ガーデンDIYには欠かせない木材塗装。ホームセンターにはたくさんの木材塗料があって、どれを選んだらいいのか悩みますよね。どんな塗料を選んだらいいのか、ガーデンDIYに向いた耐久性のある塗料はどんなものなのかをご紹介します。
木材塗装の種類
塗料とは
出典: blog.e-photographer.net
塗料とは、対象物を保護・美装、または、独自な機能を付与するために、その表面に塗り付ける材料のこと。(ウィキペディアより)
つまり塗装をすることにより、錆止めや防湿、防腐、防虫、撥水などの効果を得ることができたり、お好みの色や艶、質感で美しくすることができるということですね。
ホームセンターなどに行くと、さまざまな種類の塗料が並んでいて、どれを選んだらいいのか悩みますよね。
何に塗るのか?
その素材は何?
屋外にあるもの?室内にあるもの?
どんな感じにしたいのか?
色は?質感は?
塗装をすることによって、どんな効果を期待するのかによって、選ぶ塗料は変わってきます。
間違った塗料を選んでしまうと、せっかく塗ったのに残念な結果になってしまうかもしれませんよ。
ここでは、木材に塗装する場合についてご紹介していきたいと思います。
木材塗装に向いている塗料
出典: www.camp-outdoor.com
木材は、紫外線や雨風よる風化、カビや菌による腐食、そしてシロアリなどの害虫による食害などの影響を受けやすい素材です。
特に屋外で使用されるウッドデッキやベンチなどは、毎日厳しい環境下におかれているため劣化しやすくなるのです。
そんな屋外で使用する木材を劣化から守るためには、適切なお手入れが必要になってきます。
その方法の一つが「塗装」なのです。
出典: www.okano-kogyo.com
ウッドデッキや濡れ縁などは、紫外線や雨風にさらされて、毎日厳しい環境に耐えています。
この写真の濡れ縁は、カビやシミなどで黒ずんてしまっていますね。
このままお手入れをしないでいたら、どんどん劣化していってしまいます。
カビやシミ、汚れをキレイに取り除いて、塗料を塗ってみると……
出典: www.okano-kogyo.com
新品のように生まれ変わります!
先ほどの黒ずんだ濡れ縁と同じものとは思えないくらいキレイになりましたね。
使用した塗料は、木材保護塗料といって、防腐剤・防カビ剤・防虫剤の薬剤が入った浸透性の着色塗料です。
内部に薬剤が浸透して木材を強くしてくれて、木目などを隠すことなく着色してキレイにしてくれます。
出典: jyu-kou.com
屋外で紫外線や雨風の影響を受けるウッドデッキやベンチなどには、長く、キレイに、丈夫に使い続けるためにも、木材保護塗料を塗ってあげた方がいいですね。
ウッドデッキに適した木材と塗料は何か?ということで、とても詳しく実験しているサイトがありますのでご紹介♪
興味のある方は参考に見てみてくださいね。
木材塗料の種類と選び方
出典: kurashinoutsuwa.net
ガーデンDIYに使う塗料は、屋外で使用するものなのでやはり耐久性は気になりますよね。
外部からの影響で劣化しやすい木材は、塗料を塗ることによって防いだり進行を遅らせることができます。
それでは、木材塗料にはどのような種類があるのか、ご紹介します。
機能で選ぶ
木材塗料には「浸透タイプ」と「造膜タイプ」があります。
それぞれの特徴は次の通りです。
【浸透タイプ】
・保護成分が木材内部に浸透し、内側から効果を発揮します。
・保護成分は防腐・撥水・防虫などなど効果いろいろ。
・定期的に塗り替えをした方が効果が続きます。
・木目もキレイに見え、木材の手触りや風合いを楽しめます。
・塗装がひび割れたり剥がれたりしません。
【造膜タイプ】
・ペンキのように表面に膜を作って木材を保護します。
・膜で覆われるため、木目は見えず木材の風合いは損なわれます。
・耐久性は浸透タイプと比べて高いので、塗り替えのサイクルは長いです。
・塗装がひび割れたり剥がれたりすることもあるため、塗り替えのときの下処理が面倒です。
海岸沿いなど気象条件の厳しい環境だと、造膜タイプのほうがいいのかもしれませんが、木材の風合いを楽しみたいのであれば浸透タイプの木材保護塗料をおすすめします。
塗装も剥がれたりしないので塗り替えのときの下処理は簡単ですし、せっかくDIYしたのなら、メンテナンスも楽しんで長くキレイに使い続けたいですよね。
