お気に入りのデザインや、着心地のよい1着。シミや汚れで着れなくなってしまうのはとっても残念なこと。クローゼットの奥にしまう前に、服の染め替えを検討してみてはいかがでしょうか?Tシャツ、デニム、セーター、ブルゾンなどなど、材料さえそろえれば、自分の手で簡単によみがえらせることができますよ。
服の染め替えは思っているよりも簡単にできる
服の染め替えと聞くと、ちょっと敷居が高いイメージがありませんか?シミや日焼け、色あせなどで着れなくなった思い出の1着。染色に向いている素材であれば、染料と家にある道具で簡単にDIYすることができます。
1度マスターしてしまえば、古着屋さんで購入した服や、真っ白な服を自分の好きな色でアレンジすることもできますよ。
お湯に約1時間浸けて、水洗いするだけ
鍋でグツグツ煮込んだりする必要はありません。染め替えに必要な材料は、お湯(ぬるま湯・熱湯かは染料によります)、お湯を入れるバケツや鍋、塩、すすぎ用の水です。
サイズ大きめの服はちょっと手洗いが大変かもしれません。すすぎ後は洗濯機の脱水機能を使います。黒く染め替える場合はムラが出やすいので、2回以上染めたり、染料を倍量使うなどします。
ポリステル、アクリルは染まりにくい
ポリエステル・アクリル・撥水加工された服を染め替えるには、専用の染料が必要となります。それ以外の素材の服であればほとんど染め替えることが可能です。
綿・麻・ウール・シルク・ナイロン・レーヨン・塩化ビニール・羽・和紙など服に対応できる染料が販売されています。基本的には色落ちの心配はありませんが、水洗い不可の服を染め替えると、縮みや型崩れの可能性があります。
初めての染め替えはダイロンがおすすめ
ダイロン英国生まれの染料メーカー
ダイロンは、60年前にロンドンの若い2人の企業家によって設立されました。今では世界70カ国以上で販売されています。カラーの種類や、素材別のバリエーションがとにかく豊富です!同じ種類の商品であれば、色を調合して好みのカラーを作ることができます。
【ダイロンマルチのカラー例】
・Golden Glow(ゴールデングロー)
・Havana Brown(ハバナブラウン)
・Coffee(コーヒー)
・Ebony Black(エボニーブラック)
・Pagoda Red(パゴダレッド)
・Bordeaux(ボルドー)
・Rose of Paris(ローズオブパリ:桜色)
・Windsor Purple(ウィンザーパープル)
・Navy(ネイビー)
・Madonna Blue(マドンナブルー)
・Deep Blue(ネイビー)
・Elephant Grey(エレファントグレー)
・Reindeer Beige(ピンクベージュ)
・Emerald(エメラルド)
・Jungle Green(ジャングルグリーン)
・Old Gold(オールドゴールド)
・Scarlet(スカーレット)
・Kingfisher(キングフィッシャーブルー)
・Olive Green(オリーブグリーン)
・Tangerine(タンジェリン:夏の太陽)
・Cerise(スリーズ:サクランボ)
・Desert Dust(デザートダスト:砂漠の砂)
服を染め替えるとき、濃色→薄色にはなりません
色を混ぜる場合は、1袋単位で行います。また、染め替えは元の服の色が影響するので、染め替える服の色と、染料を調合した仕上がりになります。絵具と同じ感覚なので、漂白するなどして色を抜かない限り、濃いめの色から薄めの色に染め替えることはできません。
例えば、ベージュのシャツを染め替えるなら、さらに色の濃いブラウンやオリーブなどの染料を使います。
赤ちゃんの服も安心して染め替えできます
ダイロンの染料には有害な成分は含まれていないので、そのまま排水しても問題ありません。敏感な赤ちゃんにも使うことができますよ。ベビー服やスタイ、くつしたなどお気に入りのカラーに染め替えてみましょう。
もし染料が手についてしまったら、石鹸やハンドソープを使い、ぬるま湯でよく洗います。2~3日繰り返せばきれいに落ちますよ。もちろん身体への悪影響もありません。
服の染め替えに染料はどのくらい必要?
