小学校の入学準備で悩むのが、勉強机を買うか買わないか。昔はランドセルと一緒に小学校入学準備として、勉強机を購入する家庭が多かったのですが、現在では必要になるまで机は買わないというご家庭も増えているようです。買わない派の理由のトップには、机を置くスペースが無い、価格が高過ぎる……というものがありますが、勉強机を手作りすることで解決できるかもしれませんよ。
勉強机って手作りできるの?
小学校の入学準備で一番大きな買い物となる勉強机ですが、最近では買わない派も増えてきているようです。勉強机のメリットとしては、机に向かう習慣が身につきやすい、学習用品やランドセルを整理できる、自分の場所を与えることで自立心が芽生える、などがあります。逆に、勉強机のデメリットとしては、市販のセットでは大きくて置く場所を取る、兄弟姉妹で一人一台ずつ置くのは難しい、値段が高い、などがあります。でも勉強机を買わない派の理由のいくつかは、勉強机を手作りすることで解決できますよ!
勉強机って結構値が張る……
出典: www.kagunosato.com
勉強机は椅子やライトを含めると、おおよそ10万円前後が相場と言われています。機能性重視の勉強机は7万円~10万円、品質やデザインにこだわった有名メーカーのものでは15万円以上と、結構なお値段がします。少子化の影響で昔に比べると販売数そのものが少なくなってきているので、メーカーとしては素材の高級化で単価を上げた戦略を取っているようです。
勉強机の作り方
買うと高額な勉強机ですが、実は比較的簡単に安価でDIYできる家具の一つです。手作りすれば、スペースや必要にあったオリジナルが作れるし、「お父さん、お母さんが作ってくれた机」という温かみを、子どもも感じてくれるでしょう。必要な材料も材木は比較的な安価なツーバイ材だけ、工具も初歩的な日曜大工で使うものだけで作れます。
用意するもの
勉強机のDIYで必要な物は以下の通りです。
材木 (2×4材、2×6材)
テーブルソー
電動のドライバー
木ネジ
木工用ボンド
紙やすり
水平レベル
ポケットホール治具(オプション)
塗装用のニスやペンキ
必要な木材のパーツや金具、工具を詳しく紹介
【木材】
今回のDIYでは2×4材と2×6を使います。
材木は安定性とコストパフォーマンスからSPF材がおすすめです。他にもシダーやホワイトウッドなど、予算と色合いや肌触りの好みで選びましょう。
各材木の特質を詳しく書いてあるサイトです。材木選びの参考にしてください。
【テーブルソー】
角材や板の切断に使うテーブルソー。傾斜切りもできるものが便利です。
PAOCK(パオック) 木工用スタンド付テーブルソー TBS-255PA
直線切り、板切り、角度切り、傾斜切りを全てできる万能なテーブルソーです。勉強机作りに必要なカットは全てできます。家具作りの初心者におすすめの一台です。
¥21,090 (税込)
【チップソー】
角材を切るのに便利なチップソー。正確な傾斜切りができます。
新興製作所(SHINKO) チップソー切断機 MTC-190
¥7,426 (税込)
テーブルソーやチップソーのない場合は、ホームセンターで必要な寸法に角材を切ってもらうことも可能です。傾斜切りもできるお店もあるので、店員さんに相談してみましょう。
【充電式ドライバードリル】
ビッドを使って下穴を開けたり、ネジの取り付けに欠かせません。
リョービ(RYOBI) 充電式ドライバードリル 7.2V BD-710 647528A
¥3,831 (税込)
【紙やすり】
角材の切断面、天板のトップなどの、表面を滑らかに仕上げるために使います。
Bigman(ビッグマン) 紙ヤスリミニセット#120 #240 #400 18枚入り(各6枚) BYR-25
¥131 (税込)
【水平レベル】
机が傾いていないかチェックします。
