足元の床というものは、日々の暮らしの中で目につきやすい存在です。「最近色つやがすっかり悪くなったフローリングを張り替えたい」「畳をフローリングに替えたい」「マンションのフローリングを防音仕様にしたい」そんなときはフローリングリフォームのタイミングです。フローリングのリフォームにはどんな方法があるのか、床材の種類も含めてご紹介します。
今の”床”、満足してる?
家電製品などと異なり、床やフローリングは耐久性の乏しいものではありません。リフォームの目安は15~30年と言われています。床材の種類や生活環境などによって耐用年数には開きがあります。一般に、5年おきにチェックして必要に応じて部分補修し、メンテナンスしておくことで、より長もちします。
しかし、たとえ床自体の状態が悪くないときでも、老後を考えると段差が気になったり、騒音対策を考えるとき、子どものアレルギーを考えるとき、このままでいいのだろうか悩みはつきません。
畳をフローリングに替えたい
子どものアレルギーを考えるとき、カビやダニが気になるとき、古くなった畳をフローリングにリフォームしたいと考えるケースは少なくありません。また、老後を考えると、敷居のほんの少しの段差で転んでしまうことも考えられます。
フローリングに替えるときに、床の高さを調節してバリアフリーに変えることができます。
下地とフローリングの間に断熱材を入れることで断熱効果をUPさせられます。また、床暖房を入れることも合わせて検討できます。
床が古くなってきた
ピカピカだった床も、年月とともに色あせたり、傷がついたりします。たわんだりへこんだりもします。ワックスがけしても、きれいにならない状態になってきます。そんな時は床そのものを張り替えると見違えるようになります。
歩くとギシギシいう場合など、床材よりもその下の下地部分が老朽化していることも考えられます。早めにリフォームをしておくことで、安心して生活していけます。
防音床にしたい
マンションなどでは、階下に響く足音がどうしても気になってしまうものです。お互い歩み寄ることで気持ちよく過ごせるようになります。そのためにも、防音床は効果的といえます。階下の住人に必要以上に気を遣わずに過ごせると、気持ちも楽になります。
また、断熱材を床板と下地の間に入れることでもある程度の防音効果も期待できます。
フローリングリフォームの工事の種類
重ね張り(レイヤー工法)
今のフローリング材をはがさずに、そのままその上から新しいフローリング材を重ねて貼り付ける工法をレイヤー工法と言います。フローリング材は、下地に接着剤で貼付けたり、釘打ちされたりしているので、はがすのも容易なことではありません。レイヤー工法でリフォームする場合はその手間が省けるので、DIYで張り替える場合も挑戦しやすい工法です。
既存の床の上に床材を貼り付けるので、その分の厚みが加わり、つまづきの原因になったり、場合によってはドアの開閉の支障になることもあります。
重ね張り専用のフローリング材は通常のものより薄くなっているので、段差が気になりにくいものもありますが、中には薄くするために表面がプリントのものもあるので、材質チェックには注意してください。
既存の床がすでにたわんでいたりすると、重ね張り専用のフローリング材は通常より薄いため、そのままたわんでしまうので、既存の床がたわんでいない場合に向くリフォーム方法です。
既存の床材をはがさないので、工事期間が短く、費用が最小限に抑えられることが最大のメリットです。
張り替え(下地材・土台の改修)
出典: www.renoco.jp
既存の床板をはがして、新しいフローリング材に張り替える工法を張り替えと言います。
既存の床材の痛みがひどい場合、床板がきしむ場合は張り替えを行います。畳をフローリングにする場合も、張り替えに含まれます。
既存の床板をはがずので、その分手間も工賃もかかります。しかし、下地の状態が確認できるので、床下の下地や根太(ねだ)が腐っていたりしないか、釘が緩んで下地が浮いていないかの確認もできます。
出典: blog.livedoor.jp
根太や下地に損傷があればこのとき合わせて修繕ができます。修繕費が余分にかかってしまいますが、そのままに放置しているほうが安全性にも耐久性にも支障をきたしてしまうので、長く快適な住まいづくりには欠かすことのできない工事です。
出典: www.renoco.jp
畳からフローリングに変えるときや、バリアフリーにするには下地材とフローリング材の間に差ができるときは、下地材に高さを調整するための柱を等間隔に渡して高さを調整します。
このとき、床の高さ調整の柱と柱の間に断熱材などをいれておくと、断熱効果が高まります。
フローリング材の種類
無垢フローリング
出典: www.9-coffee.com / 9 coffee
