家は、家族の変化とともに日々豊かに変わっていくもの。その時々で求めるものを少しずつ自らの手で家に加えていくことで、愛着をもって住み継ぐことができるようになります。株式会社リビタが立ち上げた「HOWS Renovation Lab.」というプロジェクトは、戸建てリノベーションを通して、そうした住まいの楽しみ方を教えてくれます。
プロジェクト「HOWS Renovation Lab.」とは
本プロジェクトのテーマは、“自ら家に手を入れる暮らし”。
株式会社リビタでは、「HOWS Renovation Lab.」と称し、住まいづくりを希望する人に、内装解体後の建物で行われるセミナーやDIYワークショップ体験を行っています。それらの活動を通して、暮らしや家に手を加える楽しさや、思いもよらない発見を多くの人に体感してもらいながら、「戸建てリノベーション」の普及を目指しています。
今回は、遊び心いっぱいの「戸建てリノベーション」を取り上げて、新しい住まいの選択肢を学んでみましょう。既存建物をどう活かし、どのように手を加えて楽しまれたのでしょうか。
◼︎今回ご紹介する家は
今回ご紹介するのは、プロジェクトの実例のひとつ、“リノベーション済み一戸建て(※)”のお宅です。住みたい街ランキングで上位の「二子玉川」から徒歩圏内にある「世田谷野毛の家」。多摩川や等々力渓谷などの自然を身近に感じることができる心地よい住環境です。
[物件のアウトライン]
所在地:東京都世田谷区野毛
工事費:1800万円
面積:133.97㎡
築年数:28年
構造:木造在来工法2階建て地下車庫鉄筋コンクリート造
間取り:2LDK+地下室+ロフト+テラス
施工期間:3.5ヶ月
ご家族:ご夫婦
※株式会社リビタが中古戸建てを買取り、リノベーションを施すことで住宅の価値を再生した物件。
◼︎リノベーション前は・・・
施工前の物件は、建物価値がゼロに近い築20年を超えた戸建てでした。この戸建てを、長く住み継がれる家にするために、当時の建物の特性を丁寧に紐解いて、今日の住まい手の視点を大切に考えました。
その結果、既存のスキップフロアの構成を活かして、シンプルで可変性の高い住まいを目指すことに。
◼︎コンセプトは、家族が長く暮らせるための「自ら手を入れるための余白」
リノベーション後は、家族が壁や棚などに積極的に手を加えて暮らしを楽しむことを可能にし、将来に渡ってライフスタイルの変化に対応できる家になりました。
このプロジェクトのキーワードは「余白」です。長く暮らすためには、自分たちらしくアレンジできる場所が大切。自分たちのライフスタイルに合わせてアレンジしていくことで、どんどん愛着のある家が完成していきます。
そんな「余白」のしくみと楽しみ方について、お住まいのご夫婦の暮らしを拝見しながら学んでいきましょう。
■こんなご夫婦が「余白」のある暮らしを楽しまれています!
世田谷野毛の家をご購入されたのは、アウトドアがお好きなご主人と、家に人を招いて楽しむことが大好きな奥様。
この家全体が、構造用合板でできており、どこにでもビスが打てるメリットがあります。大きな箱のような空間に、ご夫婦自らが、ガーランドや小物で梁や壁の自由なレイアウトを楽しまれていました。ちなみにガーランドは、訪れた友人が、“この家に似合うかも”と再来した際に持ってきてくれたそう。友人まで「余白」に楽しみを感じてくれたことは、人を招くのがお好きな奥様にとって、より一層家に愛着を感じた瞬間だったのではないでしょうか。
建物は6層のスキップフロアでできており、居場所は分かれていながら、全体的につながっている空間がとても開放的に見えますね。
■自由にレイアウトを「編集」できる空間
プロジェクトのテーマである「余白」は、家全体にふんだんに取り入れられています。つまり「自ら編集可能なスペース」で出来ているのです。
たとえば、このキッチン周辺は、収納を最小限に抑えたオープンスペース。足元の空いたスペースや、背面の食器棚・作業台のしつらえも、自ら編集していく空間です。多くのものをしまい込むスタイルから、見せて楽しむスタイルが楽しめます。キッチンの収納や小物選びにも、より思い入れが強くなりますね。
このキッチン・ダイニング空間は1階やロフトまでつながっているため、大勢の人が集まっても往来がしやすく、居場所にも困らないそうです。また、光や風がいろいろな方向から入ってくる空間がご主人は特にお気に入り。空間がつながっていながらも、それぞれの場所で多彩な居心地を楽しんでおられます。
◼︎なんでも受け入れてくれる器の大きな土間
住みながら自分で好きなところに棚などを付けていける土間。ご主人は、登山、自転車、野球、アウトドアなどアクティブなご趣味があり、ご購入後、壁にボルダリングのホールドや、アウトドア用品を収納するための金具やパイプを設置。こうしたいろいろなアレンジを全て受け止めてくれる器の広い空間ですね。
