今年は親しみやすい和のグリーンをインテリアやガーデンに取り入れてみませんか?湿度の高い風土に合った日本のグリーンは季節感があり、簡単に風流を感じさせてくれます。今回は夏の風物詩といわれる3つのグリーンと、そのアレンジについてまとめてみました。
つりしのぶ
つりしのぶってなに?
つりしのぶは江戸時代から親しまれているハンギンググリーンで、俳句や浮世絵にも登場する夏の風物詩です。竹などの樹皮を芯にして形を作ったシノブ玉に苔を植え込み、シダ植物のシノブグサの根を這わせて仕上げています。直射日光を嫌いますが強い性質で、乾燥しない程度にジョウロで水をあげたり、バケツの水に浸けるだけで美しい緑を鑑賞できます。
ファンタジックなシノブ園
6月に出荷のピークを迎えたシノブ園の様子です。ゆらゆら揺れるたくさんの小さな苔玉が、まるで小惑星群のように見えますね。シノブ園では見学ができたり講習会を開いたりしているので、問い合わせて実際に見てみたくなる景色です。
兵庫県宝塚市にある園芸農園さんです。つりしのぶについて詳しく解説されています。精力的にワークショップを開催しているので、関西で近くにお住まいの方にはおすすめです。
東京都内で唯一の、つりしのぶ工房は江戸川区指定無形文化財に認定されています。
工夫を凝らした江戸の粋
つりしのぶに風鈴をつけたアレンジは多く見られます。澄んだ音色と空中のグリーンで涼をいっそう心地よく感じられそうです。
玉の形だけでなく画像のような三日月形や、船形・俵形・籠形、動物を模したユニークなつりしのぶまでバリエーションが豊かです。
出典: mominoki1.blogspot.jp
ウチョウラン(羽蝶欄)などの山野草を植え込んで野趣を楽しむのも風流ですね。盆栽や苔玉が流行しているからか、共通した雰囲気を持つつりしのぶも人気が出てきているそうです。
やっぱり定番はアサガオ!
小学生の時にアサガオの栽培日記をつけた思い出はありませんか?ふだん目にすることの多いスタイルの鉢は、あんどん仕立てと呼ばれていて支柱にツルを絡ませてあります。ホームセンターやスーパーマーケットでも良くみかけますね。
つくばいにもみじ葉アサガオを這わせた、和のガーデンスタイルです。無造作に伸びたツルが動きのあるドラマティックな雰囲気を作り、可憐な花の明るさがとても印象的ですね。
小さいグリーンカーテンに
出典: blog.goo.ne.jp
グリーンカーテンにトライする時期を逃してしまった…と思っていませんか?鉢植えならまだ間に合います!アサガオやゴーヤなどのツル科の植物は生育が早く、グリーンカーテンにぴったりです。あんどん仕立ての鉢から大きめのプランターに移し替えて、鉢の支柱からツルを丁寧にほどいて園芸用のネットに絡ませ直してください。
金沢の町家ではアサガオを2階の軒先まで誘引しています。あえてあんどん仕立てのまま置くことで、視線に抜けが多く涼やかな様子になっています。グリーンカーテンとしての効果は薄いかもしれませんが、手ぬぐいや浴衣の柄のようで素敵です。
出典: www.kanazawa21.jp
2007年に展示された日比野克彦によるプロデュース作品は、金沢21世紀美術館をアサガオのグリーンカーテンで覆うという大胆なものでした。アサガオの繁殖力の高さが良く分かりますね。
グリーンの間から見える景色に癒されます。グリーンカーテンは日差しをさえぎり、蒸散作用で周りの温度を下げてくれるので、建物全体を覆ってしまえば省エネ効果は絶大だったでしょうね。
愛らしいかたちのほおずき
出典: r.gnavi.co.jp
野性的な葉と夏の夕日のような実(正確にはガクと実)がキュートなほおずきも、一鉢で日本の夏を演出してくれる便利なアイテムです。枝なりや実だけ外して風通しの良いところにデコレーションしながら自然乾燥させると、インテリアで長く楽しむことができます。
透かしほおずき