「油性」か「水性」かで選ぶ
出典: hawkfield.exblog.jp
木材塗料は、「油性」と「水性」があります。
この違いは主成分(溶剤)が水なのか油(有機溶剤)なのかということです。
油性マジックと水性マジックをイメージすると、水性は水で落ちてしまうのでは?と心配してしまいますが、耐久性は油性と水性はほとんど差がありません。
では何が違うのか?簡単に説明すると……
【油性】
・浸透性が高く塗りやすい
・乾燥が早い
・溶剤(シンナー)のニオイがきつい
・うすめるときや洗うときはうすめ液(シンナー)が必要
【水性】
・ニオイがほとんどない
・有機溶剤を使用していないので人体や環境に安心
・うすめるときや洗うときは水でOK
・汚れても乾く前であれば水で落ちる
油性塗料の溶剤には、シックハウス症候群の原因となるVOC(揮発性有機化合物)が多く含まれています。
水性塗料は、このVOC(揮発性有機化合物)が油性塗料と比べると少ないため、化学物質に過敏な方や室内での塗装に向いています。
少し前までは塗料といったら油性塗料がほとんどでしたが、最近は水性塗料が増えてきています。
家庭でのDIYレベルでは性能の差はほとんどなく、使いやすさで水性塗料が人気のようです。
でも、塗りやすく乾燥が早い油性塗料は、屋外の広い範囲を塗るウッドデッキなどには作業時間の短縮などを考えるとおすすめかもしれませんね。
カラーで選ぶ
出典: www.okano-kogyo.com
カラー選びは、お庭やお部屋の印象を決めるのに大切な要素です。
大きなスペースを使うウッドデッキはもちろんですが、小さなプランターカバーひとつでも、カラーによって印象をガラリと変えることができます。
出典: hawkfield.exblog.jp
同じメーカーの塗料でも、塗る木材の種類や油性か水性かによっても発色に差が出てきます。
なので、サンプルで確認をしたり、試し塗りをしてから判断をしたり、自分の納得のいくカラーをみつけて塗ってくださいね。
オイルステインとは?
出典: varimodi.sub.jp
DIYなどでよく耳にする「オイルステイン」とはどういった塗料なのでしょうか?
木材に浸透して着色するタイプの塗料のことを「ステイン塗料」といいます。
水性は「水性ステイン」、油性は「オイルステイン」と呼ばれていましたが、最近は「水性のオイルステイン」なんて商品もあり、
「木材に浸透して着色する塗料」=「オイルステイン」
というくくりになっていることが多いようです。
つまり、防腐剤・防カビ剤・防虫剤などの成分が入った「木材保護塗料」も「オイルステイン」の仲間ということになります。
出典: www.camp-outdoor.com
「屋外用」や「木材保護塗料」となっていない、通常ホームセンターなどで安価で売られている「オイルステイン」などは浸透タイプの着色料というだけで、木材を保護する成分は入っていません。
着色だけなので、保護をするためにニスなどを上に塗る必要があります。
でも木目を美しくみせてくれるオイルステインは、室内で使うインテリアや雑貨などの木材の風合いを生かすために使用するにはいいかもしれませんね。
もし色写りが心配でしたら、ブライワックスなどを使っても、ステキな風合いを楽しめますよ♪
木材塗装の手順
準備するもの
・塗料
・紙やすり
・トレイ
・ローラー
・刷毛
・うすめ液(油性塗料の場合)
【あるといいもの】
・ブラシ(粉などを取り除くため)
・ブルーシート
・マスキングテープ
・軍手
ステップ1:塗る準備をする
出典: www.cainz.com
塗料を塗る木材は、しっかりと乾燥させておきましょう。
雨などに濡れたばかりで乾燥していないところに塗料を塗ってしまうと、塗料がしっかり中まで浸透しないので防腐・防カビ・防虫効果などを十分に得ることができません。
周囲に塗料がつかないようにしましょう。
塗料が垂れたりしてしまう場合もありますので、作業する場所にはブルーシートなどを敷いて、汚れないようにしましょう。
また、作業をする場所は塗料を塗るのに十分な広さを確保しておくと安心ですね。
周囲にぶつかったり、汚れを気にしたりしないで作業に集中できる環境を整えることはとても大切なことですよ。
出典: bittersweethome.blog.so-net.ne.jp
