タイトルを見て、マリボウルはマリメッコでは?と思った人も多いはず。実はマリボウルはイッタラとマリメッコのコラボレーションアイテムです。大好きなマリボウル、でも使い道がよく分からない……そんな方ときに役立つ、マリボウルの使い道を紹介します。
イッタラ×マリメッコで生まれたマリボウル
マリメッコがイッタラに依頼してはじまったといわれるコラボレーションアイテム、マリボウル。まずはその魅力を解説します。
イッタラ(iittala)
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イッタラは1881年、ガラス吹き職人だったピーター・マグナス・アブラハムによりにフィンランドで創業しました。フィンランドの大自然の中で生まれる美しいガラス製品は、時代に左右されない独創的なフォルムで世界中の人々を魅了しています。
近年のイッタラはガラスウェアにとどまらず、テーブルウェアの総合ブランドとして、豊富なラインナップを揃えています。
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その代表作は「ティーマ」「オリゴ」「カステヘルミ」「アールトコレクション」など多数あります。特に北欧インテリアが人気の日本においては、絶大な人気があるブランドです。
温かいぬくもりとスタリッシュな雰囲気を兼ね備える北欧インテリアを好む人にとっては、絶対に欠かせないブランドです。
マリメッコ(Marimekko)
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マリメッコは1951年にフィンランドで創業したアパレル企業です。社名は「小さなマリーのためのドレス」という意味。
キュートで鮮やかな色の大胆なプリント柄が特徴的です。多くのテキスタイルをデザインし、服の他、バッグやインテリア用品、食器などの生活雑貨も手がけています。
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最も有名なマリメッコのテキスタイルといえば「ウニッコ」です。1964年に発表されたマリメッコを代表するデザインです。ウニッコとはケシの花を意味しています。
大胆で華やかなプリントデザインは、フィンランド国内はもちろん、日本でも絶大な人気を博しています。まさに今だに色褪せないマリメッコのアイコンとして、世界中の人々を魅了しています。
大好きな2大ブランドのコラボレーション
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マリボウルは、フィンランドにおいても日本においても「2大人気ブランド」といえる両社がコラボレーションして生まれた、まさに夢のようなガラス食器です。元々イッタラとマリメッコのデザインは雰囲気に共通点があり、組み合わせがしやすいブランドでした。
マリボウルは両社の良いとこ取りをした、素晴らしいデザインになっています。
マリボウルの特徴
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いつものイッタラは柔らかいフォルムでありながら、あまりデコラティブにならない、シンプルモダンなデザインが主流です。しかしこのマリボウルはいつものイッタラとギャップがあります。
マリメッコらしいキュートな雰囲気を身にまとっています。その非現実的な可愛さに一見どうやって使おうか迷うところですが、とりあえず買ってから考えようと思えるほどの魅力があります。
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色使いや可愛すぎない絶妙なデザインに、イッタラらしい大人のシンプルさは残っています。まさにインテリアをセンスアップする”大人可愛い”器という存在です。
マリボウルの魅力
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マリボウルの魅力はたくさんあります。まず第一にマリメッコのファブリックとの相性がいいことです。フィンランドではどの過程にも必ずマリメッコのファブリックとこのマリボウルがあるといわれているほどです。
第二に、使い道が多いということ。○○専用ではないので最初は迷う方もいますが、その決まりがない多用性が逆にフィンランドでは機能的だと考えられています。
豊富なカラーバリエーション
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1960年代から大量生産がはじまったマリボウル。当初のカラーはクリア、ライトブルー、グリーン、ブラウングレーの4色。それから現在までに実に300種類以上のカラーが発売されてきました。廃盤と新作を繰り返し、現在は17種類程度が売られています。
マリボウルはコレクターも多く、いろいろなカラーを集めたり、同系色で集めてニュアンスの違いを楽しんだり、楽しみ方はさまざまです。
