鉢につくられた小宇宙とも表現される盆栽は、こまめな手入れと植物がもつ自然の生命力が作り出す芸術といわれています。イタリア、フランス、台湾など世界中に盆栽の持つ魅力にはまる人がどんどん増えています。盆栽の魅力と種類、育て方などをご紹介します。
小さい中に大きな世界:盆栽の魅力
四季を感じる
出典: shohinblog.com
手のひらに乗るような小さなサイズの盆栽もちゃんと四季折々の姿を見せてくれます。春には新芽が芽吹き、秋には紅葉を、こんな小さいのにけなげな姿が愛らしい!
梅や桜のつぼみのふくらみで、冬の終わりや春を感じ、もみじ、カエデ、ケヤキ、イチョウなどお家にいながら紅葉が楽しめます。
樹を育て景色を作る
出典: bonsai-mikunien.com
盆栽は自然の風景を小さな器に作り上げていくものといわれています。自然のなかで大きく育つ樹木を縮小し再現された盆栽は、小さいながらもその力強さから大木を感じることさえできるのです。
苔や石を使って風景を切り取る景色盆栽は、伝統的なスタイルも魅力的ですが、フィギュアなどを飾ってジオラマのように楽しむのもステキです。
狭いスペースでも楽しめる
出典: www.bonsai-techo.jp
立派な盆栽はお値段も高価ですし、なによりむずかしそう……そんな方には小ぶりな盆栽が手ごろな価格でグリーンショップで販売されています。
鉢の上縁から樹の頂点までが25㎝以下のものは小品盆栽、10㎝以下のものがミニ盆栽、7㎝以下のものは豆盆栽と呼ばれています。手のひらに載るほどのサイズのものなら、お部屋のどこでも楽しむことができますね。
盆栽と観葉植物の違い
育てる植物が違う
出典: blogs.yahoo.co.jp
観葉植物の多くは亜熱帯・熱帯地方の植物です。本来は暖かいところで育つ植物ですから、室内生育では肥大化することなく楽しむことができます。
盆栽に使用される植物は、松柏(針葉樹)、雑木(松柏以外の樹木)、花もの、実もの、草ものと大きく5種類に分けることができます。そのほとんどが東アジア原産で、古くから用いられてきたもののほとんどが、日本や中国が原産、自生する植物です。
育てる場所が違う
出典: www.bonsaimyo.com
観葉植物は半日陰をこのみ、室内での生育が可能なものがほとんどです。冬場は外に出しっぱなしにすると寒さに負けてしまう種類のものもあります。
盆栽は基本的には屋外で管理し、鑑賞するときだけ室内に移動しその姿を楽しみます。室内での鑑賞は夏は3日、冬でも7日を限度にします。鑑賞後は屋外に出して、1日4~5時間は日光に当てる必要があります。
鑑賞する部分が違う
出典: www.nippon.com
観葉植物はお部屋のインテリアとして葉の美しさを楽しむものですね。手入れも楽ですし、鑑賞するためというよりもお部屋のポイントやアクセントとして大切なものですね。
盆栽は、樹の姿、花、葉、実、鉢をも含むその全体のたたずまいを楽しむことができます。名品からは、季節のうつろいや風のそよめき、大地のいぶきなどの自然美が感じられるといいます。
枝配りや根張りで盆栽の力強さや成長過程を想像し、幹が上部に行くほどスムーズに細くなるさまから大木を想像したりと、ミクロな視点とマクロな視点両方から楽しむことができます。
鑑賞する時期(通年か四季折々か)が違う
出典: xn--cafe-9n4cuc5evhoc3580fc98aw23c.jp
観葉植物は年間を通じて変化がなく、つねにみずみずしいグリーンを楽しむことができるのが魅力ですね。
盆栽は、本来野外で成長する樹木を人の手をかけることにより、自然の姿を習いながらも、小さな自然界をあらわしています。どんなに小さくてもそこには四季が訪れます。春の芽吹き、新緑の香り、秋の紅葉、冬の訪れととも葉を落としていくさまも美学といえるでしょう。
盆栽にできる植物
松柏(針葉植物)
出典: www.e-bonsai.org
盆栽と聞いてすぐにイメージする松・杉・ヒノキなどの針葉樹を「松柏」といいます。ほかには真柏、杜松、イチイなどがあります。オジサンっぽいイメージがありますが、丈夫で初心者にも育てやすい樹木です。
枝や幹の一部が枯れ、樹皮がはがれ落ちて白色の木質がむき出しになった状態のものを、枝の部分は神(ジン)、幹でおこったものを舎利(シャリ)とよびます。
雑木(主に落葉植物)
出典: www.muji.net
雑木と呼ばれるものは、落葉広葉樹つまり街路樹などで目にすることの多い樹木をさします。モミジ、カエデ、ケヤキ、ブナなどがあげられます。
四季折々姿を変えるさまを楽しむことができ、すべての葉を落とした枝ぶりも自然を感じさせてくれる姿です。
初めての方は、モミジ、カエデ、ケヤキは育てやすくおすすめです。