特に愛らしい形のものを選んで、透かしほおずきを作ってみませんか?皮が溶けても葉脈と中の果実がそのままに残り、繊細なシルエットは自然の芸術品と呼ぶのにふさわしい美しさです。
出典: in-wind.seesaa.net
ほおずきの量に合わせたバケツやボウルに水を入れて浸けておきます。少しずつ皮が腐って溶けていくので、様子を見ながら数日おきに水を替えましょう。大体2週間から1カ月かかって溶けた後に、残った皮をそっと洗い流したら完成です。
出典: tkomse.photo-web.cc
古いほおずきは中の実が溶けてしまうので、できるだけ新しいものを使ってください。
ほおずきライト
出典: charoku.cocolog-nifty.com
幻想的なオレンジ色のデコレーションライトはほおずきを使ったDIYの定番です。自然乾燥させたほおずきの底をカットして、実を取り出します。LED照明を1つずつほおずきに差し込んでできあがりです。LEDライトは100円ショップで販売されていますが、クリスマス用の連結されたライトがあるとデコレーションするときに便利です。高熱になると燃える危険があるので、必ずLEDのライトを使用してください。
縁日でゲットしよう!
入谷の朝顔市
出典: hi-to.blog.so-net.ne.jp
7月6〜8日には台東区入谷にある鬼子母神界隈で朝顔市が開かれます。早朝5時から市が立っているので、生きの良い朝顔を見定めたいなら早起きして散策してみてはどうでしょうか。露天もたくさん出て、音頭大会も開かれる華やかで楽しいおまつりです。
つりしのぶとほおずきは浅草で
7月9・10日は浅草寺の功徳日である四万六千日様の縁日が開かれます。特に10日にお参りをすると四万六千日ぶんのご利益が受けられるということなので、グリーンの品定めをしながらぜひ参拝してください。ほおずき市は各地で開かれますが、浅草寺ではつりしのぶも多く売られていて両方見ることができるのでおすすめです。
ほおずきの鉢植えだけでなく枝なりのものや、ガクと実の部分も袋詰めにして販売されているので使いみちに合わせて購入できます。
つりしのぶは江戸時代から親しまれているハンギンググリーンで、俳句や浮世絵にも登場する夏の風物詩です。竹などの樹皮を芯にして形を作ったシノブ玉に苔を植え込み、シダ植物のシノブグサの根を這わせて仕上げています。直射日光を嫌いますが強い性質で、乾燥しない程度にジョウロで水をあげたり、バケツの水に浸けるだけで美しい緑を鑑賞できます。
6月に出荷のピークを迎えたシノブ園の様子です。ゆらゆら揺れるたくさんの小さな苔玉が、まるで小惑星群のように見えますね。シノブ園では見学ができたり講習会を開いたりしているので、問い合わせて実際に見てみたくなる景色です。
兵庫県宝塚市にある園芸農園さんです。つりしのぶについて詳しく解説されています。精力的にワークショップを開催しているので、関西で近くにお住まいの方にはおすすめです。
東京都内で唯一の、つりしのぶ工房は江戸川区指定無形文化財に認定されています。
つりしのぶに風鈴をつけたアレンジは多く見られます。澄んだ音色と空中のグリーンで涼をいっそう心地よく感じられそうです。
玉の形だけでなく画像のような三日月形や、船形・俵形・籠形、動物を模したユニークなつりしのぶまでバリエーションが豊かです。
出典: mominoki1.blogspot.jp
ウチョウラン(羽蝶欄)などの山野草を植え込んで野趣を楽しむのも風流ですね。盆栽や苔玉が流行しているからか、共通した雰囲気を持つつりしのぶも人気が出てきているそうです。
小学生の時にアサガオの栽培日記をつけた思い出はありませんか?ふだん目にすることの多いスタイルの鉢は、あんどん仕立てと呼ばれていて支柱にツルを絡ませてあります。ホームセンターやスーパーマーケットでも良くみかけますね。
