今の日本は、巨大地震がいつどこでおきてもおかしくない状況と言われています。東京湾を震源とした大地震がおきた際、建物の倒壊や焼失は85万棟以上、数万人の死者が出るとの予想も。自分と家族の身を守る方法と、地震に備えた家作りを今一度確認しましょう。
いざという時のために
今の日本に、地震の恐ろしさを知らない大人はまずいないと言えるでしょう。度重なる震災で、私たちは「地震に備える」ことを学びました。
しかしいざという時は、意外と頭が真っ白になってどうすればいいのか分からなくなることも。
そこで日頃から対策を講じ、災害時の防災マニュアルを家族で共有しておくことが重要となってきます。
身を守るために私たちが今できることは何か、具体策をご紹介します。
お家を「安全エリア」に
命を守るには「家」に注目
地震による死亡原因の8割を占めているのが、家屋の倒壊によるもの。つまり、家を安全な空間にすることが自分と家族の身を守る近道と考えられます。
しかし、全ての人が今すぐ家を耐震・免震構造にすることは現実的に考えて難しい面もあるでしょう。そこで、建て替えやリフォーム、引越しなどをせずにできる「お家の地震対策」が必要になってきます。
基本的な地震対策は完璧に
まずは
◯家具や電化製品を固定する
◯扉をロックする
◯無駄なものを放置しない
などの基本的な地震対策は万全にしておきましょう。
家具の固定グッズはさまざまなものが販売されているので、まだ設置していない場所があれば早めに対処しておきたいところ。
また、家具の配置も大切です。
◯逃げ道となる出入り口付近や寝室に背の高い家具を置かない
◯重い家電は低い位置に置く
など、安全を最優先にした配置を意識してみてください。
ガラスの飛散を防ぐ
地震でガラスが破損すると周りに飛び散りとても危険です。家中のガラスには、飛散防止シートと同じ効果があるフィルムを貼っておくと安心。
日中でもレースのカーテンを閉めておくことで、さらに飛散を防ぐことができます。
また、ガラス製の照明も注意が必要。
万が一ガラスが割れている場所を歩く時のために、寝室にも袋に入れた靴や厚手のスリッパを用意しておくとGOOD。
家の中に「シェルター」を作る
家自体の耐震性に不安がある…という方には、お部屋の一角に置いて安全なスペースを確保できる「シェルター」も人気です。
万が一の場合でも、このシェルターの中に避難すれば倒壊した家屋による圧死を避けることができるというもの。
寝室のベッド周りに設置できるものや、押入れに入れるタイプ、テーブル型のものなどバリエーションも豊富。リフォームの必要がないので簡単に設置でき、賃貸住宅にお住まいの方にもおすすめです。
防災グッズは数カ所に置く
防災グッズで注意してほしいのが「置き場所」。
最も多い意見は「一カ所にまとめて置いている」とのことですが、もし地震後その場所にアクセスできなければ無意味になってしまいます。
そこで、全てのものを一カ所にまとめるのではなく、玄関、寝室、庭、車(車庫)など数カ所に分けて置いておくと安心です。
備えあれば憂いなし。最悪のケースを考えて、日頃からリスクマネジメントをしておきたいものです。
家族の防災マニュアルを作ろう
家族みんなで話し合おう
地震がおきても慌てないために、家族ごとの「防災マニュアル」を作っておくと安心です。防災マニュアルは通販や店頭でも手に入りますが、手作りしてもOK。
まずは家族全員で集まって、相談しながらオリジナルのマニュアルを作るのが理想的です。
非常時の連絡方法
まずマニュアルに記載したいことは、災害が起こった際の連絡の取り方。
NTTの災害伝言ダイヤル(171)の録音・再生方法を記入しておきましょう。電話は繋がりにくくなりますが、一番の連絡方法ですので全員の携帯番号を書いておくことも大切です。
他には、ポストや車庫など全員がアクセスできる特定の場所に、自分の避難先やメッセージを書いた紙を残すという方法もおすすめです。
避難経路と待ち合わせ場所
家族と連絡が取れなくても、待ち合わせ場所を決めておけばより早く会える確率が高まります。
人口の多い都市では、避難所に数千人が集まる場合があるので、具体的な場所と時間をピンポイントで決めておいた方が安心です。
例えば
・学校の滑り台の前、時間は朝◯時と夕方◯時それぞれ30分間
というような具合。
避難経路は、建物や道路の状況を考慮して、一番安全だと思われるルートを事前に選んでおくと良いでしょう。
地震がきた!その時の行動
地震がきたら、まず身の安全の確保が最優先。余裕があれば火の始末をして、貴重品を取りにいくのは安全が確認できてからのこと。
このとき「地震がきたら窓を開けて出口の確保をしよう!」なんていうマニュアルがありますが、実はこれは要注意。
過去の地震によると、揺れてすぐに窓ガラスが割れた、飛び散ったという話があります。このとき窓を開けに行っていたら、割れたガラスで怪我をしてしまいますよね。
他にも、2階以上のマンションだと揺れた勢いで窓から転落する危険性があります。
出入り口の確保は大切ですが、闇雲に窓に近寄るようなマニュアル作りは避けた方がよさそうです。
グラッと揺れたらこうするべし、というマニュアルは家、職場、学校など場所ごとに変わります。とにかく「自分の身の安全が最優先」ということを覚えておいて、子どもにもそのように指導しましょう。
