引っ越しや季節の変わり目など、カーテンを新しくするタイミングはいろいろありますが「サイズがよくわからないし、どこを測ったらいいか分からない」といった声も多く聞かれます。そこで、測り方のポイントとサイズの算出方法の最短手順をご紹介します。
測る基準はカーテンレール
壁や天井に付いているレールについて測ります。すでに掛かっているカーテンや窓サッシの大きさではないので注意してください。
用意するものはこちらです。
・メジャー
・ペンとメモ
・電卓
・脚立(カーテンの掛け外しにも役立ちます)
・掃除機と雑巾(レールを測ったついでにお掃除しておけば、新しいカーテンに汚れが付きません)
【1】カーテンの幅はレールの長さが決め手
角型伸縮カーテンレール シングル プレーンホワイト 1.6~3.0m
¥1,880 (税込)
カーテンレールには、このような「機能性レール」と、両端に飾りのある「装飾レール」があります。
どちらにもカーテンのフックを掛ける「ランナー」という輪がいくつか付いていて、幅の広いカーテンほどランナーの数が多いのですが、両端に動かないランナーが一つずつあります。
この動かないランナーの輪から、もう一方の動かないランナーの輪までの長さを測ってメモしておきましょう。
【2】カーテンの丈は窓がポイント
出典: abeautifulspace.blogspot.jp
窓のタイプはいろいろとありますが、一般住宅で最も多く使われている「掃き出し窓」と「腰高(こしだか)窓」に掛けるカーテンとして測ってみましょう。
どちらの窓も、先ほど測ったランナーから測り出します。
ランナーの輪の下から垂直にメジャーを下して……
・掃き出し窓の場合は床までの長さ
・腰高窓の場合は窓枠下のラインまでの長さ
を測ってメモしておきます。
【3】フックとは?
カーテンフック【70mm】10個入り 【79-7】
¥432 (税込)
フックはカーテンをランナーに掛けるための部品です。
主にアジャスター式でカーテンの高さを微調整できますが、レールの種類によって、ちょっとした決まりがあります。
カーテンをオーダーする際に知っておくと便利です。
フックのタイプはAとBの2種類あります。実際にはアジャスター式の1種類なのですが、フック位置を上で固定するか、下で固定するかの違いで呼び名を変えています。
カーテンを閉じた状態で……
・カーテンの上にレールが見えてもいいならAタイプ(フックを上部で固定)
・カーテンで隠してレールを見せないようにするならBタイプ(フックを下部で固定)
と覚えておいてください。
レールが違えばフックも違う!?
これはドレープもレースも機能性レールで、フックはAタイプです。
よく言われるのは……
・ドレープが機能性レール、レースも機能性レール=Bタイプ(ドレープ)、Aタイプ(レース)
・ドレープが装飾レール、レースが機能性レール=Aタイプ(ドレープ)、Bタイプ(レース)
・ドレープが装飾レール、レースも装飾レール=Aタイプ(ドレープ)、Aタイプ(レース)
という組み合わせです(レールが壁に付いている場合です。天井に付いていれば「ドレープもレースも機能性レールで両カーテンともAタイプ」になります)
ですが、この写真のように「機能性レールにAタイプ!どっちも!」でも、もちろんかまいません。
いよいよサイズを算出します
幅はカンタン!
出典: www.constructionrepair.net
ではメモを見ながら計算してみましょう。
カーテン幅は【1】で測った値+(その5%)です。
例えば【1】が200cmなら、200+(200*5%)=210cmとなります。
丈はちょっと面倒!?
出典: www.decosee.com
カーテン丈は
・掃き出し窓なら【2】の値-1cm(レースは-2cm)
・腰高窓なら【2】の値+10~20cmが目安
です。そして
・フックがAタイプならそのまま、Bタイプなら+4cm
で計算してください。
例えば、掃き出し窓で【2】が190cm、フックがBタイプのドレープなら、190-1+4=192cmとなります。
フックがAタイプのレースでは、190-2=188cmとなります。
腰高窓では+10cmよりも+20cmの方が光漏れもなく、ゆったりとした印象になりますが、窓下に家具を置く場合は、カーテンが当たらないように注意します。バランスを見ながら、ギリギリでも光が漏れない丈にしましょう。
掃き出し窓と腰高窓が両方ある部屋はバランスをチェック
出典: www.decosee.com
一つの部屋に窓が二つ以上あるときは、カーテンの布量を見て、腰高窓のカーテン丈を決めましょう。
特に天井高が余りない部屋で、掃き出し窓のカーテンボリュームが感じられるようなら、腰高窓カーテンは丈の他にヒダ倍率を少なくしたりして、スッキリとした印象にすると圧迫感がなくなります。
カーテンを新しくして理想のインテリアに近づこう!