花・実
出典: buyee.jp
花ものとよばれる盆栽は、桜、梅、サツキ、フジ、椿などが代表的です。松柏などの力強い盆栽とは対照的に、華やかな盆栽といえるでしょう。花の香りも楽しむことができ、お部屋のインテリアとしても人気があります。
実もの盆栽は姫リンゴやウメモドキ、カリンなど花が咲き、実が膨らんでいく過程を楽しむことができます。
草・苔
出典: store.shopping.yahoo.co.jp
もともとは盆栽の添え、足元のかざりとして用いられてきた草やコケですが、今は草もの盆栽、コケ盆栽、コケ玉として1つのジャンルとなっています。
草もの盆栽はいくつかの種類をあわせて、小さな自然の風景を作り出す楽しみがありますね。
山野草やコケには、派手さはありませんが、そのシブさが人気となっています。コケにも花言葉があり、母性愛・信頼・孤独・物思いとなっています。
盆栽を育ててみよう
水やり・置き場所
出典: bonsai-tool.net
水やりって難しいですよね。「乾いたらたっぷりあげましょう」よく聞く言葉ですが、いつ乾くかわからないし見張ってることはできないし……春と秋は1日1回、夏は2回、冬は2日に1回と季節で大体の目安を決めましょう。
受け皿の水は捨てる、鉢の水はけが悪い場合は竹くしなどで土をついて、水通りが良い状態を保っていれば大丈夫。たっぷりお水をあげましょう。
盆栽は、1日4~5時間ほど日光に当てる必要があります。風通しがよく、午前中に日の当たる場所が最適です。西日は葉が焼けてしまうこともあるので、さえぎる工夫が必要です。コンクリートや石の上に直接おかず、少し高くした台や棚にのせるようにしましょう。
植え替え
出典: cdc.jp
植え替えは2~3年に1度がおおよその目安ですが、鉢の中に根がつまっている状態になると、お水の通りが悪くなりますので、植え替えのサインといえるでしょう。鉢を変えると雰囲気がかわるので、鉢選びも楽しみのひとつです。
植え替えに最適な時期は樹木によって違いますので、樹木の特性を知ってダメージの少ない時期に行いましょう。
根の整理に使う剪定用のはさみ、鉢に植物を固定する針金、鉢底網、水コケ、などが必要な道具です。
剪定・針金かけ
出典: www.bonsaimyo.com
剪定は、伸びすぎてしまった枝や余分な葉を切り落とすことにより、全体の姿をととのえるとともに風通しや日当たりを良くする目的もあります。
針金かけは、イメージする樹木の形に近づけるために枝をコントロールする盆栽ならではの技法です。小さな器のなかに雄大な自然を作りだすために、理想とする姿に近づけるように針金によって枝を整えていきます。
気軽に楽しむ盆栽
カフェで盆栽
出典: www.sankei.com
古民家などを利用したカフェのなかに、最近盆栽をテーマに取り入れたお店が各地にオープンしています。盆栽を身近に感じてほしい、盆栽の素晴らしさを知ってほしいとの思いから、イベントとして盆栽を眺めながらお茶や食事を楽しめる「盆栽カフェ」も開催されています。
東急ハンズで開催された「盆栽カフェ」では、職人さんによるデモンストレーションや盆栽にまつわるトークショーなど多くの方がその魅力に触れることができました。メニューとして「BONSAI ティラミス ~芽吹き~ 」 「苔-BONSAI-パフェ」などが提供されました。
女子も盆栽
出典: www.gapphotos.com
オジサンの趣味といった印象の盆栽ですが、最近は若い方や女性の間にも愛好家が増えています。女子高生の将棋プロ、竹俣紅さんの趣味はミニ盆栽とか。ある盆栽教室では、生徒さんの9割が女性、小学生の受講生もいるそうです。
お部屋のインテリアとしても楽しめる小ぶりなミニ盆栽は、盆栽初心者の女子におススメです。
海外でBONSAI
出典: tabizine.jp
クール・ジャパンのひとつとして、盆栽も海外でその愛好家がどんどん増えています。フランスやイタリアには専門店があり、またフランス、スペインでは専門雑誌も発行されています。
「ミニチュア化された自然、小さいのにとても大きく感じる」と海外の人にとっても、その魅力は日本人と同じなんですね。
鉢に用いられる愛知県の常滑焼も、「Tokoname」として高級盆栽鉢のブランドとして認識を高めています。
インテリアBONSAI
出典: kawamasa.tou3.com
苔を背負ったかわいいハリネズミ、ちゃんとお世話をして大事に育ててあげましょう。
出典: shohinblog.com
手のひらに乗るような小さなサイズの盆栽もちゃんと四季折々の姿を見せてくれます。春には新芽が芽吹き、秋には紅葉を、こんな小さいのにけなげな姿が愛らしい!