今の日本に、地震の恐ろしさを知らない大人はまずいないと言えるでしょう。度重なる震災で、私たちは「地震に備える」ことを学びました。
しかしいざという時は、意外と頭が真っ白になってどうすればいいのか分からなくなることも。
そこで日頃から対策を講じ、災害時の防災マニュアルを家族で共有しておくことが重要となってきます。
身を守るために私たちが今できることは何か、具体策をご紹介します。
命を守るには「家」に注目
地震による死亡原因の8割を占めているのが、家屋の倒壊によるもの。つまり、家を安全な空間にすることが自分と家族の身を守る近道と考えられます。
しかし、全ての人が今すぐ家を耐震・免震構造にすることは現実的に考えて難しい面もあるでしょう。そこで、建て替えやリフォーム、引越しなどをせずにできる「お家の地震対策」が必要になってきます。
基本的な地震対策は完璧に
まずは
◯家具や電化製品を固定する
◯扉をロックする
◯無駄なものを放置しない
などの基本的な地震対策は万全にしておきましょう。
家具の固定グッズはさまざまなものが販売されているので、まだ設置していない場所があれば早めに対処しておきたいところ。
また、家具の配置も大切です。
◯逃げ道となる出入り口付近や寝室に背の高い家具を置かない
◯重い家電は低い位置に置く
など、安全を最優先にした配置を意識してみてください。
ガラスの飛散を防ぐ
地震でガラスが破損すると周りに飛び散りとても危険です。家中のガラスには、飛散防止シートと同じ効果があるフィルムを貼っておくと安心。
日中でもレースのカーテンを閉めておくことで、さらに飛散を防ぐことができます。
また、ガラス製の照明も注意が必要。
万が一ガラスが割れている場所を歩く時のために、寝室にも袋に入れた靴や厚手のスリッパを用意しておくとGOOD。
家の中に「シェルター」を作る
家自体の耐震性に不安がある…という方には、お部屋の一角に置いて安全なスペースを確保できる「シェルター」も人気です。
万が一の場合でも、このシェルターの中に避難すれば倒壊した家屋による圧死を避けることができるというもの。
寝室のベッド周りに設置できるものや、押入れに入れるタイプ、テーブル型のものなどバリエーションも豊富。リフォームの必要がないので簡単に設置でき、賃貸住宅にお住まいの方にもおすすめです。
防災グッズは数カ所に置く
防災グッズで注意してほしいのが「置き場所」。
最も多い意見は「一カ所にまとめて置いている」とのことですが、もし地震後その場所にアクセスできなければ無意味になってしまいます。
そこで、全てのものを一カ所にまとめるのではなく、玄関、寝室、庭、車(車庫)など数カ所に分けて置いておくと安心です。
備えあれば憂いなし。最悪のケースを考えて、日頃からリスクマネジメントをしておきたいものです。
家族みんなで話し合おう
地震がおきても慌てないために、家族ごとの「防災マニュアル」を作っておくと安心です。防災マニュアルは通販や店頭でも手に入りますが、手作りしてもOK。
まずは家族全員で集まって、相談しながらオリジナルのマニュアルを作るのが理想的です。
非常時の連絡方法
まずマニュアルに記載したいことは、災害が起こった際の連絡の取り方。
NTTの災害伝言ダイヤル(171)の録音・再生方法を記入しておきましょう。電話は繋がりにくくなりますが、一番の連絡方法ですので全員の携帯番号を書いておくことも大切です。
他には、ポストや車庫など全員がアクセスできる特定の場所に、自分の避難先やメッセージを書いた紙を残すという方法もおすすめです。
避難経路と待ち合わせ場所
家族と連絡が取れなくても、待ち合わせ場所を決めておけばより早く会える確率が高まります。
人口の多い都市では、避難所に数千人が集まる場合があるので、具体的な場所と時間をピンポイントで決めておいた方が安心です。
例えば
・学校の滑り台の前、時間は朝◯時と夕方◯時それぞれ30分間
というような具合。
避難経路は、建物や道路の状況を考慮して、一番安全だと思われるルートを事前に選んでおくと良いでしょう。
地震がきた!その時の行動
地震がきたら、まず身の安全の確保が最優先。余裕があれば火の始末をして、貴重品を取りにいくのは安全が確認できてからのこと。
このとき「地震がきたら窓を開けて出口の確保をしよう!」なんていうマニュアルがありますが、実はこれは要注意。
過去の地震によると、揺れてすぐに窓ガラスが割れた、飛び散ったという話があります。このとき窓を開けに行っていたら、割れたガラスで怪我をしてしまいますよね。
他にも、2階以上のマンションだと揺れた勢いで窓から転落する危険性があります。
出入り口の確保は大切ですが、闇雲に窓に近寄るようなマニュアル作りは避けた方がよさそうです。
グラッと揺れたらこうするべし、というマニュアルは家、職場、学校など場所ごとに変わります。とにかく「自分の身の安全が最優先」ということを覚えておいて、子どもにもそのように指導しましょう。
コツ・ポイント
日本に住んでいる限り「地震が来ない安全な地域」という場所はありません。いつどこで大地震がおきてもおかしくないので、日頃から身を守る備えをしておきたいものです。昔からのルールやマニュアルを鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えて、家族構成や生活環境に適したオリジナルの防災マニュアルを作成してみてください。