三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller は、芸術家であり建築家の荒川修作とマドリン・ギンズがデザインした世界初の「死なないための住宅」。2005年の完成以来、世界各国から人々が訪れ、数々の新聞・雑誌・TV・インターネットでも紹介されている超有名な建物。実はわたくし、ほぼ週に一度は車で通っている幹線道路添いにあり、保育園かと思っておりました。恥ずかしい限りです。^_^
東京西郊外の三鷹市のランドマーク的存在となっています
全9戸の集合住宅。内外装に14色の鮮やかな色が施され、一部屋一部屋の色の組合せが全く異なります。
内部は心地よさとは真逆であることがコンセプト
この建物の大きな特徴は訪れた人の身体を揺さぶる感覚が、人間の持つ可能性に気づかせてくれることなのだそう。まっすぐ歩けません。
ヘレンケラーになったつもりで生活するのです
床はでこぼこだらけ平の床の部分はほとんどありません。間取りは2LDK〜3DK。9世帯の間取りは全部ちがう。
キッチンの後ろは座れるダイニング
食事はまっすぐ座れるようになっているようで、安心・安心!その他は油断大敵。
工事中の砂が盛ってあるように見えますが
なにを隠そう。これは完成している内部の様子です。いったいどんな人が住むのでしょうか。
工事中の様子ですが 出来上がる前から注目を浴びていた様子
工事を請け負った会社の方々、どうもおつかれさまでした!と言ってあげたい気持ちです。
バスルームの様子です もちろん段差だらけ
心地よさの真逆を追求したデザインとのこと。どんなシャワーの浴び心地なのでしょうか。
共用部分の階段のようすです 14色ですからもちろんカラフル
ペンキ職人の方に‘ご苦労さま’とねぎらいの声をかけたくなります。メンテナンスも一苦労でしょう。
プロジェクトのマップのようですが 複雑なようすは見てとれます
放射上に描かれているのが個室です左上にベッドが描かれているのは分かりますね。その他の床には細いラインが隈無く引かれていますが、要するにそのラインは「床のでこぼこ」を表しているようです。
コツ・ポイント
現在、一部を賃貸住宅として、また一部は教育・文化プログラムを発信する場として、設計者の事務所として使用しているとのこと。心地よい住環境の大切さを今一度考えさせてくれるような気がします。みなさんは、どう思われますか?この心地悪さを追求した建物に興味のある方は、どうぞサイトを訪ねてみてください。http://www.architectural-body.com/