ガラスペンと言えば、優雅なフォルムとカラフルなデザイン。そして書きにくそう、こわれやすそうと思われがちですが、扱い方さえ覚えてしまえばとても使い勝手の良い文房具です。今回は、贈りものとしても最適なガラスペンの使い方や世界中で愛されている人気の逸品をご紹介します。
神秘をたたえた美、ガラスペン。そんなガラスペンとは?
ガラスペン、ショーケースの中で静かにたたずむその姿はまるで貴婦人の後ろ姿のよう。筆記用具の中でも群を抜いた美しさを持つガラスペンには神秘的で近寄りがたい印象がありますね。
ではこのガラスペン、いったいどのように生まれ、どのように使うのか、ひも解いていきましょう。
ガラスペン、出生の秘密。

出典: www.kakimori.com
今や世界中で愛されているガラスペンが日本生まれだということをご存じでしたか?
ガラスペンは、1902年、風鈴職人の佐々木定次郎が創り出したガラス製の筆記用具で、ペン先には毛細管現象を利用した溝を作り、その溝にインクを含ませて使うものです。
*毛細管現象とは:
たとえば、わりばしを長い間水の中に浸しておくと水面より高いところまで水が上がりますよね。これは、わりばしのごく細いすき間を水が重力に関係なく上がったり下がったりするためで、これを毛細管現象と言います。ガラスペンの場合は、ペン先の溝と溝の間にインクが入り込みその場に収まろうとする力でインクが補充されるわけです。大発明ですね。
美しいだけじゃない。ガラスペンは優れた文房具です。

出典: yamadastationery.jp
繊細で優美なガラスペン。じっとながめているだけでも心のオアシスが広がります。ですが見るからにデリケートなそのペン先を見てまず思うのが「書けるの?これ。緊張しそう」ですよね。確かに透明でちょっと危なげなペン先には文字をすらすらと連ねていくイメージが湧きにくいかも知れません。
でも大丈夫。ガラスペンは文房具としてもとても良い面を持っています。
まずペン先の形状です。ガラスペンのペン先には溝がありますね。この溝がインクを含みやすく、長文を書くことも可能です。メーカーや溝の数によっては、インクを一度つけただけでハガキ2枚以上書ける場合もあります。
金属製のペン先と違い、ガラスペンのペン先は360度使えますから書き味がとてもなめらかです。
ガラスペンの魅力
気品に満ちて世界を魅了する、ジュエリーのような文房具、ガラスペン。
使いやすさと美しさのほかにもうひとつ便利なことは、お手入れが楽なので1本のペンで何色ものカラーを楽しめるという点です。お手入れ方法については後述しますが、ガラスペンは書き続けながらインクが薄くなっていく様子にさえ味がありますから、色の濃淡や何色ものカラーをかんたんに使い分けられるため文字を書くだけでなく絵を描くにも便利です。
ガラスペン・イラストレーターの細川理衣さんが描くイラストにはガラスペンでこその美しさ、繊細さが表れていますよね。
下の絵は、ガラスペンによる細川さんの作品「本当のお馬」です。
飾ってうれしい、使って心地良いガラスペンですが、華やかな装飾を施した観賞用のガラスペンというのも存在します。きっと、フランス人形をお部屋に飾るような気持ちで置いておくのでしょうね。インクボトルもデザインが素敵ですから、一緒に飾るとリビングや書斎のインテリアにもなりそうですね。
また、数ある筆記用具の中でも際立って華麗なガラスペンは、フォーマルな場でも活躍します。たとえば、結婚式場の受付でゲストリストに記入するとき、ガラスペンを置くことがあります。人生のもっとも美しい瞬間を迎える手助けにふさわしい道具と言えるでしょう。
ガラスペン・デビューしましょう。
職人さんが丹精込めて作ったガラスペンを、宝物としてお持ちになるだけでなく、お便りするときの相棒としてぜひ使いこなしてください。
ガラスペンの使い方1 インクをつけましょう。

