「イームズ」。誰もが一度は聞いたことのある名前ではないでしょうか。ミッドセンチュリーを代表するイームズ夫妻が生み出したデザインは、
モダンなインテリアには欠かせない存在となっています。
そんなイームズ作品の中でも、この「シェルチェア」はまさに代名詞!そんなシェルチェアを用いてカフェ風なインテリアを目指しませんか?
そもそもイームズのシェルチェアって?
イームズ、と言われるので一人のデザイナーの名前と思われがちですが、実はデザイナーの夫婦。チャールズ&レイの2人なんです。
ニューヨーク近代美術館主催の家具のデザイン国際コンペのために作られたのが、このシェルチェアです。
当初は金属製のシェルチェアを作ろうとしていましたが、新たな素材「FRP(繊維強化プラスチック)」との出会いによって、イームズと言えばシェルチェアと呼ばれるまで有名になった不朽の名作が生まれました。
発売されるや否や、あっという間に有名になったシェルチェア。
天然木を使う北欧家具などと比べ、圧倒的に安いデザイナーズ家具として、ミッドセンチュリーを代表する作品になりました。
1990年代初頭くらいまで、多くの一般家庭や公共施設などでも多く使用されていたそうです。
シンプルで軽快なデザインはどんなテイストにも♪
ミッドセンチュリーの家具の特徴として、自由な造形を施したデザインが多いという点が挙げられるかと思います。また曲線を多用するのもポイントかもしれません。
また素材はプラスチックが多く用いられており、カジュアルで軽やかな雰囲気がありますね。
特にシェルチェアは、シンプルなデザインと色合いでさまざまなテイストのインテリアに合わせやすく、人気が高いのもうなずけます。
カフェなどでもよく見かけますよね♪
清潔感のあるホワイトもいいですが、こんな大人っぽいブラックも素敵です♪
また、そのデザインもさることながら、その包み込むような座り心地もなかなか!
私がよく行くカフェにもシェルチェアが使われていますが、長時間座っていても疲れにくいので、コーヒー1杯でつい長居しちゃいます。
(※写真の店舗ではありません。念のため・・・)
正規復刻品とリプロダクト製品
シェルチェアを始めデザイナーズ家具には「正規復刻品」と「リプロダクト製品」があります。
シェルチェアの正規復刻品として許可を受けているのは「ハーマンミラー」「ヴィトラ」の2社のみですが、版権が切れた製品をそれ以外のメーカーが製作した製品もあります。レプリカやリプロダクト製品と言われていますね。
リプロダクト製品は、正規復刻品と比べて安く手に入ります。しかし製作するメーカーの技術などにより仕上がりに差がある場合も多いので、しっかりと選ぶ必要がありますね。
デザイナーズ家具を日常に♪
リプロダクト製品には、正規復刻品にはない多彩なカラーバリエーションがあるのも魅力の一つ。
デザイナーズ家具の入門編として、まずはリプロダクト製品から楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
コツ・ポイント
いかがでしたか?
今もなお色褪せない、不朽の名作「シェルチェア」。
デザイナーズ家具と言うとなんだかハードルが高そうですが、カラーバリエーションが豊富で安いのが魅力。正規復刻品にはないカラーが欲しいときにも便利です。まずはここから始めてみるのもいいかもしれませんね。
現在でもファンの多いシェルチェア。ぜひ日々の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。