塗料を塗りたくない部分にはマスキングテープが便利♪
マスキングテープを貼っておけば、はみ出てしまったり、曲がってしまうなんて心配をしないで作業できます。
ステップ2:表面をキレイにする
出典: www.cainz.com
紙ヤスリなどを使って、表面を滑らかに整えましょう。
木材の毛羽立ちなどがあっては、仕上がりが美しくありませんよね。
ビンテージ感を出したい場合は、角を削って丸くするといいですよ。
研磨した粉が表面についたままだと、塗料が剥がれやすくなってしまいますので、ブラシなどでキレイに取り除くことを忘れないでくださいね。
出典: www.cainz.com
ウッドデッキやフェンスなどのメンテナンスで塗料を塗る場合は、剥がれかけている古い塗料や汚れなどを金たわしを使って落としましょう。
汚れがひどい場合は、水をかけてたわしなどで洗ってください。
水洗いをした場合は、十分に乾燥させることを忘れないでくださいね。
出典: www.cainz.com
自動研磨機などを使ってもいいですね。
あまり強く押し付けないように注意して使ってください。
自動研磨機はレンタルできるホームセンターなどもありますので、お近くのお店に確認してみてください。
ステップ3:塗料の準備をする
出典: www.cainz.com
塗料は、中で顔料などが沈殿している場合がありますので、缶を開ける前によく振っておくか、よく混ぜてから使うようにしましょう。
出典: www.cainz.com
広い面を塗るときは、ローラーがあると便利です。
ローラーなどを使うときは、トレイに塗料を出しましょう。
このとき、トレイには少なめに出して、塗料が足りなくなったら後から足すようにします。
塗料は揮発しますので、一度にたくさん出さないようにしましょう。
ステップ4:塗料を塗る
出典: www.cainz.com
ローラーに塗料をしっかりと染み込ませます。
染み込みが十分でないと、塗ったときにムラができてしまう場合があります。
塗料はたっぷりと染み込ませるのがコツですよ。
塗っている最中にトレイの塗料が乾いてきてしまったら、油性塗料の場合はうすめ液で、水性塗料の場合は水で、濃度に注意しながら少しだけ垂らすといいですよ。
出典: www.cainz.com
塗り漏れがないように、全体を木目に沿って決まった方向でゆっくりと塗っていきます。
急いで塗るとローラーの回転が速くなり、塗料が飛び散ってしまうことがありますので、ゆっくりとローラーを動かしましょう。
出典: www.cainz.com
ローラーで塗りにくい細かいところは、剛毛を使うと便利です。
木目にそって塗り残しのないように塗っていきます。
出典: www.cainz.com
乾いたら、二度塗りをします。
二回目も塗り残しのないように、注意しましょう。
ステップ5:乾かしたら完成!
出典: www.cainz.com
しっかりと乾かしたら完成です。
なかなか乾かなかったりすると、表面が白く濁ったりすることがあるようです。しっかりと乾かすためにも、塗料を塗るのは天気の良い日を選ぶといいですね。
ガーデンDIY木材塗装の参考事例
出典: www.1128.jp
「バリ島のコテージ風テラス」をイメージしてDIYした作品。
濃いブランがアジア風でステキなウッドデッキですね。
出典: www.sunnywood.jp
木漏れ日が似合う、ステキな落ち着いた色ですね。
ゆっくりと寛ぎたくなるウッドデッキです。
出典: www.sunnywood.jp
この後は、テーブルのセンターに日傘用のホールを開ける予定だとか。
天気のいい日は、こんなテーブルで皆で食事なんてしたいですね。
出典: www.komeri.com
こちらの藤棚は、成長に伴って1本だったアーチが2本のツインアーチに追加して作ったそうです。
これからも長く藤棚の成長を支えていってもらいたいですね。
出典: vicdiy.com
こちらのプランターカバーは、それぞれ違うメーカーの塗料を使って違いを楽しんでいるようです。
出典: guardlac.jp
エジプシアンブルーを塗装した後、乾燥したらホワイトを塗り重ね、ヤスリでところどころ削ってビンテージ感をだしています。
さらにこだわりの上級者テクニック!チョコレート色の薄めた塗料を布に染み込ませて叩くようにして色を置き、手垢がついた感じを演出しています。
