何か集めている物はありますか?手に入れたときの思い出が詰まった大事なそれら。劣化させないためにできること、また、100円ショップなどの身近な材料で保管・展示ケースをDIYする方法や、魅力的な飾り方の実例を国内外の写真からご紹介いたします。
正しく収納・ディスプレイしてますか
お手持ちのコレクションの数々、“なんとなく並べている”場合がほとんどではないでしょうか。それはセンスの良し悪しといったことではありません。極端な例ですが、美術館や博物館などでは、蛍光灯から出るわずかな紫外線で貴重な作品が劣化しないよう、専用の照明を使用しているのだとか。ご家庭でそこまで神経質になる必要はありませんが、材質にあった環境で保管・展示した方がコレクションが美しく保たれるのは確かです。
コレクションを劣化させる原因と解決・対処方法
“当たり前のこと”ばかりなのですが、意外と気にしていなかったりしませんか。お部屋のコレクション置き場をチェックして、危険!と思われることがあれば、解決・対処方法を参考にしてみてくださいね。
劣化原因その1.直射日光
部屋の壁に貼っていたポスターの色がいつの間にかあせていたり、本棚に並べている本のページが黄ばんでいた、などの経験をお持ちではありませんか?こういった状態を指して「日焼け」と言うように、紫外線の仕業。
日当たりのいい部屋は、室温にも注意が必要です。例えばPVC素材のフィギュアなどはとても熱に弱く、30℃ほどで変形してしまうこともあるのだとか。
解決・対処方法⇒紫外線カットフィルムを窓に貼る
紫外線については「遮光カーテン」も有効ですが、お部屋中が真っ暗になってしまうのが難点(コレクション専用の部屋があればぜひ)。光を取り入れつつ、紫外線はしっかり遮ってくれる「UVカットフィルム」をオススメします。
写真は99%の紫外線をカットしてくれるという優れもの。柄なしのクリアタイプから、花柄、幾何学模様、和紙風etc、いろんなタイプが出ているのでお好みのものを探してみましょう。
劣化原因その2.夏のジメジメと冬のカラカラ
例えばワインは室温13~15℃、湿度70~75%程度で保管するのがよいとされますし、ギターは温度20~25℃程度、湿度50%程度で管理するのが適当とされます(材質・種類などによって違う場合も)。
さて、人間が快適に感じるのは、夏場は25~27℃程度、湿度は50~60%なのだそう。物も人間も極端な湿気や乾燥は苦手ですが、“快適”はそれぞれ違うようです。
解決・対処方法⇒温湿計による管理をする
コレクションを飾る部屋の壁には温湿度計を掛け、毎日とまでは行かなくても天気の不安定な時期などは、マメにチェックを。そのときどきの状態で「除湿」「加湿」するなど最適な環境を作ってあげましょう。
季節を問わず、置き場所の風通しはよくしておくべきですが、網状のラックを使用したり、ボックスなら棚の裏板を外してしまうのも有効です。
劣化原因その3.タバコの煙
タバコの煙に含まれるタールは、部屋中のあらゆるものを黄ばませてしまいます。また、物によっては、匂いがつく場合もありますよね。
劣化原因その4.ホコリ
タバコ同様、気をつけたいのがホコリ。とは言え、毎日マメに掃除機をかけても、洋服や寝具などから出る綿埃は避けようがありません。また、ワンルームの部屋などでは、キッチンの油汚れを吸い込んだベタついたホコリに要注意です。
解決・対処方法①⇒空気清浄機を使う
大事なコレクションを置いてある部屋では寝起きしない、タバコを吸わないのが1番の解決策ではあります。けれどもワンルームだったり、自分が吸わなくてもご家族に愛煙家がいる場合もありますよね。煙やホコリを完璧にシャットアウトすることはできませんが、空気清浄機を設置し、併せて換気をマメに行うことで、汚れと匂いの付着が多少は軽減されます。
解決・対処方法②⇒ショーケース、コレクションケースを使う
お店に置いてあるようなケースは、汚れからコレクションを守ってくれるだけでなく、よりすてきに演出してくれますが、小さな物でもかなり高額だったりしますよね。新品にこだわらなければ、ネットオークションやリサイクルショップを探してみると、掘り出し物が見つかるかもしれません。
また、手先の器用な方は、自作されてはいかがでしょう。下に3例の作品を作り方ともにご紹介しています。
DIYその①、100円ショップの材料でお手軽に!
製作費用、総額420円!こちらのコレクションボックスは、カラーボードや接着剤など、100円ショップの材料だけで作られたもの。あまり重たい物は乗せられませんが、食玩やボトルキャップくらいなら余裕で飾ることができます。
作り方は、ブログ「ぴらめこな生活」さんで詳しく解説されています。下のリンクボタンからどうぞ。
DIYその②.フォトフレームがショーケースに大変身!