シンワ ブルーレベル 300mm マグネット付 76379
¥728 (税込)
【ポケットホール治具】
ポケットホールとは材木同士を固定する際に、文字通りポケットを作り、そこに木ネジを使って固定する接合方法です。
Kreg ToolMKJKITKreg Mini Jig Kit-MINI JIG KIT (並行輸入品)
¥8,129 (税込)
もちろん、L字金具やI字金具を使ったり、皿木ねじを使ったりすることで、ポケットホールを使わないで机を作ることもできます。
【塗装材】
仕上げには木目を生かした水性ウレタンの着色ニス材を使うと、見た目が良くなるだけでなく材質の保護にもなります。
カンペハピオ 水性ウレタン着色ニス 新ウォルナット 300ML
¥1,400 (税込)
基本の作り方
出典: www.ana-white.com
アメリカで人気のDIYサイトAnaWhiteより、シンプルな勉強机の作り方をご紹介します。机のサイズは幅97cm、奥行き56cm、高さは72cmです。
お子さんの身体の大きさと机を置く部屋のスペースに合わせて、寸法を決めてください。
【プロジェクトに必要な角材】
2×4 6フィート、(38x89x1,829mm)2本
2×6 8フィート、(38x140x2,438mm)3本
2×4はホームセンターで1本500円前後、2×6はホームセンターで1本1,000円前後です。プロジェクトに必要な角材をそろえると、大体4,000円になります。
出典: www.ana-white.com
【材木のカットリスト】
脚 2x4 4本、66cm
両端とも10度の角度で切断(カット面は平行に)
サポート 2x4 2本、44.5cm
両端とも10度の角度で切断 (カット面が向き合うように)
脚部 2x6 2本、48cm
天板 2x6 4本、96cm
机の脚は真ん中に向けて少し斜めになるデザインとなっています。脚の2×4は、チップソーを使い、両端を10度切り落とします。
出典: www.ana-white.com
48cmの2×6に、2×4の脚を取り付けます。2×4の内側に2つずつポケットホールを空け、木ネジで2×6へ固定します。
出典: www.ana-white.com
天板となる96cmの2×6材を並べます。脚部を天板の両端から5センチ内側に置き、印をつけたら、いったん退かします。
次に天板を作ります。天板の2×6の4本の内3本は、図のように、それぞれ中央に1か所、脚部の外側と内側に2か所ずつ、全部で5か所のポケットホールを作ります。
2×6の接続面には木工用ボンドを使い、ポケットホールから木ネジを通して隣の2×6に固定します。
出典: www.ana-white.com
脚部を天板の上に載せ水平レベルで、水平を保てているかをチェックします。脚部の2×6から天板に向けて、木ネジを打ち固定します。
机の強度を高めるために、脚部の下から約10cmの部分に2×4材のサポートを取り付けます。
仕上げにテーブル全体にやすりをかけます。木くずをきれいに取り除き、仕上げのニスを塗ります。ニスが完全に乾いたら、必要に応じて二度塗りをしましょう。
上手に作るポイント
勉強机を上手に作るポイントは、角材のカットの角度を正確にすること。また、切断面は紙やすりで滑らかにすると、ニスの塗りむらが少なくなり仕上がりの肌触りもよくなります。
こんな方法もあった!アレンジ術
勉強机のDIYにはいろんな方法があります。例えばカラーボックスを脚の代わりにしたり、大きな天板で2人用、3人用の長い机やL字型の机にしたり、ペンキで個性を出したり……いろいろなアイデアで、子どもが机に向かいたくなるような環境を作ってあげましょう。
カラーボックスで簡単に勉強机を手作り
出典: www.interior-heart.com
カラーボックスを4個使って、収納スペースが豊富な勉強机に!