使い込まれた感がでていてステキですね。
出典: www.xyladecor.jp
ホームセンターで買った木材を使って表札をDIYです。
文字は彫刻刀で彫り、耐久性を期待して木材保護塗料を塗っています。
フェンスにも合っていてステキですね。
ちなみにこちらのフェンスもDIYしたそうですよ。すごいですね。
出典: www.xyladecor.jp
ガーデンシンクのDIYです。
撥水効果もある木材保護塗料で、もう4年使っているそうですが、まったく腐食などもないそうですよ。
出典: www.xyladecor.jp
端材を使って作った濡れ縁です。
和室の前に置いて使っていて、雨風にさらされていますが、防水効果で安心。塗料はキシラデコールを使っているようですね。
出典: naganoscape100.naganoblog.jp
カラーの違う塗料を塗った板をストライプに並べて作った絵本用の本棚。
一色だけとは違って、カラフルでかわいらしい印象でいいですね。
出典: www.woodpro21.com
こちらは古材を利用してDIYしたテレビボード。
塗装にはブライワックスを使用して、ビンテージ感を出しています。木のぬくもりを感じる作品でステキですね。
失敗しないコツ
天気の良い日にやりましょう
出典: www.pajolis.com
塗装は、晴れた天気の良い日を選んで行いましょう。
気温が低すぎると、せっかく塗った塗料もなかなか乾きませんし、雨で湿った木材に塗料を塗ってしまうと、剥がれやすくなってしまいます。
それに、塗料乾く前に雨などが降ってしまうと、雨だれの跡が残ってしまう場合があります。
こうならないためにも、しっかり天気予報を確認しましょうね。
ヤスリがけがキレイに仕上げるコツ
出典: makeit.joyfulhonda.jp
紙ヤスリには「80」「120」「240」など数字が示されていて、この数字が大きくなるほど目が細かいヤスリとなります。
古い塗装を剥がすときや表面のざらつきがひどいとき、汚れを削るときなどは「80」など目の粗いものを使います。
次に「120」などで表面を滑らかにし、「240」などの目の細かいものでキレイに仕上げ研磨をします。
目の粗い「80」などからいきなり「240」を使うと、「80」で付いた研磨キズなどを消すのに時間がかかってしまうので、「120」などで段階を踏んで研磨することがキレイに早く仕上げるコツですよ。
そして、重ね塗りの前にもヤスリがけをします。
せっかく塗ったのにヤスリで削っちゃうの?!と思うかもしれませんが、表面に細かいキズが付き、塗料同士の密着度が上がります。
また、1回目の塗装で立った毛羽立ちや気泡なども滑らかになり、よりキレイな仕上がりになるんですよ。
木目にそって薄く塗り重ねる
出典: sasakidesu.exblog.jp
塗料は、一度に厚く塗ってしまうと中は乾いていないのに表面だけが乾いしまい、シワやひび割れの原因になってしまいます。
キレイに仕上げるには、木目にそって薄く塗り、しっかり乾いてから重ね塗りをしましょう。
しっかり乾かないうちに重ね塗りをしてしまうと、厚塗りしたときと同様に、シワやひび割れの原因になってしまいますので、注意です!
また、塗りにくい場所を先に塗り、広い面を後から塗るのもキレイに仕上げるコツです♪
待機中の刷毛やローラーの乾燥を防ぐ
出典: hitoriland.com
塗装は一度塗りより二度塗りの方がキレイに&塗装の効果をより得られます。
塗った塗装がしっかりと乾いてからでないと次が塗れないので、待ち時間が発生するわけですが、その間ローラーや刷毛をそのまま放置してしまうと、カピカピに乾いて使えなくなってしまいます。
だからといって、その都度洗っていては効率が悪いですよね。
そんなときは、写真のようにジップロックなどに入れて空気を抜いておくと乾燥しなくていいですよ。
大きなローラーなどは、ラップで包んでビニール袋などに入れておけば大丈夫。とにかく空気に触れさせないで保存できればいいわけです。
刷毛の洗い方
出典: www.ornedefeuilles.com
塗装が終わって後片付けのとき、刷毛を洗っても洗っても、なかなか塗料が取れない!キレイに洗ったのに、乾いたらゴワゴワして使えない……なんてことありませんか?