こちらは、100円ショップのフォトフレームを使って製作されたショーケース。はめ込まれているのはガラスではなく、フレーム付属のアクリルですが、割れる心配はありませんし、軽量のため扱いやすそうです。また、何といっても安価でできるのが魅力(ひとつ700~800円ほどだそうですよ♪)
作り方の詳細は、下のリンクボタンから。他にもさまざまなハンドメイドのアイデアを紹介されています。
DIYその③.自作でここまで作れる!高級感あふれるケース
こちらはちょっと本格的。木材やアクリル板、LEDテープ等を使ったコレクションケースです。それでも材料費は2000円程度と言うから驚きですよね。自慢のコレクションをカッコよく飾りたい方、休日DIY、いかがでしょうか。
詳しい作り方は、ブログ「ライトのときどき日記」さんで。下のリンクボタンからどうぞ。
自慢のコレクションの飾り方実例
花や絵を飾る感覚で。ほっこり空間を演出
ズラリと壁一面に吊るされたこちら、何だかわかりますか?これ、全部「鍋つかみ」なんです。コレクションされている方は、お料理の好きな方なのでしょうね。
色柄の鮮やかさ、素材の繊維がかもしだすやわらかい雰囲気とで、お部屋がほっこりとした印象になっています。
なぜか増える?!ティン缶の新しい飾り方
テーマーパークで購入したスイーツの缶、海外の紅茶が入っていた缶等々、凝った絵柄のティン缶は、なかなか捨てづらい物。集めているというほどではないけれど、何となく持っている方は多いのではないでしょうか。いっそ絵画のように、壁にかけて見せるのはいかがでしょうか。
不思議な空間を演出
こちらは「ペッパーミル」のコレクション。ひとつひとつを見ればソレとわかるけれど、バラバラな形の物をわざと不規則に配置することで、アートな空間になっていると思いませんか。それにしてもいろんな形があるものですね。
光を楽しみたい、ガラス製品
ガラス製品に関しては、光が降り注ぐ明るい場所=窓辺に飾って楽しみたい物。キレイですね♪ただし、冬場の結露には要注意。パッキン部分だけでなく、ガラスにカビが生えてしまうこともありますから、温度と湿度に気配りが必要です。それかいっそ暖房器具を使う間は、窓辺から避難させた方がいいかもしれません。
使って楽しむなら、出し入れしやすい飾り方を
こちらは万年筆のコレクション。ジャバラ状に折った紙をケースの底に敷くことで並べたものが見やすく、転がったりしません。
箱に入れたまま大事に保管し、ときどき眺めて楽しむ方もおられるでしょうが、集めるだけでなく実際に使って楽しみたい方にはいいアイデアですよね。
使うことが一番の保管方法と言われる物
お店かしらと思いきや、なんと個人のコレクションルーム。カメラは高価な物ですが、だからといって大事にしまい込むより適度に使ってあげた方が、レンズの大敵、カビが生えにくいと言われています。ここまで大掛かりでなくても、“ブラックボードにデータを書き込んでディスプレイする”というアイデアは、見た目もオシャレですし、手に取りやすくよいのではないでしょうか。
思わず二度見!遊び心満載のディスプレイ
まるで壁に車が埋まっているかのような仕掛け、そして中にはミニカーがギッシリ!よほど車好き&ユニークな方なんでしょうね。
入れるだけでサマになる、貝殻×ガラス瓶
ガラス瓶に入れるだけで、すてきなディスプレイに。瓶はちょっとレトロチックなデザインを選ぶとよりオシャレです。
もうすぐ7月。海へ遊びに行く計画をされている方もいらっしゃるでしょう。・・・と言うわけで、貝殻の飾り方を続けてご紹介します。
海底に思いをはせる、そんな飾り方
本来は陸の生き物を入れるところに海の生き物(中の住人はいませんが・・・)を入れるって、何だか不思議でちょっと面白いですよね。オシャレなインテリアアイテムとして注目の鳥かごは、小さな物であれば100円ショップに置いてあることも。
思い出を封入。アルバムのようなコレクション
写真が添えられていることで、思い出が鮮やかによみがえってきそう。夏休みに海や山に出かけるご予定の方、貝殻や漂着物、落ち葉や木の枝・実などを集めて、フレームボックスに仕立ててみませんか。
旅行やイベントごとにフレームボックスを作って並べれば、家族みんなで楽しめるコレクションコーナーができます♪