つくばいにもみじ葉アサガオを這わせた、和のガーデンスタイルです。無造作に伸びたツルが動きのあるドラマティックな雰囲気を作り、可憐な花の明るさがとても印象的ですね。
出典: blog.goo.ne.jp
グリーンカーテンにトライする時期を逃してしまった…と思っていませんか?鉢植えならまだ間に合います!アサガオやゴーヤなどのツル科の植物は生育が早く、グリーンカーテンにぴったりです。あんどん仕立ての鉢から大きめのプランターに移し替えて、鉢の支柱からツルを丁寧にほどいて園芸用のネットに絡ませ直してください。
金沢の町家ではアサガオを2階の軒先まで誘引しています。あえてあんどん仕立てのまま置くことで、視線に抜けが多く涼やかな様子になっています。グリーンカーテンとしての効果は薄いかもしれませんが、手ぬぐいや浴衣の柄のようで素敵です。
出典: www.kanazawa21.jp
2007年に展示された日比野克彦によるプロデュース作品は、金沢21世紀美術館をアサガオのグリーンカーテンで覆うという大胆なものでした。アサガオの繁殖力の高さが良く分かりますね。
グリーンの間から見える景色に癒されます。グリーンカーテンは日差しをさえぎり、蒸散作用で周りの温度を下げてくれるので、建物全体を覆ってしまえば省エネ効果は絶大だったでしょうね。
出典: r.gnavi.co.jp
野性的な葉と夏の夕日のような実(正確にはガクと実)がキュートなほおずきも、一鉢で日本の夏を演出してくれる便利なアイテムです。枝なりや実だけ外して風通しの良いところにデコレーションしながら自然乾燥させると、インテリアで長く楽しむことができます。
特に愛らしい形のものを選んで、透かしほおずきを作ってみませんか?皮が溶けても葉脈と中の果実がそのままに残り、繊細なシルエットは自然の芸術品と呼ぶのにふさわしい美しさです。
出典: in-wind.seesaa.net
ほおずきの量に合わせたバケツやボウルに水を入れて浸けておきます。少しずつ皮が腐って溶けていくので、様子を見ながら数日おきに水を替えましょう。大体2週間から1カ月かかって溶けた後に、残った皮をそっと洗い流したら完成です。
出典: tkomse.photo-web.cc
古いほおずきは中の実が溶けてしまうので、できるだけ新しいものを使ってください。
出典: charoku.cocolog-nifty.com
幻想的なオレンジ色のデコレーションライトはほおずきを使ったDIYの定番です。自然乾燥させたほおずきの底をカットして、実を取り出します。LED照明を1つずつほおずきに差し込んでできあがりです。LEDライトは100円ショップで販売されていますが、クリスマス用の連結されたライトがあるとデコレーションするときに便利です。高熱になると燃える危険があるので、必ずLEDのライトを使用してください。
出典: hi-to.blog.so-net.ne.jp
7月6〜8日には台東区入谷にある鬼子母神界隈で朝顔市が開かれます。早朝5時から市が立っているので、生きの良い朝顔を見定めたいなら早起きして散策してみてはどうでしょうか。露天もたくさん出て、音頭大会も開かれる華やかで楽しいおまつりです。
7月9・10日は浅草寺の功徳日である四万六千日様の縁日が開かれます。特に10日にお参りをすると四万六千日ぶんのご利益が受けられるということなので、グリーンの品定めをしながらぜひ参拝してください。ほおずき市は各地で開かれますが、浅草寺ではつりしのぶも多く売られていて両方見ることができるのでおすすめです。
ほおずきの鉢植えだけでなく枝なりのものや、ガクと実の部分も袋詰めにして販売されているので使いみちに合わせて購入できます。
コツ・ポイント
いかがでしたか?季節に合った和テイストのグリーンは、夏の暑さを和らげて心を落ち着かせてくれます。今回はすぐに使える鉢ものをご紹介しましたが、お気に入りが見つかったら種まきや土玉づくりも、ぜひ次回の楽しみにしてくださいね!