あたたかみのある自然素材のフローリングを無垢フローリングといいます。天然木を一枚の板に加工したものです。ナラ、樺、ブナ、ヒノキなど、種類は様々で、自然素材の持つ風合いや肌触りが魅力です。自然素材なので、一枚一枚に色のばらつきがあり、それが独特の風合いでもあります。
木材と同じように空気中の湿度を調整してくれる調湿効果があり、肌触りのよさと断熱性を発揮してくれます。
出典: www.homepro.jp
しかし、その調湿効果は、温度変化に伴う膨張と収縮を繰り返すことから、反りや曲がり、割れなどを生じることがあります。乾燥状態が悪い素材を使うと、その現象はより顕著になります。
また、天然素材そのものなので、経年変化や退色が深みのある味わいにもつながっていきますが、その反面、傷がつきやすく、汚れやすく、メンテナンスが面倒です。デメリットを理解したうえで変化をを楽しみながら付き合う素材と言えます。
複合(合板)フローリング
出典: www.homepro.jp
複合(合板)フローリングは、複数の板を接着剤で張り合わせた合板(基材)の表面に、天然木の薄板や木目シートなどを貼りつけて仕上げたたものです。
反りや収縮が出ないように加工されているため扱いやすく、品質にばらつきがなく色柄も豊富です。表面を機能的に加工しているものも多く、傷がつきにくいタイプ、水に強いタイプなど、様々なバリエーションが有り、施工する場所によって使い分けることも可能です。
出典: www.renoco.jp
メンテナンスが非常に楽で、経年変化や退色が起こりにくく、美しい状態が維持しやすいこと、値段が安価で品質が均一であることから、広く普及しています。
出典: www.iocjapan.biz
表面材が天然木の場合、天然木の美しさと味わいそのままに、メンテナンスも楽なように加工してあり、反りや収縮などのデメリットもないので、高級感がありながら扱いやすくなっています。
フローリングリフォーム
和室をフローリングに
出典: www.sumisou.com
畳のカビやダニが気になるから、古くなった畳をフローリングにリフォームするケースが増えています。
床のリフォームとともに、障子やふすまの張り替えも面倒なので、お部屋全体を和室から洋室にリフォームすることもあります。
フローリングの張り替え
出典: ks-goodreform.co.jp
10数年使ってきた床は老朽化して艶もなくなり、ワックスがけしても光沢が戻らなくなります。古くいたんだ床を新しいフローリングに張り替えると、部屋全体が明るくなり、見違えるようになります。床の肌触りも良くなり、きれいに磨くことも楽しくなってきます。
防音床にリフォーム
出典: www.soujiyasan.jp
マンションなどでは、階下に響く足音が気になるものです。そんな時は防音床に貼り直すと音漏れを気にせずにすむようになります。最近のマンションの床は防音性が高いものが一般に採用されていますが、さらに高い防音性を望まれる場合はリフォームが有効です。
場所別リフォーム事例を紹介
フローリングのリフォームはその場所によって、床材を変えたほうがその後のメンテナンスが楽になる上、きれいに保ちやすくなります。キッチンにはキッチンに最適のフローリング材があり、それはリビングと同じとはいえません。それぞれの場所に最適なフローリング材を選ぶようにしましょう。
また、リビングが木目柄だからといって、家全体を同じ木目柄に統一する必要はありません。場所によって柄を変えることでも雰囲気が変わります。
リビング
リビングは、家族が集い、ものを落としたり、引きずったりすることも多いため、比較的傷や汚れがつきやすい場所です。色柄だけでなく、性能も考えてフローリング材を選びたい場所です。
ワックスがけ不要や汚れがつきにくいといった機能的なフローリングを選んでおけば毎日のお手入れが楽です。手間をかけずに美しさが保てます。
出典: www.homepro.jp
ペットのいるご家庭ならアンモニアに強いフローリング材、車いすを使用されるご家族のいるご家庭なら車いすの使用に耐えるフローリング材をといった、ライフスタイルにあった機能性を高めたフローリング材がおすすめです。
トイレ
出典: sumai.panasonic.jp
トイレは汚れやすく、水ぬれの多いスペースです。水やアンモニアに強いフローリング材をえらんでおくと、お手入れも楽で長く美しい状態が維持できます。フローリングの柄は木目柄だけではありません。石目柄のフローリングもあります。フローリングの柄が変わると雰囲気がガラリと変わります。
キッチン
出典: www.yokohama-reform-style.com
キッチンは、調理の際に水はねや油飛びなどでとても汚れやすい場所です。水に強く、油汚れや食べこぼしなども拭き取りやすいフローリング材を選ぶようにすると、いつも綺麗な状態が維持できます。フローリングがきれいになると、調理にも熱が入り、楽しく過ごせるようになります。
DIYもできる!