2人、3人で使える勉強机
出典: artsandclassy.com
勉強机は壁に向かって置かなくてもOKという良い例。仲良しの兄弟におすすめのソリューションです。
出典: www.designdazzle.com
部屋の幅にあわせた長いテーブルなら、3人兄弟のワークスペースに。
好きな色をペイントして個性を出そう
出典: www.abeautifulmess.com
ビビッドな色を組み合せてペイントすれば、DIYの勉強机がこんなにモダンに変身します。
小学校の入学準備で一番大きな買い物となる勉強机ですが、最近では買わない派も増えてきているようです。勉強机のメリットとしては、机に向かう習慣が身につきやすい、学習用品やランドセルを整理できる、自分の場所を与えることで自立心が芽生える、などがあります。逆に、勉強机のデメリットとしては、市販のセットでは大きくて置く場所を取る、兄弟姉妹で一人一台ずつ置くのは難しい、値段が高い、などがあります。でも勉強机を買わない派の理由のいくつかは、勉強机を手作りすることで解決できますよ!
出典: www.kagunosato.com
勉強机は椅子やライトを含めると、おおよそ10万円前後が相場と言われています。機能性重視の勉強机は7万円~10万円、品質やデザインにこだわった有名メーカーのものでは15万円以上と、結構なお値段がします。少子化の影響で昔に比べると販売数そのものが少なくなってきているので、メーカーとしては素材の高級化で単価を上げた戦略を取っているようです。
買うと高額な勉強机ですが、実は比較的簡単に安価でDIYできる家具の一つです。手作りすれば、スペースや必要にあったオリジナルが作れるし、「お父さん、お母さんが作ってくれた机」という温かみを、子どもも感じてくれるでしょう。必要な材料も材木は比較的な安価なツーバイ材だけ、工具も初歩的な日曜大工で使うものだけで作れます。
勉強机のDIYで必要な物は以下の通りです。
材木 (2×4材、2×6材)
テーブルソー
電動のドライバー
木ネジ
木工用ボンド
紙やすり
水平レベル
ポケットホール治具(オプション)
塗装用のニスやペンキ
【木材】
今回のDIYでは2×4材と2×6を使います。
材木は安定性とコストパフォーマンスからSPF材がおすすめです。他にもシダーやホワイトウッドなど、予算と色合いや肌触りの好みで選びましょう。
各材木の特質を詳しく書いてあるサイトです。材木選びの参考にしてください。
【テーブルソー】
角材や板の切断に使うテーブルソー。傾斜切りもできるものが便利です。
PAOCK(パオック) 木工用スタンド付テーブルソー TBS-255PA
直線切り、板切り、角度切り、傾斜切りを全てできる万能なテーブルソーです。勉強机作りに必要なカットは全てできます。家具作りの初心者におすすめの一台です。
¥21,090 (税込)
【チップソー】
角材を切るのに便利なチップソー。正確な傾斜切りができます。
新興製作所(SHINKO) チップソー切断機 MTC-190
¥7,426 (税込)
テーブルソーやチップソーのない場合は、ホームセンターで必要な寸法に角材を切ってもらうことも可能です。傾斜切りもできるお店もあるので、店員さんに相談してみましょう。
【充電式ドライバードリル】
ビッドを使って下穴を開けたり、ネジの取り付けに欠かせません。
リョービ(RYOBI) 充電式ドライバードリル 7.2V BD-710 647528A
¥3,831 (税込)
【紙やすり】
角材の切断面、天板のトップなどの、表面を滑らかに仕上げるために使います。
Bigman(ビッグマン) 紙ヤスリミニセット#120 #240 #400 18枚入り(各6枚) BYR-25
¥131 (税込)
【水平レベル】
机が傾いていないかチェックします。
シンワ ブルーレベル 300mm マグネット付 76379
¥728 (税込)
【ポケットホール治具】
ポケットホールとは材木同士を固定する際に、文字通りポケットを作り、そこに木ネジを使って固定する接合方法です。
Kreg ToolMKJKITKreg Mini Jig Kit-MINI JIG KIT (並行輸入品)
¥8,129 (税込)
