最近、散歩していて新築のお家を見てみると床下換気口がない家をみかけます。えっ?床下の湿気は大丈夫なの?と思って調べてみたら実はちゃんと換気口はあるみたいです。地震や湿気の多い日本ならではの問題や技術の進歩なのだなと感じました。そんなイマドキの住宅事情をご紹介します。
床下換気口とは?
住宅の基礎に設けられた開口部です
出典: atrashome.naganoblog.jp
木造建築の1階床組の換気の為にコンクリート基礎部分に開けられた開口部のことです。ほとんどのお家にあるものなので見てみてください。換気口の大きさは300cm²以上で間隔は5m以内に1ヶ所儲けることが建築基準法で定められています。1区画に2ヶ所、対角線上に配置して床下に満遍なく空気が流れようにします。
床下換気口の役割とは?
出典: sumincyu.com
そもそも、床下換気口なんて必要あるの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、「家」にとって一番大事な土台を守る大切なものなのです。床下換気口は1階真下の土からの湿気を外に逃がすために開けられています。湿気が多いと土台に使われている木材が腐ったりシロアリの被害にあったりして大変危険です。またカビも発生しやすくなり、その上にある部屋や押し入れのカビの原因にもなっていたりします。それらを考えていくと床下換気口の役割は非常に大きいと言えます。
床下換気口は設けなくてもよいの?
建築基準法施行令第22条の定め
出典: blog.livedoor.jp
建築基準法施行令第22条の定めによると、基礎の長さ5mごとに布基礎に換気用穴を設ける事となったおります。しかし、有効な床下防湿措置を施すと換気口はなくてもよいとされています。それが床下換気口に変わって「基礎パッキン」というモノを土台と基礎の間に挟み床下の通気を取る方法で最近増えてきています。
床下換気口のないお家
床下換気口を設ける家が減ってきた理由とは?
床下換気口の困り事
- 栄所本舗@内地療養中♪ @10kacchi
- 冬支度♪ 床下換気口をウレタンフォームで塞ぎます! https://t.co/usftqi5vHg
- twitter出典:
- twitter.com
特に寒い地域では、床下換気口があることで床から冷気があがってくるようです。建築年数が古い木造建築は床断熱もされていないため冷気が室内に伝わりやすくなっています。寒くなってきた頃にスタイロフォームなどで床下換気口を塞ぐのも良いですが、暖かくなってきた頃に忘れずに取り外さないと床下に湿気がこもる原因になります。
- (有)生塚不動産@帯広 @Ikizuka_RealE
- 床下換気口を閉めてください!! 朝の気温が氷点下になって参りました。 水道凍結の危険もありますし、暖房を使っても室内温度が上がらない原因にもなります。 管理マンションは定期清掃時に閉めますが、その他の物件に関しましては入居者様にお願いしております。 今一度、ご確認ください。
- twitter出典:
- twitter.com
最近では、床下換気口を開閉できるタイプや、床下換気口に断熱性と機密性をもたせているものもあります。
- ななみい @pinkpantaponta
- 猫メモ。小さな捨て猫だったミイタロウに、ミルクあげてた。最初はもの凄い警戒心が強くて、床下換気口からなかなか出てこなかった。少しずつ体を出してきて、二週間位で、突然私の足の回りをゴロゴロ言いながら回った。そっと手を出すと、おとなしく抱かれた。ゴロゴロ始め。
- twitter出典:
- twitter.com
床下換気口の欠点にネズミや小動物などが入る危険性があります。施工した当初は頑丈な作りでも老朽化にともなって大きな隙間ができている換気口を見ることがあります。床下換気口がネズミの浸入経路なんてならないように注意が必要です。
基礎構造の変化
出典: www.home-dr-akira.com
建築年数の古い木造建築の基礎はほぼ布基礎という構造でできています。基礎とは建物を地盤に固定するという重要な役割を担っています。その基礎に木材の土台をアンカーボルトという金具でしっかり固定し、その上に1階の構造が乗ります。その基礎が阪神淡路大震災以降の木造建築に変化が出てきます。布基礎より耐震性のあるベタ基礎になってきました。
布基礎とは?
出典: blogs.yahoo.co.jp
「布」という文字が使われておりますが、布は使いません。布には「水平・並行・横」などの意味があります。布基礎の構造は地盤に割栗を敷き、その上に逆T字状になったコンクリートが横に連続する形状の基礎です。床下にある地面の土はそのままになります。写真を見るとちゃんと床下換気口の部分だけコンクリートがないですよね。ココがポイントで、コンクリートの中には強度を増す為に鉄筋が入っているのですが、床下換気口の部分で途切れてしまう為強度が落ちます。地震などで基礎にヒビが入る原因にもなっています。
べた基礎とは?
出典: e-jyutaku.komuten.net
布基礎に対しべた基礎は建物の下を全て鉄筋コンクリートで覆ってしまう構造です。それにより床下に土が無くなるので防湿性が高められるほか、全てに鉄筋が入っているので基礎にヒビが入りにくく布基礎より評価が高いです。ただ、より多くのコンクリートや鉄筋を使うため布基礎よりコストが高くなります。
べた基礎では床下の換気はしないの?