出典: www.asahiyakami.co.jp
ガラスペンを手に取ったら、さっそくインクをつけてみましょう。
インクボトルのキャップを開けたら、インクにペン先から3分の1あたりまでひたし、そのまま引き上げます。インクが少ない場合、ボトルの底にペン先を強く当ててしまわないように注意してください。衝撃で欠けてしまうことがあります。
もしもペン先にぽてっと余分なインクが付いているときは、インクボトルのふちに軽くペン先をのせてインクをボトルに移すように落としましょう。このときも扱いには気をつけてくださいね。
ガラスペンの使い方2 実際に書いてみましょう。
さあ、いよいよ紙の上で書いてみましょう。
ガラスペンは、なるべくペンを寝かせてサラサラ、ゆったりと書くようにしましょう。あまり上から筆圧を与えるように書くとペン先が欠ける原因になってしまいます。
ここで疑問が起こりますよね。「ガラスペンのインクってどのくらいもつの?」
ガラスペンのペン先に付いたインクは、だいたい300文字以上、ハガキ1枚分かそれ以上書くことができます。書いているうちにインクが少なくなってかすれてきたら、ペンを少しずつ回転させると溝に残っているインクが下りてきてまた書けるようになります。
使ったあとで ー お手入れ方法

出典: www.ipernity.com
お友だちやご家族にごきげんうかがいを、恋しい人にラヴレターを書いたら、インクが乾かないうちにガラスペンをきれいにしましょう。
お手入れはいたってカンタンです。
使い終わったペンは水の中に浸すか、流水にあててインクを洗い流しましょう。
洗い終わったら、ティッシュやガーゼなどやわらかいクロスでやさしく拭いてから乾燥させます。
もしもお水でインクが落ちない場合は、ぬるま湯にしばらく浸けてから拭きとってください。
注意点
お気に入りのガラスペン、長いお付き合いしていくために少し気遣いをしてあげましょう。
1.インクを付けるときには、インクボトルの底にペン先を強く押し付けないようにしましょう。衝撃でペン先が欠けてしまうことがあります。
2.書くときはペン先を少し寝かせ、強い筆圧で書かないようにしましょう。
3.使用後は残ったインクを水で洗い流し、乾燥してしまったインクはぬるま湯に浸します。
おすすめのガラスペン

出典: yamadastationery.jp
作った人の真心がその姿に映し出されるガラスペン。一生ものを見つけたい、大切な人に贈りたい。そんな思いを叶えてくれる世界のガラスペンをご紹介します。
伊東屋のガラスペン

出典: tokyo.elle.co.jp
2015年6月にリニューアルオープンした銀座・伊東屋。1904年創業の文房具、画材専門の老舗です。旧店舗に比べて商品の数は減りましたがそれでも「やはり伊東屋」な品揃えですし、新店舗では居心地の良さも加わってグレードアップしました。もちろんガラスペンもそろっています。
ご紹介する商品はドイツ製、1987年創業、ガラススタジオ・シピンのガラスペンです。創業者アンドレ・シピンは吹きガラスのマイスター。伝統的なチューリンゲンガラス芸術を用いながらモダンデザインの開発も続けています。

シピン ガラスペン(細)箱入り レッド/ブルー
ガラスペン
全長:17.5センチ
軸径:1.3センチ
生産国:ドイツ
¥3,240 (税込)

シピン ガラスペン+ペンレスト ホワイト/ブラック
ガラスペン
全長:約18センチ
軸径:約1.3センチ
重さ:約15グラム
ガラス製ペンレスト
横約4センチ×縦約1.5センチ×高さ約1.8センチ
¥5,400 (税込)
川西ガラスのガラスペン

