私たちが住んでいる地球には約72億人の人間が生活しています。場所が違えば気温や生活スタイルも異なるというもの。マンション、一戸建て、移動式、レンガ造り、木造等、日本をはじめとした海外の家事情をご紹介します。
地球は広い!
地球には現在約72億人の人が暮らしています。日本のように四季のある国もあれば、一年中常夏の国もありますし、アメリカのように広い家に住む人たちもいれば、モンゴルの遊牧民のように可動式のゲルに住む人たちもいます。
人々の生活スタイルは国によって様々です。ではさっそく、世界の住宅事情を見てみましょう。
アメリカ
世界一広い家を持つのはアメリカ人
全世界の中で一番広い家に住んでいる国民はアメリカ人です(ちなみに日本人は世界第5位!)。リビングが20畳、バスルームが2つ、トイレ2つ、寝室が複数といった間取りは、アメリカでは珍しいことではありません。
家は投資も含む
アメリカでは不動産の購入は投資の目的もあり、10年に一度は買い換えるという驚きの事実があります。
日本では中古住宅の価値が下がりますが、アメリカでは新築よりも中古住宅の方が高くなります。綺麗に作られた「街並み・環境」を求めてアメリカ人は引っ越しを繰り返す傾向にあるともいわれています。
ドイツ
ハーフ・ティンバー
沖縄と北海道で家屋の種類が違うように、ドイツでも地域によって家の形は異なります。ドイツの一般的な民家はハーフティンバーと呼ばれる漆喰と木で作られたものです。
漆喰は湿気対策に最適であり、地域によっては内部の柱も漆喰で塗ります。見た目の美しさと機能面を合わせた、いかにも「ドイツ人らしい合理性」を持つ建築です。
物語にも登場する煉瓦の家
ドイツ北部ではレンガを用いた家が増えます。
ドイツは周りを川に囲まれた地形のため、河川の氾濫に対応した家造りが今もされています。ドイツが生んだグリム童話の1つに「3匹の子豚」がありますね。三男の豚がレンガの家を作っていました。丈夫でどんな災害にも耐えられるレンガは、ドイツの生活に必要なものなのです。
イタリア
赤い屋根の秘密
イタリアのフィレンツェといえば赤い屋根瓦が印象的な都市です。では、どうしてフィレンツェの屋根は赤いのでしょうか。
答えは
・景観条例が厳しく、周りと同化した建物・色合いを厳守する必要がある
・降水量の少ない地域のため瓦を加工する必要性がなく、素焼きの状態である(褐色)
です。
日本にも景観条例のある地域はありますが、それはごく限られた場所のみです。
ですから日本を訪れた外国人は「日本人は均一を好む国民だと聞いていたが、街は個性に溢れている!」という印象を抱くそう。
オシャレな色彩を楽しむ
水の都ベネチアでは、船が人々の生活に必要不可欠なものとなっています。ベネチアの壁の色はカラフルなものもあります。しかし、日本のように看板でゴチャゴチャというわけではなく、とてもおしゃれな風景です。
イタリアは何百年も前の建物をリノベーションして住むのが当たり前の国です。エレベーターが設置されていない物件も多く、石畳の道と日々の階段上り下りで足腰がかなり鍛えられます。
モンゴル
ゲルとマンションの暮らし
実際、モンゴル国民の多くはマンションで生活していますが、都市部でもゲルに住む人もいます。ゲルは日本人の感覚で言うアパートのような存在であり、低価格で借りられる住宅です。
都市部のゲルは郊外にあることが多く、移動式ではなく、固定化されています。遊牧民たちのゲルは可動式で季節によって各地を転々とします。
モンゴルゲルの内部
モンゴルの一般家庭に滞在した日本人の動画です。ゲルの外には太陽光パネルと蓄電池、パラボラアンテナなどが設置されていて、ゲルで暮らしながらも現代人の生活を送ることが可能です。携帯電話も普及しています。
香港
高層マンションの数々
東京都23区の2倍の面積の中に人口700万人が暮らす香港では、住宅に使用可能な面積が限られています。そのため50階〜というような高層マンションが乱立しています。
香港の中間層が多く住むと言われている地域の2LDKマンションの家賃は、なんと月30万〜!アジアの中で、シンガポールと香港は「土地」が何よりも高価なのです。
安全面もバッチリ
日本ではあまり見られないものの1つに鉄格子のドアがあります。玄関に入る前にもう一つドアがあるのです。窓も鉄格子でがっちりガードされています。
香港では高層住宅が多い為、洗濯物は内干しが基本です。また、日本のようなコインランドリーはありません。クリーニング店へ衣類を持参すると洗濯して畳んでもらえる仕組みです(大きなゴミ袋で500円程度)。
香港では夫婦ともに共働きをし、メイドを雇う文化もあります。
家事や子供の送り迎えはメイドに任せ、がっつりと稼ぐのが香港の生活スタイルです。
日本
今は少なくなった和風建築
瓦屋根に畳の部屋、引き戸の玄関というのが日本を代表する建築です。年々和風建築の家屋が減っていますが、若い世代には和風リノベーションを楽しむ層も増えてきました。
日本の和風建築は後世に残しておきたい風景の1つですね。
畳もオシャレに変身
屋根瓦を使用する家は減ったものの、和室は作りたいという声は今もあります。最近ではおしゃれな畳が増えていて、洋風の家にも取り入れやすくなりました。
畳の所有面積は昔に比べると大幅に減ったけれど、和を愛す日本人は数多くいます。