どんなデザインにする?
インテリアショップへ行くと、色も柄も機能もありすぎて迷ってしまいます(それが楽しさの一つでもあります)
カーテンが占めるインテリアの面積は意外と大きなもの。「好きだから」という理由はモチロン大切ですが、買ってしまってから「あれ?何だか思ってたイメージと違う!?」とならないよう、あらかじめポイントを確認しておきましょう。
白っぽい色なら部屋が広く感じられます
出典: www.decoist.com
壁紙の色にもよりますが、空間として明るく広がりが出ます。カーテンとしては余り出しゃばらないので、家具や雑貨で賑やかな部屋にオススメです。
流れのある柄の使い方
出典: jp.pinterest.com
ストライプ(または縦方向に流れる柄)は天井が高く感じられます。ボーダー(または横方向に流れる柄)は空間を広く感じさせます。
カーテンは上下にヒダが表れる布なので、ヒダと馴染みやすいように無地やストライプ系の柄が多いのですが、ボーダー系の柄もあります。
ボーダーは柄の水平さをきれいに見せることが難しいので、既成品よりも縫製のしっかりしたオーダー品を選びましょう。ちょっとした柄の傾きが気になって、せっかくの気分が台無しにならないよう注意が必要です。
ハッキリとした柄は「アタマ出し」に気をつけて!
モチーフが大きめで色や柄がハッキリと見えるデザインは、カーテンにしたとき「どの柄位置から見えはじめるか?」を注意しましょう。
この両開きカーテンの上部……ほんの少しだけ、左右のカーテンの柄の見え方が違っているんです、分かりますか?(右のカーテンの方が、柄が上がった位置からはじまっています)
通常、カーテンの縫製には仕様書があり「柄のアタマ出し位置指示」があるものですが、ない場合もあります。すると「まずカーテン生地を1枚分を裁断して、次の1枚は残りの生地を切った所から使う」ということになります。
これは避けたいですね。
ボーダー柄の注意点でもご説明しましたが、本当に、ちょっとしたズレって気になるものですよ!
壁や天井に付いているレールについて測ります。すでに掛かっているカーテンや窓サッシの大きさではないので注意してください。
用意するものはこちらです。
・メジャー
・ペンとメモ
・電卓
・脚立(カーテンの掛け外しにも役立ちます)
・掃除機と雑巾(レールを測ったついでにお掃除しておけば、新しいカーテンに汚れが付きません)
角型伸縮カーテンレール シングル プレーンホワイト 1.6~3.0m
¥1,880 (税込)
カーテンレールには、このような「機能性レール」と、両端に飾りのある「装飾レール」があります。
どちらにもカーテンのフックを掛ける「ランナー」という輪がいくつか付いていて、幅の広いカーテンほどランナーの数が多いのですが、両端に動かないランナーが一つずつあります。
この動かないランナーの輪から、もう一方の動かないランナーの輪までの長さを測ってメモしておきましょう。
【2】カーテンの丈は窓がポイント
出典: abeautifulspace.blogspot.jp
窓のタイプはいろいろとありますが、一般住宅で最も多く使われている「掃き出し窓」と「腰高(こしだか)窓」に掛けるカーテンとして測ってみましょう。
どちらの窓も、先ほど測ったランナーから測り出します。
ランナーの輪の下から垂直にメジャーを下して……
・掃き出し窓の場合は床までの長さ
・腰高窓の場合は窓枠下のラインまでの長さ
を測ってメモしておきます。
カーテンフック【70mm】10個入り 【79-7】
¥432 (税込)
フックはカーテンをランナーに掛けるための部品です。
主にアジャスター式でカーテンの高さを微調整できますが、レールの種類によって、ちょっとした決まりがあります。
カーテンをオーダーする際に知っておくと便利です。
フックのタイプはAとBの2種類あります。実際にはアジャスター式の1種類なのですが、フック位置を上で固定するか、下で固定するかの違いで呼び名を変えています。
カーテンを閉じた状態で……
・カーテンの上にレールが見えてもいいならAタイプ(フックを上部で固定)
・カーテンで隠してレールを見せないようにするならBタイプ(フックを下部で固定)
と覚えておいてください。
レールが違えばフックも違う!?