刷毛の洗い方にはコツがあります。
まず刷毛を洗う前にやっておくことは
【1】刷毛に付いた塗料はヘラなどでしごいて落とす。
【2】塗料が付かなくなるまで新聞紙などに塗りつける。
これだけで刷毛を洗う時間がグッと短くなります。
水性塗料の場合は、水でよく洗い流し、食器用洗剤でよく泡立てて洗うとキレイになります。
油性塗料はうすめ液などで洗うのですが、これには大量のうすめ液を使わないとキレイになりません。「ハケ洗い液」を使うと少量で油性塗料が落ち、後は水性塗料のときと同様に水洗い&食器用洗剤で泡立てて仕上げ洗いでキレイになります。
ハケ洗い液 400ml アサヒペン
お手入れ面倒な油性塗料をつかった刷毛やローラーも、これを使えば簡単にキレイになります。
界面活性剤と有機溶剤が主成分で、油性塗料を溶剤で溶解し、界面活性剤の働きで浸透、乳化、分散して水洗いで油性塗料が取れるスグレモノです。
¥2,500 (税込)
塗料とは
出典: blog.e-photographer.net
塗料とは、対象物を保護・美装、または、独自な機能を付与するために、その表面に塗り付ける材料のこと。(ウィキペディアより)
つまり塗装をすることにより、錆止めや防湿、防腐、防虫、撥水などの効果を得ることができたり、お好みの色や艶、質感で美しくすることができるということですね。
ホームセンターなどに行くと、さまざまな種類の塗料が並んでいて、どれを選んだらいいのか悩みますよね。
何に塗るのか?
その素材は何?
屋外にあるもの?室内にあるもの?
どんな感じにしたいのか?
色は?質感は?
塗装をすることによって、どんな効果を期待するのかによって、選ぶ塗料は変わってきます。
間違った塗料を選んでしまうと、せっかく塗ったのに残念な結果になってしまうかもしれませんよ。
ここでは、木材に塗装する場合についてご紹介していきたいと思います。
木材塗装に向いている塗料
出典: www.camp-outdoor.com
木材は、紫外線や雨風よる風化、カビや菌による腐食、そしてシロアリなどの害虫による食害などの影響を受けやすい素材です。
特に屋外で使用されるウッドデッキやベンチなどは、毎日厳しい環境下におかれているため劣化しやすくなるのです。
そんな屋外で使用する木材を劣化から守るためには、適切なお手入れが必要になってきます。
その方法の一つが「塗装」なのです。
出典: www.okano-kogyo.com
ウッドデッキや濡れ縁などは、紫外線や雨風にさらされて、毎日厳しい環境に耐えています。
この写真の濡れ縁は、カビやシミなどで黒ずんてしまっていますね。
このままお手入れをしないでいたら、どんどん劣化していってしまいます。
カビやシミ、汚れをキレイに取り除いて、塗料を塗ってみると……
出典: www.okano-kogyo.com
新品のように生まれ変わります!