地球には現在約72億人の人が暮らしています。日本のように四季のある国もあれば、一年中常夏の国もありますし、アメリカのように広い家に住む人たちもいれば、モンゴルの遊牧民のように可動式のゲルに住む人たちもいます。
人々の生活スタイルは国によって様々です。ではさっそく、世界の住宅事情を見てみましょう。
世界一広い家を持つのはアメリカ人
全世界の中で一番広い家に住んでいる国民はアメリカ人です(ちなみに日本人は世界第5位!)。リビングが20畳、バスルームが2つ、トイレ2つ、寝室が複数といった間取りは、アメリカでは珍しいことではありません。
家は投資も含む
アメリカでは不動産の購入は投資の目的もあり、10年に一度は買い換えるという驚きの事実があります。
日本では中古住宅の価値が下がりますが、アメリカでは新築よりも中古住宅の方が高くなります。綺麗に作られた「街並み・環境」を求めてアメリカ人は引っ越しを繰り返す傾向にあるともいわれています。
ハーフ・ティンバー
沖縄と北海道で家屋の種類が違うように、ドイツでも地域によって家の形は異なります。ドイツの一般的な民家はハーフティンバーと呼ばれる漆喰と木で作られたものです。
漆喰は湿気対策に最適であり、地域によっては内部の柱も漆喰で塗ります。見た目の美しさと機能面を合わせた、いかにも「ドイツ人らしい合理性」を持つ建築です。
物語にも登場する煉瓦の家
ドイツ北部ではレンガを用いた家が増えます。
ドイツは周りを川に囲まれた地形のため、河川の氾濫に対応した家造りが今もされています。ドイツが生んだグリム童話の1つに「3匹の子豚」がありますね。三男の豚がレンガの家を作っていました。丈夫でどんな災害にも耐えられるレンガは、ドイツの生活に必要なものなのです。
赤い屋根の秘密
イタリアのフィレンツェといえば赤い屋根瓦が印象的な都市です。では、どうしてフィレンツェの屋根は赤いのでしょうか。
答えは
・景観条例が厳しく、周りと同化した建物・色合いを厳守する必要がある
・降水量の少ない地域のため瓦を加工する必要性がなく、素焼きの状態である(褐色)
です。
日本にも景観条例のある地域はありますが、それはごく限られた場所のみです。
ですから日本を訪れた外国人は「日本人は均一を好む国民だと聞いていたが、街は個性に溢れている!」という印象を抱くそう。
オシャレな色彩を楽しむ
水の都ベネチアでは、船が人々の生活に必要不可欠なものとなっています。ベネチアの壁の色はカラフルなものもあります。しかし、日本のように看板でゴチャゴチャというわけではなく、とてもおしゃれな風景です。
イタリアは何百年も前の建物をリノベーションして住むのが当たり前の国です。エレベーターが設置されていない物件も多く、石畳の道と日々の階段上り下りで足腰がかなり鍛えられます。
ゲルとマンションの暮らし
実際、モンゴル国民の多くはマンションで生活していますが、都市部でもゲルに住む人もいます。ゲルは日本人の感覚で言うアパートのような存在であり、低価格で借りられる住宅です。
都市部のゲルは郊外にあることが多く、移動式ではなく、固定化されています。遊牧民たちのゲルは可動式で季節によって各地を転々とします。
モンゴルゲルの内部
モンゴルの一般家庭に滞在した日本人の動画です。ゲルの外には太陽光パネルと蓄電池、パラボラアンテナなどが設置されていて、ゲルで暮らしながらも現代人の生活を送ることが可能です。携帯電話も普及しています。
高層マンションの数々
東京都23区の2倍の面積の中に人口700万人が暮らす香港では、住宅に使用可能な面積が限られています。そのため50階〜というような高層マンションが乱立しています。
香港の中間層が多く住むと言われている地域の2LDKマンションの家賃は、なんと月30万〜!アジアの中で、シンガポールと香港は「土地」が何よりも高価なのです。
安全面もバッチリ
日本ではあまり見られないものの1つに鉄格子のドアがあります。玄関に入る前にもう一つドアがあるのです。窓も鉄格子でがっちりガードされています。
香港では高層住宅が多い為、洗濯物は内干しが基本です。また、日本のようなコインランドリーはありません。クリーニング店へ衣類を持参すると洗濯して畳んでもらえる仕組みです(大きなゴミ袋で500円程度)。
香港では夫婦ともに共働きをし、メイドを雇う文化もあります。
家事や子供の送り迎えはメイドに任せ、がっつりと稼ぐのが香港の生活スタイルです。
今は少なくなった和風建築
瓦屋根に畳の部屋、引き戸の玄関というのが日本を代表する建築です。年々和風建築の家屋が減っていますが、若い世代には和風リノベーションを楽しむ層も増えてきました。
日本の和風建築は後世に残しておきたい風景の1つですね。
畳もオシャレに変身
屋根瓦を使用する家は減ったものの、和室は作りたいという声は今もあります。最近ではおしゃれな畳が増えていて、洋風の家にも取り入れやすくなりました。
畳の所有面積は昔に比べると大幅に減ったけれど、和を愛す日本人は数多くいます。
コツ・ポイント
いかがでしたか?気候や人々の考え、どこに価値を置くかで暮らしは異なります。広ければ良いというものでもありませんし、固定暮らしが良いとも言えません。世の中には色々な暮らし方があります。海外旅行へ行く時は、遺産やショッピングだけでなく、人々の暮らしにも目をとめてみてはいかがでしょうか。