サイズは2種類
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一番最初に発売されたマリボウルは大きい方のLサイズです。高さ15.2cm、直径は12.5cmになります。2008年に発売された小さい方のSサイズは、高さ12cm、直径は9.7cmになります。
用途に合わせてどちらか選んだり、組み合わせて使うのも素敵です。
パッケージはこちら
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日常使いはもちろん、パーティーでも活躍するマリボウルはお祝いのギフトとしても相応しいと人気です。写真のような専用の箱に入っています。マリメッコの直営店やオンラインショップで購入すると、マリメッコオリジナルの包装をしてくれるのでギフトに最適です。
もう1つのイッタラ×マリメッコ
イッタラとマリメッコのコラボレーションアイテムはマリボウルだけではありません。もう1つのコラボである「キヴィ」を紹介します。
キヴィ(Kivi)とは
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近年のフィンランドデザインを牽引するヘイッキ・オルボラがデザインしたキャンドルホルダーです。フィンランド語で「キヴィ」は宝石を意味します。その名の通り、火を灯すと宝石のように美しい輝きを放ちます。
シンプルで美しいフォルムはイッタラならでは。その無駄のないデザインは究極のキャンドルホルダーとも呼ばれているほどです。
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フィンランドの長い冬、は日本に比べ日中も薄暗く寒いです。キャンドルは日常にしっかり根付いています。その暖かな雰囲気に温かさを感じながら、春の訪れを待ちます。
日本でもキャンドルホルダーはインテリアの飾りとして人気があります。光を灯しても、灯さなくても美しいのがキヴィの魅力でもあります。置いておくだけで、インテリアのアクセントになります。
マリボウルとの組み合わせ
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マリボウル同様、廃盤と新作を繰り返すキヴィですが、マリボウルとほぼ同色を揃えられることもあります。残念ながら日本では全カラーが揃っているわけではなく、希望のカラーが手に入らないことも。そんなときはアマゾンなどで扱っている並行輸入品を利用するのも1つの手です。
マリボウルとキヴィは隣に並べると抜群の相性です。好みの色の組み合わせをいろいろ考えて、コレクションを増やしていくのも楽しみに1つです。
同系色で合わせてシックに決めたり、まったく逆の色を選んで明るい雰囲気にしたり、色合わせは本当に悩ましいです。そういうときは他の人のコーディネートを参考にして、自分のイメージ通りのものを見つけましょう。
マリボウルの”使い道”実例集①インテリア編
インスタグラムには、たくさんのマリボウルが溢れてました。マリボウルを手にして一番迷うのは使い道です。またこれから買う人は、あらかじめ用途や飾る場所を決めてから購入した方が、色選びが容易です。ぜひマリボウル所有者のさまざまなアイデアを参考にしましょう。
窓辺のディスプレイ
出窓がなくても、13cm程度の幅があれば窓辺にマリボウルをディスプレイすることができます。美しいガラス製ですから、明るい自然光を浴びると、透けるような本来の色の美しさがより際立ちます
ダークな色のマリボウルほど、自然光を浴びたときの印象の違いがあります。日中と夜、2つの顔が楽しめます。
ブルーベリーとレッドの組み合わせは、マリボウルファンに大変支持されていたカラーでした。現在では残念ながら廃盤となっていますが、ブルーベリーとよく似ているレインがその後継カラーとして人気があります。
北欧の雪景色にマリボウルの2つのカラーのコントラストが美しいです。左のカステヘルミ、右のキヴィのキャンドルホルダーも含め、計算された絶妙のバランスで配置されています。
棚にコレクションをディスプレイ
北欧食器に埋め尽くされた食器棚の中でも、他にはない独特の存在感を放っています。たくさんコレクションする場合は2つのサイズを組み合わせた方が、実際に使うときも立体感が出てテーブルセッティングがしやすいです。
上下を反対にしながら飾っていくディスプレイがユニークです。色の配置も落ち着いた印象になるように、よく考えられています。
キャンホルダーとして火を灯す
マリボウルもキヴィと同じくキャンドルフォルダーとして活用している人は多いです。キヴィよりガラスは薄いですが、部屋のインテリアとして灯す程度なら問題はありません。
マリボウルとキヴィの高さのバランスは絶妙です。横に置くのなら大きいLサイズのマリボウルの方がバランスが取りやすいです。
マリボウルとカステヘルミのボウルを並べて。デザインに共通点も多く、色もフロストで揃えていますので、とても統一感があります。幻想的な雰囲気を演出しています。