もちろん、L字金具やI字金具を使ったり、皿木ねじを使ったりすることで、ポケットホールを使わないで机を作ることもできます。
【塗装材】
仕上げには木目を生かした水性ウレタンの着色ニス材を使うと、見た目が良くなるだけでなく材質の保護にもなります。
カンペハピオ 水性ウレタン着色ニス 新ウォルナット 300ML
¥1,400 (税込)
出典: www.ana-white.com
アメリカで人気のDIYサイトAnaWhiteより、シンプルな勉強机の作り方をご紹介します。机のサイズは幅97cm、奥行き56cm、高さは72cmです。
お子さんの身体の大きさと机を置く部屋のスペースに合わせて、寸法を決めてください。
【プロジェクトに必要な角材】
2×4 6フィート、(38x89x1,829mm)2本
2×6 8フィート、(38x140x2,438mm)3本
2×4はホームセンターで1本500円前後、2×6はホームセンターで1本1,000円前後です。プロジェクトに必要な角材をそろえると、大体4,000円になります。
出典: www.ana-white.com
【材木のカットリスト】
脚 2x4 4本、66cm
両端とも10度の角度で切断(カット面は平行に)
サポート 2x4 2本、44.5cm
両端とも10度の角度で切断 (カット面が向き合うように)
脚部 2x6 2本、48cm
天板 2x6 4本、96cm
机の脚は真ん中に向けて少し斜めになるデザインとなっています。脚の2×4は、チップソーを使い、両端を10度切り落とします。
出典: www.ana-white.com
48cmの2×6に、2×4の脚を取り付けます。2×4の内側に2つずつポケットホールを空け、木ネジで2×6へ固定します。
出典: www.ana-white.com
天板となる96cmの2×6材を並べます。脚部を天板の両端から5センチ内側に置き、印をつけたら、いったん退かします。
次に天板を作ります。天板の2×6の4本の内3本は、図のように、それぞれ中央に1か所、脚部の外側と内側に2か所ずつ、全部で5か所のポケットホールを作ります。
2×6の接続面には木工用ボンドを使い、ポケットホールから木ネジを通して隣の2×6に固定します。
出典: www.ana-white.com
脚部を天板の上に載せ水平レベルで、水平を保てているかをチェックします。脚部の2×6から天板に向けて、木ネジを打ち固定します。
机の強度を高めるために、脚部の下から約10cmの部分に2×4材のサポートを取り付けます。
仕上げにテーブル全体にやすりをかけます。木くずをきれいに取り除き、仕上げのニスを塗ります。ニスが完全に乾いたら、必要に応じて二度塗りをしましょう。
勉強机を上手に作るポイントは、角材のカットの角度を正確にすること。また、切断面は紙やすりで滑らかにすると、ニスの塗りむらが少なくなり仕上がりの肌触りもよくなります。
勉強机のDIYにはいろんな方法があります。例えばカラーボックスを脚の代わりにしたり、大きな天板で2人用、3人用の長い机やL字型の机にしたり、ペンキで個性を出したり……いろいろなアイデアで、子どもが机に向かいたくなるような環境を作ってあげましょう。
出典: www.interior-heart.com
カラーボックスを4個使って、収納スペースが豊富な勉強机に!
出典: artsandclassy.com
勉強机は壁に向かって置かなくてもOKという良い例。仲良しの兄弟におすすめのソリューションです。
出典: www.designdazzle.com
部屋の幅にあわせた長いテーブルなら、3人兄弟のワークスペースに。
出典: www.abeautifulmess.com
ビビッドな色を組み合せてペイントすれば、DIYの勉強机がこんなにモダンに変身します。
コツ・ポイント
いかがでしたか? DIYで勉強机を作るメリットはなんといっても低コストなことですが、部屋のサイズや使い方に合わせてフレキシブルなデザインと大きさで作れるというメリットもあります。「お父さん、お母さんが作ってくれた机」という手作りの温かみを、お子さんも感じてくれるはず。お部屋のスペース、お子さんの個性に合わせた勉強机作りに、挑戦してみてください!