出典: kawanishiglass.com
川西硝子は2009年、若きガラス細工職人川西洋之氏が立ち上げた新しいブランドです。川西硝子のガラス細工はホウケイ酸ガラスと酸素バーナーワークによって創り出されるものでこれまで日本ではあまり知られていませんでしたが、最近ではランプワーク、ボロシリケイトガラスと呼ばれ広く認知されるようになりました。この技法により、川西硝子のガラスペンは非常に透明度の高い品質を誇り、人気を集めています。

無垢 茜
硬質ガラスペン 中字
全長:165ミリ×持ち手太さ10ミリ×ペン先長さ25ミリ
重さ:23グラム
¥6,480 (税込)

流線 白×黒
硬質ガラスペン 中字
全長:160ミリ×持ち手太さ13ミリ×ペン先長さ27ミリ
重さ:30グラム
¥37,800 (税込)
ガラス工房まつぼっくりのガラスペン

出典: www.pen-house.net
ガラス工房まつぼっくりは1995年設立。創業者であるガラス工芸家松村潔氏の手によりホウケイ酸ガラスを使用した透明度のきわめて高いガラスペンが作られています。パステルカラーのやわらかな色合いも相まって、心が温かくなるような作品ばかりです。
ルビナートのガラスペン
フランチェスコ・ルビナート社は1958年、筆記用具の修理店として創業し、翌年には製品の品質の良さからイタリア国内で人気が高まり、ガラスペンについてもそのクオリティ、デザイン性が国内外から高く評価され、現在では世界14カ国で販売され多くの愛好家を持つ人気ブランドです。

ルビナート ガラスペン+インクセット 28/ALF+INK ホワイト
ガラスペン:ホワイト×ゴールドデコレイト/全長約19センチ
インク:9CC/ブラックかセピア
カラー:ほかにグリーン、イエロー、レッド、ブルー
¥3,672 (税込)

クリスマスライン ガラスペン+ミニブック+インクセット MC/07_gp
クリスマスギフト仕様
ガラスペン:全長約16センチ/しずく型/レッド
インク:デコラティブインク9CC(カラー/ボルドー)
ミニブック:H5.5×W5.0×D2.0センチ
※表紙はサンタ絵柄、中面は白紙無地
外箱:W約10.5×H18センチ
¥5,940 (税込)
北一硝子のガラスペン
ロマンティック北海道を代表する町のひとつ、小樽にもガラスペンの名店があります。それが北一硝子(きたいちがらす)です。1901年、石油ランプの製造にはじまり小樽の町とともに大きく発展しました。北一硝子のガラスペンは地元住民から国内外の観光客にまで幅広く愛され、北海道土産としても有名です。
残念ながら、現在のところ取扱店、通販サイトはありません。ひとつひとつ手作業で大切に作った品物は、お客さんの目で見て選んでほしいという北一硝子さんの意向があるようです。
小樽へご旅行の際には、ぜひ北一硝子さんへ立ち寄ってみてくださいね。

出典: www.public-otaru.info
菅清風のガラスペン

出典: www.kanseifu.com
1920年生まれのガラス職人菅清風(かん・せいふう)氏は1973年よりガラス加工の世界に入り、1989年に硬質ガラスのひょうたん型ぽっぺんを開発すると、100歳のお誕生日を迎える人や、平和のために尽力している世界の人たちへ贈るボランティアをはじめ、1996年、世界初の硬質ガラスペンを開発しました。
現在も、ノーベル平和賞受賞者や平和のために生きている世界中の専門家へのエールとしてご自身作のガラスペンを贈り続けています。
美しく清らかなガラスペンは、菅清風氏の温かい人生を映しているようです。

硬質ガラスペン 雅(みやび)
グリップ部分のダイヤ絞りがやや太い形状で、細いペンやストレートなペンではしっくりこない方にお勧めです。雅、清風、大文字の中ではグリップ部分の太さが一番小さいタイプです。
全長:15.5センチ
太さ:1.2センチ
付属品:ベルベット仕立てケース、PILOT黒インク
カラー:せせらぎ(ブルー)、さくら(ピンク)わかば(グリーン)、クリア(透明)
¥14,040 (税込)