梅や桜のつぼみのふくらみで、冬の終わりや春を感じ、もみじ、カエデ、ケヤキ、イチョウなどお家にいながら紅葉が楽しめます。
出典: bonsai-mikunien.com
盆栽は自然の風景を小さな器に作り上げていくものといわれています。自然のなかで大きく育つ樹木を縮小し再現された盆栽は、小さいながらもその力強さから大木を感じることさえできるのです。
苔や石を使って風景を切り取る景色盆栽は、伝統的なスタイルも魅力的ですが、フィギュアなどを飾ってジオラマのように楽しむのもステキです。
出典: www.bonsai-techo.jp
立派な盆栽はお値段も高価ですし、なによりむずかしそう……そんな方には小ぶりな盆栽が手ごろな価格でグリーンショップで販売されています。
鉢の上縁から樹の頂点までが25㎝以下のものは小品盆栽、10㎝以下のものがミニ盆栽、7㎝以下のものは豆盆栽と呼ばれています。手のひらに載るほどのサイズのものなら、お部屋のどこでも楽しむことができますね。
出典: blogs.yahoo.co.jp
観葉植物の多くは亜熱帯・熱帯地方の植物です。本来は暖かいところで育つ植物ですから、室内生育では肥大化することなく楽しむことができます。
盆栽に使用される植物は、松柏(針葉樹)、雑木(松柏以外の樹木)、花もの、実もの、草ものと大きく5種類に分けることができます。そのほとんどが東アジア原産で、古くから用いられてきたもののほとんどが、日本や中国が原産、自生する植物です。
出典: www.bonsaimyo.com
観葉植物は半日陰をこのみ、室内での生育が可能なものがほとんどです。冬場は外に出しっぱなしにすると寒さに負けてしまう種類のものもあります。
盆栽は基本的には屋外で管理し、鑑賞するときだけ室内に移動しその姿を楽しみます。室内での鑑賞は夏は3日、冬でも7日を限度にします。鑑賞後は屋外に出して、1日4~5時間は日光に当てる必要があります。
出典: www.nippon.com
観葉植物はお部屋のインテリアとして葉の美しさを楽しむものですね。手入れも楽ですし、鑑賞するためというよりもお部屋のポイントやアクセントとして大切なものですね。
盆栽は、樹の姿、花、葉、実、鉢をも含むその全体のたたずまいを楽しむことができます。名品からは、季節のうつろいや風のそよめき、大地のいぶきなどの自然美が感じられるといいます。
枝配りや根張りで盆栽の力強さや成長過程を想像し、幹が上部に行くほどスムーズに細くなるさまから大木を想像したりと、ミクロな視点とマクロな視点両方から楽しむことができます。
出典: xn--cafe-9n4cuc5evhoc3580fc98aw23c.jp
観葉植物は年間を通じて変化がなく、つねにみずみずしいグリーンを楽しむことができるのが魅力ですね。
盆栽は、本来野外で成長する樹木を人の手をかけることにより、自然の姿を習いながらも、小さな自然界をあらわしています。どんなに小さくてもそこには四季が訪れます。春の芽吹き、新緑の香り、秋の紅葉、冬の訪れととも葉を落としていくさまも美学といえるでしょう。
出典: www.e-bonsai.org
盆栽と聞いてすぐにイメージする松・杉・ヒノキなどの針葉樹を「松柏」といいます。ほかには真柏、杜松、イチイなどがあります。オジサンっぽいイメージがありますが、丈夫で初心者にも育てやすい樹木です。
枝や幹の一部が枯れ、樹皮がはがれ落ちて白色の木質がむき出しになった状態のものを、枝の部分は神(ジン)、幹でおこったものを舎利(シャリ)とよびます。
出典: www.muji.net
雑木と呼ばれるものは、落葉広葉樹つまり街路樹などで目にすることの多い樹木をさします。モミジ、カエデ、ケヤキ、ブナなどがあげられます。
四季折々姿を変えるさまを楽しむことができ、すべての葉を落とした枝ぶりも自然を感じさせてくれる姿です。
初めての方は、モミジ、カエデ、ケヤキは育てやすくおすすめです。
出典: buyee.jp
花ものとよばれる盆栽は、桜、梅、サツキ、フジ、椿などが代表的です。松柏などの力強い盆栽とは対照的に、華やかな盆栽といえるでしょう。花の香りも楽しむことができ、お部屋のインテリアとしても人気があります。
