし、ランチは外で食べ、夕食は基本的に家たまに外食(コンビニ含む)をするというパターン。
この場合は、食費にメリハリを付けて1ヶ月40,000円〜50,000円内で収まるように工夫しているようです。
一人暮らしの特徴は、食費を自分次第で多くも少なくもできるということ。自分一人ですから、節約を心がければいくらでもやりくりすることは可能なのです。
水道・光熱費
食費に次いで多い出費が公共料金。一人暮らしで、しかも日中は学校や会社で家を空けることが多い場合はあまり大きな負担になることはありません。水道・光熱費合わせて月15,000円前後が平均的。内訳としては以下のとおり。
<水道代>毎日のように湯船にたっぷりのお湯をはって入浴をしていると、当然ながら水道代が高くなりがちです。そうでない場合は、月におよそ3,000円くらいが一般的。
<電気代>大半を占めるのは、夏のエアコンと冬の暖房。特に夏は、暑さを我慢しすぎると家の中でも熱中症になる危険性があるのでなかなか節電が難しいポイント。
平日の日中はほぼ外出しているなら、夏で月に7,000円程度が平均的でしょう。
<ガス代>これは自炊をするかどうか、お風呂の追い炊き機能を使うかどうかなどで異なります。追い炊き機能が付いた湯船で何度もお湯を沸かしていると、ガスの費用も高額に。
夜や週末のみの自炊で追い炊き機能が付いていないアパートの場合は、およそ5,000円〜8,000円の範囲で収まるでしょう。
通信費
なくてはならない存在となったインターネット。外ではスマートフォンを使い、パソコンは自宅でしか使わないのなら固定回線をひくだけで十分。
パソコンを持ち歩いて外でもインターネットに接続できるようにしている人は、モバイルルーターを使っていることと思います。
固定回線は月に3,000円〜5,000円、モバイルルーターは4,000円ほどかかるので、両方契約するよりはどちらか一方に絞ったほうが経済的。
携帯電話はスマートフォンが主流になっています。どんな使い方をするかで金額は変わりますが、およそ月々8,000円〜10,000円ほど。
保健衛生費
保健衛生費とは、風邪をひいたり怪我をしたときの医療代や薬代のこと。健康を維持するためのサプリメント、インフルエンザの予防接種、花粉症のマスク、健診、常備薬などもこれにあたります。
普段病院へはあまり行かないという方でも、薬局で風邪薬や胃腸薬を購入しますよね。その費用は平均するとおよそ3,000円ほど。
娯楽・嗜好・交際費
夜飲みに行ったり、週末遊びに出掛けたり…友達や恋人と楽しむ時間は必要不可欠ですよね。また一人で趣味に没頭することもあるでしょう。
楽しんだ分ストレスが発散されて仕事や勉強に一層打ち込めるようになるので、これも必要経費のうち。
人によってはタバコやアルコールなど嗜好品の費用がかかる場合も。
女性は化粧品やエステ、バッグ、アクセサリーなどにかけるお金が男性より多くなります。あまり贅沢をせずに収入の範囲内で楽しむなら、そう高額にはならないはず。
年齢や収入、趣味の種類にもよるので一概には言えませんが、娯楽や嗜好品、交際にかかる費用は月に30,000円程度であると仮定しましょう。
交通費
東京での移動は主に電車かバスを使う人が圧倒的多数。車を持たず公共交通機関を利用した場合の交通費を考えてみます。
働いている社会人であれば、自宅と職場の区間内は会社負担の定期券を利用していることが多いと思います。学生は学校の近くに住んで交通費を浮かせていることが一般的。普段の生活の範囲内であれば、高額になることはまずないでしょう。
新幹線や飛行機で遊びにいくことを除き、東京都内で生活するのに必要な交通費は多くても10,000円以内におさめたいところ。
その他雑費・日常費
その他には生活に欠かせないシャンプーや洗剤、キッチングッズ、ティッシュなどの消耗品、衣類など日用品にかかる費用があります。必要最低限で生活したとしても、月に20,000円程度は必要。
月々の生活費、総額は…
今回のケースでは、毎月の生活にかかる予想費用は以下のとおり。
家賃:70,000円
食費:40,000円
水道・光熱費:15,000円
通信費:14,000円
保健衛生費:3,000円
娯楽・嗜好・交際費:30,000円
交通費:10,000円
雑費・日常費:20,000円
総額は202,000円となりました。
