夢のマイホームと言うくらい、新築を建てるということはとても夢のあることですね。しかし、実際は土地の大きさに合わせて間取りも考える…、というのはとても大変な作業です。実際に新築を建てた方によると、計画していたときと、実際に生活したときのギャップは必ず起きると言います。そんな経験者達の、実際に起きた失敗談をご紹介いたします。
間取りでの失敗は十分あり得る!
便利だと思って住んでみたら実は不便
出典: 西島正樹/プライム
この失敗が多いのがキッチンです。
対面キッチンにしたけれど、不便になってしまったという例が多数起きています。
それは面積が原因です。狭いスペースを無理に対面キッチンにすると、壁の分スペースを消費します。そのため可動領域が狭くなり、調理のしにくいキッチンになってしまうのです。
また、冷蔵庫や食器棚など、意外にキッチンに置く家具は大きく数も多くなりがちです。何をおくのか、どれくらいのサイズなのかを考えながらキッチンの間取りを決めると良いでしょう。
配線関係は特に注意が必要
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見落としがちなのが配線関係。
コンセントの位置がお部屋の隅だと、掃除機をかけるときに何度もコンセントを指し直したりする必要があります。その場合は、お部屋の真ん中に一つ設置するようにします。
逆に置きたい家具にコンセントが必要な場合は、その位置にコンセントを設置する必要があります。テレビの配置にも計画が必要です。どこに置きたいのかを考え、テレビの配線の場所を確認しましょう。
もう一つチェックしたいのが電気のスイッチです。ドアの陰に隠れてしまったり、玄関のスイッチがドアから遠いと、帰ってきた際に真っ暗な中で電気をつけなければなりません。
生活した状況を思い描きながらチェックする必要があります。
みんなも経験してる!間取りの失敗談
トイレのドアが開けられない!
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収納の扉とトイレのドアが重なってしまって、ドアが開けられなくなった、という失敗もありました。
ドアの開くスペースは見落としがちな点ですね。ドアの大きさも考慮しながらチェックする必要があります。
二世帯住宅で失敗
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二世帯住宅を考えている方も多いことと思いますが、二世帯住宅ならではの失敗するポイントがありました。
一番多かったのが、キッチンが狭すぎた、という失敗です。お母様とお嫁さんが一緒に調理することも出てくることと思います。二世帯住宅のキッチンは広めにとるべきところですね。また、調理台の高さにも配慮が必要です。メインで料理するのが誰なのかを考え、慎重に高さをあわせることが必要です。
またそれ以外にも、寝室が隣で物音が気になる、という失敗も。寝ている時に隣の部屋で物音が聞こえると気になるものです。寝室は離れたところに設置するようにしましょう。
暖かい空気が全部2階に逃げていく
憧れの吹き抜けにしたけれど、暖房をつけたときに温かい空気が全部2階に逃げてしまって、リビングやダイニングが冷えてしまう、といった失敗も耳にします。吹き抜けのほかにはロフトでも同じような現象が起きます。
空気の通り道をしっかりと読み、間違いのないようにしたいですね。
玄関の収納スペースを考えていなかった
間取りの失敗で最も多かったのが収納スペースに関する失敗です。
中でも、玄関に収納スペースがなくて困った、という例が多数ありました。玄関では靴箱が必要になりますし、コート用クローゼットが必要な方もおられることでしょう。
また、収納自体も天井まである大きなサイズのものがいいのか、小物等をおけるような低めのものがいいのかもしっかりと考えておく必要があります。
部屋が細長く、家具が置きづらい
出典: studio-juna.tumblr.com / 後藤健治
お部屋の形にも注意が必要です。お部屋が細長いと家具を自由に配置できなくなったり、置くものが限られてしまったりします。
余った面積をそのままお部屋にするのではなく、全体を考えてお部屋の形やサイズを考えると良いでしょう。
クローゼットなどの収納と上手く組み合わせたりと、配置を工夫しましょう。
コンセントの数が少なすぎた
出典: ekip.co.jp / 株式会社エキップ
配線関係のところでもご紹介しましたが、コンセントの数が少なすぎたという失敗も多くあります。
特に、キッチンでは、調理器具に電気が必要なことが多いですね。キッチンにコンセント少ないと、調理の度に延長コードを使用する、ということにもなってしまいます。
また洗面所などは、高い位置にコンセントがある場合が多いですが、掃除機をかける際にもコンセントを使いますので、必要であれば低い位置にコンセントを追加する必要があるでしょう。
出典: 西島正樹/プライム
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コツ・ポイント
考えてもいなかったことがあったのではないでしょうか?大切なのは、実際に生活をした状況を想像するということです。家具の配置や同線、季節を考えて、さまざまな角度から想像することが大切です。鮮明に想像できれば、計画時と住み始めたときのギャップを最小限に抑えられることでしょう。人生で最も高い買い物となる住宅を購入する際、細かなところまでしっかりと考えてくださいね。