ちなみにご夫婦は入居前、リビタ社が行う床の塗装ワークショップにも参加され、生活に合わせて家を編集していく楽しみや、お手入れ方法を学ばれました。おかげで、家との長期的な付き合い方も考える機会になったんだとか。
◼︎家族が成長・変化したら・・・
このシンプルな作りは、耐震性・断熱性をもつ「ハコ」からなっており、将来にわたって機能を加えていける可変性があります。最初から家具の位置を限定することがないのです。
もし今後、お子様のお部屋が必要になったら、壁を立てて部屋を作ったり、塗ったりできる楽しみも。
ちなみに、ナラ無垢のフローリングに“気持ちよくて思わず寝転がってしまう”とご主人。また、吹き抜けから家族の様子が伝わってくるところにも、この家ならではの良さを感じているそうです。
家全体に「編集」を加えていくことによって、家族が家をずっと大切に思い続けることができる住まいが完成していきます。もはや、家を“育てていく”ことができるのですね。
「HOWS Renovation Lab. 」取り組み紹介
◼︎プロジェクトを通して実現した「余白のレイアウト術」を学ぼう!
積極的に余白を設けることで、使い方に自由な発想を持つことを大切にしている「HOWS Renovation Lab.」。このプロジェクトを通した、“より愛着の持てる家づくりの一工夫”もご紹介しています。そのひとつが、この「余白のレイアウト術」。普段、使い勝手が重視される場所のレイアウト方法について「使いやすさ」をポイントにレクチャーしています。
たとえば、「石神井台の家」を例に、わたしたちが日頃収納に困りやすいキッチンを使いやすくするための、余白の使い方についてご紹介しています。
◼︎屋外の余白も魅力的な「百合ヶ丘の家」竣工!
世田谷野毛の家に続き、「百合ヶ丘の家」も竣工!築46年の戸建てを買ってリノベーションしたお宅の見学会が、今年8月に実施されました。
郊外の緩やかな傾斜に建つ木造の戸建ては、内装だけでなく広大な屋外にも余白のある家。住みながら手を加えていく魅力をここでもたくさんの人が学びとって帰りました。
百合ヶ丘の家は、今後もまだまだ手を加えられていくそう。本格竣工したこの物件が、今後どのように変化し、家具やインテリアで彩られていくか楽しみですね。
◼︎これからは戸建てリノベの時代!「戸建てリノサポ」が始動
百合ヶ丘の家を皮切りに、中古戸建ての物件選びから家の完成までのトータルリノベーションサービスが始動しています。その名も「戸建てリノサポ」。専属コンサルタントが物件探しからリノベーション設計、工事、お引渡しまでをワンストップでサポートするサービスです。
今回ご紹介した事例を含め、「HOWS Renovation Lab.」は、戸建てリノベーションを通してこれからも新しい価値を作っていきます。リビタ社の提供する、住む人が、家を育て、楽しみながらメンテナンスし続けるというスタイルは、今後も日本の住まいのあり方を見直すきっかけとなるのではないでしょうか。
そうしたリビタ社の活動と今後の試みは大きく評価され、先日行われた「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2014」において、総合グランプリを受賞しました。
リノベーション会社のご紹介
株式会社リビタ
所在地:東京都渋谷区渋谷2-16-1
Daiwa 渋谷宮益坂ビル11F
Tel: 03-5468-9225
▶︎ホームページ
http://www.rebita.co.jp/
▶︎facebookページ
https://www.facebook.com/rebita.jp?fref=ts
–協力会社–
[意匠設計] 株式会社アラキ+ササキアーキテクツ
[統括設計] リツデザイン建築設計事務所
[施工(建築)] 株式会社錬
[施工(電気)] 平野電気株式会社
[施工(設備)] 株式会社レイテク
[ワークショップ協力] IDEE GARAGE、株式会社アラキ+ササキアーキテクツ、株式会社錬、SOL’S COFFEE、無垢フローリングドットコム、株式会社NENGO
[インテリア協力] 51%、株式会社アラキ+ササキアーキテクツ、R不動産toolbox
[イラスト] shunshun
本プロジェクトのテーマは、“自ら家に手を入れる暮らし”。
株式会社リビタでは、「HOWS Renovation Lab.」と称し、住まいづくりを希望する人に、内装解体後の建物で行われるセミナーやDIYワークショップ体験を行っています。それらの活動を通して、暮らしや家に手を加える楽しさや、思いもよらない発見を多くの人に体感してもらいながら、「戸建てリノベーション」の普及を目指しています。
今回は、遊び心いっぱいの「戸建てリノベーション」を取り上げて、新しい住まいの選択肢を学んでみましょう。既存建物をどう活かし、どのように手を加えて楽しまれたのでしょうか。