服全体を染め替えるときは、染め替える服の重さで染料の量を算出します。たとえば、ダイロンマルチ1袋であれば、250gの繊維を染めることができます。ただ、濃色の染料(黒・茶・ネイビー)は倍量を使います。
【参考例(服:ダイロンマルチ)】
・デニムパンツ1枚:600g
・Tシャツ2枚:250g
・バスタオル:600g
DYLON マルチ (衣類・繊維用染料) 5g col.39 タンジェリン
・ロングセラー商品
・お湯染めですが、加熱の必要はありません。
・1袋でTシャツ約2枚分(250g)
¥540 (税込)
染め替えに必要な材料7つ
1.染め替える服(250g前後)
出典: flyfashionfly.wordpress.com
中性洗剤でよく洗っておきます。※わかりやすいようホワイトの服でご紹介します。
2.ダイロンプレミアムダイ(1~2袋)
DYLON プレミアムダイ (繊維用染料) 50g col.03 トロピカルグリーン
・1袋で染まる量:繊維約250g(Tシャツ約2枚分)
・染まらないもの:ポリエステル、アクリル、ナイロン、特殊加工された素材
¥455 (税込)
3.鍋やバケツ(使う色ごとに用意)
尾上製作所(萬年) 日本製トタン バケツ 12号(18L)
・容量:18L
・口径:315mm
・底径:239mm
・深さ:295mm
・板厚:0.27mm
¥1,770 (税込)
4.泡だて器(割りばしでもOK)
パール金属 EEスイーツ ステンレス製 ミニ 泡立て 19cm D-4714
・サイズ:幅40×全長190mm
・重量:20g
・材質:ステンレス
・原産国:日本
¥384 (税込)
5.塩(250g)
伯方の塩 1kg
・塩には酵素の活性化を抑える作用があります。
¥317 (税込)
6.ゴム手袋
Marigold マリーゴールドゴム手袋 ライトウェイト M
・サイズ:245mm×135mm×20mm
・重量:55g
・素材:天然ゴム、綿
・原産国:マレーシア
¥278 (税込)
7.40度のお湯6.5L
服の染め替えの手順
(1)染料をつくる
出典: flyfashionfly.wordpress.com
プレミアムダイ1袋をバケツに入れ、40度のお湯500mlで溶かします。泡だて器などを使い、よく混ざってから、塩250gと40度のお湯6Lを入れ塩250gを溶かします。
(2)ときどき混ぜながら1時間浸けます
出典: flyfashionfly.wordpress.com
色の濃度にもよるので、薄めがよければ1時間弱でもOKです。
(3)染め分ける場合は同じ手順を繰り返します
出典: flyfashionfly.wordpress.com
1枚を2色以上で染める場合は、(1)~(3)の手順を繰り返します。服を取り出すときはしっかりと服を絞りましょう。
(4)手で何度もすすいでから脱水する
手でしっかりと、色があまり出なくなるまですすぎます。色落ちが気にならないくらいになったら、洗濯機で脱水します。
(5)陰干ししたら完成です
出典: flyfashionfly.wordpress.com
白い服がオリジナルデザインに仕上がりました。
服の絞り染めにも挑戦してみましょう
服の染め替えだけではなく、絞り染めの手法をマスターすればさらに楽しめますよ!
必要な材料
出典: fanshirt.wordpress.com
・白いTシャツ(綿100%)……1枚 ※中性洗剤で洗って乾かしておく
・プレミアムダイ……2~3袋(使用する色を各1袋)
・塩……大さじ2杯
・鍋やバケツ……1個
・輪ゴムや紐……1~2M
・ドレッシングボトル…2~3個(使う色の分)
・ジップロック……1枚
・ワイヤーネット……1個
・60度のお湯……1L
・40度のお湯……500ml
(1)Tシャツの中央をつまみ、ねじって丸めます
出典: wendolonia.com
中心部分をしっかりとつまみ、渦巻き状にねじり丸めていきます。
(2)なるべくタイトにまとめます
出典: wendolonia.com
全体の高さがある程度均一で、受け皿のような円形をイメージしてください。
(3)紐や輪ゴムをつかって縛ります
出典: wendolonia.com
円形チーズをカットした時のように、中心が重なるように縛ります。
(4)60度のお湯と塩をまぜて15分浸けます
出典: dylon.jugem.jp
鍋やバケツに60度のお湯1Lと、塩250gを溶かし、液がしっかり染み込むように浸けます。取り出すときは両手でしっかりと絞りましょう。
(5)染料1袋を40度のお湯で溶かします
出典: dylon.jugem.jp
プレミアムダイ1袋を40度のお湯500mlで溶かし、ドレッシングボトルに入れます。※ドレッシングボトルは100均で購入するとお買い得です。
(6)染料を染み込ませていく