最高級硬質ガラスペン 加茂(かも)の流れ
手にしっかり馴染む、格調高い書き味の最高級ガラスペン。 軸全体にたっぷりとダイヤ絞りを施した究極の品で、各国の要人や著名な方に多くご利用いただいています。
画像の商品はLサイズ
全長:15・5センチ
太さ:2センチ
付属品:高級レザー調ケース、PILOT黒インク
¥95,040 (税込)
エルバンのガラスペン
J. エルバンはルイ14世時代の1670年、インクとシーリングワックス(封ろう)店としてパリで誕生した老舗中の老舗で、のちに創始者J.エルバンが改良に改良を重ねたシーリングワックスはヨーロッパで一大ブームを巻き起こし、フランス王室御用達品にもなった高級品です。
1700年には本格的にインク製造に着手し、1792年、神聖ローマ最後の皇帝フランツ2世戴冠時にはエルバン社のインクが贈られたとのことです。
エルバンのガラスペンは、ナポレオン以来「インクと言えばエルバン」と謳われてきた伝統のインクとともに使いたいですね。
ボルトレッティのガラスペン
ボルトレッティ社は1980年に父親と4兄弟によって創立された、はじまりは青銅の鋳造と彫金の研究所でした。彫金の高い技術と芸術性がボルトレッティのガラスペンの特徴です。また、ペンに使用されているガラスは、ヴェネチアンガラスの里、ムラーノ島製です。
佐瀬のガラスペン
出典: tbmg-etc.seesaa.net
1912年創業。創業者佐々木米蔵氏の妻えんさんはガラスペンを世に生んだ佐々木定次郎のもとで修業をつみ、佐瀬工業所はガラスペン発祥の日本で唯一、佐々木定次郎の技術を受け継いでいる名店です。
佐瀬工業所のガラスペンは、ペン全体がガラス製のもののほか、明治から昭和時代にかけて主に製作していたという竹軸のものもあり、女優の山口智子さん愛用品としても知られるのが佐瀬工業所のガラスペンです。
トマージのガラスペン
トマージ社は1933年以来、ヴェネチアンガラス製品のほとんどがそこで作られているというイタリア・ムラーノ島で、技術的にも芸術的にもきわめて高評価のガラス製品を作り続けている世界有数の人気ブランドです。

ガラスペン フェニキアシリーズ
ベネチアンガラスペン
全長:約16センチ
(ハンドメイドの為多少の誤差があります。)
生産国:イタリア
¥5,400 (税込)

トマージ ガラスペン モダンカラーシリーズ
ベネチアンガラスペン
全長:約18センチ
カラーとデザイン:ほか11種類
¥5,400 (税込)
ガラスペン、ショーケースの中で静かにたたずむその姿はまるで貴婦人の後ろ姿のよう。筆記用具の中でも群を抜いた美しさを持つガラスペンには神秘的で近寄りがたい印象がありますね。
ではこのガラスペン、いったいどのように生まれ、どのように使うのか、ひも解いていきましょう。

出典: www.kakimori.com
今や世界中で愛されているガラスペンが日本生まれだということをご存じでしたか?
ガラスペンは、1902年、風鈴職人の佐々木定次郎が創り出したガラス製の筆記用具で、ペン先には毛細管現象を利用した溝を作り、その溝にインクを含ませて使うものです。
*毛細管現象とは:
たとえば、わりばしを長い間水の中に浸しておくと水面より高いところまで水が上がりますよね。これは、わりばしのごく細いすき間を水が重力に関係なく上がったり下がったりするためで、これを毛細管現象と言います。ガラスペンの場合は、ペン先の溝と溝の間にインクが入り込みその場に収まろうとする力でインクが補充されるわけです。大発明ですね。