◼︎今回ご紹介する家は
今回ご紹介するのは、プロジェクトの実例のひとつ、“リノベーション済み一戸建て(※)”のお宅です。住みたい街ランキングで上位の「二子玉川」から徒歩圏内にある「世田谷野毛の家」。多摩川や等々力渓谷などの自然を身近に感じることができる心地よい住環境です。
[物件のアウトライン]
所在地:東京都世田谷区野毛
工事費:1800万円
面積:133.97㎡
築年数:28年
構造:木造在来工法2階建て地下車庫鉄筋コンクリート造
間取り:2LDK+地下室+ロフト+テラス
施工期間:3.5ヶ月
ご家族:ご夫婦
※株式会社リビタが中古戸建てを買取り、リノベーションを施すことで住宅の価値を再生した物件。
◼︎リノベーション前は・・・
施工前の物件は、建物価値がゼロに近い築20年を超えた戸建てでした。この戸建てを、長く住み継がれる家にするために、当時の建物の特性を丁寧に紐解いて、今日の住まい手の視点を大切に考えました。
その結果、既存のスキップフロアの構成を活かして、シンプルで可変性の高い住まいを目指すことに。
◼︎コンセプトは、家族が長く暮らせるための「自ら手を入れるための余白」
リノベーション後は、家族が壁や棚などに積極的に手を加えて暮らしを楽しむことを可能にし、将来に渡ってライフスタイルの変化に対応できる家になりました。
このプロジェクトのキーワードは「余白」です。長く暮らすためには、自分たちらしくアレンジできる場所が大切。自分たちのライフスタイルに合わせてアレンジしていくことで、どんどん愛着のある家が完成していきます。
そんな「余白」のしくみと楽しみ方について、お住まいのご夫婦の暮らしを拝見しながら学んでいきましょう。
■こんなご夫婦が「余白」のある暮らしを楽しまれています!
世田谷野毛の家をご購入されたのは、アウトドアがお好きなご主人と、家に人を招いて楽しむことが大好きな奥様。
この家全体が、構造用合板でできており、どこにでもビスが打てるメリットがあります。大きな箱のような空間に、ご夫婦自らが、ガーランドや小物で梁や壁の自由なレイアウトを楽しまれていました。ちなみにガーランドは、訪れた友人が、“この家に似合うかも”と再来した際に持ってきてくれたそう。友人まで「余白」に楽しみを感じてくれたことは、人を招くのがお好きな奥様にとって、より一層家に愛着を感じた瞬間だったのではないでしょうか。
建物は6層のスキップフロアでできており、居場所は分かれていながら、全体的につながっている空間がとても開放的に見えますね。
■自由にレイアウトを「編集」できる空間
プロジェクトのテーマである「余白」は、家全体にふんだんに取り入れられています。つまり「自ら編集可能なスペース」で出来ているのです。
たとえば、このキッチン周辺は、収納を最小限に抑えたオープンスペース。足元の空いたスペースや、背面の食器棚・作業台のしつらえも、自ら編集していく空間です。多くのものをしまい込むスタイルから、見せて楽しむスタイルが楽しめます。キッチンの収納や小物選びにも、より思い入れが強くなりますね。
このキッチン・ダイニング空間は1階やロフトまでつながっているため、大勢の人が集まっても往来がしやすく、居場所にも困らないそうです。また、光や風がいろいろな方向から入ってくる空間がご主人は特にお気に入り。空間がつながっていながらも、それぞれの場所で多彩な居心地を楽しんでおられます。
◼︎なんでも受け入れてくれる器の大きな土間
住みながら自分で好きなところに棚などを付けていける土間。ご主人は、登山、自転車、野球、アウトドアなどアクティブなご趣味があり、ご購入後、壁にボルダリングのホールドや、アウトドア用品を収納するための金具やパイプを設置。こうしたいろいろなアレンジを全て受け止めてくれる器の広い空間ですね。
ちなみにご夫婦は入居前、リビタ社が行う床の塗装ワークショップにも参加され、生活に合わせて家を編集していく楽しみや、お手入れ方法を学ばれました。おかげで、家との長期的な付き合い方も考える機会になったんだとか。
◼︎家族が成長・変化したら・・・
このシンプルな作りは、耐震性・断熱性をもつ「ハコ」からなっており、将来にわたって機能を加えていける可変性があります。最初から家具の位置を限定することがないのです。
もし今後、お子様のお部屋が必要になったら、壁を立てて部屋を作ったり、塗ったりできる楽しみも。
ちなみに、ナラ無垢のフローリングに“気持ちよくて思わず寝転がってしまう”とご主人。また、吹き抜けから家族の様子が伝わってくるところにも、この家ならではの良さを感じているそうです。
家全体に「編集」を加えていくことによって、家族が家をずっと大切に思い続けることができる住まいが完成していきます。もはや、家を“育てていく”ことができるのですね。
◼︎プロジェクトを通して実現した「余白のレイアウト術」を学ぼう!