フローリングをDIYで張り替えると、専門業者に頼むよりリーズナブルに仕上がりますが、床材の性質などよく確かめないで安易に取り掛かると、結局うまくいかなくて、専門業者に改めて頼むことになり、二重にお金が必要になってしまうことがあります。
そんなことにならないよう、必要な点検を行い、ノウハウを集めて理解したうえで作業にとりかかるようにしましょう。
重ね張りするレイヤー工法ならDIYしやすい方法ですが、つまづきやすい段差ができやすいので、フローリング材の厚さに注意が必要です。また、その薄さゆえに元のフローリングのたわみやへこみがそのままでてしまうので、張替え作業の前に必ずたわみの修正を行うようにしましょう。
DIYで畳からフローリングにした事例
YOU TUBEでも、実際にDIYで畳からフローリング交換する工程の動画が数多く見られます。
その中で、プロ目線でないDIYで畳からフローリングに交換する工程をくわしく説明してくれている動画がありました。
畳をフローリングに張り替えてみた!!
自分と弟の部屋を畳からフローリングに張り替えていった工程が詳しく動画で説明されています。ホームセンターで資材を購入する際、有料で資材をそのまま敷き詰められるようにカットしてもらうという、素人でもチャレンジしやすい方法がとられています。最後にトータルでいくらかかったかまで詳しく説明してくれているので、大変参考になります。
費用は?
重ね張りによるフローリングのリフォーム費用は、6帖の場合、専門業者に頼むと80000円~130000円程度かかります。
DIYでリフォームすると、重ね張りの場合は必要経費は床材代金と接着剤代だけになります。部屋は凹凸もあるので、床材をカッティングするためには電動のこぎりも必要になってきます。重ね張りのフローロリング材にはカッターで切れる薄さのものもあるので、その場合は電動のこぎりは不要です。ただし、その分かなり薄くなります。
張り替えによるフローリングのリフォームは、6帖の場合、専門業者に頼むと140000円~180000円程度かかります。また、下地の状態が非常に悪い場合、さらに費用が膨らみます。
DIYでリフォームすると、下地用の角材やコンパネ、釘などの代金と、床材代金、接着剤代の他に、工具がなければ工具代とはがした床材や畳などの廃棄処分費用が発生します。DIYで畳をフローリングにリフォームした事例の動画の中で、一部屋あたり10万円の経費がかかったと言われています。同様の経費はかかると考えられます。
材料を揃えるのにおすすめサイト
フローリングの張替え材料を購入する際は、フローリング材の製造業者やリフォーム専門業者のサイトでフローリング材の種類や性能、選ぶときに参考にするポイントをしっかり調べた上で、ホームセンター等で実際に自分で確かめて購入するのが一番だと思いますが、ホームセンターにほしいフローリングの張替え材料が全て揃っているとは限りません。
長く使用するものなので、安易に妥協せず、いいものを選びたいので、手近で入手できない時は、販売サイトを利用するのも一つの方法だと思います。
■ RESTA DIY SHOP
メーカー系フローリングがまさかの全品激安。
販売はケース(商品により入り数が違います)ごとですが、送料無料!