これはドレープもレースも機能性レールで、フックはAタイプです。
よく言われるのは……
・ドレープが機能性レール、レースも機能性レール=Bタイプ(ドレープ)、Aタイプ(レース)
・ドレープが装飾レール、レースが機能性レール=Aタイプ(ドレープ)、Bタイプ(レース)
・ドレープが装飾レール、レースも装飾レール=Aタイプ(ドレープ)、Aタイプ(レース)
という組み合わせです(レールが壁に付いている場合です。天井に付いていれば「ドレープもレースも機能性レールで両カーテンともAタイプ」になります)
ですが、この写真のように「機能性レールにAタイプ!どっちも!」でも、もちろんかまいません。
幅はカンタン!
出典: www.constructionrepair.net
ではメモを見ながら計算してみましょう。
カーテン幅は【1】で測った値+(その5%)です。
例えば【1】が200cmなら、200+(200*5%)=210cmとなります。
丈はちょっと面倒!?
出典: www.decosee.com
カーテン丈は
・掃き出し窓なら【2】の値-1cm(レースは-2cm)
・腰高窓なら【2】の値+10~20cmが目安
です。そして
・フックがAタイプならそのまま、Bタイプなら+4cm
で計算してください。
例えば、掃き出し窓で【2】が190cm、フックがBタイプのドレープなら、190-1+4=192cmとなります。
フックがAタイプのレースでは、190-2=188cmとなります。
腰高窓では+10cmよりも+20cmの方が光漏れもなく、ゆったりとした印象になりますが、窓下に家具を置く場合は、カーテンが当たらないように注意します。バランスを見ながら、ギリギリでも光が漏れない丈にしましょう。
掃き出し窓と腰高窓が両方ある部屋はバランスをチェック
出典: www.decosee.com
一つの部屋に窓が二つ以上あるときは、カーテンの布量を見て、腰高窓のカーテン丈を決めましょう。
特に天井高が余りない部屋で、掃き出し窓のカーテンボリュームが感じられるようなら、腰高窓カーテンは丈の他にヒダ倍率を少なくしたりして、スッキリとした印象にすると圧迫感がなくなります。
どんなデザインにする?
インテリアショップへ行くと、色も柄も機能もありすぎて迷ってしまいます(それが楽しさの一つでもあります)
カーテンが占めるインテリアの面積は意外と大きなもの。「好きだから」という理由はモチロン大切ですが、買ってしまってから「あれ?何だか思ってたイメージと違う!?」とならないよう、あらかじめポイントを確認しておきましょう。
白っぽい色なら部屋が広く感じられます
出典: www.decoist.com
壁紙の色にもよりますが、空間として明るく広がりが出ます。カーテンとしては余り出しゃばらないので、家具や雑貨で賑やかな部屋にオススメです。
流れのある柄の使い方
出典: jp.pinterest.com
ストライプ(または縦方向に流れる柄)は天井が高く感じられます。ボーダー(または横方向に流れる柄)は空間を広く感じさせます。
カーテンは上下にヒダが表れる布なので、ヒダと馴染みやすいように無地やストライプ系の柄が多いのですが、ボーダー系の柄もあります。
ボーダーは柄の水平さをきれいに見せることが難しいので、既成品よりも縫製のしっかりしたオーダー品を選びましょう。ちょっとした柄の傾きが気になって、せっかくの気分が台無しにならないよう注意が必要です。
ハッキリとした柄は「アタマ出し」に気をつけて!
モチーフが大きめで色や柄がハッキリと見えるデザインは、カーテンにしたとき「どの柄位置から見えはじめるか?」を注意しましょう。
この両開きカーテンの上部……ほんの少しだけ、左右のカーテンの柄の見え方が違っているんです、分かりますか?(右のカーテンの方が、柄が上がった位置からはじまっています)
通常、カーテンの縫製には仕様書があり「柄のアタマ出し位置指示」があるものですが、ない場合もあります。すると「まずカーテン生地を1枚分を裁断して、次の1枚は残りの生地を切った所から使う」ということになります。
これは避けたいですね。
ボーダー柄の注意点でもご説明しましたが、本当に、ちょっとしたズレって気になるものですよ!
コツ・ポイント
カーテンを新しくするだけならワクワク感でいっぱいのままインテリアショップへ行けますが「サイズを測ってからだど、面倒だな」と、テンションが急降下していませんか?
また今度にしようと思わなくてももう大丈夫。面倒でも難しくもないです。計算は電卓に任せて、理想の窓辺を思い浮かべてみてくださいね。