集合住宅に住んでいたり、階下からの音を防ぎたい時に、天井に防音機能があれば…と思うことがあるかもしれません。音を防ぐのはとても難しいことですが、工夫次第でずいぶん低減することができます。ここでは天井の防音対策や事例をご紹介いたします。
建物の構造を知ろう!
建物の構造にはいくつかの種類があります。構造によって音の伝わり方は全く異なります。ここではまず建物の構造についてまとめます。
木造
出典: www.rinya.maff.go.jp
木造は木構造、木質構造とも呼ばれます。その名の通り、木材または木質材料で組まれた構造で、他の構造と比べると比較的安価です。間取りの自由度が高いことから、以前は戸建て住宅のほとんどが木造でした。断熱性や吸湿性にも優れています。
対して火災に弱く防音性も低いです。
鉄骨造
出典: blog.livedoor.jp
鉄の柱でつくった構造で、S(S:Steel)構造、S造、またプレハブ工法と呼ばれるものがあります。
住宅は主に3~4mm厚の軽量鉄骨を用いて造られますが、中には画像の重量鉄骨(6mm以上)造もあります。
木造に比べると耐久性が高く頑丈ですが、火に弱く、木造よりも建築費用がかかります。
鉄筋コンクリート造(RC造)
出典: takanawa-estate.com
コンクリートに鉄筋が入ったReinforced-Concrete(補強されたコンクリート)で建てられたのが鉄筋コンクリート造です。頭文字からRC構造、RC造とも呼ばれます。
鉄の引っ張り強さと、コンクリートの圧縮強さ、伸縮率という特性を活かした造りのため、木造や鉄骨造よりも丈夫で防音性も優れています。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
柱や梁などを鉄骨で組み上げ、その周りに鉄筋を配置してコンクリートを流し込んでいる構造です。SRCとは「Steel framed Reinforced Concrete」の頭文字をとっています。
強度や耐震性面でRCよりも優れており、高層マンションに用いられています。防音性が最も優れています。
防音の三要素
防音には大きく3つの要素に分けられます。これら3つの要素をうまく組み合わせることによって、防音機能を効果的に向上させることができます。ここでは防音の三要素についてまとめます。
遮音
出典: www.hinomaru-kk.com
文字通り音を遮ることです。塀や壁などの構造物や、シート状のものを貼りつけるたり、軽微なものなら遮音カーテンなどで音を防ぎます。
画像は高速道路などでよく見る透明な遮音塀です。
制振
出典: www.strider.biz
建物が振動することをコントロールすることを言います。建物が振動すると音がするのと同時にほとんどの人が不快感を催します。防音には制振機能も必要とされます。
制振機能を期待するためには、振動を吸収するような素材を建物に施す用法が多く用いられます。
吸音
出典: community.phileweb.com
音をできるだけ反響させずに、吸収する機能を吸音と言います。居住環境の中で、音を反響させないためには、でこぼこの面を活用したり、グラスウールやロックウールなどの繊維質の素材がよく使われています。断熱材にその機能を期待することも多くあります。
DIYで可能な天井防音対策
音を防ぐことはとても難しいことですが、DIYで可能な範囲の工夫でも、防音対策をすることはできます。ここではDIYで可能な天井防音対策をまとめます。
ウレタン系吸音ボード
出典: nobutoyama.blogspot.jp
ウレタン系の吸音ボードを天井に貼りつけて吸音効果を高める方法があります。ただ、この場合は遮音シートなどの遮音効果が高い素材と併用しなければ、防音の効果はあまり期待できません。
また、隙間が少しでもあると驚くほど音漏れしますので、施工の際は隙間が少しもないように貼りつけることが大事です。
ワンタッチ防音壁
出典: www.pialiving.com
誰でも簡単に施工できるように規格サイズで販売されているのがワンタッチ防音壁です。真ん中に遮音シートをはさんだ吸音材のグラスウール構造の簡易壁は軽くて施工しやすいのでおすすめです。
天井に取り付ける際は、落下しないようにビス打ちが必要ですので、DIYに慣れた人におすすめです。
天井防音対策の専門業者に相談が正解
餅は餅屋、天井なら天井業者
出典: www5a.biglobe.ne.jp
DIYでも天井防音の工夫はできますが、難しい防音施工は、やはり天井防音を専門としている業者に依頼する方が結局は安上がりで効果的になることが多いです。
どんな用途で防音をしたいのか、費用上限はいくらか、などを頭に置いて、信頼置ける業者と相談してみましょう。
二重天井
出典: tekizami.co.jp
音は発生すると、反射、吸収、透過の3つに分かれます。騒音問題になるのは、発生した音から反射音と吸収音を差し引いた透過音になります。天井への透過音を小さくするためには二重天井が効果があります。二重天井の空気層が厚ければ、特に低音域の音を遮断できます。
ただ、後付だと天井高が低くなるというデメリットがあります。
まとめ
防音対策はとても難しいものです。防音の三要素である遮音、制振、吸音を考えながら、対策をすることが基本となりますが、それぞれの環境によって効果的な方法はそれぞれでしょう。対策のヒントを得たい場合は、こちらのwebサイト「防音職人サイト」がおすすめです。ちょっとした工夫のアイデアもたくさんあります。