無料サンプルも送ってくれます。
フローリングのめくりかたと、防音フローリングと根太貼り、2つのフローリングの貼り方の動画が見られるので、とても参考になります。
家電製品などと異なり、床やフローリングは耐久性の乏しいものではありません。リフォームの目安は15~30年と言われています。床材の種類や生活環境などによって耐用年数には開きがあります。一般に、5年おきにチェックして必要に応じて部分補修し、メンテナンスしておくことで、より長もちします。
しかし、たとえ床自体の状態が悪くないときでも、老後を考えると段差が気になったり、騒音対策を考えるとき、子どものアレルギーを考えるとき、このままでいいのだろうか悩みはつきません。
子どものアレルギーを考えるとき、カビやダニが気になるとき、古くなった畳をフローリングにリフォームしたいと考えるケースは少なくありません。また、老後を考えると、敷居のほんの少しの段差で転んでしまうことも考えられます。
フローリングに替えるときに、床の高さを調節してバリアフリーに変えることができます。
下地とフローリングの間に断熱材を入れることで断熱効果をUPさせられます。また、床暖房を入れることも合わせて検討できます。
ピカピカだった床も、年月とともに色あせたり、傷がついたりします。たわんだりへこんだりもします。ワックスがけしても、きれいにならない状態になってきます。そんな時は床そのものを張り替えると見違えるようになります。
歩くとギシギシいう場合など、床材よりもその下の下地部分が老朽化していることも考えられます。早めにリフォームをしておくことで、安心して生活していけます。
マンションなどでは、階下に響く足音がどうしても気になってしまうものです。お互い歩み寄ることで気持ちよく過ごせるようになります。そのためにも、防音床は効果的といえます。階下の住人に必要以上に気を遣わずに過ごせると、気持ちも楽になります。
また、断熱材を床板と下地の間に入れることでもある程度の防音効果も期待できます。
重ね張り(レイヤー工法)
今のフローリング材をはがさずに、そのままその上から新しいフローリング材を重ねて貼り付ける工法をレイヤー工法と言います。フローリング材は、下地に接着剤で貼付けたり、釘打ちされたりしているので、はがすのも容易なことではありません。レイヤー工法でリフォームする場合はその手間が省けるので、DIYで張り替える場合も挑戦しやすい工法です。
既存の床の上に床材を貼り付けるので、その分の厚みが加わり、つまづきの原因になったり、場合によってはドアの開閉の支障になることもあります。
重ね張り専用のフローリング材は通常のものより薄くなっているので、段差が気になりにくいものもありますが、中には薄くするために表面がプリントのものもあるので、材質チェックには注意してください。
既存の床がすでにたわんでいたりすると、重ね張り専用のフローリング材は通常より薄いため、そのままたわんでしまうので、既存の床がたわんでいない場合に向くリフォーム方法です。
既存の床材をはがさないので、工事期間が短く、費用が最小限に抑えられることが最大のメリットです。
張り替え(下地材・土台の改修)
出典: www.renoco.jp
既存の床板をはがして、新しいフローリング材に張り替える工法を張り替えと言います。
既存の床材の痛みがひどい場合、床板がきしむ場合は張り替えを行います。畳をフローリングにする場合も、張り替えに含まれます。
既存の床板をはがずので、その分手間も工賃もかかります。しかし、下地の状態が確認できるので、床下の下地や根太(ねだ)が腐っていたりしないか、釘が緩んで下地が浮いていないかの確認もできます。
出典: blog.livedoor.jp
根太や下地に損傷があればこのとき合わせて修繕ができます。修繕費が余分にかかってしまいますが、そのままに放置しているほうが安全性にも耐久性にも支障をきたしてしまうので、長く快適な住まいづくりには欠かすことのできない工事です。
出典: www.renoco.jp
畳からフローリングに変えるときや、バリアフリーにするには下地材とフローリング材の間に差ができるときは、下地材に高さを調整するための柱を等間隔に渡して高さを調整します。
このとき、床の高さ調整の柱と柱の間に断熱材などをいれておくと、断熱効果が高まります。
無垢フローリング
出典: www.9-coffee.com / 9 coffee
