玄関とは、内と外とを区切る場所。そして学校や仕事、ちょっとの緊張と少しのやすらぎ、そんな気持ちを切り替える場所でもあります。朝、出かける時は一日の始まる場所。ドアを開けて出て行く前には、今日の天気、暑さや寒さを感じたり想像できてもいい。そして帰ってくる時は、家に誰かいるかなと想像する場所。寒い外、あるいは雨の中から帰って少しホッとしたい、そんな場所でもあります。だからこそ重厚なガッシリした、威厳のあるドアという考えもあります。一方で、窓のように明るく光の入るドアがあってもいい。いろんな方向があってもいいですよね。ここでは光を取り入れたいくつかの玄関ドアをご紹介します。
ガラスを使った框ドア
何度もこのようなガラス戸の玄関ドアをご提案しています。最初はみなさん?であったり、一瞬ぎょっとした顔をされたりします。でもできてみるとどうですか?玄関がこんなに明るくなって気持ちがいい。なかなか評判もいいです。
ここではガラスには貫通しにくいフィルムを挟んだ防犯ガラスと普通ガラスでできたペアガラスを使っています。木製框ドアは木製枠+米松の四周枠。浸透性の防腐塗料で仕上げています。もちろんワンドアツーロックは必須。多少の変形がありますのでアルミに比較すると気密性は少しだけ難アリ、となります。
ドアを外から見たところです。延焼の恐れのある部分、ではないので普通の木製の框戸(枠で囲まれたガラス戸)で作りました。木製でも防火の認定を受けた製品もありますが、それはとても高価。それに比べこちらはリーズナブルにできています。木製はアルミなどの戸に比べて素材感がいいです。ここではドア廻りの木の外壁は杉、玄関ドアは米松で作っています。メンテナンスに少しだけ気を使いますが、しっかりと庇になる部分を作って、雨がかりを少なくしています。
こちらはまた別のお宅。二世帯住宅の玄関です。世帯ごとに玄関を用意したので、ひとつひとつは小さめです。
北側の道路に接する土地で、従って玄関ドアも北に面しています。ですが、なんとか心地のよい明るい玄関にしたいと考えました。同じように防犯ペアガラスを使った玄関ドアです。階段からの光もありますが、明るくて気分のいい玄関になっています。
玄関を夕方に道路からみたところです。
内部の光が漏れてくるのも、通りを歩く人の気持ちを柔らかい気持ちにしてくれるのではないでしょうか?もちろんプライバシーもありますから中が丸見えでは生活できません。ここではフロストガラス加工されたガラスを防犯ペアガラスに使用しています。ですので、ガラス面から少し離れればぼんやりとしたシルエットしか見えなくなります。
泥棒は玄関から正面突破するのか?
さてさて、こんなやわ(に見える)ドアじゃ安心できないよ、というお考えもあろうかと思います。一時期「ピッキング」とよばれる玄関ドアの施錠をあけて空き巣等が家の中に侵入する事件がが多く話題になりました。現在は鍵の改良が進みだいぶ開けにくくなったのか、以前ほどは話題に上ることが少ないようです。そのピッキング被害の多くはマンションの玄関ドアの場合が多かったようです。なぜなら一般的なマンションでは家の中に入るルートが自ずと限られていたせいもあるかと思います。
それでは戸建て住宅で泥棒(空き巣)は玄関ドアから入るか?これは実際はそれほど多くないようです。ご興味のある方は是非、警視庁のホームページを探してみてください。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/ppiking/ppiking.htm
それによると約7割は窓からの侵入です。ピンポーンと呼び鈴を押して玄関から入ってくる訳ではないのです。(ちなみに、まどからの侵入も、まずは鍵のかかっていないところを探すようです。空き巣や泥棒は突発的なものは少なく、下見を重ねていることが多いようです)このデータには泥棒さんのアンケートも含まれていると思いますので(笑)信憑性が感じられます。
細長いスリット状のガラスをつける
全面をガラスにしないまでも、スリット状(細長い開口)のガラスをつけるというのもよく使われる手法ですね。これですと、開放度、採光の具合、気配の感じ方を大きさ、位置で調整もできます。既製品のドアでもたくさんのデザインがあります。
ここではスチール製の引戸に透明ガラスのペアガラスをはめ込みました。お飼いになっていたねこちゃんが帰宅時に飛び出さないように、透明のガラスがいい、ということで透明を選択しました。そうでなければ曇りガラスのタイプのガラスを使うのが一般的でしょう。
スチールのドアは製作して作りますので、お好きな色に塗装できます。ここでは黒い外壁にワインレッド。なかなかいい色合いです。ガッシリした(そして実際に重い)スチールとガラスの組み合わせは生理的な安心感と開放感のバランスもいいように思います。
ランマと脇を使う