先ほどの黒ずんだ濡れ縁と同じものとは思えないくらいキレイになりましたね。
使用した塗料は、木材保護塗料といって、防腐剤・防カビ剤・防虫剤の薬剤が入った浸透性の着色塗料です。
内部に薬剤が浸透して木材を強くしてくれて、木目などを隠すことなく着色してキレイにしてくれます。
出典: jyu-kou.com
屋外で紫外線や雨風の影響を受けるウッドデッキやベンチなどには、長く、キレイに、丈夫に使い続けるためにも、木材保護塗料を塗ってあげた方がいいですね。
ウッドデッキに適した木材と塗料は何か?ということで、とても詳しく実験しているサイトがありますのでご紹介♪
興味のある方は参考に見てみてくださいね。
出典: kurashinoutsuwa.net
ガーデンDIYに使う塗料は、屋外で使用するものなのでやはり耐久性は気になりますよね。
外部からの影響で劣化しやすい木材は、塗料を塗ることによって防いだり進行を遅らせることができます。
それでは、木材塗料にはどのような種類があるのか、ご紹介します。
木材塗料には「浸透タイプ」と「造膜タイプ」があります。
それぞれの特徴は次の通りです。
【浸透タイプ】
・保護成分が木材内部に浸透し、内側から効果を発揮します。
・保護成分は防腐・撥水・防虫などなど効果いろいろ。
・定期的に塗り替えをした方が効果が続きます。
・木目もキレイに見え、木材の手触りや風合いを楽しめます。
・塗装がひび割れたり剥がれたりしません。
【造膜タイプ】
・ペンキのように表面に膜を作って木材を保護します。
・膜で覆われるため、木目は見えず木材の風合いは損なわれます。
・耐久性は浸透タイプと比べて高いので、塗り替えのサイクルは長いです。
・塗装がひび割れたり剥がれたりすることもあるため、塗り替えのときの下処理が面倒です。
海岸沿いなど気象条件の厳しい環境だと、造膜タイプのほうがいいのかもしれませんが、木材の風合いを楽しみたいのであれば浸透タイプの木材保護塗料をおすすめします。
塗装も剥がれたりしないので塗り替えのときの下処理は簡単ですし、せっかくDIYしたのなら、メンテナンスも楽しんで長くキレイに使い続けたいですよね。
「油性」か「水性」かで選ぶ
出典: hawkfield.exblog.jp
木材塗料は、「油性」と「水性」があります。
この違いは主成分(溶剤)が水なのか油(有機溶剤)なのかということです。
油性マジックと水性マジックをイメージすると、水性は水で落ちてしまうのでは?と心配してしまいますが、耐久性は油性と水性はほとんど差がありません。
では何が違うのか?簡単に説明すると……
【油性】
・浸透性が高く塗りやすい
・乾燥が早い
・溶剤(シンナー)のニオイがきつい
・うすめるときや洗うときはうすめ液(シンナー)が必要
【水性】
・ニオイがほとんどない
・有機溶剤を使用していないので人体や環境に安心
・うすめるときや洗うときは水でOK
・汚れても乾く前であれば水で落ちる
油性塗料の溶剤には、シックハウス症候群の原因となるVOC(揮発性有機化合物)が多く含まれています。
水性塗料は、このVOC(揮発性有機化合物)が油性塗料と比べると少ないため、化学物質に過敏な方や室内での塗装に向いています。
少し前までは塗料といったら油性塗料がほとんどでしたが、最近は水性塗料が増えてきています。
家庭でのDIYレベルでは性能の差はほとんどなく、使いやすさで水性塗料が人気のようです。
でも、塗りやすく乾燥が早い油性塗料は、屋外の広い範囲を塗るウッドデッキなどには作業時間の短縮などを考えるとおすすめかもしれませんね。
カラーで選ぶ
出典: www.okano-kogyo.com
カラー選びは、お庭やお部屋の印象を決めるのに大切な要素です。
大きなスペースを使うウッドデッキはもちろんですが、小さなプランターカバーひとつでも、カラーによって印象をガラリと変えることができます。
出典: hawkfield.exblog.jp
同じメーカーの塗料でも、塗る木材の種類や油性か水性かによっても発色に差が出てきます。
なので、サンプルで確認をしたり、試し塗りをしてから判断をしたり、自分の納得のいくカラーをみつけて塗ってくださいね。
オイルステインとは?
出典: varimodi.sub.jp
DIYなどでよく耳にする「オイルステイン」とはどういった塗料なのでしょうか?