特に思い入れのある物は、他とは違った飾り方をしてみませんか。貝殻や流木は、真水でキレイに洗った後、風通しのよい場所でしっかり乾かしてから瓶に入れましょう。
(海外にお出かけの場合は、持ち出しOKか現地で確認してくださいね)
お手持ちのコレクションの数々、“なんとなく並べている”場合がほとんどではないでしょうか。それはセンスの良し悪しといったことではありません。極端な例ですが、美術館や博物館などでは、蛍光灯から出るわずかな紫外線で貴重な作品が劣化しないよう、専用の照明を使用しているのだとか。ご家庭でそこまで神経質になる必要はありませんが、材質にあった環境で保管・展示した方がコレクションが美しく保たれるのは確かです。
劣化原因その1.直射日光
部屋の壁に貼っていたポスターの色がいつの間にかあせていたり、本棚に並べている本のページが黄ばんでいた、などの経験をお持ちではありませんか?こういった状態を指して「日焼け」と言うように、紫外線の仕業。
日当たりのいい部屋は、室温にも注意が必要です。例えばPVC素材のフィギュアなどはとても熱に弱く、30℃ほどで変形してしまうこともあるのだとか。
解決・対処方法⇒紫外線カットフィルムを窓に貼る
紫外線については「遮光カーテン」も有効ですが、お部屋中が真っ暗になってしまうのが難点(コレクション専用の部屋があればぜひ)。光を取り入れつつ、紫外線はしっかり遮ってくれる「UVカットフィルム」をオススメします。
写真は99%の紫外線をカットしてくれるという優れもの。柄なしのクリアタイプから、花柄、幾何学模様、和紙風etc、いろんなタイプが出ているのでお好みのものを探してみましょう。
劣化原因その2.夏のジメジメと冬のカラカラ
例えばワインは室温13~15℃、湿度70~75%程度で保管するのがよいとされますし、ギターは温度20~25℃程度、湿度50%程度で管理するのが適当とされます(材質・種類などによって違う場合も)。
さて、人間が快適に感じるのは、夏場は25~27℃程度、湿度は50~60%なのだそう。物も人間も極端な湿気や乾燥は苦手ですが、“快適”はそれぞれ違うようです。
解決・対処方法⇒温湿計による管理をする
コレクションを飾る部屋の壁には温湿度計を掛け、毎日とまでは行かなくても天気の不安定な時期などは、マメにチェックを。そのときどきの状態で「除湿」「加湿」するなど最適な環境を作ってあげましょう。
季節を問わず、置き場所の風通しはよくしておくべきですが、網状のラックを使用したり、ボックスなら棚の裏板を外してしまうのも有効です。
劣化原因その3.タバコの煙
タバコの煙に含まれるタールは、部屋中のあらゆるものを黄ばませてしまいます。また、物によっては、匂いがつく場合もありますよね。
劣化原因その4.ホコリ
タバコ同様、気をつけたいのがホコリ。とは言え、毎日マメに掃除機をかけても、洋服や寝具などから出る綿埃は避けようがありません。また、ワンルームの部屋などでは、キッチンの油汚れを吸い込んだベタついたホコリに要注意です。
解決・対処方法①⇒空気清浄機を使う
大事なコレクションを置いてある部屋では寝起きしない、タバコを吸わないのが1番の解決策ではあります。けれどもワンルームだったり、自分が吸わなくてもご家族に愛煙家がいる場合もありますよね。煙やホコリを完璧にシャットアウトすることはできませんが、空気清浄機を設置し、併せて換気をマメに行うことで、汚れと匂いの付着が多少は軽減されます。
解決・対処方法②⇒ショーケース、コレクションケースを使う
お店に置いてあるようなケースは、汚れからコレクションを守ってくれるだけでなく、よりすてきに演出してくれますが、小さな物でもかなり高額だったりしますよね。新品にこだわらなければ、ネットオークションやリサイクルショップを探してみると、掘り出し物が見つかるかもしれません。
また、手先の器用な方は、自作されてはいかがでしょう。下に3例の作品を作り方ともにご紹介しています。
DIYその①、100円ショップの材料でお手軽に!
製作費用、総額420円!こちらのコレクションボックスは、カラーボードや接着剤など、100円ショップの材料だけで作られたもの。あまり重たい物は乗せられませんが、食玩やボトルキャップくらいなら余裕で飾ることができます。
作り方は、ブログ「ぴらめこな生活」さんで詳しく解説されています。下のリンクボタンからどうぞ。
DIYその②.フォトフレームがショーケースに大変身!