建物の構造にはいくつかの種類があります。構造によって音の伝わり方は全く異なります。ここではまず建物の構造についてまとめます。
木造
出典: www.rinya.maff.go.jp
木造は木構造、木質構造とも呼ばれます。その名の通り、木材または木質材料で組まれた構造で、他の構造と比べると比較的安価です。間取りの自由度が高いことから、以前は戸建て住宅のほとんどが木造でした。断熱性や吸湿性にも優れています。
対して火災に弱く防音性も低いです。
鉄骨造
出典: blog.livedoor.jp
鉄の柱でつくった構造で、S(S:Steel)構造、S造、またプレハブ工法と呼ばれるものがあります。
住宅は主に3~4mm厚の軽量鉄骨を用いて造られますが、中には画像の重量鉄骨(6mm以上)造もあります。
木造に比べると耐久性が高く頑丈ですが、火に弱く、木造よりも建築費用がかかります。
鉄筋コンクリート造(RC造)
出典: takanawa-estate.com
コンクリートに鉄筋が入ったReinforced-Concrete(補強されたコンクリート)で建てられたのが鉄筋コンクリート造です。頭文字からRC構造、RC造とも呼ばれます。
鉄の引っ張り強さと、コンクリートの圧縮強さ、伸縮率という特性を活かした造りのため、木造や鉄骨造よりも丈夫で防音性も優れています。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
柱や梁などを鉄骨で組み上げ、その周りに鉄筋を配置してコンクリートを流し込んでいる構造です。SRCとは「Steel framed Reinforced Concrete」の頭文字をとっています。
強度や耐震性面でRCよりも優れており、高層マンションに用いられています。防音性が最も優れています。
防音には大きく3つの要素に分けられます。これら3つの要素をうまく組み合わせることによって、防音機能を効果的に向上させることができます。ここでは防音の三要素についてまとめます。
遮音
出典: www.hinomaru-kk.com
文字通り音を遮ることです。塀や壁などの構造物や、シート状のものを貼りつけるたり、軽微なものなら遮音カーテンなどで音を防ぎます。
画像は高速道路などでよく見る透明な遮音塀です。
制振
出典: www.strider.biz
建物が振動することをコントロールすることを言います。建物が振動すると音がするのと同時にほとんどの人が不快感を催します。防音には制振機能も必要とされます。
制振機能を期待するためには、振動を吸収するような素材を建物に施す用法が多く用いられます。
吸音
出典: community.phileweb.com
音をできるだけ反響させずに、吸収する機能を吸音と言います。居住環境の中で、音を反響させないためには、でこぼこの面を活用したり、グラスウールやロックウールなどの繊維質の素材がよく使われています。断熱材にその機能を期待することも多くあります。
音を防ぐことはとても難しいことですが、DIYで可能な範囲の工夫でも、防音対策をすることはできます。ここではDIYで可能な天井防音対策をまとめます。
ウレタン系吸音ボード
出典: nobutoyama.blogspot.jp
ウレタン系の吸音ボードを天井に貼りつけて吸音効果を高める方法があります。ただ、この場合は遮音シートなどの遮音効果が高い素材と併用しなければ、防音の効果はあまり期待できません。
また、隙間が少しでもあると驚くほど音漏れしますので、施工の際は隙間が少しもないように貼りつけることが大事です。
ワンタッチ防音壁
出典: www.pialiving.com
誰でも簡単に施工できるように規格サイズで販売されているのがワンタッチ防音壁です。真ん中に遮音シートをはさんだ吸音材のグラスウール構造の簡易壁は軽くて施工しやすいのでおすすめです。
天井に取り付ける際は、落下しないようにビス打ちが必要ですので、DIYに慣れた人におすすめです。
餅は餅屋、天井なら天井業者
出典: www5a.biglobe.ne.jp
DIYでも天井防音の工夫はできますが、難しい防音施工は、やはり天井防音を専門としている業者に依頼する方が結局は安上がりで効果的になることが多いです。
どんな用途で防音をしたいのか、費用上限はいくらか、などを頭に置いて、信頼置ける業者と相談してみましょう。
二重天井
出典: tekizami.co.jp
音は発生すると、反射、吸収、透過の3つに分かれます。騒音問題になるのは、発生した音から反射音と吸収音を差し引いた透過音になります。天井への透過音を小さくするためには二重天井が効果があります。二重天井の空気層が厚ければ、特に低音域の音を遮断できます。
ただ、後付だと天井高が低くなるというデメリットがあります。
防音対策はとても難しいものです。防音の三要素である遮音、制振、吸音を考えながら、対策をすることが基本となりますが、それぞれの環境によって効果的な方法はそれぞれでしょう。対策のヒントを得たい場合は、こちらのwebサイト「防音職人サイト」がおすすめです。ちょっとした工夫のアイデアもたくさんあります。
コツ・ポイント
人が生活する際には必ず音を出すものです。生活音はお互いさまとしても、それなりに大きな音は周りの人を不快にさせてしまいます。そうならないためにも自発的に防ぎたいものですね。遮音、制振、吸音をうまく組み合わせることで、防音効果が期待できます。DIYで可能な工夫ももちろん、しっかり防音したい場合は業者に頼るのが効果的です。