出典: yamadastationery.jp
繊細で優美なガラスペン。じっとながめているだけでも心のオアシスが広がります。ですが見るからにデリケートなそのペン先を見てまず思うのが「書けるの?これ。緊張しそう」ですよね。確かに透明でちょっと危なげなペン先には文字をすらすらと連ねていくイメージが湧きにくいかも知れません。
でも大丈夫。ガラスペンは文房具としてもとても良い面を持っています。
まずペン先の形状です。ガラスペンのペン先には溝がありますね。この溝がインクを含みやすく、長文を書くことも可能です。メーカーや溝の数によっては、インクを一度つけただけでハガキ2枚以上書ける場合もあります。
金属製のペン先と違い、ガラスペンのペン先は360度使えますから書き味がとてもなめらかです。
気品に満ちて世界を魅了する、ジュエリーのような文房具、ガラスペン。
使いやすさと美しさのほかにもうひとつ便利なことは、お手入れが楽なので1本のペンで何色ものカラーを楽しめるという点です。お手入れ方法については後述しますが、ガラスペンは書き続けながらインクが薄くなっていく様子にさえ味がありますから、色の濃淡や何色ものカラーをかんたんに使い分けられるため文字を書くだけでなく絵を描くにも便利です。
ガラスペン・イラストレーターの細川理衣さんが描くイラストにはガラスペンでこその美しさ、繊細さが表れていますよね。
下の絵は、ガラスペンによる細川さんの作品「本当のお馬」です。
飾ってうれしい、使って心地良いガラスペンですが、華やかな装飾を施した観賞用のガラスペンというのも存在します。きっと、フランス人形をお部屋に飾るような気持ちで置いておくのでしょうね。インクボトルもデザインが素敵ですから、一緒に飾るとリビングや書斎のインテリアにもなりそうですね。
また、数ある筆記用具の中でも際立って華麗なガラスペンは、フォーマルな場でも活躍します。たとえば、結婚式場の受付でゲストリストに記入するとき、ガラスペンを置くことがあります。人生のもっとも美しい瞬間を迎える手助けにふさわしい道具と言えるでしょう。
職人さんが丹精込めて作ったガラスペンを、宝物としてお持ちになるだけでなく、お便りするときの相棒としてぜひ使いこなしてください。

出典: www.asahiyakami.co.jp
ガラスペンを手に取ったら、さっそくインクをつけてみましょう。
インクボトルのキャップを開けたら、インクにペン先から3分の1あたりまでひたし、そのまま引き上げます。インクが少ない場合、ボトルの底にペン先を強く当ててしまわないように注意してください。衝撃で欠けてしまうことがあります。
もしもペン先にぽてっと余分なインクが付いているときは、インクボトルのふちに軽くペン先をのせてインクをボトルに移すように落としましょう。このときも扱いには気をつけてくださいね。
さあ、いよいよ紙の上で書いてみましょう。
ガラスペンは、なるべくペンを寝かせてサラサラ、ゆったりと書くようにしましょう。あまり上から筆圧を与えるように書くとペン先が欠ける原因になってしまいます。
ここで疑問が起こりますよね。「ガラスペンのインクってどのくらいもつの?」
ガラスペンのペン先に付いたインクは、だいたい300文字以上、ハガキ1枚分かそれ以上書くことができます。書いているうちにインクが少なくなってかすれてきたら、ペンを少しずつ回転させると溝に残っているインクが下りてきてまた書けるようになります。

出典: www.ipernity.com
お友だちやご家族にごきげんうかがいを、恋しい人にラヴレターを書いたら、インクが乾かないうちにガラスペンをきれいにしましょう。
お手入れはいたってカンタンです。
使い終わったペンは水の中に浸すか、流水にあててインクを洗い流しましょう。
洗い終わったら、ティッシュやガーゼなどやわらかいクロスでやさしく拭いてから乾燥させます。
もしもお水でインクが落ちない場合は、ぬるま湯にしばらく浸けてから拭きとってください。
お気に入りのガラスペン、長いお付き合いしていくために少し気遣いをしてあげましょう。
1.インクを付けるときには、インクボトルの底にペン先を強く押し付けないようにしましょう。衝撃でペン先が欠けてしまうことがあります。
2.書くときはペン先を少し寝かせ、強い筆圧で書かないようにしましょう。
3.使用後は残ったインクを水で洗い流し、乾燥してしまったインクはぬるま湯に浸します。