こちらは、100円ショップのフォトフレームを使って製作されたショーケース。はめ込まれているのはガラスではなく、フレーム付属のアクリルですが、割れる心配はありませんし、軽量のため扱いやすそうです。また、何といっても安価でできるのが魅力(ひとつ700~800円ほどだそうですよ♪)
作り方の詳細は、下のリンクボタンから。他にもさまざまなハンドメイドのアイデアを紹介されています。
DIYその③.自作でここまで作れる!高級感あふれるケース
こちらはちょっと本格的。木材やアクリル板、LEDテープ等を使ったコレクションケースです。それでも材料費は2000円程度と言うから驚きですよね。自慢のコレクションをカッコよく飾りたい方、休日DIY、いかがでしょうか。
詳しい作り方は、ブログ「ライトのときどき日記」さんで。下のリンクボタンからどうぞ。
花や絵を飾る感覚で。ほっこり空間を演出
ズラリと壁一面に吊るされたこちら、何だかわかりますか?これ、全部「鍋つかみ」なんです。コレクションされている方は、お料理の好きな方なのでしょうね。
色柄の鮮やかさ、素材の繊維がかもしだすやわらかい雰囲気とで、お部屋がほっこりとした印象になっています。
なぜか増える?!ティン缶の新しい飾り方
テーマーパークで購入したスイーツの缶、海外の紅茶が入っていた缶等々、凝った絵柄のティン缶は、なかなか捨てづらい物。集めているというほどではないけれど、何となく持っている方は多いのではないでしょうか。いっそ絵画のように、壁にかけて見せるのはいかがでしょうか。
不思議な空間を演出
こちらは「ペッパーミル」のコレクション。ひとつひとつを見ればソレとわかるけれど、バラバラな形の物をわざと不規則に配置することで、アートな空間になっていると思いませんか。それにしてもいろんな形があるものですね。
光を楽しみたい、ガラス製品
ガラス製品に関しては、光が降り注ぐ明るい場所=窓辺に飾って楽しみたい物。キレイですね♪ただし、冬場の結露には要注意。パッキン部分だけでなく、ガラスにカビが生えてしまうこともありますから、温度と湿度に気配りが必要です。それかいっそ暖房器具を使う間は、窓辺から避難させた方がいいかもしれません。
使って楽しむなら、出し入れしやすい飾り方を
こちらは万年筆のコレクション。ジャバラ状に折った紙をケースの底に敷くことで並べたものが見やすく、転がったりしません。
箱に入れたまま大事に保管し、ときどき眺めて楽しむ方もおられるでしょうが、集めるだけでなく実際に使って楽しみたい方にはいいアイデアですよね。
使うことが一番の保管方法と言われる物
お店かしらと思いきや、なんと個人のコレクションルーム。カメラは高価な物ですが、だからといって大事にしまい込むより適度に使ってあげた方が、レンズの大敵、カビが生えにくいと言われています。ここまで大掛かりでなくても、“ブラックボードにデータを書き込んでディスプレイする”というアイデアは、見た目もオシャレですし、手に取りやすくよいのではないでしょうか。
思わず二度見!遊び心満載のディスプレイ
まるで壁に車が埋まっているかのような仕掛け、そして中にはミニカーがギッシリ!よほど車好き&ユニークな方なんでしょうね。
入れるだけでサマになる、貝殻×ガラス瓶
ガラス瓶に入れるだけで、すてきなディスプレイに。瓶はちょっとレトロチックなデザインを選ぶとよりオシャレです。
もうすぐ7月。海へ遊びに行く計画をされている方もいらっしゃるでしょう。・・・と言うわけで、貝殻の飾り方を続けてご紹介します。
海底に思いをはせる、そんな飾り方
本来は陸の生き物を入れるところに海の生き物(中の住人はいませんが・・・)を入れるって、何だか不思議でちょっと面白いですよね。オシャレなインテリアアイテムとして注目の鳥かごは、小さな物であれば100円ショップに置いてあることも。
思い出を封入。アルバムのようなコレクション
写真が添えられていることで、思い出が鮮やかによみがえってきそう。夏休みに海や山に出かけるご予定の方、貝殻や漂着物、落ち葉や木の枝・実などを集めて、フレームボックスに仕立ててみませんか。
旅行やイベントごとにフレームボックスを作って並べれば、家族みんなで楽しめるコレクションコーナーができます♪
特に思い入れのある物は、他とは違った飾り方をしてみませんか。貝殻や流木は、真水でキレイに洗った後、風通しのよい場所でしっかり乾かしてから瓶に入れましょう。
(海外にお出かけの場合は、持ち出しOKか現地で確認してくださいね)
コツ・ポイント
たくさんのコレクターがいるようなメジャーな物から、これのどこがイイんだろう?と首をひねりたくなる物まで、世の中にはさまざまな蒐集アイテムがあります。それぞれの素材に合った温度や湿度に環境を整えてあげることで、美しいまま末永く保存できます。この時期は湿気に注意しましょう。