こちらの家も北側が道路でした。ドアの上にあたるランマの部分と脇にガラスをはめ込みました。
ドアの部分はスチールでがっしりと。上部と脇からの最高で内部に光が届きます。
何度もこのようなガラス戸の玄関ドアをご提案しています。最初はみなさん?であったり、一瞬ぎょっとした顔をされたりします。でもできてみるとどうですか?玄関がこんなに明るくなって気持ちがいい。なかなか評判もいいです。
ここではガラスには貫通しにくいフィルムを挟んだ防犯ガラスと普通ガラスでできたペアガラスを使っています。木製框ドアは木製枠+米松の四周枠。浸透性の防腐塗料で仕上げています。もちろんワンドアツーロックは必須。多少の変形がありますのでアルミに比較すると気密性は少しだけ難アリ、となります。
ドアを外から見たところです。延焼の恐れのある部分、ではないので普通の木製の框戸(枠で囲まれたガラス戸)で作りました。木製でも防火の認定を受けた製品もありますが、それはとても高価。それに比べこちらはリーズナブルにできています。木製はアルミなどの戸に比べて素材感がいいです。ここではドア廻りの木の外壁は杉、玄関ドアは米松で作っています。メンテナンスに少しだけ気を使いますが、しっかりと庇になる部分を作って、雨がかりを少なくしています。
こちらはまた別のお宅。二世帯住宅の玄関です。世帯ごとに玄関を用意したので、ひとつひとつは小さめです。
北側の道路に接する土地で、従って玄関ドアも北に面しています。ですが、なんとか心地のよい明るい玄関にしたいと考えました。同じように防犯ペアガラスを使った玄関ドアです。階段からの光もありますが、明るくて気分のいい玄関になっています。
玄関を夕方に道路からみたところです。
内部の光が漏れてくるのも、通りを歩く人の気持ちを柔らかい気持ちにしてくれるのではないでしょうか?もちろんプライバシーもありますから中が丸見えでは生活できません。ここではフロストガラス加工されたガラスを防犯ペアガラスに使用しています。ですので、ガラス面から少し離れればぼんやりとしたシルエットしか見えなくなります。
さてさて、こんなやわ(に見える)ドアじゃ安心できないよ、というお考えもあろうかと思います。一時期「ピッキング」とよばれる玄関ドアの施錠をあけて空き巣等が家の中に侵入する事件がが多く話題になりました。現在は鍵の改良が進みだいぶ開けにくくなったのか、以前ほどは話題に上ることが少ないようです。そのピッキング被害の多くはマンションの玄関ドアの場合が多かったようです。なぜなら一般的なマンションでは家の中に入るルートが自ずと限られていたせいもあるかと思います。
それでは戸建て住宅で泥棒(空き巣)は玄関ドアから入るか?これは実際はそれほど多くないようです。ご興味のある方は是非、警視庁のホームページを探してみてください。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/ppiking/ppiking.htm
それによると約7割は窓からの侵入です。ピンポーンと呼び鈴を押して玄関から入ってくる訳ではないのです。(ちなみに、まどからの侵入も、まずは鍵のかかっていないところを探すようです。空き巣や泥棒は突発的なものは少なく、下見を重ねていることが多いようです)このデータには泥棒さんのアンケートも含まれていると思いますので(笑)信憑性が感じられます。
全面をガラスにしないまでも、スリット状(細長い開口)のガラスをつけるというのもよく使われる手法ですね。これですと、開放度、採光の具合、気配の感じ方を大きさ、位置で調整もできます。既製品のドアでもたくさんのデザインがあります。
ここではスチール製の引戸に透明ガラスのペアガラスをはめ込みました。お飼いになっていたねこちゃんが帰宅時に飛び出さないように、透明のガラスがいい、ということで透明を選択しました。そうでなければ曇りガラスのタイプのガラスを使うのが一般的でしょう。
スチールのドアは製作して作りますので、お好きな色に塗装できます。ここでは黒い外壁にワインレッド。なかなかいい色合いです。ガッシリした(そして実際に重い)スチールとガラスの組み合わせは生理的な安心感と開放感のバランスもいいように思います。
こちらの家も北側が道路でした。ドアの上にあたるランマの部分と脇にガラスをはめ込みました。
ドアの部分はスチールでがっしりと。上部と脇からの最高で内部に光が届きます。
コツ・ポイント
その場所の条件、お住まいになる方の心理的な安心感など総合的に考慮して決めると良いかと思います。木製のドアでは、雨がかりが多いと腐食や変形の原因になりやすいので十分注意されたほうがいいです。また木製の場合はアルミやスチールに比べてスキマ、気密性という意味では一般的に若干劣りますのでその点も考えて設置されると良いかと思います。