あたたかみのある自然素材のフローリングを無垢フローリングといいます。天然木を一枚の板に加工したものです。ナラ、樺、ブナ、ヒノキなど、種類は様々で、自然素材の持つ風合いや肌触りが魅力です。自然素材なので、一枚一枚に色のばらつきがあり、それが独特の風合いでもあります。
木材と同じように空気中の湿度を調整してくれる調湿効果があり、肌触りのよさと断熱性を発揮してくれます。
出典: www.homepro.jp
しかし、その調湿効果は、温度変化に伴う膨張と収縮を繰り返すことから、反りや曲がり、割れなどを生じることがあります。乾燥状態が悪い素材を使うと、その現象はより顕著になります。
また、天然素材そのものなので、経年変化や退色が深みのある味わいにもつながっていきますが、その反面、傷がつきやすく、汚れやすく、メンテナンスが面倒です。デメリットを理解したうえで変化をを楽しみながら付き合う素材と言えます。
複合(合板)フローリング
出典: www.homepro.jp
複合(合板)フローリングは、複数の板を接着剤で張り合わせた合板(基材)の表面に、天然木の薄板や木目シートなどを貼りつけて仕上げたたものです。
反りや収縮が出ないように加工されているため扱いやすく、品質にばらつきがなく色柄も豊富です。表面を機能的に加工しているものも多く、傷がつきにくいタイプ、水に強いタイプなど、様々なバリエーションが有り、施工する場所によって使い分けることも可能です。
出典: www.renoco.jp
メンテナンスが非常に楽で、経年変化や退色が起こりにくく、美しい状態が維持しやすいこと、値段が安価で品質が均一であることから、広く普及しています。
出典: www.iocjapan.biz
表面材が天然木の場合、天然木の美しさと味わいそのままに、メンテナンスも楽なように加工してあり、反りや収縮などのデメリットもないので、高級感がありながら扱いやすくなっています。
和室をフローリングに
出典: www.sumisou.com
畳のカビやダニが気になるから、古くなった畳をフローリングにリフォームするケースが増えています。
床のリフォームとともに、障子やふすまの張り替えも面倒なので、お部屋全体を和室から洋室にリフォームすることもあります。
フローリングの張り替え
出典: ks-goodreform.co.jp
10数年使ってきた床は老朽化して艶もなくなり、ワックスがけしても光沢が戻らなくなります。古くいたんだ床を新しいフローリングに張り替えると、部屋全体が明るくなり、見違えるようになります。床の肌触りも良くなり、きれいに磨くことも楽しくなってきます。
防音床にリフォーム
出典: www.soujiyasan.jp
マンションなどでは、階下に響く足音が気になるものです。そんな時は防音床に貼り直すと音漏れを気にせずにすむようになります。最近のマンションの床は防音性が高いものが一般に採用されていますが、さらに高い防音性を望まれる場合はリフォームが有効です。
フローリングのリフォームはその場所によって、床材を変えたほうがその後のメンテナンスが楽になる上、きれいに保ちやすくなります。キッチンにはキッチンに最適のフローリング材があり、それはリビングと同じとはいえません。それぞれの場所に最適なフローリング材を選ぶようにしましょう。
また、リビングが木目柄だからといって、家全体を同じ木目柄に統一する必要はありません。場所によって柄を変えることでも雰囲気が変わります。
リビングは、家族が集い、ものを落としたり、引きずったりすることも多いため、比較的傷や汚れがつきやすい場所です。色柄だけでなく、性能も考えてフローリング材を選びたい場所です。
ワックスがけ不要や汚れがつきにくいといった機能的なフローリングを選んでおけば毎日のお手入れが楽です。手間をかけずに美しさが保てます。
出典: www.homepro.jp
ペットのいるご家庭ならアンモニアに強いフローリング材、車いすを使用されるご家族のいるご家庭なら車いすの使用に耐えるフローリング材をといった、ライフスタイルにあった機能性を高めたフローリング材がおすすめです。
トイレ
出典: sumai.panasonic.jp
トイレは汚れやすく、水ぬれの多いスペースです。水やアンモニアに強いフローリング材をえらんでおくと、お手入れも楽で長く美しい状態が維持できます。フローリングの柄は木目柄だけではありません。石目柄のフローリングもあります。フローリングの柄が変わると雰囲気がガラリと変わります。