贅沢をせずに暮らしておよそ20万円。この他にも、人によっては保険料、奨学金の返済なども考慮しなくてはなりません。お呼ばれした結婚式のご祝儀や部屋の修繕費など、突然の出費があることも。入院など万が一に備えてある程度の貯金もしておきたいですよね。
そう考えると、一人暮らしにかかる費用は意外と高額。社会人は給料日前になると生活費がギリギリになってしまうことも珍しくありません。
ピンチを切り抜ける節約術
お弁当
「出費が重なって今月ピンチ!」となる前に、みんなが実践している節約法をご紹介します。
まず思いつく節約ポイントは食費。外食を控え、スーパーでまとめ買いをして自炊するだけで、月に10,000円以上節約できる場合もあります。
ランチには簡単なお弁当を作って持っていくのもGOOD。朝の支度が面倒なら、リンゴやバナナなどのフルーツと食パンにチーズとハム、レタスを挟んだだけのサンドイッチでも十分な栄養のあるお弁当に。
移動は自転車
数駅先の場所へは、電車やバスを使わず自転車で移動するのもおすすめ。交通費の節約になるだけでなく、運動不足の解消にも役立ちます。
お酒は家で飲む
頻繁にアルコールを飲む人は、外食時の飲酒を避けて家で飲むようにすると費用がだいぶ抑えられます。
飲食店で出されるものと同じ銘柄のビールやワインでも、酒屋やスーパーなどで買えば5割以上の節約になることも。外食でアルコールを注文すると食事代よりも高くなるので注意しましょう。
一人暮らしを始めるときは、ワクワクした期待とともに不安も感じるもの。実家から離れた場所に住む場合はなおさらです。でもどんな場所だって“住めば都”。生活に慣れたら素敵な一人暮らしライフを楽しめるようになるでしょう。
でも忘れてはいけないのは、自分一人が生活するのに「いくらお金が必要か」ということ。費用のことを考えると、浮かれてばかりはいられません。
都会と田舎の違い
住む場所によってかかる費用は大きく変わります。人口密度の低い地方では比較的安い費用でアパートを借りることができるので、毎月の負担は大きくないでしょう。
問題は首都圏や大都市での一人暮らし。地方に比べて土地や物価が高く、同じような生活をしても費用が数万円高くなってしまうことも。
東京の生活費は世界◯位!
特に東京は世界的に見ても生活費が高い都市として有名。
YouTubeチャンネル「WatchMojo.com」が今年発表した「Top 10 Most Expensive Places to Live(生活費が最も高い都市トップ10)」によると…
10位:バンクーバー/カナダ
9位:サンフランシスコ/アメリカ
8位:シドニー/オーストラリア
7位:オスロ/ノルウェー
6位:香港/中国
5位:チューリッヒ/スイス
4位:モスクワ/ロシア
3位:シンガポール
2位:ロンドン/イギリス
1位:東京
このようなランキングはメディアによって統計方法が異なるため順位にばらつきがありますが、東京が世界トップレベルであることは共通しています。
日本に住んでいるとあまり実感できませんが、海外に比べて東京の飲食代や映画代、電車代などはかなり高い様子。
今回は、生活にかかる費用が世界トップレベルの「東京」で一人暮らしをした場合いくらかかるのか、具体的にみていきましょう。
初期費用
一人暮らしを始めるには、ある程度まとまったお金が必要になります。初期費用を大きく分けると以下の3つ。
1、部屋を借りる
2、引越し作業をする(業者に依頼)
3、家具や電化製品など生活必需品を揃える
条件によって金額は変わりますが、一般的なワンルームアパートを借りる場合に必要な初期費用を詳しく説明します。
1、部屋を借りる
まず部屋を契約するときに必要なお金は
◯敷金2ヶ月分
◯礼金2ヶ月分
◯仲介手数料1ヶ月分
◯前払い家賃1ヶ月分
というのが一般的。ペット可物件では敷金がさらに高くなることも。部屋を借りるにはおよそ家賃6カ月分の初期費用を想定しておくと良いでしょう。
例えば家賃70,000円のワンルームアパートを例にすると、部屋を借りるまでに420,000円かかる計算となります。
地方から上京する場合は、部屋探しのための滞在費、交通費も必要に。
2、引越し作業
初めての一人暮らしは荷物が少ないのが特徴。車を使って「家族で引越し作業をする」という人も少なくありません。その場合はレンタカー代、ガソリン代程度で済みますが、問題は引越し業者に依頼する場合。