木材に浸透して着色するタイプの塗料のことを「ステイン塗料」といいます。
水性は「水性ステイン」、油性は「オイルステイン」と呼ばれていましたが、最近は「水性のオイルステイン」なんて商品もあり、
「木材に浸透して着色する塗料」=「オイルステイン」
というくくりになっていることが多いようです。
つまり、防腐剤・防カビ剤・防虫剤などの成分が入った「木材保護塗料」も「オイルステイン」の仲間ということになります。
出典: www.camp-outdoor.com
「屋外用」や「木材保護塗料」となっていない、通常ホームセンターなどで安価で売られている「オイルステイン」などは浸透タイプの着色料というだけで、木材を保護する成分は入っていません。
着色だけなので、保護をするためにニスなどを上に塗る必要があります。
でも木目を美しくみせてくれるオイルステインは、室内で使うインテリアや雑貨などの木材の風合いを生かすために使用するにはいいかもしれませんね。
もし色写りが心配でしたら、ブライワックスなどを使っても、ステキな風合いを楽しめますよ♪
・塗料
・紙やすり
・トレイ
・ローラー
・刷毛
・うすめ液(油性塗料の場合)
【あるといいもの】
・ブラシ(粉などを取り除くため)
・ブルーシート
・マスキングテープ
・軍手
ステップ1:塗る準備をする
出典: www.cainz.com
塗料を塗る木材は、しっかりと乾燥させておきましょう。
雨などに濡れたばかりで乾燥していないところに塗料を塗ってしまうと、塗料がしっかり中まで浸透しないので防腐・防カビ・防虫効果などを十分に得ることができません。
周囲に塗料がつかないようにしましょう。
塗料が垂れたりしてしまう場合もありますので、作業する場所にはブルーシートなどを敷いて、汚れないようにしましょう。
また、作業をする場所は塗料を塗るのに十分な広さを確保しておくと安心ですね。
周囲にぶつかったり、汚れを気にしたりしないで作業に集中できる環境を整えることはとても大切なことですよ。
出典: bittersweethome.blog.so-net.ne.jp
塗料を塗りたくない部分にはマスキングテープが便利♪
マスキングテープを貼っておけば、はみ出てしまったり、曲がってしまうなんて心配をしないで作業できます。
ステップ2:表面をキレイにする
出典: www.cainz.com
紙ヤスリなどを使って、表面を滑らかに整えましょう。
木材の毛羽立ちなどがあっては、仕上がりが美しくありませんよね。
ビンテージ感を出したい場合は、角を削って丸くするといいですよ。
研磨した粉が表面についたままだと、塗料が剥がれやすくなってしまいますので、ブラシなどでキレイに取り除くことを忘れないでくださいね。
出典: www.cainz.com
ウッドデッキやフェンスなどのメンテナンスで塗料を塗る場合は、剥がれかけている古い塗料や汚れなどを金たわしを使って落としましょう。
汚れがひどい場合は、水をかけてたわしなどで洗ってください。
水洗いをした場合は、十分に乾燥させることを忘れないでくださいね。
出典: www.cainz.com
自動研磨機などを使ってもいいですね。
あまり強く押し付けないように注意して使ってください。
自動研磨機はレンタルできるホームセンターなどもありますので、お近くのお店に確認してみてください。
ステップ3:塗料の準備をする
出典: www.cainz.com
塗料は、中で顔料などが沈殿している場合がありますので、缶を開ける前によく振っておくか、よく混ぜてから使うようにしましょう。
出典: www.cainz.com
広い面を塗るときは、ローラーがあると便利です。
ローラーなどを使うときは、トレイに塗料を出しましょう。
このとき、トレイには少なめに出して、塗料が足りなくなったら後から足すようにします。
塗料は揮発しますので、一度にたくさん出さないようにしましょう。
ステップ4:塗料を塗る
出典: www.cainz.com
ローラーに塗料をしっかりと染み込ませます。
染み込みが十分でないと、塗ったときにムラができてしまう場合があります。
塗料はたっぷりと染み込ませるのがコツですよ。
塗っている最中にトレイの塗料が乾いてきてしまったら、油性塗料の場合はうすめ液で、水性塗料の場合は水で、濃度に注意しながら少しだけ垂らすといいですよ。
出典: www.cainz.com
塗り漏れがないように、全体を木目に沿って決まった方向でゆっくりと塗っていきます。
急いで塗るとローラーの回転が速くなり、塗料が飛び散ってしまうことがありますので、ゆっくりとローラーを動かしましょう。
出典: www.cainz.com
ローラーで塗りにくい細かいところは、剛毛を使うと便利です。
木目にそって塗り残しのないように塗っていきます。
出典: www.cainz.com
乾いたら、二度塗りをします。
二回目も塗り残しのないように、注意しましょう。
ステップ5:乾かしたら完成!
出典: www.cainz.com
しっかりと乾かしたら完成です。
なかなか乾かなかったりすると、表面が白く濁ったりすることがあるようです。しっかりと乾かすためにも、塗料を塗るのは天気の良い日を選ぶといいですね。
出典: www.1128.jp
「バリ島のコテージ風テラス」をイメージしてDIYした作品。
濃いブランがアジア風でステキなウッドデッキですね。
出典: www.sunnyw