出典: wendolonia.com
Tシャツに染料が中まで染み込むよう流し込んでいきます。中央を中心とし、放射線状に色をつけます。裏面忘れずに。
(7)ジップロックに入れて24時間置く
出典: wendolonia.com
ジップロック、またはラップで密閉して、24時間日の当たらない場所で保管します。
(8)袋から出して洗います
出典: wendolonia.com
最初は輪ゴムをつけたまま数回すすぎます。その後に輪ゴムを外して、洗います。ぬめりがあるので、中性洗剤を使って、ぬるま湯ですすぎます。その後洗濯機で脱水します。
(9)乾かして完成です
出典: wendolonia.com
輪ゴムを縛る場所を変えたり、色のパターンでいろいろアレンジしてみてくださいね。
おすすめの商品をご紹介
ダイロンには、マルチ・プレミアムダイ以外にも服の染め替えを楽しめるアイテムが充実しています。
カラーファン:絵具のようにペイントできる
デニムにカラーファンで色を塗り、アイロンを当てます。上から油性ペンでオリジナルの絵も描けます。シミ隠しにも大活躍してくれます。
色落ちが少なく、色のミックスや重ね塗りも可能です。応用度の高いアイテムです。
DYLON カラーファン (布地用・手描き用染料) 25ml col.12 ホワイト
¥540 (税込)
カラーストップ:色止め効果をアップ
ダイロン カラーストップ
・内容量:50ml(液体)
・1個で約1kg分に使えます。
¥375 (税込)
ダイロン製品は色落ちが少ないのが特徴ですが、使用するとさらに色止め効果がアップします。
染め替えすれば全部が自分の好きな色
出典: tollydollyposhfashion.com
シンプルなシャツの背中にステッチ、裾・袖部分を染料で染めています。エッジの効いたリメイク。
出典: www.dorkface.co.uk
ビーチやバカンスにぴったりの仕上がり。デニムは漂白剤でナチュラルに。
ステッチ部分が気になるときは、上から油性ペンで塗る目立たなくなります。
出典: limeriot.blogspot.jp
トイレットペーパーの芯を使って、カラーファンで模様付け。
出典: www.vitasumarte.com
シミや汚れ部分を黒の小さいドットでカバー。
シンプルなくつしたがナチュラルな風合いに。
いろいろな素材で試してみたくなりますね。
コットンのやわらかさが際立つ色合いに仕上がっています。
布地のスニーカーもうつくしく染め替えできますよ。
染色専門店にお願いするのもおすすめ
高額なコートなどの場合、ハンドメイドだとちょっと不安かもしれません。そんなときは、染め替えの専門店にお願いしてもいいですね。お店によって得意分野が異なるので、いろいろ検討してみてください。
染め宋(京都)
出典: www.yamasou-kyoto.co.jp
創業38年の実績があるお店です。京都の伝統技法も取り入れ、常に新しい染め替えや染色に挑戦しています。
染料はエコタイプを使用、退色や色落ちの心配はありません。熟練の京染師の方々による手染めなので安心です。Webからメール・電話にて注文できます。
染め直し屋(大阪)
出典: fukuipress.somenaosiya.jp
元々はクリーニング屋さんとしての実績があるお店です。新たにアパレル向けサービスを開始してから13年。
手染めではなく機械で染めているので、大量注文もOKです。10枚まとめて染めれば、1枚なんと900円!会員特典や、2着目以降は重量料金のみと、お得な料金設定が魅力です。
京都紋付(京都)
出典: somekae.kmontsuki.co.jp
京都紋付は、大正4年から黒染め一筋のお店です。美しい黒に仕上げるには、高度な技術が必要となります。お気に入りの1着を深黒に染め上げたいときにおすすめです。
黒はとっても力があります。色あせやシミ、汚れを一新してスタイリッシュに仕上げてくれます。
服の染め替えと聞くと、ちょっと敷居が高いイメージがありませんか?シミや日焼け、色あせなどで着れなくなった思い出の1着。染色に向いている素材であれば、染料と家にある道具で簡単にDIYすることができます。
1度マスターしてしまえば、古着屋さんで購入した服や、真っ白な服を自分の好きな色でアレンジすることもできますよ。
鍋でグツグツ煮込んだりする必要はありません。染め替えに必要な材料は、お湯(ぬるま湯・熱湯かは染料によります)、お湯を入れるバケツや鍋、塩、すすぎ用の水です。
サイズ大きめの服はちょっと手洗いが大変かもしれません。すすぎ後は洗濯機の脱水機能を使います。黒く染め替える場合はムラが出やすいので、2回以上染めたり、染料を倍量使うなどします。
ポリエステル・アクリル・撥水加工された服を染め替えるには、専用の染料が必要となります。それ以外の素材の服であればほとんど染め替えることが可能です。