ブルーと白の組み合わせは昼間はとても爽やかで、夜になるとシックで落ち着いた印象になります。北欧食器も青と白の組み合わせはとても多く、北欧で好まれている色の合わせ方です。
アラビアのムームンマグと一緒に
アラビアのムーミンマグカップは日本でも大人気のアイテムです。このマグカップはイッタラのティーマがベースになっているので、マリボウルとの相性も抜群です。
日本では比較的ナチュラルで可愛らしい雰囲気の北欧インテリアが好まれていますので、マリメッコ×ムーミングのペアが似合います。
ムーミンマグもマリボウルもカラーバリエーションが豊富です。同系色でまとめると、少し落ち着いた雰囲気になります。反対にまったく異なるビビッドなカラーを選ぶと、子供っぽい雰囲気になったり、にぎやか過ぎる印象になる場合もあります。色選びは少し慎重になりましょう。
ポプリを入れて部屋をいい香りに
マリボウルにはポプリが似合いますね。リビングや寝室に限らず、玄関やサニタリースペースにもおすすめです。
手芸ボタンの一時置き場に
手芸中に大切なボタンが1個でもなくなったら大変です。作品が完成するまでは、マリボウルを「大切な細々したもの入れ」として活用します。ぜひマネしたいアイデアですね。
作業中のビーズ
さらに細かいビースも、マリボウルが紛失から守ってくれます。マリボウルは適度な重さがありますので、安定していて倒れることはありません。プラスチック製のケースに入れるより安心です。
アクセサリー入れに
定番の使い道である、アクセサリー入れ。アクセサリーはマリボウル!と決めたら、もうどこに置いたのか忘れて家中を探す必要はなくなります。
中にリングクッシヨンをはめ込んでいます。これなら大切な指輪も安心して預けられます。ぜひマネしたいアイデアですね。パール針を刺したアレンジも素敵です。
ブレスレットが絡まない方法
チェーンのアクセサリーをいくつか入れると中で絡まってしまうことがありますよね。それが嫌な人は、このようにマリボウルの淵の形状を利用しています。色と置き場所にもよりますが、ピンクのマリボウルにゴールドのアクセサリーなので違和感なくまとまっています。
同様にピアスを引っ掛けている人も多数います。
植物を飾るプランターとして活用する
マリボウルをプランター代わりにするアイデアです。人気の多肉植物など、マリボウルの可愛らしい雰囲気とのギャップが逆におしゃれな印象になります。
水栽培の球根を植える
ヒヤシンスなど、水栽培の球根をマリボウルで育てるアイデアです。発芽する前の球根の状態でも、クリアなマリボウルと球根の色のコントラストが素敵です。フォルムもユニークで面白いです。
フラワーベースとして花を飾る
茎を短めに切ったブーケなら、マリボウルに飾ることができます。高さのあるマリボウルだから、短い花も高さが出てよりゴージャスに見えます。
マリボウルはダイニングテーブルにも飾りやすい適度な高さなので、長さのあるベースに飾るより、テーブルのセンターに邪魔にならずに飾れます。
花とマリボウルの色合わせも楽しいです。同系色で揃えると落ち着いた印象になります。
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逆に色を揃えないパターンです。ピンクの花にライトブルーの組み合わせが可愛らしくなり過ぎずに程よいです。
このように花首でカットして、マリボウルの中に水を張って浮かしてしまうのも素敵です。
ゴルフボールだって入れられる
とにかく何でも、入れたいものを入れられるのがマリボウルです。空き箱に詰めると後から見つけるのが大変ですが、マリボウルに入れたものは、決してなくなりません。
マリボウルの”使い道”実例集②食べ物編
注目して見ていただきたいのが、その食べ物とマリボウルの色の組み合わせです。食べ物がより美味しくみえる色を選ぶことが大切です。また大きいマリボウルの方が主流ですが、ゼリーやアイスなど1人分のデザート使用するときは、小さなSサイズも検討しましょう。
パフェ
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あえて白やクリアではないマリボウルを使うことで、ストロベリーのパフェがいつもより大人っぽく見えます。外で食べるときはダークな色のマリボウルも、自然光により一層明るく輝きます。適度な重さで安定感もあるので、風の吹く場所でも安心して使えます。
アイスクリーム
ナッツと生クリームをトッピングしたアイスが美味しそうですね。シックな色でまとめているので、大人のデザートとして出せます。1スクープのアイスを盛るときは、小さなSサイズの方が適しています。
ポップコーン
ポップコーンやポテトチップスのようなスナック菓子にも使えます。大皿に盛るほどは入らないので、食べ過ぎ防止にもちょうどいいです。マリボウルに入れることで、いつもより上品に食べられそうです。
ティラミス