実もの盆栽は姫リンゴやウメモドキ、カリンなど花が咲き、実が膨らんでいく過程を楽しむことができます。
出典: store.shopping.yahoo.co.jp
もともとは盆栽の添え、足元のかざりとして用いられてきた草やコケですが、今は草もの盆栽、コケ盆栽、コケ玉として1つのジャンルとなっています。
草もの盆栽はいくつかの種類をあわせて、小さな自然の風景を作り出す楽しみがありますね。
山野草やコケには、派手さはありませんが、そのシブさが人気となっています。コケにも花言葉があり、母性愛・信頼・孤独・物思いとなっています。
出典: bonsai-tool.net
水やりって難しいですよね。「乾いたらたっぷりあげましょう」よく聞く言葉ですが、いつ乾くかわからないし見張ってることはできないし……春と秋は1日1回、夏は2回、冬は2日に1回と季節で大体の目安を決めましょう。
受け皿の水は捨てる、鉢の水はけが悪い場合は竹くしなどで土をついて、水通りが良い状態を保っていれば大丈夫。たっぷりお水をあげましょう。
盆栽は、1日4~5時間ほど日光に当てる必要があります。風通しがよく、午前中に日の当たる場所が最適です。西日は葉が焼けてしまうこともあるので、さえぎる工夫が必要です。コンクリートや石の上に直接おかず、少し高くした台や棚にのせるようにしましょう。
出典: cdc.jp
植え替えは2~3年に1度がおおよその目安ですが、鉢の中に根がつまっている状態になると、お水の通りが悪くなりますので、植え替えのサインといえるでしょう。鉢を変えると雰囲気がかわるので、鉢選びも楽しみのひとつです。
植え替えに最適な時期は樹木によって違いますので、樹木の特性を知ってダメージの少ない時期に行いましょう。
根の整理に使う剪定用のはさみ、鉢に植物を固定する針金、鉢底網、水コケ、などが必要な道具です。
出典: www.bonsaimyo.com
剪定は、伸びすぎてしまった枝や余分な葉を切り落とすことにより、全体の姿をととのえるとともに風通しや日当たりを良くする目的もあります。
針金かけは、イメージする樹木の形に近づけるために枝をコントロールする盆栽ならではの技法です。小さな器のなかに雄大な自然を作りだすために、理想とする姿に近づけるように針金によって枝を整えていきます。
出典: www.sankei.com
古民家などを利用したカフェのなかに、最近盆栽をテーマに取り入れたお店が各地にオープンしています。盆栽を身近に感じてほしい、盆栽の素晴らしさを知ってほしいとの思いから、イベントとして盆栽を眺めながらお茶や食事を楽しめる「盆栽カフェ」も開催されています。
東急ハンズで開催された「盆栽カフェ」では、職人さんによるデモンストレーションや盆栽にまつわるトークショーなど多くの方がその魅力に触れることができました。メニューとして「BONSAI ティラミス ~芽吹き~ 」 「苔-BONSAI-パフェ」などが提供されました。
出典: www.gapphotos.com
オジサンの趣味といった印象の盆栽ですが、最近は若い方や女性の間にも愛好家が増えています。女子高生の将棋プロ、竹俣紅さんの趣味はミニ盆栽とか。ある盆栽教室では、生徒さんの9割が女性、小学生の受講生もいるそうです。
お部屋のインテリアとしても楽しめる小ぶりなミニ盆栽は、盆栽初心者の女子におススメです。
出典: tabizine.jp
クール・ジャパンのひとつとして、盆栽も海外でその愛好家がどんどん増えています。フランスやイタリアには専門店があり、またフランス、スペインでは専門雑誌も発行されています。
「ミニチュア化された自然、小さいのにとても大きく感じる」と海外の人にとっても、その魅力は日本人と同じなんですね。
鉢に用いられる愛知県の常滑焼も、「Tokoname」として高級盆栽鉢のブランドとして認識を高めています。
出典: kawamasa.tou3.com
苔を背負ったかわいいハリネズミ、ちゃんとお世話をして大事に育ててあげましょう。
コツ・ポイント
とっつきにくそうな印象がある盆栽ですが、グリーンを育てることが大好きな方なら、ぜひトライしてしてみてください。ベランダでも十分管理できます。こまめな手入れが必要ですが、その魅力は無限大です。今日からBONSAI GIRLに仲間入りしませんか?