出典: yamadastationery.jp
作った人の真心がその姿に映し出されるガラスペン。一生ものを見つけたい、大切な人に贈りたい。そんな思いを叶えてくれる世界のガラスペンをご紹介します。

出典: tokyo.elle.co.jp
2015年6月にリニューアルオープンした銀座・伊東屋。1904年創業の文房具、画材専門の老舗です。旧店舗に比べて商品の数は減りましたがそれでも「やはり伊東屋」な品揃えですし、新店舗では居心地の良さも加わってグレードアップしました。もちろんガラスペンもそろっています。
ご紹介する商品はドイツ製、1987年創業、ガラススタジオ・シピンのガラスペンです。創業者アンドレ・シピンは吹きガラスのマイスター。伝統的なチューリンゲンガラス芸術を用いながらモダンデザインの開発も続けています。

シピン ガラスペン(細)箱入り レッド/ブルー
ガラスペン
全長:17.5センチ
軸径:1.3センチ
生産国:ドイツ
¥3,240 (税込)

シピン ガラスペン+ペンレスト ホワイト/ブラック
ガラスペン
全長:約18センチ
軸径:約1.3センチ
重さ:約15グラム
ガラス製ペンレスト
横約4センチ×縦約1.5センチ×高さ約1.8センチ
¥5,400 (税込)

出典: kawanishiglass.com
川西硝子は2009年、若きガラス細工職人川西洋之氏が立ち上げた新しいブランドです。川西硝子のガラス細工はホウケイ酸ガラスと酸素バーナーワークによって創り出されるものでこれまで日本ではあまり知られていませんでしたが、最近ではランプワーク、ボロシリケイトガラスと呼ばれ広く認知されるようになりました。この技法により、川西硝子のガラスペンは非常に透明度の高い品質を誇り、人気を集めています。

無垢 茜
硬質ガラスペン 中字
全長:165ミリ×持ち手太さ10ミリ×ペン先長さ25ミリ
重さ:23グラム
¥6,480 (税込)

流線 白×黒
硬質ガラスペン 中字
全長:160ミリ×持ち手太さ13ミリ×ペン先長さ27ミリ
重さ:30グラム
¥37,800 (税込)

出典: www.pen-house.net
ガラス工房まつぼっくりは1995年設立。創業者であるガラス工芸家松村潔氏の手によりホウケイ酸ガラスを使用した透明度のきわめて高いガラスペンが作られています。パステルカラーのやわらかな色合いも相まって、心が温かくなるような作品ばかりです。
フランチェスコ・ルビナート社は1958年、筆記用具の修理店として創業し、翌年には製品の品質の良さからイタリア国内で人気が高まり、ガラスペンについてもそのクオリティ、デザイン性が国内外から高く評価され、現在では世界14カ国で販売され多くの愛好家を持つ人気ブランドです。

ルビナート ガラスペン+インクセット 28/ALF+INK ホワイト
ガラスペン:ホワイト×ゴールドデコレイト/全長約19センチ
インク:9CC/ブラックかセピア
カラー:ほかにグリーン、イエロー、レッド、ブルー
¥3,672 (税込)