積極的に余白を設けることで、使い方に自由な発想を持つことを大切にしている「HOWS Renovation Lab.」。このプロジェクトを通した、“より愛着の持てる家づくりの一工夫”もご紹介しています。そのひとつが、この「余白のレイアウト術」。普段、使い勝手が重視される場所のレイアウト方法について「使いやすさ」をポイントにレクチャーしています。
たとえば、「石神井台の家」を例に、わたしたちが日頃収納に困りやすいキッチンを使いやすくするための、余白の使い方についてご紹介しています。
◼︎屋外の余白も魅力的な「百合ヶ丘の家」竣工!
世田谷野毛の家に続き、「百合ヶ丘の家」も竣工!築46年の戸建てを買ってリノベーションしたお宅の見学会が、今年8月に実施されました。
郊外の緩やかな傾斜に建つ木造の戸建ては、内装だけでなく広大な屋外にも余白のある家。住みながら手を加えていく魅力をここでもたくさんの人が学びとって帰りました。
百合ヶ丘の家は、今後もまだまだ手を加えられていくそう。本格竣工したこの物件が、今後どのように変化し、家具やインテリアで彩られていくか楽しみですね。
◼︎これからは戸建てリノベの時代!「戸建てリノサポ」が始動
百合ヶ丘の家を皮切りに、中古戸建ての物件選びから家の完成までのトータルリノベーションサービスが始動しています。その名も「戸建てリノサポ」。専属コンサルタントが物件探しからリノベーション設計、工事、お引渡しまでをワンストップでサポートするサービスです。
今回ご紹介した事例を含め、「HOWS Renovation Lab.」は、戸建てリノベーションを通してこれからも新しい価値を作っていきます。リビタ社の提供する、住む人が、家を育て、楽しみながらメンテナンスし続けるというスタイルは、今後も日本の住まいのあり方を見直すきっかけとなるのではないでしょうか。
そうしたリビタ社の活動と今後の試みは大きく評価され、先日行われた「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2014」において、総合グランプリを受賞しました。
株式会社リビタ
所在地:東京都渋谷区渋谷2-16-1
Daiwa 渋谷宮益坂ビル11F
Tel: 03-5468-9225
▶︎ホームページ
http://www.rebita.co.jp/
▶︎facebookページ
https://www.facebook.com/rebita.jp?fref=ts
–協力会社–
[意匠設計] 株式会社アラキ+ササキアーキテクツ
[統括設計] リツデザイン建築設計事務所
[施工(建築)] 株式会社錬
[施工(電気)] 平野電気株式会社
[施工(設備)] 株式会社レイテク
[ワークショップ協力] IDEE GARAGE、株式会社アラキ+ササキアーキテクツ、株式会社錬、SOL’S COFFEE、無垢フローリングドットコム、株式会社NENGO
[インテリア協力] 51%、株式会社アラキ+ササキアーキテクツ、R不動産toolbox
[イラスト] shunshun
コツ・ポイント
「余白」を編集しながら家族の変化と一緒に育っていく家、いかがでしたか?
ご夫婦は今後、電気自動車の蓄電による自家発電を使って、家庭内のエネルギーマネジメントも目指されていくようです。「自分たちらしいアレンジで、今後どのように家と住まいが変化していくのか見届けていきたい」と、リビタ社は語っています。