キッチン
出典: www.yokohama-reform-style.com
キッチンは、調理の際に水はねや油飛びなどでとても汚れやすい場所です。水に強く、油汚れや食べこぼしなども拭き取りやすいフローリング材を選ぶようにすると、いつも綺麗な状態が維持できます。フローリングがきれいになると、調理にも熱が入り、楽しく過ごせるようになります。
フローリングをDIYで張り替えると、専門業者に頼むよりリーズナブルに仕上がりますが、床材の性質などよく確かめないで安易に取り掛かると、結局うまくいかなくて、専門業者に改めて頼むことになり、二重にお金が必要になってしまうことがあります。
そんなことにならないよう、必要な点検を行い、ノウハウを集めて理解したうえで作業にとりかかるようにしましょう。
重ね張りするレイヤー工法ならDIYしやすい方法ですが、つまづきやすい段差ができやすいので、フローリング材の厚さに注意が必要です。また、その薄さゆえに元のフローリングのたわみやへこみがそのままでてしまうので、張替え作業の前に必ずたわみの修正を行うようにしましょう。
YOU TUBEでも、実際にDIYで畳からフローリング交換する工程の動画が数多く見られます。
その中で、プロ目線でないDIYで畳からフローリングに交換する工程をくわしく説明してくれている動画がありました。
畳をフローリングに張り替えてみた!!
自分と弟の部屋を畳からフローリングに張り替えていった工程が詳しく動画で説明されています。ホームセンターで資材を購入する際、有料で資材をそのまま敷き詰められるようにカットしてもらうという、素人でもチャレンジしやすい方法がとられています。最後にトータルでいくらかかったかまで詳しく説明してくれているので、大変参考になります。
重ね張りによるフローリングのリフォーム費用は、6帖の場合、専門業者に頼むと80000円~130000円程度かかります。
DIYでリフォームすると、重ね張りの場合は必要経費は床材代金と接着剤代だけになります。部屋は凹凸もあるので、床材をカッティングするためには電動のこぎりも必要になってきます。重ね張りのフローロリング材にはカッターで切れる薄さのものもあるので、その場合は電動のこぎりは不要です。ただし、その分かなり薄くなります。
張り替えによるフローリングのリフォームは、6帖の場合、専門業者に頼むと140000円~180000円程度かかります。また、下地の状態が非常に悪い場合、さらに費用が膨らみます。
DIYでリフォームすると、下地用の角材やコンパネ、釘などの代金と、床材代金、接着剤代の他に、工具がなければ工具代とはがした床材や畳などの廃棄処分費用が発生します。DIYで畳をフローリングにリフォームした事例の動画の中で、一部屋あたり10万円の経費がかかったと言われています。同様の経費はかかると考えられます。
フローリングの張替え材料を購入する際は、フローリング材の製造業者やリフォーム専門業者のサイトでフローリング材の種類や性能、選ぶときに参考にするポイントをしっかり調べた上で、ホームセンター等で実際に自分で確かめて購入するのが一番だと思いますが、ホームセンターにほしいフローリングの張替え材料が全て揃っているとは限りません。
長く使用するものなので、安易に妥協せず、いいものを選びたいので、手近で入手できない時は、販売サイトを利用するのも一つの方法だと思います。
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販売はケース(商品により入り数が違います)ごとですが、送料無料!
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フローリングのめくりかたと、防音フローリングと根太貼り、2つのフローリングの貼り方の動画が見られるので、とても参考になります。
コツ・ポイント
フローリングは長く使っていると傷んできます。ワックスがけしてもきれいにならないとき、たわみなどが出たときは、フローリングの張り替えどきのサインです。高級感のある天然木に人気がありますが、メンテナンスのしやすさからも、複合(合成)フローリング材はおすすめです。DIYでフローリングリフォームしている動画もたくさん出ています。参考にしながら、自分にあったリフォーム方法を考えましょう。