引越し先までの距離や荷物の量によって金額が異なりますが、一人暮らしだと40,000円〜80,000円程度であることが多いようです。
生活必需品の購入
部屋が決まったら、そこで生活するためのさまざまな生活必需品を揃えなければいけません。
何もない状態で一から揃える場合、家具、寝具、照明、電化製品、掃除用品、調理器具、食器、時計、カーテンなど買うものがとにかく多くなります。
一人暮らし用のコンパクトサイズで最低限の機能が付いたアイテムを購入したとしても、100,000円〜150,000万円はかかると考えられます。
ここまでの総額
この参考例の場合にかかる一人暮らしの初期費用は、
(部屋の契約)420,000円+(引越し業者代)80,000+(生活必需品)150,000円=総額650,000円。
さらに良い条件で高スペックなものを購入したら、初期費用はどんどん膨らんでいきます。
生活拠点の家が整ったら、一人暮らしが本格的にスタートします。東京で人並みの生活を送るには何にいくらかかるのか、1ヶ月いくら必要なのか検証していきましょう。
家賃
毎月の固定費で一番高額なのが「家賃」。基本的に変動せず、毎月必ず同じ金額がかかるため「とにかく家賃の安い家を」という条件で部屋探しをする人も少なくありません。
今回は家賃70,000円のワンルームアパートに住んでいると仮定します。
また参考までに、部屋の契約は2年間が一般的です。更新する際は「更新料」として基本家賃の他に「賃料1〜2ヶ月分」の費用を支払わなければいけない場合もあるので覚えておきましょう。
食費(飲み代は除く)
家賃の次に生活費の大部分を占めるのが「食費」。1カ月30日、1日3食とした場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか。自炊派と外食派の違いとともに見ていきます。
まず主な食事は家で食べるという「自炊派」。食材をスーパーで買って自分で調理をします。このタイプだと食費は一ヶ月30,000円前後を目安に生活している人が多い様子。
朝は軽めの朝食をとり、昼はお弁当、夕飯は家でしっかり食べる。簡単に聞こえますが、全て自炊でまかなう生活は結構大変です。
次に「外食派」。東京で外食をすると、お店にもよりますが1回1,000円前後かかるのが一般的。おしゃれなカフェなどではコーヒー1杯で800円程度するお店も。
朝はコンビニ、昼は安めの店でランチ、夜は庶民派レストランで外食(またはテイクアウト)という生活の場合、1ヶ月の食費は60,000円〜80,000円に。
お店によっては注文以外にチャージ料、サービス料をとることも珍しくありません。東京は日本で一番物価が高い場所ですから、外で食事をすると予想以上にお金がかかるのです。
実際一人暮らしをしている人で一番多いのは、自炊と外食の両方で生活する「バランス派」。
朝は自炊をし、ランチは外で食べ、夕食は基本的に家たまに外食(コンビニ含む)をするというパターン。
この場合は、食費にメリハリを付けて1ヶ月40,000円〜50,000円内で収まるように工夫しているようです。
一人暮らしの特徴は、食費を自分次第で多くも少なくもできるということ。自分一人ですから、節約を心がければいくらでもやりくりすることは可能なのです。
水道・光熱費
食費に次いで多い出費が公共料金。一人暮らしで、しかも日中は学校や会社で家を空けることが多い場合はあまり大きな負担になることはありません。水道・光熱費合わせて月15,000円前後が平均的。内訳としては以下のとおり。
<水道代>毎日のように湯船にたっぷりのお湯をはって入浴をしていると、当然ながら水道代が高くなりがちです。そうでない場合は、月におよそ3,000円くらいが一般的。
<電気代>大半を占めるのは、夏のエアコンと冬の暖房。特に夏は、暑さを我慢しすぎると家の中でも熱中症になる危険性があるのでなかなか節電が難しいポイント。
平日の日中はほぼ外出しているなら、夏で月に7,000円程度が平均的でしょう。
<ガス代>これは自炊をするかどうか、お風呂の追い炊き機能を使うかどうかなどで異なります。追い炊き機能が付いた湯船で何度もお湯を沸かしていると、ガスの費用も高額に。
夜や週末のみの自炊で追い炊き機能が付いていないアパートの場合は、およそ5,000円〜8,000円の範囲で収まるでしょう。
通信費
なくてはならない存在となったインターネット。外ではスマートフォンを使い、パソコンは自宅でしか使わないのなら固定回線をひくだけで十分。