出典: www.taisei-jyutaku.co.jp
べた基礎では、床下換気口がないので床下換気はしないの?と思われがちですが、べた基礎でも床下換気をします。べた基礎での床下換気で多く用いられるのが「基礎パッキン工法」です。写真ではわかりにくいかもしれませんが、べた基礎のコンクリートと土台の木材の間に基礎パッキンと呼ばれる通気部材を敷くやり方です。これにより、床下換気口に比べ床下の換気効率が高くなります。また、基礎に開口部がないので雨水や小動物などの浸入を防ぐことにもなります。家全体を見てみても意匠性に優れております。
出典: atrashome.naganoblog.jp
木造建築の1階床組の換気の為にコンクリート基礎部分に開けられた開口部のことです。ほとんどのお家にあるものなので見てみてください。換気口の大きさは300cm²以上で間隔は5m以内に1ヶ所儲けることが建築基準法で定められています。1区画に2ヶ所、対角線上に配置して床下に満遍なく空気が流れようにします。
出典: sumincyu.com
そもそも、床下換気口なんて必要あるの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、「家」にとって一番大事な土台を守る大切なものなのです。床下換気口は1階真下の土からの湿気を外に逃がすために開けられています。湿気が多いと土台に使われている木材が腐ったりシロアリの被害にあったりして大変危険です。またカビも発生しやすくなり、その上にある部屋や押し入れのカビの原因にもなっていたりします。それらを考えていくと床下換気口の役割は非常に大きいと言えます。
出典: blog.livedoor.jp
建築基準法施行令第22条の定めによると、基礎の長さ5mごとに布基礎に換気用穴を設ける事となったおります。しかし、有効な床下防湿措置を施すと換気口はなくてもよいとされています。それが床下換気口に変わって「基礎パッキン」というモノを土台と基礎の間に挟み床下の通気を取る方法で最近増えてきています。
特に寒い地域では、床下換気口があることで床から冷気があがってくるようです。建築年数が古い木造建築は床断熱もされていないため冷気が室内に伝わりやすくなっています。寒くなってきた頃にスタイロフォームなどで床下換気口を塞ぐのも良いですが、暖かくなってきた頃に忘れずに取り外さないと床下に湿気がこもる原因になります。
最近では、床下換気口を開閉できるタイプや、床下換気口に断熱性と機密性をもたせているものもあります。
床下換気口の欠点にネズミや小動物などが入る危険性があります。施工した当初は頑丈な作りでも老朽化にともなって大きな隙間ができている換気口を見ることがあります。床下換気口がネズミの浸入経路なんてならないように注意が必要です。
出典: www.home-dr-akira.com
建築年数の古い木造建築の基礎はほぼ布基礎という構造でできています。基礎とは建物を地盤に固定するという重要な役割を担っています。その基礎に木材の土台をアンカーボルトという金具でしっかり固定し、その上に1階の構造が乗ります。その基礎が阪神淡路大震災以降の木造建築に変化が出てきます。布基礎より耐震性のあるベタ基礎になってきました。
出典: blogs.yahoo.co.jp
「布」という文字が使われておりますが、布は使いません。布には「水平・並行・横」などの意味があります。布基礎の構造は地盤に割栗を敷き、その上に逆T字状になったコンクリートが横に連続する形状の基礎です。床下にある地面の土はそのままになります。写真を見るとちゃんと床下換気口の部分だけコンクリートがないですよね。ココがポイントで、コンクリートの中には強度を増す為に鉄筋が入っているのですが、床下換気口の部分で途切れてしまう為強度が落ちます。地震などで基礎にヒビが入る原因にもなっています。
出典: e-jyutaku.komuten.net
布基礎に対しべた基礎は建物の下を全て鉄筋コンクリートで覆ってしまう構造です。それにより床下に土が無くなるので防湿性が高められるほか、全てに鉄筋が入っているので基礎にヒビが入りにくく布基礎より評価が高いです。ただ、より多くのコンクリートや鉄筋を使うため布基礎よりコストが高くなります。
出典: www.taisei-jyutaku.co.jp
べた基礎では、床下換気口がないので床下換気はしないの?と思われがちですが、べた基礎でも床下換気をします。べた基礎での床下換気で多く用いられるのが「基礎パッキン工法」です。写真ではわかりにくいかもしれませんが、べた基礎のコンクリートと土台の木材の間に基礎パッキンと呼ばれる通気部材を敷くやり方です。これにより、床下換気口に比べ床下の換気効率が高くなります。また、基礎に開口部がないので雨水や小動物などの浸入を防ぐことにもなります。家全体を見てみても意匠性に優れております。
コツ・ポイント
布基礎からべた基礎へと変化していった背景には、地震大国である日本の事情もあるようです。しかし、台風などで雨水が入るとべた基礎の構造もあってなかなか湿気が外に出ないという欠点もあるようなのでまだまだ改善点があるようです。