余剰証拠金とマージンコールはFXや先物取引をするのであれば、知っておきたい仕組みです。以下では2つの用語について詳しく説明しています。
ぜひ今後の取引の参考にしてください。
余剰証拠金とは
余剰証拠金とは、なくても取引できる部分のお金です。FXや先物では自分が持っているお金以上の金額で取引できます。そうすることで、より大きな利益を出せるようにするためです。
ただし、そうするには必要な最低金額があります。それを「必要証拠金」と呼び、そうでない部分を「余剰証拠金」と呼びます。
取引中に損失が増えると「必要証拠金」だけでは今の金額で取引できなくなるときがあります。そんなとき「余剰証拠金」が「必要証拠金」へと変わる仕組みです。
マージンコールとは
マージンコールは、余剰証拠金がなくなり、今の金額で取引できないときに金融機関が投資家に知らせる対応のことを指します。
余剰証拠金がなくなると、今のポジションを保持しつづけられません。理由としては金融機関側が損失分を出すことになるからです。
そのため、マージンコールを受け取ったら、①追加で余剰証拠金を追加する、または②（強制的な）損切り、のいずれかの手順へと進む必要があります。
特になにもしなければ損切りとなる仕組みです。
マージンコールを受けたときの対応について
今取引している金額がどのような動向を見せるのか、冷静に分析する必要があります。また自分の予算とも相談が必要です。
もし金額が下がる可能性があれば、余剰証拠金を追加するだけ損失が増します。それなら一度、損切りし、新たに取引することで利益を生み出したほうが効率よいです。
ただし、下がることを見込んで取引しているのであれば、余剰証拠金を追加し、上がるまで待つのがよいでしょう。
その場合も自分の予算内であることを確認してください。予算を超えると、今後の取引で満足いく金額で取引できない可能性が出てきます。 そのため損切りラインを事前に決めて、そこに達したら取引を終了しましょう。