パソコンを持ち歩いて外でもインターネットに接続できるようにしている人は、モバイルルーターを使っていることと思います。
固定回線は月に3,000円〜5,000円、モバイルルーターは4,000円ほどかかるので、両方契約するよりはどちらか一方に絞ったほうが経済的。
携帯電話はスマートフォンが主流になっています。どんな使い方をするかで金額は変わりますが、およそ月々8,000円〜10,000円ほど。
保健衛生費
保健衛生費とは、風邪をひいたり怪我をしたときの医療代や薬代のこと。健康を維持するためのサプリメント、インフルエンザの予防接種、花粉症のマスク、健診、常備薬などもこれにあたります。
普段病院へはあまり行かないという方でも、薬局で風邪薬や胃腸薬を購入しますよね。その費用は平均するとおよそ3,000円ほど。
娯楽・嗜好・交際費
夜飲みに行ったり、週末遊びに出掛けたり…友達や恋人と楽しむ時間は必要不可欠ですよね。また一人で趣味に没頭することもあるでしょう。
楽しんだ分ストレスが発散されて仕事や勉強に一層打ち込めるようになるので、これも必要経費のうち。
人によってはタバコやアルコールなど嗜好品の費用がかかる場合も。
女性は化粧品やエステ、バッグ、アクセサリーなどにかけるお金が男性より多くなります。あまり贅沢をせずに収入の範囲内で楽しむなら、そう高額にはならないはず。
年齢や収入、趣味の種類にもよるので一概には言えませんが、娯楽や嗜好品、交際にかかる費用は月に30,000円程度であると仮定しましょう。
交通費
東京での移動は主に電車かバスを使う人が圧倒的多数。車を持たず公共交通機関を利用した場合の交通費を考えてみます。
働いている社会人であれば、自宅と職場の区間内は会社負担の定期券を利用していることが多いと思います。学生は学校の近くに住んで交通費を浮かせていることが一般的。普段の生活の範囲内であれば、高額になることはまずないでしょう。
新幹線や飛行機で遊びにいくことを除き、東京都内で生活するのに必要な交通費は多くても10,000円以内におさめたいところ。
その他雑費・日常費
その他には生活に欠かせないシャンプーや洗剤、キッチングッズ、ティッシュなどの消耗品、衣類など日用品にかかる費用があります。必要最低限で生活したとしても、月に20,000円程度は必要。
月々の生活費、総額は…
今回のケースでは、毎月の生活にかかる予想費用は以下のとおり。
家賃:70,000円
食費:40,000円
水道・光熱費:15,000円
通信費:14,000円
保健衛生費:3,000円
娯楽・嗜好・交際費:30,000円
交通費:10,000円
雑費・日常費:20,000円
総額は202,000円となりました。
贅沢をせずに暮らしておよそ20万円。この他にも、人によっては保険料、奨学金の返済なども考慮しなくてはなりません。お呼ばれした結婚式のご祝儀や部屋の修繕費など、突然の出費があることも。入院など万が一に備えてある程度の貯金もしておきたいですよね。
そう考えると、一人暮らしにかかる費用は意外と高額。社会人は給料日前になると生活費がギリギリになってしまうことも珍しくありません。
お弁当
「出費が重なって今月ピンチ!」となる前に、みんなが実践している節約法をご紹介します。
まず思いつく節約ポイントは食費。外食を控え、スーパーでまとめ買いをして自炊するだけで、月に10,000円以上節約できる場合もあります。
ランチには簡単なお弁当を作って持っていくのもGOOD。朝の支度が面倒なら、リンゴやバナナなどのフルーツと食パンにチーズとハム、レタスを挟んだだけのサンドイッチでも十分な栄養のあるお弁当に。
移動は自転車
数駅先の場所へは、電車やバスを使わず自転車で移動するのもおすすめ。交通費の節約になるだけでなく、運動不足の解消にも役立ちます。
お酒は家で飲む
頻繁にアルコールを飲む人は、外食時の飲酒を避けて家で飲むようにすると費用がだいぶ抑えられます。
飲食店で出されるものと同じ銘柄のビールやワインでも、酒屋やスーパーなどで買えば5割以上の節約になることも。外食でアルコールを注文すると食事代よりも高くなるので注意しましょう。
コツ・ポイント
いかがでしたか?一人暮らしをするのに必要な費用は条件や環境によって変わるので、この金額は参考程度に考えると良いでしょう。節約できるかどうかは、固定費を除いた食費や雑費などの変動費