クリスマスライン ガラスペン+ミニブック+インクセット MC/07_gp
クリスマスギフト仕様
ガラスペン:全長約16センチ/しずく型/レッド
インク:デコラティブインク9CC(カラー/ボルドー)
ミニブック:H5.5×W5.0×D2.0センチ
※表紙はサンタ絵柄、中面は白紙無地
外箱:W約10.5×H18センチ
¥5,940 (税込)
ロマンティック北海道を代表する町のひとつ、小樽にもガラスペンの名店があります。それが北一硝子(きたいちがらす)です。1901年、石油ランプの製造にはじまり小樽の町とともに大きく発展しました。北一硝子のガラスペンは地元住民から国内外の観光客にまで幅広く愛され、北海道土産としても有名です。
残念ながら、現在のところ取扱店、通販サイトはありません。ひとつひとつ手作業で大切に作った品物は、お客さんの目で見て選んでほしいという北一硝子さんの意向があるようです。
小樽へご旅行の際には、ぜひ北一硝子さんへ立ち寄ってみてくださいね。

出典: www.public-otaru.info

出典: www.kanseifu.com
1920年生まれのガラス職人菅清風(かん・せいふう)氏は1973年よりガラス加工の世界に入り、1989年に硬質ガラスのひょうたん型ぽっぺんを開発すると、100歳のお誕生日を迎える人や、平和のために尽力している世界の人たちへ贈るボランティアをはじめ、1996年、世界初の硬質ガラスペンを開発しました。
現在も、ノーベル平和賞受賞者や平和のために生きている世界中の専門家へのエールとしてご自身作のガラスペンを贈り続けています。
美しく清らかなガラスペンは、菅清風氏の温かい人生を映しているようです。

硬質ガラスペン 雅(みやび)
グリップ部分のダイヤ絞りがやや太い形状で、細いペンやストレートなペンではしっくりこない方にお勧めです。雅、清風、大文字の中ではグリップ部分の太さが一番小さいタイプです。
全長:15.5センチ
太さ:1.2センチ
付属品:ベルベット仕立てケース、PILOT黒インク
カラー:せせらぎ(ブルー)、さくら(ピンク)わかば(グリーン)、クリア(透明)
¥14,040 (税込)

最高級硬質ガラスペン 加茂(かも)の流れ
手にしっかり馴染む、格調高い書き味の最高級ガラスペン。 軸全体にたっぷりとダイヤ絞りを施した究極の品で、各国の要人や著名な方に多くご利用いただいています。
画像の商品はLサイズ
全長:15・5センチ
太さ:2センチ
付属品:高級レザー調ケース、PILOT黒インク
¥95,040 (税込)
J. エルバンはルイ14世時代の1670年、インクとシーリングワックス(封ろう)店としてパリで誕生した老舗中の老舗で、のちに創始者J.エルバンが改良に改良を重ねたシーリングワックスはヨーロッパで一大ブームを巻き起こし、フランス王室御用達品にもなった高級品です。
1700年には本格的にインク製造に着手し、1792年、神聖ローマ最後の皇帝フランツ2世戴冠時にはエルバン社のインクが贈られたとのことです。
エルバンのガラスペンは、ナポレオン以来「インクと言えばエルバン」と謳われてきた伝統のインクとともに使いたいですね。
ボルトレッティ社は1980年に父親と4兄弟によって創立された、はじまりは青銅の鋳造と彫金の研究所でした。彫金の高い技術と芸術性がボルトレッティのガラスペンの特徴です。また、ペンに使用されているガラスは、ヴェネチアンガラスの里、ムラーノ島製です。
出典: tbmg-etc.seesaa.net
1912年創業。創業者佐々木米蔵氏の妻えんさんはガラスペンを世に生んだ佐々木定次郎のもとで修業をつみ、佐瀬工業所はガラスペン発祥の日本で唯一、佐々木定次郎の技術を受け継いでいる名店です。
佐瀬工業所のガラスペンは、ペン全体がガラス製のもののほか、明治から昭和時代にかけて主に製作していたという竹軸のものもあり、女優の山口智子さん愛用品としても知られるのが佐瀬工業所のガラスペンです。
トマージ社は1933年以来、ヴェネチアンガラス製品のほとんどがそこで作られているというイタリア・ムラーノ島で、技術的にも芸術的にもきわめて高評価のガラス製品を作り続けている世界有