綿・麻・ウール・シルク・ナイロン・レーヨン・塩化ビニール・羽・和紙など服に対応できる染料が販売されています。基本的には色落ちの心配はありませんが、水洗い不可の服を染め替えると、縮みや型崩れの可能性があります。
ダイロンは、60年前にロンドンの若い2人の企業家によって設立されました。今では世界70カ国以上で販売されています。カラーの種類や、素材別のバリエーションがとにかく豊富です!同じ種類の商品であれば、色を調合して好みのカラーを作ることができます。
【ダイロンマルチのカラー例】
・Golden Glow(ゴールデングロー)
・Havana Brown(ハバナブラウン)
・Coffee(コーヒー)
・Ebony Black(エボニーブラック)
・Pagoda Red(パゴダレッド)
・Bordeaux(ボルドー)
・Rose of Paris(ローズオブパリ:桜色)
・Windsor Purple(ウィンザーパープル)
・Navy(ネイビー)
・Madonna Blue(マドンナブルー)
・Deep Blue(ネイビー)
・Elephant Grey(エレファントグレー)
・Reindeer Beige(ピンクベージュ)
・Emerald(エメラルド)
・Jungle Green(ジャングルグリーン)
・Old Gold(オールドゴールド)
・Scarlet(スカーレット)
・Kingfisher(キングフィッシャーブルー)
・Olive Green(オリーブグリーン)
・Tangerine(タンジェリン:夏の太陽)
・Cerise(スリーズ:サクランボ)
・Desert Dust(デザートダスト:砂漠の砂)
色を混ぜる場合は、1袋単位で行います。また、染め替えは元の服の色が影響するので、染め替える服の色と、染料を調合した仕上がりになります。絵具と同じ感覚なので、漂白するなどして色を抜かない限り、濃いめの色から薄めの色に染め替えることはできません。
例えば、ベージュのシャツを染め替えるなら、さらに色の濃いブラウンやオリーブなどの染料を使います。
ダイロンの染料には有害な成分は含まれていないので、そのまま排水しても問題ありません。敏感な赤ちゃんにも使うことができますよ。ベビー服やスタイ、くつしたなどお気に入りのカラーに染め替えてみましょう。
もし染料が手についてしまったら、石鹸やハンドソープを使い、ぬるま湯でよく洗います。2~3日繰り返せばきれいに落ちますよ。もちろん身体への悪影響もありません。
服全体を染め替えるときは、染め替える服の重さで染料の量を算出します。たとえば、ダイロンマルチ1袋であれば、250gの繊維を染めることができます。ただ、濃色の染料(黒・茶・ネイビー)は倍量を使います。
【参考例(服:ダイロンマルチ)】
・デニムパンツ1枚:600g
・Tシャツ2枚:250g
・バスタオル:600g
DYLON マルチ (衣類・繊維用染料) 5g col.39 タンジェリン
・ロングセラー商品
・お湯染めですが、加熱の必要はありません。
・1袋でTシャツ約2枚分(250g)
¥540 (税込)
1.染め替える服(250g前後)
出典: flyfashionfly.wordpress.com
中性洗剤でよく洗っておきます。※わかりやすいようホワイトの服でご紹介します。
DYLON プレミアムダイ (繊維用染料) 50g col.03 トロピカルグリーン
・1袋で染まる量:繊維約250g(Tシャツ約2枚分)
・染まらないもの:ポリエステル、アクリル、ナイロン、特殊加工された素材
¥455 (税込)
尾上製作所(萬年) 日本製トタン バケツ 12号(18L)
・容量:18L
・口径:315mm
・底径:239mm
・深さ:295mm
・板厚:0.27mm
¥1,770 (税込)
パール金属 EEスイーツ ステンレス製 ミニ 泡立て 19cm D-4714
・サイズ:幅40×全長190mm
・重量:20g
・材質:ステンレス
・原産国:日本
¥384 (税込)
伯方の塩 1kg
・塩には酵素の活性化を抑える作用があります。
¥317 (税込)
Marigold マリーゴールドゴム手袋 ライトウェイト M
・サイズ:245mm×135mm×20mm
・重量:55g
・素材:天然ゴム、綿
・原産国:マレーシア
¥278 (税込)
(1)染料をつくる
出典: flyfashionfly.wordpress.com
プレミアムダイ1袋をバケツに入れ、40度のお湯500mlで溶かします。泡だて器などを使い、よく混ざってから、塩250gと40度のお湯6Lを入れ塩250gを溶かします。
(2)ときどき混ぜながら1時間浸けます
出典: flyfashionfly.wordpress.com
色の濃度にもよるので、薄めがよければ1時間弱でもOK