ティラミスの表面はココアパウダーのダークブラウンになりますので、合わせるマリボウルのカラー選びは案外難しいです。やはりクリアが一番美味しくみえます。
ボンボンゼリー
カラフルな色が可愛い一口ゼリーには、やはり淡い明るい色のマリボウルが似合います。パステル系の色は甘すぎて好みではないなら、やはりクリアを1つ持っていると何にでも合わせられて重宝します。
コーヒーゼリー
美味しそうなコーヒーの色を存分に楽しむには、やはりクリアが最適です。
フルーツゼリー
マスカットのゼリーがとても爽やかです。下にグリーンのカステヘルミのプレートを敷いているのは、上級者のテクニックですね。2つのグリーンのコントラストが美しいです。
キャンディー
定番のキャンディー入れとしての活用法。もちろんクリアでも合いますが、お好きなカラーのマリボウルで個性を出すのもおすすめです。
りんご
りんごの赤とマリボウルの色、そしてキャンドル。完璧な組み合わせのデコレーションです。洗練されたマリボウルの美しさを最大限引き出している組み合わせです。
さくらんぼ
アメリカンチェリーにオレンジのマリボウルは珍しい組み合わせですが、とてもおしゃれですね。オレンジは合わせる色次第で夏にも秋にも使いやすい色。こちらは秋の雰囲気がある組み合わせです。
ストロベリー&ブルーベリー
定番のストロベリーとブルーベリーの組み合わせです。この2つのベリーの色はそれ自体が美味しそうなので、他の色で邪魔をしない方がおすすめです。マリボウルはクリアかホワイトがベストです。
ヨーグルト
小さいSサイズのマリボウルでヨーグルトを。器に色を使っていないので、ブルーベリーとゴールドキウイ、ミントの爽やかな色が際立っています。
ババロア
ブルーとオレンジの組み合わせは、北欧のファブリックにもよく使われている組み合わせです。よりマリメッコらしい配色といえます。
チョコレート
小さなチョコレートをたくさん入れて、パーティーにもおすすめです。レッドとクリアのマリボウルは、フィンランドの多くの家庭で保有している色です。クリスマスシーズンに大変重宝するので人気です。
メキシカンディップ
ワカモレとサルサディップを入れる、意外な使い方です。大きさという安定感といい、ディップしやすそうですね。ぜひマネしたいアイデアです。
チーズ
キューブ型のチーズを盛っています。ブルーは北欧では赤と緑と同じく、クリスマスデコレーションによく使われる色です。ワインのおつまみとしても、パーティーにも使いたい組み合わせです。
生牡蠣ポン酢
生牡蠣を入れて、レモンをグラスのように添えています。淡いサーモンピンクのマリボウルとの相性も抜群です。なかなか思いつかないアイデアですので、ぜひ参考にしたいです。
栗
皮付きの栗を入れて秋のテーブルコーディネートです。あえて栗と同色のブラウンのマリボウルを選んでいるのが上級者のテクニックです。
氷あずき
グレーのマリボウルは和のテイストにも問題なくマッチします。かき氷を食べる器としてもマリボウルが使えます。美しいガラスが、夏に涼しさをもたらします。
プチトマト
緑黄色野菜をあえてグリーンのマリボウルに入れるアイデアです。思いの他、ビビッドな組み合わせがおしゃれにマッチしています。
グラノーラ
フロストのマリボウルはクリアとはまた違う美しさがあります。特にウィンターシーズンのデコレーションとして人気です。
色味のないお料理には、クリアよりフロストで白を足す方が美味しくみえます。
和食との組み合わせ
マリメッコの大人可愛いデコラティブなイメージの強いマリボウルですが、和食との組み合わせも意外と好印象です。クリアかシックなダークカラーを選ぶと、和食器とも調和します。
公式ショップで買えるカラーは全11種類
2016年2月現在、日本にあるイッタラのショップで買えるマリボウルは全部で11種類。そのカラーバリエーションを全てお見せします!
クリア(Clear)
出典: www.amazon.com
定番のクリアは、買おうかどうか迷います。他にもクリアなガラス食器をたくさん持っていたり、部屋のインテリアのアクセントに使うなら他の色を選んでも面白いはず。
しかし主にデザートやフルーツを盛りたいとお考えなら、やはり一番美味しくみせてくれるのは、クリアということになります。
フォレストグリーン(Forest green)
出典: item.rakuten.co.jp
フォレストグリーンはモスグリーンよりも色が淡く、明るい場所では光を通し透明感のあるグリーンが楽しめます。2013年に発売されたカラーで、全国的に品薄の状態です。
ライトブルー(Light blue)
出典: www.kurashinotakaramono.net
奥がウォーターグリーン、手前がライトブルーです。ライトブルーは比較的はっきりとした色味です。これにレインを加え、ブルー系のグラデーションを楽しむのも素敵です。
アップルグリーン(Apple green)
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爽やかな印象のアップルグリーンは、どんなお料理にも