今回は、ラグジュアリーブランドLouis VittonなどのVMD担当を経て、現在フランスでアートディレクターとして様々に活躍するJean Christophe Aumsさんのアパルトマンをご紹介します。パリ10区にあるアパルトマンで、どこから見てもずっと眺めたくなるような美しいインテリアを楽しむ彼の暮らしをちょっと覗いてみましょう。
幾何学が大好きなJean Christophe Aums氏
奥の壁を見ると、幾何学が取り入れられています。いたるところにある幾何学のアイテムたちは彼の趣味。宇宙的な空間に造詣があるのだそうですよ。お月様みたいなライトが多いですね。
フレームだけでアートになってしまうセンス
オーナメントがとにかく多いこの家。木箱のようなフレームにペイントを施しただけでこんなおしゃれになるなんて。インコちゃんも可愛く馴染みます。
チェアは、蚤の市で手に入れたという、knoll社のチェア。
チェアの周辺には美しい物を置く
無造作に置かれたこのアルファベットのアイテムも美しい。メタルやミラーは奥行きを出します。
美しい物だけとことん置く
脚の個性的なチェアや、置くの床に直置きされた蝶の標本も、美しいもの好きのJean Christophe Aums氏のこだわり。
リビングと対照的に青がクールなダイニング空間ですね。
仕事で使うアイテムが至る所に
床に置かれた装飾やアートパネルたちをみると、まるで作品展示のよう。
さらに、撮影で使うライティングもリビングに置かれています。
ここにもお仕事アイテムが
このフラミンゴから立体的でアシンメトリーなデザインのオーナメント、仕事で使ったものだそうです。
どうしてこんなにアートな空間になるの?
彼はLouis Vuitton、John Galliano、Lacoste、CELINEなどの有名ブランドの店舗設計を手がけるアートディレクター。
仕事柄、店舗で空間デザインをしているので、彼はそのスタンスを家に持ち込んでいるといい、自然にこんなインテリアに仕上がってしまうというわけです。
カラーフリークな空間
リビングの壁は、白とマットな黒かと思いきや、サイドはパステルの空間。幾何学アイテムに、カラフルなアレンジが面白いですね。
薪にまでペイント!
暖炉脇の薪にまでカラフルにペイントしています。
彼曰く、美しい部屋にはミラーボールとガラスドーム、キャンドルが欠かせないんだとか。
トーンを落とした空間も
単なるカラーフリークなだけでなく、エレガントな見せ所も作ります。洗面スペースは青の蛇口とクリアなシンクをメインに、上品な水回りですね。手前に見える木の装飾も可愛い。
マニッシュな寝室
ここも色を抑えて、寝室はマットでマニッシュな雰囲気を出します。ここにも照明で幾何学を取り入れて。
パーテーションで空間を仕切る
デスク回りを隠す衝立は、白で仕切って物が沢山置かれている場所をトーンダウン。
フェミニンな場所もあった
男性ながら、女性的なエレガントな演出がありました。それがこのカウンター。モスグリーンの壁に映える花が美しいですね。
細かいところに幾何学模様が
カウンターチェアの下には、フローリングにこんな工夫が。蜂の巣型のデザインに合わせて、幾何学シールが貼ってあります。
アパルトマンならではの室内ガーデン
大きなサンルームは無いから、ダイニング脇の明るいスペースを庭代わりに。光を取り入れる場所には、グリーンがとても合いますね。
コツ・ポイント
どこをどう見ても、美しいインテリアが垣間見えた売れっ子アートディレクターのお住まい。忙しい毎日なのに、季節ごとに模様替えや手入れも欠かさないようで、常に美しい空間に囲まれたいという徹底したパリジャンのお手本のようなアパルトマンでした。